KTC G32P5のレビュー!4K/240HzとFHD/480Hzが切り替えられる最新OLEDゲーミングディスプレイを試す

4Kのゲーミングディスプレイを買う時って勇気がいりますよね。「このPCだと4Kは重くないかな?」って。KTC G32P5なら4KとFHDを切り替えられるのでそんな不安は吹き飛ぶかも。

メーカーさんに試す機会を頂いたので実際に使ってどうなのかレビューでまとめていきます!

■KTC G32P5■

初出時価格→158,990円

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価格を知って驚愕。いや、価格どうなってるの

まず初めに欲しい人は在庫あるうちに確保して!

KTC G32P5って定価だと158,990円、初売りだと13万円強で購入できるんです。

で、これが安いのか高いのかって部分なんですけど・・・

  • 32インチ
  • OLED
  • 0.03ms
  • 4K/240HzとFHD/480Hz切り替え

上のKTC G32P5のパネル仕様を見てピーンと来たゲーミングディスプレイに詳しいアナタ、ビンゴです。

20万円超えで売っているROG Swift OLED PG32UCDPとパネル仕様がほとんど同じ。いや、まじで。

実は最近まで筆者もKTC G32P5の価格が分からなくて、「この仕様だと20万円前後するよなぁ、でもKTCの製品はコスパ良いから18万円くらいだろう」とか思ってたんですが・・・これは価格破壊すぎるぞ…笑

いや〜、今回のインパクトは過去に紹介してきたKTC製品のなかでダントツですね。ホント、価格設定ヤバすぎ。

なので、欲しい人は在庫有るうちにとにかく手に入れておきましょう。KTCの製品って他の製品でもコスパ良すぎて在庫が切れてしまうことが結構ありますからね。

KTC G32P5を実際に使った所感

ここからは実際にKTC G32P5を使って感じたことをまとめていきます!

リモコンで操作できて楽ちん

▼KTC G32P5は以下のリモコンが付属してます。↓

ほとんどのディスプレイはディスプレイに備わっている操作パネルを使うんですが、本機は4KモードとFHDモードを切り替えるなど割と頻繁に設定を弄るので手元のリモコンでパパッと操作できるのは便利!

32インチの迫力に圧倒された

32インチといえば一昔前はテレビで一世風靡したサイズですね〜。

▼テレビと違って目の前の数十センチ先に置いて使うゲーミングモニターなので、圧倒されるデカさです。

筆者はPCゲームをコントローラーを使ったりキーマウを使ったりしているんですが、キーマウユーザーは「画面との距離」をどう確保するか購入前に考えておく必要がありそう。

というのも、最近筆者はコントローラーを使ってるんですけど、目からディスプレイまでの距離を測ったら50cmありました。

コントローラーならプレイヤー自身がディスプレイから離れると良いんですが、キーマウは机上に置いてプレイするので、ディスプレイ側を最適な距離に設置する必要があるんです。

▼デスクを買い替えるのはキツイというキーマウユーザーはモニターアームがオススメ。↓

上の製品は筆者も愛用している製品で34インチも対応。モニターを浮かせられるので大きなマウスパッドも置けます。

今はレビューで製品写真を撮影するから純正スタンド取り付けているけれど、レビュー後はモニターアーム取り付けて使う予定。

OLEDの圧倒的映像美。めちゃくちゃ見やすい

OLEDといえば本物の黒を表現できる圧倒的なコントラストが魅力。

このあたりの魅力は前回レビューしたOLEDパネルを搭載したKTV G27P6Sのレビューでも語っているんですが、KTC G32P5は4Kパネルなので更に高精細で息を呑むほどの映像美を堪能できております。

▼これ見てください。液晶だと黒色でもバックパネルが画面全体を照らすのでうっすら灰色になるんですけどOLEDはご覧の通り。真っ暗な部屋で見ると浮いて見えます。↓

ただ有機ELテレビもなんですが、暗い部分がマジで暗くて見づらいこともあるんですよ。

映像美を堪能するようなゲームだと良いんですが、FPSなど対戦系のゲーム用途では暗すぎると視認性が悪くなりますからね。

▼でもご安心を。KTC G32P5はゲーミングディスプレイ。そのあたりもバッチリ対策済み。ブラックイコライザー(10段階)で暗いシーンも丸見え。↓

▼ブラックイコライザーは暗い部分を明るくしてくれます。なので画面全体がめちゃくちゃ明るくなるというわけではありません。そのあたりはUIの明るさを見て頂けると伝わるはず!↓

4Kで240Hz表示できるのが凄すぎ

筆者が所有している4Kディスプレイだと4K/160Hzのディスプレイが最高スペックだったので記録更新。なんとですね、4Kで240Hz表示に対応してます。

▼筆者の環境だと、APEXは4Kで200FPS前後でてました。↓

ゲーミングPCを持っている人へ説明するほどでもないですが、4K/240Hzを活かしきるには4Kで240FPS出せる相応のマシンパワーが必要です。

筆者の場合だとKTC G32P5の性能を使い切れていない状況ですが、今後のGPUアップグレードにも対応できる余力はたっぷり残っているので、これは長く使っていけそうだなという印象でした。

もちろん負荷の軽いゲームであれば4K/240Hzをフルに活かせるゲームも多々あるはずなので、高精細且つ高リフレッシュレートで遊びたい人にピッタリ。

FHDは480Hz表示にパワーアップするのが利点

KTC G32P5は4KパネルなんですがFHDでも使えます。

▼OS上で解像度を変更するのではなく、ディスプレイ側をFHDに切り替えられます。切り替えは設定→ゲーミング設定→デュアルモードからいつでもOK。↓

4KパネルはFHD4枚分の解像度なので例えばWQHDでFHD表示するよりも滲みやモヤッと感が少ないので、想像していたよりも随分と綺麗でした。

▼以下はディスプレイ側をFHDにして表示している様子。FHDなので240Hz以上出せます。↓

普通の4KディスプレイでもOSから1,920×1,080に設定できるんですが、それとは違ってKTC G32P5のFHDモードはリフレッシュレートも向上するのが利点。

例えば4K/240HzのディスプレイでFHD表示した場合はパネルの仕様自体が変わらないのでリフレッシュレートも240Hzが上限なんですが、KTC G32P5はFHDだと2倍の480Hz表示が出来ちゃうんです。凄い。

FHD表示の画質はどうなの?

4KとFHDを切り替えられる製品で気になるのは画質ですよねー!

あくまで筆者の感覚的な所感ですが、体感としてはこんな感じ。

生粋のFHDディスプレイ(一番精細感が高い)

本機のFHDモード(上よりもディテールが若干甘い)
本機の4KモードでFHD表示(上と同じくらいの画質)

他の4KディスプレイでFHD表示(上よりもモヤッとしてた)

FHDモードは生粋のFHDディスプレイと同等の精細感なの?と聞かれると答えはNO。生粋のFHDパネルと比べた場合、本機のFHD表示はディテールが若干甘いです。

▼ディテールの甘さは文字をみると分かりやすいかも。ちょっとモヤッとしてる。↓

上に書いた通り生粋のFHDディスプレイと画質を比べると若干ディテールが甘いんですけど、そもそも画面まで50cmくらい離れている&ゲームは常に画面が動いているので想像していたよりも気になりません。全然使える水準。

あと、4KモードでFHD表示、FHDモードでFHD表示の画質の違いも気になったのでチェックしてみましたが、画質の違いはよく分かず。それならリフレッシュレートが480HzにパワーアップするFHDモードでのプレイが良いですねぇ。

ただWEBブラウジングなど文字主体だとモヤッとしてるな〜って感じたので、ゲームでFHDモードが必要なときだけ使うという感じで通常は4Kモードで良いかと思います!

FHDモードは負荷の高いゲームをプレイする時に重宝する

筆者的にFHDモードは「負荷の高いゲームをプレイする時」にめちゃくちゃ使ってます。FHD表示だと必要とされるマシンパワーもグッと軽くなりますからね〜。

▼サイバーパンク2077は筆者の環境だと4Kでは重いのでFHDモードで遊んでます!FHDなら200FPS超えて超がつくほど快適!↓

冒頭でお伝えしていた通り、4Kディスプレイが欲しいけれど重量級ゲームが重すぎて遊べるか心配・・・という人は480Hz表示の恩恵も受けられるFHD切り替え対応のKTC G32P5はピッタリ。

縮小表示は画質も綺麗

▼面白い機能としてKTC G32P5は縮小表示できる機能を搭載!↓

変更できるアスペクト比は以下の通り。

  • 27インチ(16:9)
  • 26インチ(21:9)
  • 24.5インチ(16:9)
  • 21インチ(16:9)

最初は縮小機能っていつ使うねーん!とか思ってたんですが、これかなり有用な機能でした。

アスペクト比を変更して(画面がモヤッとしてたら)OS上で解像度を推奨値に変更すると、かなりシャッキリと綺麗に表示してくれます。もちろんリフレッシュレートもそのまま。

これ、ゲーム側の負荷を軽くしてプレイするのにめっちゃ便利でした。

例えば4K表示でWQHDに設定するとかなりモヤっとしちゃうんですが、24.5インチ(解像度推奨は3,168×1,782に設定)の縮小表示でゲーム側でWQHDに設定すると、画面縮小でドットピッチも縮小しているので、モヤッと感が軽減されシャープな映像でプレイができるんですよね。

▼これがその設定でプレイしている様子。FHDモードよりも描画が高精細でありながら4Kよりも軽いので重量級ゲームもフレームレートを出しやすい!↓

FHDモードもそうですが、高リフレッシュレートの恩恵を受けながら可能な限り綺麗な映像でプレイできるようになってます。これはゲーマーにとっては非常に嬉しいポイントですねぇ。素晴らしい。

AIクロスヘアー表示がなかなか香ばしい

ゲーミング機能の中で「これは・・・」と思ったのがAIクロスヘアー機能。

▼最近のゲーミングディスプレイは以下のような「消えないクロスヘアー」を表示する機能が備わっているモデルも多いんですが・・・↓

▼本機はさらにAIクロスヘアー機能を搭載したことで物議を醸しそうです。AIが背景の色を認識してクロスヘアーのカラーを自動で切り替えてくれるんです。本来は赤色ですが水色に変わっているのが分かるはず。↓

恐らく以前の「赤」または「緑」だと背景色に馴染んで見づらくなる点を改善した機能かと思うんですけど・・・

クロスヘアーの範囲を敵が横切ると色が変わるんです。

まあ背景の色を認識しているっぽいので必ず色が変わるという訳ではないですが、消えないクロスヘアってだけでも大丈夫か?と言われる機能だっただけに、いや〜、流石に色が変わるのは…笑。

まあそういった機能が搭載されているという点も共有しておきます。

不満点も書いておきます

実際に使って不満だったことも残しておきます。(メーカーさん、解決方法があれば教えて下さい!)

1つ目はOLEDピクセルリフレッシュ機能について。

KTC G32P5は画質を保つためにOLEDピクセルリフレッシュ機能が搭載されているんですが・・・プレイ中だろうがなんだろうが画面に出てきて非常にプレイの邪魔です。

▼こんな感じ。これはウザすぎる。↓

一時的な対策としては、設定の「詳細設定」→「OLED Pixel Refresher」で「自動」を「シャットダウン時に開始」に変更する方法。

なぜ「一時的な対策」なのか・・・この設定は1回しか適用されない仕様で、PCをシャットダウンして起動すると「自動」に戻ります。

確かに画質を維持するためのリフレッシュは大切ですけど、ゲーム中にど真ん中にデカデカと選択肢が出てくるのはゲーミングモデルとしてどうなのかなと。

ちなみにこの表示が出て「カウントが0になるまでほっとく」または「確定」を押すと画面が真っ暗になって数十秒表示されません。選択をミスると最悪です。

ある程度の経年劣化は甘んじて受けるので、シャットダウン時に開始する設定で永遠に固定したい…。これは一瞬を競っているプレイヤーからすると致命的なのでちょっと看過できなかった点です。メーカーさんは何かしら対策を。

2つ目はリモコンについて。

リモコンには複数のボタンが備わっていて、入力切り替えなどを一発で呼び出すことが出来るんですけど、筆者が設定を見る限りカスタマイズは出来ませんでした。

ゲーミング設定は呼び出せるんですが、簡易表示のため選択肢はタイマー、クロスヘアー、FPSカウンターのみ。デュアルモードがない…。

一番のウリで最も頻繁に操作するであろう4KモードとFHDモードを一発で切り替えられないのは不満でした。

一応リモコンではなくディスプレイ側のスティックは左、右、下に割り当てられる設定でデュアルモードを呼び出すことは出来ます。リモコンも設定できれば良かったんですけどねぇ〜。

まとめ。間違いなく最高峰のゲーミングディスプレイ

唯一の不満点はOLEDピクセルリフレッシュ機能の表示くらいですねぇ。アレはなんとかしてくれメーカーさん。

それ以外は素晴らしい。OLED且つ4Kの超高精細な美しい映像に加え、4Kで240Hzを実現していたりFHDでは480Hzもの高リフレッシュレートに対応するなど、最新ゲーミングディスプレイのフラッグシップモデルらしい仕様でした。これを超える製品は早々でなさそう。

4Kでのゲームは非常に高いマシンスペックを要求されますが、FHDモードやシャープに表示できる縮小表示を搭載することで不安もしっかり払拭されています。

お値段はこのスペックだと20万円を超えることもザラですが、16万円を切る価格は破格すぎ。今後のPCのスペックアップも見据えてお安い時に手に入れておくのも良い選択かと。

ただKTCの製品はガチでコスパが良くて在庫切れすることも多々あるので、欲しいと思った人は初売り中に手に入れておくことを強くオススメします。(前回レビューしたKTC G27P6Sもまた在庫切れになっちゃってますからねぇ)

それではKTC G32P5のレビューでした。4KのOLEDディスプレイへの新調を考えている方はレビューを振り返りながらぜひ検討してみて下さい!

▼価格は変動するのでリアルタイム価格は以下からチェック!↓

■KTC G32P5■

初出時価格→158,990円

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