レビュー：弩級の拡張性をもつ小型ワークステーション「Minisforum MS-01」を入手しました

Minisforumさんからコンパクトなワークステーション「Minisforum MS-01」がリリースされているんですよ。面白そうだな〜って思ってたらIntel Core i9 12900H版を頂きました！やったー！ってことで使ってみてどうだったかレビューで残しておきます。

Minisforum MS-01のスペック

※レビュー機はIntel Core i9-12900H/メモリ32GB/容量1TBのモデルです。

CPU	Intel Core i9-13900H Intel Core i9-12900H Intel Core i5-12600H
メモリ	32GB
容量	1TB SSD
ディスプレイ	–
カメラ	–
インターフェース	10G SFP+ ポート×2 RJ45 2.5G イーサネットポート×2 USB3.2 Gen2 Type-A ポート ×2 USB3.2 Gen1 Type-A ポート ×1 USB2.0 Type-A ポート ×2 USB4 ポート ×2(Alt DP) HDMI ×1 3.5mm コンボ ジャック×1
バッテリー	–
サイズ	196×189×48ｍｍ
重量	–
対応バンド	–
OS	Windows 11 Home
スロット	M.2 2280 NVME SSDスロット(Alt U.2)(PCIE4.0x4) x1 M.2 2280/22110 NVME SSDスロット(PCIE3.0x4) x1 M.2 2280/22110 NVME SSDスロット(PCIE3.0x2) x1 1* PCIE 4.0×16 スロット (ハーフハイトシングルスロットx16対応・速度はPCIE4.0x8まで対応)

ミニPCの中だとサイズは巨大だけどSFP+ありますよ！

Minisforum MS-01は同社曰くワークステーションって立ち位置の製品だそうで、ミニPCとして考えて購入すると割とサイズが巨大でビックリするかも。

▼iPhone 15  Proと比較するとこんな感じ！196×189×48ｍｍあるので設置面積はそこそこ必要ですね〜。↓

見た目はオシャレというよりも業務用な感じがプンプンします。機能美を感じるデザインは結構好きかも。

▼各種ポートの配置はこんな感じ↓

おおお。SFP+あるんですねこれ！初めてみた！これミニPCで10Gbpsで構築したいマンはめっちゃ嬉しい仕様ですな。

▼SFP+で10Gbps通信したい場合は以下のようなトランシーバが別途必要なので購入しておきましょう。↓

我が家も10Gbps回線の導入を検討しているので、その際はSFP+使って接続予定。導入した際は追記するのでX（旧Twitter）・Facebook・Threadsをフォローしといて下さい！

簡単に内部にアクセスできる

▼裏側のここにプッシュボタンがあるんですが、これを押しながら引っ張ると内部がゴソッと外せるようになってます。内部アクセスのしやすさ、めっちゃワークステーションっぽい！（引き抜くのに結構力要ります）↓

簡単に内部にアクセスできるんですけど、M.2部分はファンを外す必要があるので+ドライバーは必要ですね。

▼このあたりもツールレスで取り外せたら嬉しかったなぁ。↓

Minisforum MS-01はU.2スロットも搭載しているんですが、PCI Express 4.0と排他的仕様になってます。

▼U.2とM.2は基盤のスイッチで切り替えるようです。U.2とM.2は必要な電圧が違うので切り替え式になってると思うんですけど、電圧の高いU.2側でM.2を挿すとぶっ壊れる恐れがあるので注意しましょう。↓

グラボ組み込みよりもSSD増設が良さそう

Minisforum MS-01はPCI Express x16スロットが搭載されているんですよ！（PCI Express 4.0 x8レーン接続になるけど）

スペース的には補助電源不要の1スロットで165mm前後のグラボを組み込める感じだけれど、うーん、そのあたりのグラボになるとパフォーマンス的にはどうなのさ？って思ってしまうんですよね。

例えば動画編集用のワークステーションとして使うにしても、このサイズに収まるグラボなんて正直オンボに毛が生えたような感じだもんなぁ。

その程度のパワーアップしか望めないなら、いっそのこと変換アダプタかませてPCI Express x16スロットはストレージ増設に消化して、GPUはUSB 4接続の外付けGPU使う方が良いかもって思っちゃた。

まあこの筐体サイズにグラボをぶっ込める点はロマン溢れているけれど、実用的に使っていくなら結構使いどころは悩みそうですよね〜。

▼そうそう、ケースの放熱性はGoodですよ！一般的なミニPCは窒息しそうなのも多いですが、Minisforum MS-01は心配はなさそうです。↓

そこそこパワフルなIntel i9 12900Hを搭載

Minisforum MS-01はCPUを以下から選べるようになってます。

• Intel Core i9-13900H
• Intel Core i9-12900H
• Intel Core i5-12600H

今回のレビュー機は真ん中のIntel Core i9-12900H。2022年に発表された第12世代のモバイル向けCPUでH付きのハイパフォーマンスなやつです。消費電力はAPEXをFHDで遊んでいるときで平均100Wくらいでした。

パワーはそこそこあるので、日常使いは全然問題なし。GPUもオンボとしてはまあまあパワフルなので、動画編集で言えば1080Pソースの動画をジェットカット方式で編集してテロップ&BGM入れるような使い方だったら余裕のよっちゃん。

▼GPUはIntel Iris Xe Graphicsなんだけど、APEXだとある程度画質を下げることでFHDでも平均60FPSでプレイできちゃった。↓

でもサーバーとして使うならi9までは要らないかなぁ。サーバーとかNASとかそういった用途ならCore i5 12600Hで全然OK。

12900Hの立ち位置がなんというか微妙なんですよね〜。

例えばパワーを必要とする動画編集用のワークステーションとして使っていくならCPU性能は高いほうが良いに決まってるから13900H一択っぽいし、サーバー的に使うならi5で十分だしなぁ、と思う今日このごろ。

Minisforum MS-01（i9 12900H）のベンチマーク

せっかくなんでCore i9 12900H版のベンチマークをやってみました！参考にしてみて下さい！

▼ステレージはKINGSTONのOM8PGP41024Q-A0でした。↓

▼ストレージ速度はPCIe 4.0接続のSSDとしてはミドルクラス。↓

ぶっちゃけCore i9-13900H版がオススメ

今回僕のところに届いたのはi9 12900H版なんですが、このCPUを搭載している普通のミニPCが安いのだとAmazonで8万円弱なので、執筆時点で11.5万円弱のMinisforum MS-01 12900H版は拡張性が長けているとは言え少々割高感があるんですよ。

一方で13900Hを搭載するミニPCはAmazonとかで検索すると大体13万円くらいなんです。Minisforum MS-01の13900H版も似たような価格なんですが、バケモン級の拡張性という付加価値込みでこの価格なのでお得感あるんですよね〜。

さすがにこの価格帯の製品は長期的に使っていくだろうし、12900H版を貰っといてアレですが、僕としては13900H版をオススメしたいですねぇ。

Minisforum MS-01のレビューまとめ！

Minisforum MS-01はしっかり出来たコンパクトなワークステーションでした。ただ実用的な部分もあればロマン重視な部分もそこそこあります。さすがにこのサイズの筐体に突っ込めるGPUは少ないですからね〜。

そんな風に感じる部分もあるっちゃあるんですが、ミニPCとしてみた時に拡張性はやっぱりバケモン級です。

SFP+で10Gbpsが使えるのも将来的に活用できそうで良いですよね！これを機に契約してみようと調べ中です。（まだ契約してないのにトランシーバだけ注文しちゃった笑）

USB4を搭載しているので外部GPUをぶっ刺すこともできるし、M.2とは排他的仕様ですがU.2接続もできるし、ミニPCとは思えない充実っぷりはめっちゃ刺さる人もいそうです。

ワークステーションらしく内部へのアクセスが簡単だったのもGoodでした。シャコーンとレールに沿って中身が抜ける動作でハァハァできます。まあ完全ツールレスではないですが、普通のミニPCより随分とアクセスしやすいです。

あ、ピックアップしていなかったんですが、色々拡張していくと拡張パターンによっては電源が足りなくなる恐れがあるので、その場合は別途240W電源を購入しておきましょう。

で、オススメは13900H版です笑

12900H版も良いんですが、このクラスを購入する人は長期的に使っていくと思うので、いま買うなら13900H版が良いかと。いまの価格だとお得感ありますし。ちなみに12900H版は執筆時点で在庫切れ中。8月入荷とのことです。

デスクトップまでは不要だけれど拡張性がバケモン級のミニPC（ミニPCと言って良いサイズか分からんけれど）を探している人は是非検討してみて下さい！

Minisforum MS-01の購入先まとめ！