Moto C/C Plusのスペックまとめ。ローエンドで約1万円台

左がMoto C、右がMoto C Plus。

どうも、ガルマックスの猶木(なおき)です。

日本でもSIMフリースマートフォンを数多くリリースしているモトローラの新製品「Moto C」「Moto C Plus」が発表されました。

発売地域にアジア太平洋地域も含まれているので、日本でSIMフリー端末としてリリースされる可能性も高そうですね。

Moto Cシリーズの発売日と価格。

発売は「今春中」とのことで、間もなくのリリース予定。

価格はMoto Cが89ユーロ(約11,000円)Moto C Plusが99ユーロ(約12,300円)となっており、低価格帯のSIMフリースマートフォンとして登場予定です。

Moto C/C Plusのスペック詳細。

項目Moto CMoto C Plus
OS
Android 7.0
SoCMediaTek
MT6737M
(1.1GHz)
4コア
MediaTek
MT6737
(1.3GHz)
4コア
メモリ1GB1GB/2GB
保存容量
16GB
対応バンド
LTE
1(2100), 3(1800), 5(850), 7(2600), 8(900), 20(800), 38(2600), 40(2300)

3G
850 / 900 / 1900 / 2100

2G
850 / 900 / 1800 / 1900
SDスロット
搭載
最大32GB
液晶5型TFT
(854×480)
5型TFT
(1280×720)
背面カメラ500万画素800万画素
前面カメラ200万画素200万画素
SimサイズMicroSIM×2NanoSIM×2
Wi-Fi
Wi-Fi 802.11 b/g/n
バッテリー2,350mAh4,000mAh
サイズ縦145.5mm
横73.6mm
厚さ9mm
縦144mm
横72.3mm
厚さ10mm
重量154g162g

Moto CとC Plusの違い

Moto CはMediaTekのMT6737Mで1.1GHz駆動、Moto C Plusはワンランク性能の高いMediaTekのMT6737を搭載しています。また、Moto C Plusのみメモリ2GBを選択可能ですね。

本体の画面サイズはどちらも5型のTFTパネル液晶を採用していますが、解像度が異なり日常的な利用ではMoto C Plusの使い勝手が良いです。ちょっとMoto Cの解像度だと現在では苦しい感じ。

本体のサイズに関してはそれほど大きく変わりませんが、Moto C Plusは4,000mAhの大容量バッテリーを搭載しているのでこれまた使い勝手が良さそうですね。

Moto C/C Plusに似通った端末のAnTuTuベンチマークスコア。

僕の持っている端末でMoto C5 PlusとSoC、画面解像度が同じでメモリを2GB搭載した端末のAnTuTuベンチマークスコアは総合が29065点、3D性能が2367点。スクリーンショットは以下のページで掲載しています。

現在主流となっているベンチマークスコアは以下の通り

▼以下は現在市場で主流となっている各性能帯の参考スコアです。現時点で本端末の性能がどのランクに相当するか確認が出来ます!↓
AnTuTuスコア動作・操作感
総合スコア:約150万点以上
GPUスコア:約60万点以上
ヌルヌル、動作に不満なし
総合スコア:約100万点〜150万点
GPUスコア:約35万点〜60万点
重いゲームもなんとか
総合スコア:約50万点〜100万点
GPUスコア:約15万点〜35万点
軽いゲームくらいなら
総合スコア:約25万点〜50万点
GPUスコア:約5万点〜15万点
必要最低限
総合スコア:約25万点以下
GPUスコア:約5万点以下
サブ端末向き

ということでMoto C Plusはエントリー(ロースペック)寄りの性能帯に分類されます。Moto CはMoto C Plusよりも性能の劣るSoCを搭載している事からもうスコアは低くなりそうですね。

▼ガルマックスでは色々なスマホのAnTuTuベンチマークがデータベース化されています。ユーザさんからもスクリーンショットを募集しているのでよろしければどうぞ。↓
実機AnTuTuベンチマークスコアまとめ[2020/05/05更新]

3Dゲームで遊びたい方はMoto CとMoto C Plusは避けるべき。

ゲーム性能を左右する3D性能。性能帯に連動したランクのチップを利用するので、SoCのランクが下がるとゲーム性能も下がります。

ガルマックスで数多くの格安スマホベンチマークを測定し、実機で普段使いやゲーム性能チェックでデータを収集した結果、2017年は最低でもAnTuTuベンチマークスコアの総合点が3万点前後、ゲームを楽しむなら3D性能が約8,000点前後必要です。

Moto C Plusの性能は総合スコアが3万点前後で、日常使い出来る性能に落ち着くと予想されますが、3D性能は非常に低いのでゲームは苦手でしょう。遊ぶゲームにもよりますが、プレイ中に描写のカクつきが起こる可能性があります。

また、MediaTekのSoCはゲームの処理がそれほど得意では無いので、Snapdragonを搭載した端末よりも描写でジャギの発生が多くなる傾向です。

Moto Cはサブ端末、Moto C Plusはギリギリメイン端末で利用できる性能。

スペックをチェックしてきましたが、Moto Cはメイン端末としてはストレスが溜まる可能性が高いですね。2017年現在、1.1GHzの処理性能とメモリ1Gは快適に動くとは言い難い性能です。

Moto Cは(サブ端末のような)用途を限定した利用や、電話が出来ればそれで良いというスマートフォンに多くを求めていない方向けの端末です。

一方、Moto C Plusはメイン端末で必要とする性能をギリギリ持っているので、徹底的に端末代金を節約したいという方向け。WEBサイト閲覧、LINEやメール、2Dの軽いゲームくらいなら問題ない性能です。ライトな利用方法なら4,000mAhの大容量バッテリーの恩恵も感じ取れるでしょう。

Moto C/C Plusのデザイン。

▼Moto Cの外観 ※海外向けの画像です。発表時は黒、白、金、チェリーの4色展開と発表されました。

Moto Cの外観

▼Moto C Plusの外観 ※海外向けの画像です。発表時は黒、金、チェリーの3色展開と発表されました。

Moto CとMoto C Plusの外観

デザインは共通した部分が多く、Moto端末らしいカメラ廻りの円形デザインが特徴的ですね。一発でモトローラ端末と分かります。

ナビゲーションバーは画面外に静電タッチ式のボタンが備わっているので、ナビゲーションの戻るボタンなどは変更出来ないようです。また、指紋認証ユニットも省かれています。

Moto CとMoto C Plusでは上部にイヤホンジャックや充電端子が備わっていますが、搭載位置が異なっています。あとはカメラの出っ張り具合でしょうか。Moto C PlusはMoto Cと比較して1mm厚いのでカメラの出っ張りが無いようですね。

ちなみにiPhone7の厚さが7.1mmですので、厚さが9mmのMoto C、厚さが10mmのMoto C Plusは手に取ると凄く分厚く感じるかも知れません。

カメラ性能は現時点で期待は禁物。

Moto Cは背面カメラが500万画素、自撮りカメラが200万画素。Moto C Plusは背面カメラが800万画素、自撮りカメラは200万画素となっています。

最近は低価格モデルでも背面カメラが1,300万画素、自撮りカメラに500万画素を搭載しているモデルも多くなっているので、画素数的には若干物足りない感じ。

競合となりうる端末は?

Moto Cシリーズの競合となりうる端末は現在だとFREETELのPriori 4かEvery PhoneのME辺りでしょうか。

既に日本でも低価格帯の端末が賑やかになっているので、Moto Cシリーズが日本市場で発売開始となった場合、スペック的に目新しさはあまりないかも。

ちなみに僕が酷評していたEvery Phone MEはデュアルカメラの性能的な部分で、デュアルカメラの仕様を無視するとFREETEL のPriori 4よりも評価は高いです。

競合機種については別記事で執筆しているのでチェックしてみて下さいね!

Moto C/C Plusのまとめ。

日本で発売するのであれば、まだまだ選択肢の少ないローエンド向け端末に新たな選択肢が増える事となるので、是非発売して欲しいところですね。モトローラー好きの方向けエントリースマホとしては需要がありそうな印象です。

但し、端末の性能はローエンド。特にMoto Cに関してはあらゆる面でコストカットされており、約1,000円足すだけでMoto C Plusが購入できる事から、僕はあえてMoto Cを選択することは無いです。

まだ発表されたばかりで情報が不足している部分が多く、モトローラーの(海外向け)公式サイトでもMoto CとMoto C Plusのページが公開されていないので、追加情報があり次第更新します!

それではMoto C/Moto C Plusのスペックまとめでした!

それではまた!

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