Nokia 9 PureViewのレビュー!スペック詳細と注目の5眼カメラを実機で試す!

Nokia 9 PureView

Nokiaがリリースした最新スマートフォンの「Nokia 9 PureView」なんと、このスマートフォンはカメラを5つも搭載した結構な変態機種。

早速、実機を手に入れて色々撮影してきたので、実機レビューをお届けします!

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Nokia 9 PureViewの発売時期と価格

Nokia 9 PureViewの発売時期は2019年3月頃で価格は77,000円位です。ちょっと購入できるところが少ないんですが、Amazonなんかでも売ってます。(高いけど)

Nokia 9 PureViewのスペック

項目スペック
OSAndroid 9
SoCSnapdragon 845
メモリ6GB
保存容量128GB
MicroSD非対応
ディスプレイ5.9型/有機EL
解像度 2960×1440
アウトカメラ↓1200万画素×5(全てZEISSレンズ)↓
カラーセンサー×2
モノクロセンサー×3

TOFセンサー×1

インカメラ2000万画素
バッテリー容量4150mAh
USB Type-C
サイズ155 x 75 x 7.9mm
重量 172g
Wi-Fi802.11 a/b/g/n/ac
ネットワーク(4G)FDD-LTE:1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 20, 28
(4G)TDD-LTE:34, 38, 39, 40, 41
(3G)850, 900, 1900, 2100 MHz
ドコモ回線 必須バンド非対応
ソフトバンク回線フル対応
ワイモバイル回線フル対応
au回線非対応

性能はハイエンド

Nokia 9 PureViewの性能ですがハイエンドクラスのスマートフォンです。

処理性能を左右するSoCというパーツに1世代古いSnapdragon 845を搭載しているので、最新世代のSnapdragon 855よりも性能自体は低いんですが、2019年3月頃まで現役の最上位クラスの性能を誇っていたので、2019年4月現在でも特段不満のない性能を持ち合わせてます。

一般的な使い方はもちろん、リッチなグラフィックを採用するPUBG mobileクラスのゲームまで快適に動きます。各種ベンチマークを残しておくのでご確認下さい。

Nokia 9 PureViewの実機AnTuTuベンチマークスコア

▼Nokia 9 PureViewのAnTuTuスコアは総合スコアが278783点、3Dスコアが127809点。↓

Nokia 9 PureViewのAnTuTuスコアは総合スコアが278783点、3Dスコアが127809点。

▼以下は現在市場で主流となっている各性能帯の平均スコアです。新しい世代に切り替わるとリストのスコアも切り替えるので、現時点でNokia 9 PureViewの性能がどのランクに相当するかいつでも確認が出来ます!↓

AnTuTu 7ハイエンドミドルレンジ
最上位
ミドルレンジ
上位
ミドルレンジエントリー
スコア総合
約36.2万点

GPU
約15.7万点
総合
約16.5万点

GPU
約4.7万点
総合
約13.5万点

GPU
約2.9万点
総合
約8.6万点

GPU
約1.8万点
総合
約7.1万点

GPU
約1.2万点

Nokia 9 PureViewの実機Geekbench 4スコア

▼Nokia 9 PureViewのGeekbench 4スコアはシングルコア性能が2395点、マルチコア性能が8694点。↓

Nokia 9 PureViewのGeekbench 4スコアはシングルコア性能が2395点、マルチコア性能が8694点。

Nokia 9 PureViewの実機PCMark for Androidスコア

▼Nokia 9 PureViewのPCMark for Androidスコアは8374点。↓

Nokia 9 PureViewのPCMark for Androidスコアは8374点。

Nokia 9 PureViewの実機3DMarkスコア

▼Nokia 9 PureViewの3DMarkスコアはOpen GL ES 3.1が4614点、Vulkanが4275点。↓

Nokia 9 PureViewの3DMarkスコアはOpen GL ES 3.1が4614点、Vulkanが4275点。

Nokia 9 PureViewの対応バンド

Nokia 9 PureViewは海外スマートフォンなので技適に関してはご留意下さい。

残念ながら現時点でNokia 9 PureViewを含めてバンドが見当たりません。一応、探したんですが、TMobileとAT&Tしか対応していないというAmazonでの販売店からの返答が有るくらいで、エクスパンシスなどの販売店でもバンド記載が無いことから現時点で詳しいバンド構成が分からない状況です。だれか、バンド知ってたら教えて下さい。

追記:TwitterでNokia 9 PureViewのバンドが分からないと呟いたら、心優しいユーザーさまが教えてくれました。ありがとうございます!Nokia 9 PureViewの公式サイトではありませんが、スマートフォンの詳細仕様を掲載しているWEBページ「phonearena」さんのところに記載がございましたので、それをもとに対応バンド状況を解説します。

Nokia 9 PureViewの対応バンドは以下の通り

  • (4G)FDD-LTE:1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 20, 28
  • (4G)TDD-LTE:34, 38, 39, 40, 41
  • (3G)850, 900, 1900, 2100 MHz

対応バンド的にフル対応しているのはソフトバンク回線、ワイモバイル回線のみです。ドコモ回線での通信は出来ますが、プラチナバンド19に非対応なので電波の掴みが悪くなります。また、au回線は非対応です。

Nokia 9 PureViewの付属品をチェック

▼Nokia 9 PureViewはこんな箱に入って届きました。↓

Nokia 9 PureViewの外箱はカラフルなボックスで本体写真が入っています。

▼付属品は以下の通り。Nokia 9 PureView本体のほか、クイックガイド(英語)、SIMピン、充電器(日本のコンセント形状ではない)、充電ケーブル(USB Type-C)、イヤホンマイク(カナル型でS/M/Lのイヤーピース付き)、USB-C→イヤホンジャックアタッチメントが入ってます。↓

Nokia 9 PureViewの付属品は保護ケースやカバー以外は揃っています。

充電器は日本のコンセントに挿すことが出来ないので利用するならプラグ変換アタッチメントが必要。ちなみに充電器は最大9V/2Aの超急速充電に対応。

保護フィルムはPDA工房からリリース済み

▼PDA工房から僕の手元にあるNokia 9 PureViewで寸法を測定した保護フィルムがリリース済みです。画面内指紋センサー対応です。↓

Nokia 9 PureViewの保護フィルムはPDA工房からリリース済み

▼専用設計なのでサイズ感もバッチリ。↓

Nokia 9 PureViewのPDA工房保護フィルムは実機測定なので寸法はバッチリです。

▼今回は非光沢タイプを貼ってみました。PDA工房製の保護フィルムは様々な種類がリリースされているのでチェックしてみて下さい。↓

Nokia 9 PureViewのPDA保護フィルムは様々な種類がリリースされている。

なかなか海外モデルの保護フィルムは日本で出回らないので、Nokia 9 PureViewを購入する時に合わせてゲットしておきましょう。あと、背面に貼り付けてグラフィカルに演出しながら本体を傷から守るスキンシールもリリース済みです。

Nokia 9 PureViewの外観・デザインをチェック

この項目ではNokia 9 PureViewの外観をチェックしています。

5.9型の有機ELディスプレイを搭載

▼Nokia 9 PureViewのディスプレイは5.9型のディスプレイを搭載。HDRにも対応。↓

Nokia 9 PureViewは有機ELディスプレイを搭載。

ディスプレイは高級テレビでも画質の良さから挙って採用されている有機ELをNokia 9 PureViewでも採用してます。発色が良くて黒の階調表現も液晶とは比べ物にならないほど美しいので、モノクロ写真も美しく再現できます。

また、解像度は2960×1440の高解像度パネルを採用しているので、撮影した写真も高解像度で表示可能。ディスプレイはノッチやパンチホールタイプでは無いので撮影時に描画欠けもありません。

大きすぎず持ちやすい筐体サイズ

▼Nokia 9 PureViewを手に取るとこんな感じ。特別コンパクトって訳ではありませんが、横幅は75mmなので従来の5.5型スマートフォンよりも持ちやすい。

Nokia 9 PureViewは縦に長いディスプレイを備えているので持ちやすい形状です。

美しい背面パネル

背面パネルは光沢ある仕上がりでカメラ周囲なども凹凸のないツルリとした仕上げとなっています。落ち着いた色合いに美しいカーブとキラリと光るダイヤモンドカットにより所有満足度が満たされます。また品質もとっても良いですよ。↓

Nokia 9 PureViewの背面は美しい光沢タイプ Nokia 9 PureViewはダイヤモンドカットをサイドフレームに施しているので高級感も高いです。

背面にはご自慢の5眼カメラを搭載

▼Nokia 9 PureViewの最大の特徴といえば5眼カメラ。デザイン的に好みが分かれるところ。

Nokia 9 PureViewは5つのカメラを搭載

SIMトレイはシングル(このモデルだからかも)

▼販売店ではDual SIMモデルとか見かけたんですが、手元に届いたモデルはシングルSIMタイプとなってました。↓

Nokia 9 PureViewのシングルSIMモデルはMicroSDでの容量拡張ができません。

様々な情報ではDual SIMモデルはSIM 2がMicroSDスロットとして利用でき、最大512GBまで拡張可能となっているみたいです。シングルSIMモデルはMicroSDが入らないので、容量の拡張は不可。

Nokia 9 PureViewは5眼カメラがウリで写真や動画を沢山撮影することが想定されるので、シングルSIMモデルでもMicroSDスロットは付けてほしかったところですね~。皆さんが購入する時はDual SIMモデルが良いですよ。

グルリとNokia 9 PureViewを撮影してみた

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Nokia 9 PureViewの機能と仕様をチェック

この項目ではNokia 9 PureViewの機能や仕様をチェックしています。

Android One仕様なので長期間のアップデートが来たい出来る。あと、日本語も対応してます

▼Nokia 9 PureViewのOSは最新のAndroid 9 Pieを採用しており、Android One仕様の比較的カスタマイズされていないピュアなOSが搭載されてます。

Nokia 9 PureViewはAndroid 9 Pieに対応しています。

▼Androidが対応する機能などは全て日本語に対応しているので、設定項目の多くは日本語で利用可能。

Nokia 9 PureViewは日本語の利用もOKです。

キーボードも標準で日本語に対応しており、アプリをダウンロードするプレイストアも日本圏を利用可能でした。

画面内指紋認証は精度が悪かった

故障の可能性もあるので断言は出来ませんが、僕の手元にあるNokia 9 PureViewは画面内指紋センサーの精度が甘く、なかなか認証してくれません。

▼こんな感じでNokia 9 PureViewは画面に指紋センサーを内蔵しているんですが、僕が触る限り認証精度が甘く、2回に1回は認証失敗してます。あまり使い心地は良くありません。↓

Nokia 9 PureViewは画面内指紋センサーの精度が悪いです。

何度か指紋の登録をやり直したのですが症状は改善されず。また、同じ指紋は重複登録が出来ないんで、結果、使ってません。

ワイヤレス充電に対応している

▼Nokia 9 PureViewはワイヤレス充電に対応しているのでQiワイヤレス充電器で充電出来ました。

Nokia 9 PureViewはWireless充電に対応しています。

▼ちなみにバッテリーは4150mAhで結構大容量ですが、それほど燃費が良くないのかWEB閲覧テストでは644分(10時間44分)となりました。同等クラスのバッテリーを搭載するモデルだと15時間を超える端末が多いのでバッテリー持ちはそれほど良くありません。

Nokia 9 PureViewは確認する限り、Galaxy S10シリーズのような解像度変更がなく、常時再高解像度で表示されている感じなので、消費電力が高くなっているかも知れません。

Nokia 9 PureViewのカメラをチェック

Nokia 9 PureViewの最大の魅力は5眼カメラ。Nokia 9 PureViewを選ぶ方は恐らくカメラ以外の部分はそれほど重要視していないかも知れません。それくらい、Nokia 9 PureViewは”カメラ推し”のスマートフォンです。

5つのカメラはZEISSレンズを採用

HuaweiスマートフォンはLEICA監修レンズを搭載しますが、Nokia 9 PureViewも超有名なZEISSレンズを採用してます。

▼Nokia 9 PureViewは5つのカメラの全てにZEISSレンズを採用してます。↓

Nokia 9 PureViewは5つのカメラを搭載。

5つのカメラは2つがカラーセンサー、3つがモノクロセンサー

Nokia 9 PureViewの5眼カメラは全てのセンサーで画素数が1200万画素を採用していましてF値も1.82となっています。2つはカラーセンサー、残る3つはモノクロセンサー。

モノクロセンサー+カラーセンサーは以前のHuaweiスマートフォンが採用していた組み合わせと同じですね。モノクロセンサーを利用することで自然な階調表現が出来るだけでなく、カラーセンサーと組み合わせることでクッキリと解像感豊かな写真が撮影出来る組み合わせです。

残る2つの穴はフラッシュとTOFセンサー

Nokia 9 PureViewは5眼レンズですが、背面には7つの穴があります。5つは前述通りカメラなのですが、残る2つはフラッシュとTOFセンサーです。

TOFセンサーは被写体を立体的に検出できるセンサーとなってまして、背景ボケのある写真(被写体にピントが合い、背景をボカす写真)でもTOFセンサーにより非常に自然な写真を撮影出来るようになってます。

撮影モードやカメラ機能

▼Nokia 9 PureViewはAndroid One仕様なので多くの部分は日本語に対応しているのですが、カメラ部分だけはカリッカリにカスタマイズされているので表示言語は英語です。

▼撮影モードはカメラ下部に表示されていまして、スライドすることで変更可能です。モードは「スクエア」「パノラマ」「Pro(マニュアル)」「モノクロ」「ボケ」「Photo(オート撮影」「動画」「スローモーション」「タイムラプス」を搭載。↓

オート撮影ではモーション撮影、深度オン・オフ、ビューティーオン・オフ、Picture in Pictureなど複数カメラを利用した撮影選択などが行なえます。

マニュアル撮影時の設定幅

  • ISO:100/125/160/200/250/320/500/640/800/1000/1250/1600/2000/2500/3200/6400
  • SS:10、8、4、2、1、1/2、1/4、1/8、1/15、1/30、1/60、1/125、1/250、1/500、1/1000、1/2000、1/4000、
  • 露出補正:+2、+1.7、+1.3、+1、+0.7、+0.3、0、-0.3、-0.7、-1、-1.3、-1.7、-2

RAW記録はDNG形式

Nokia 9 PureViewはRAW撮影に対応していまして、記録はAdobeが推しているDNG形式となります。僕はAdobeユーザーで現像はLightroomを利用しているのでDNG形式で困ることは無いのですが、現像ソフトがDNGに対応していない場合は注意が必要です。

RAW記録を選んでも、jpgも保存される

撮影していて気がついたのですが、RAW保存を選んでもjpg形式の写真ファイルも同時に記録されます。一眼レフカメラではRAW+jpgの同時記録を設定可能な機種が多いんですが、Nokia 9 PureViewはRAW記録を選んだ場合、自動でjpgも記録されるので、ビューアでは同じ写真が並んでいるように見えます。

基本的にRAW形式で記録した写真は指定する形式で書き出しを行った後に”写真”として利用できる訳ですが、スマートフォンの場合は直ぐに写真を共有したい事も多々あるんで、RAW記録を選んでいてもjpg同時記録で即SNSなどで利用できるのは嬉しい仕様です。

スマホ版のLightroomアプリで簡単に画質チューニング→現像が出来る

Nokia 9 PureViewを利用するならスマホ版のLightroomアプリがオススメ。RAW撮影は前述通りDNG形式でファイルが保存されるので、DNGに対応するLightroomと非常に相性が良いです。

▼RAW撮影した写真をスマホ版Lightroomでチェックして画質チューニング。そのまま書き出しまで出来るのでNokia 9 PureViewで撮影から現像、書き出し後の完成写真のSNS発信までノンストップで行えます。

Nokia 9 PureViewはこんな感じで自分の好みの写真造りが出来るのが面白いところ。最近はAIが自動的にチューニングを施してくれますが、細かい部分まで自分で仕上げたいというカメラ好きの方はNokia 9 PureViewと非常に相性が良いです。

ボケ撮影と深度オン・オフの違い

Nokia 9 PureViewはTOFセンサーを備えているので深度計測が可能なのですが、「ボケ」モードでは選択できないフルオートやマニュアル撮影での深度オン・オフの違いをチェックしてみます。Nokia 9 PureViewのカメラで撮影した写真は組み込まれているGoogleのビューアをカスタマイズしているので、ある程度はビューアで弄くれます。

▼Pictureモードの深度オンで撮影した写真は、撮影後にビューアでボケ味強度を後から変更可能。

▼ボケモードでの写真はビューアで確認すると、ボケ味強度を後から変更出来るのは同じなんですが、ボケ味モードのみ後からピント位置も変更可能です。↓

TOFセンサーを搭載しているので、ボケ味が非常に自然

▼これは実機で撮影したボケ味写真。TOFセンサーを搭載しているので被写体と背景をしっかり区別でき、非常に自然でクオリティーの高いボケ味撮影が楽しめます。

ちなみに2つのカメラを用いて背景と被写体をそれぞれ異なるピントで捉えるボケ味撮影よりも、TOFセンサーは細部の境目が繊細に表現できます。

モノクロ撮影は段違いに美しい

▼Nokia 9 PureViewはモノクロ専用センサーを搭載しているので、カラーセンサーよりも階調表現豊かなモノクロ撮影を楽しめます。

ちなみに、Nokia 9 PureViewで記録方式をRAWを選択するとProとPhotoモードのみ対応って書いているんですが、モノクロモードでもRAWで記録されてました。

暗所撮影に凄く強い

光学ズームや超広角撮影は苦手なんですが、Nokia 9 PureViewみたいな5つのカメラで1つのカメラとして機能する補助系カメラの凄いところはシングルカメラでは到達出来ない次元にいとも簡単に達してしまうことです。その1つが光の増幅です。

一般的にスマートフォンのカメラはレンズやセンサーが小さく、夜間の撮影が非常に苦手です。光を集めきれないので、ISO感度をガンガン上げてノイジーになったり、光を集めるためにシャッターの開放が長くなりブレのある写真になりがち。

昼間に撮影した写真は綺麗なのに、夜撮影した写真はノイジーでザラザラしていてブレも大きいなってのは、夜間での撮影時にスマホカメラが光を短時間で集められていないのが原因です。

で、光を効率的に集めるには多くの光を効率的に集めれば良いんですが、スマートフォンでは物理的な大きさから低F値の大型レンズを後から取り付けるとか出来ません。じゃあ、どうするかって言いますと、カメラを沢山搭載して複数のカメラで同時に光を短時間で集めるという方向となります。

Nokia 9 PureViewは5つのカメラを駆使することで、一般的なスマートフォンのシングルカメラよりも約10倍ほど多く光を集められるのが特徴。つまり、スマートフォンでは苦手とされる夜間撮影でもガッシガシ利用できるって訳です。

▼夜景を撮影。他社の製品の夜景モードは光を集める時間が必要なので、数十秒ほどシャッターを押してから撮影が終わるまで待つ必要があります。(手ブレはAIが補正するって感じで手ブレ対策はされてます。)一方、Nokia 9 PureViewはシャッターを切った瞬間に撮影完了。他の夜景モードのどれよりも短時間で明るくノイズの少ない写真が撮影出来るのはさすがの一言です。↓

こんな感じで、スマートフォンが苦手とする夜間帯の撮影でも、5つのカメラで一気に光を取り込むことで無駄なISOの上昇や長時間のシャッター開放を抑えて撮影出来るので、非常にノイズが少なく、ブレの少ない写真撮影が楽しめます。

撮影後の合成処理時間待ち、カメラアプリのクラッシュが気になった

以前Twitterで発信した通り、ある程度の連写は可能なんですが、5つのカメラで捉えた映像を合成する処理を経てプレビュー出来るので、撮影→プレビューは処理終了待ちがあり少々時間が必要です。連写した時は撮影データはしっかり残っているので問題なし。

ちょっと気になったのがカメラアプリのクラッシュです。特に夜間撮影でのアプリクラッシュは無視できないほどで、酷い時には1枚撮影するとクラッシュして強制終了。写真データ自体はカメラアプリがクラッシュしたとしても1枚の消失もなく残っていたのでホッとしているんですが、恐らく、シャッターを切った直後の処理が夜間帯の撮影では重すぎてクラッシュしている感じでした。

昼間の撮影だけでは分からなかったのですが、夜間撮影ではこのようにクラッシュが頻繁に起こったので、情報共有しときます。もしかしたら個体差があるかも知れません。

Nokia 9 PureView実機で撮影した写真

最後にNokia 9 PureViewでRAW撮影した現像済み写真を残しておきます。

Nokia 9 PureViewはカメラ玄人が楽しめる機種

Nokia 9 PureViewは前述通りRAW記録でもjpgも保存されるので、スマートフォンカメラの”手軽さ”は残っているのですが、他社のAIカメラを搭載したスマートフォンのように高度なAIによる処理でプロがRAW現像したような写真は出てきません。

なので、撮って出しではSNS映えするような写真ではなく、見た目に忠実なナチュラルな写真と鳴るので、写真の表現自体は自身で行うカメラと考えたほうが良いです。

Twitterでも言っていたのですが、Nokia 9 PureViewは「カメラの仕組みを知る者」と「そうでない者」で大きく評価の変わる機種。

カメラの仕組みを知った上で弄り倒すなら、この上なくNokia 9 PureViewは写真撮影を楽しめるスマートフォンです。

もし、何も考えないで被写体にカメラを向けて撮影するだけで”うわ!綺麗!”と感じる写真が出てきて、それらをガンガンSNSに上げて共有したいのであれば、Huawei系のAIカメラを搭載しているスマートフォンを選んだ方が幸せになれます。

僕は製品写真の撮影や屋外で撮影する時は一眼レフカメラでフルマニュアル撮影しかしないので、Nokia 9 PureViewを触っているとマニュアルでの調整、撮影後のRAW現像など”写真が仕上がるまでの一連”をニヤニヤしながら楽しめる機種でした。

Nokia 9 PureViewは、普段から「写真が仕上がるまでの過程も含めて写真撮影が好き」というフルマニュアル一眼レフユーザーにオススメしたい機種です。

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