INNOCN GA27T1Mの本音レビュー!WQHDで330Hzの最高に丁度良いゲーマー向けディスプレイ

これはめちゃくちゃ人気モデルになりそう。

今回はINNOCN GA27T1Mというゲーマー向けディスプレイを体験してみないかとお誘いを頂きました。ちょうど新調を検討していて探していた仕様とドンピシャ。ということでレビューを受けることに。それでは実際に使ってみます。

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初出時価格→68,500円

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INNOCN GA27T1Mの特徴

▼INNOCN GA27T1Mはゲームに丁度良い27インチを採用したディスプレイです。カラーはホワイトでベゼルまでちゃんとホワイトなのが良いですね。↓

▼付属のスタンドはハイエンドモデルと同様に高さや左右、チルト、垂直回転にもバッチリ対応しています。↓

▼解像度はWQHD(2,560×1,440)を採用しているのもGood。↓

FHDよりも高精細でありながら4Kよりも格段に負荷が低いので、ゲーマーのボリュームゾーンであるミドル〜ミドルハイのグラボを使っているユーザーに特に人気の解像度です。

Steamで確認すると長年FHDディスプレイが大多数を占めていましたが、最近はWQHDが追い越しそうな勢い。いよいよゲーミングディスプレイもWQHDが標準の時代になってきたな〜って感じがします。

パネルは圧倒的な発色が魅力のMiniLEDを採用していて1,152分割のローカルディミングにも対応、HDR1000も対応していてピーク輝度は1200nitを誇ります。

▼その映像美はOLED(有機EL)に迫るのだとか。↓

▼また、MPCS TECHという残像を低減する新しいモードにも対応しました。↓

▼映像美だけでなくリフレッシュレートも凄いです。なんと330Hz表示に対応。リフレッシュレートの標準は60Hzなので、その5倍以上も滑らかな表示を実現しています。↓

▼端子類は以下の通りです。↓

という感じでスペックは凄く輝いていて最高です。こんなのを探していました。

でも実際に使ってみてどうなのかが一番大事。ここからは本音を織り交ぜながらレビューしていきます。

いままで4Kディスプレイを使っていた話

今はINNOCN GA27T1Mに乗り換えてしまったのですが、それまでは4K/240Hzのディスプレイを愛用していました。

▼これです。↓

KTC G32P5のレビュー!4K/240HzとFHD/480Hzが切り替えられる最新OLEDゲーミングディスプレイを試す

このディスプレイもめちゃくちゃ良かったんですけど、僕の持っているゲーミングPCでは活かしきれていないな、ということに最近気が付きました。

僕のゲーム用パソコンはIntel Core i9 13900K+RTX 4070Tiという構成でグレード的にはミドルハイくらいです。

APEX LEGENDSという比較的軽めのゲームをプレイしている分には良かったんですが、Battlefield 6をプレイすると120〜150くらいにFPSが落ち込んじゃったんですね。

普段APEXで240Hz張り付きで遊んでいたので、120〜150まで落ちたフレームレートでのプレイフィーリングが気になってしまって・・・。贅沢な悩みですが、やっぱりフレームレート半減はちょっとキツかったです。

そういった経験から、4Kはさすがに厳しいシーンが増えつつあるなと思い、適正であろうWQHDのディスプレイを探し始めたという訳です。

この乗り換えは大正解で凄くゲームも快適になり大満足な結果となりました。

モニターアームを使っても、ちゃんとホワイト

最近ホワイト集めしていると色んな記事で言ってる僕ですが、まだ飽きずに継続していてホワイト集めしています。

最近はディスプレイもカラバリが増えてホワイト基調の製品も多くなったんですけれど、ホワイト集めしている身からすると「ベゼルが黒い製品」は買うのを躊躇うほど気になるんです・・・。

理由なんですが、ベゼルの黒い製品はゲーマーなら使っているであろうモニターアームを利用した場合、正面から見るとただの黒いモニターになるからです。それはホワイトガチ勢からすると萎えポイント。

一方でINNOCN GA27T1Mはホワイト好きのことをよく分かっているのか、しっかりベゼルもホワイトです!(今は)ホワイト好きの僕からすると高評価ポイントでもありました。

▼もちろん本機はモニターアームも使えます(VESA100)。今使っているモニターアームは一生物のエルゴトロン(Black)を使っていて壊れる気配は微塵も感じませんが、ホワイトも出ているみたいなので買い替えようか悩み中です。↓

▼ついでに背面はこんな感じ。写真では点灯してませんが、円形のリング部分はRGBライトが埋め込まれていてゲーミングモデルらしくド派手に光ります。設定で光り方やカラー指定、オフにもできます。↓

USB‐C端子は非搭載でした

▼端子類は以下の通りです。うーん、USB‐Cが見当たらないですねぇ。

僕はゲーム専用ディスプレイとして使っているので全く問題ないんですが、例えばこれまでノートパソコンをUSB‐Cで接続していた人は本機では同じ接続ができないので注意が必要です。

▼僕は仕事用ディスプレイもINNOCNを使っています。これです。↓

INNOCN GA27V1Mのレビュー。2304分割ローカルディミング、4K/FHD両対応のMiniLEDディスプレイを試す

こっちのモデルはUSB‐Cを搭載していて、接続しているMacBook ProはUSB‐Cケーブル1本を接続するだけで、「MacBook Proの充電」「MacBook Proからの外部映像出力」「ディスプレイに備わっているUSB‐Aポート」が使えるようになります。

凄く便利でとってもスマートですよね、USB‐C。

一方で本機はUSB‐Cが備わっていないので同じような使い方をするには、MacBookに充電ケーブルを挿して、外部映像出力用のケーブルを挿して、モニター側のUSBを使うためのUSB接続ケーブルを挿して・・・と、ケーブルだらけになってしまいます。

コスパを高めるためにオミットされている部分かと思うんですけど、僕のようにUSB‐Cケーブル1本でノートパソコンと接続している人は、使い方がガラッと変わってしまうのでご注意下さい。

操作スティックは位置に改善の余地あり

▼操作はディスプレイ背面に備わっているスティックで行います。ディスプレイを正面から見ると右側の裏です。↓

この位置はディスプレイの右側面から手を伸ばして操作する場合は扱いやすいです。が。下部からは相当手を突っ込まないと操作スティックに指が届かないです。

僕の場合は右側から操作できるので問題ないですけど、ディスプレイの右側にモノを置いているような環境だと操作しにくいんじゃないかなぁって思いました。

このスティックの位置が下部からでも操作できる位置だったら尚良しでしたねぇ。メーカーさん改善できそうならよろしくお願いします!

やっぱりMiniLEDは発色が良い

▼MiniLEDは液晶最高峰と言われるだけあって、凄まじい発色です!以下はディスプレイを直接撮影した写真です。↓

(映像参照先:World’s Most Beautiful City in Dolby Vision | 12K HDR 120fps ‐ YouTube

写真だと伝わりづらいのが残念ですが、目が覚めるような鮮やかさ。誰かに見てもらいたい衝動に駆られるほど綺麗です。

後述するローカルディミングをオンにすると黒色の表現力も格段に上がり、OLEDに迫る美しさとアピールしたくなる気持ちも分かりますねぇ。確かに綺麗です。

黒色の表現力も高い

INNOCN GA27T1Mは、1,152分割のローカルディミングに対応しているのもウリの一つです。

液晶ディスプレイは背面からバックライトで照らす仕組みなんですけど、普通は画面全体を照らすので暗い部分も少し浮いてしまいます。

▼例えば、暗い部屋で黒い背景の映像を表示すると以下のように画面全体が薄っすらと浮き上がって見えるはずです。↓

ローカルディミングはバックライトを細かく分割して制御できるので、暗い部分は暗く、明るい部分は明るく表示できるようになっています。

▼ローカルディミングをオンにしてみました。黒色の引き締まり方がグッと向上したのが分かるでしょうか。これがローカルディミングの魅力です。↓

映画で暗転するシーンとかあるじゃないですか。部屋を暗くしていると部屋全体がフッと真っ暗になるんですけど、あの感覚はまさに有機ELのそれです。

1,152分割のローカルディミングって数年前は15万円を越える製品で採用されていたんですけど、いまや6万円台の製品に搭載されているなんて・・・良い時代になりましたねぇ。

ローカルディミングはこのように大きなメリットのある機能ですがデメリットもあって、小さな表示物は暗い背景だと引きつられて暗くなります。

▼マウスカーソルが分かりやすいので撮影してみました。左がローカルディミングをオンにした状態で右が通常状態です。↓

動画やゲームなど映像が常に動いているコンテンツは全然気にならないけど、事務作業するときはローカルディミングが邪魔になることもあります。

というわけで映像コンテンツやゲームはオン、それ以外はオフという感じで使い分けは必要かなぁ。

もしローカルディミングを頻繁にオン・オフする人は、操作スティックを倒すだけでアクセスできるクイックメニューにローカルディミングを割り当てておくとパパっと切り替えられるので設定しておきましょう。

330Hzは異次元の滑らかさ

INNOCN GA27T1MはWQHD解像度でありながら、最大330Hzの超高リフレッシュレートに対応しています。

僕の持っているPCで330Hzを活かせるのか少し不安に感じつつ試してみると、ミドルハイクラスのGPUなら活かせるシーンが非常に多かったので一安心。

▼メインで遊んでいる最大300FPSのAPEX LEGENDSはほぼ300FPSに張り付きです。240Hz以上は違いが分からんだろ、と思ってたんですけど全然違いますねぇ。残像感の少なさも相まって非常にクリアで滑らかです。↓

続いてはBattlefieldをチェックしてみます。

4Kだと120〜150FPSだったので150Hz以上のディスプレイは宝の持ち腐れで状態でしたが、解像度がWQHDになったことでより高いフレームレートでプレイできるようになりました。

▼Battlefield 6は270FPSあたりでプレイできるようになり、以前と比べて滑らかさは劇的に向上。もうヌルッヌルです。↓

4KからWQHDへ解像度は下がっているので静止している状態で見ると精細さは確かに若干下がっているものの・・・ゲームのプレイ中はあまり違いが分からないと言いますか、そんな細部をマジマジと見る余裕がないと言いますか、それよりも敵に弾をぶち込むのに必死で僅かな映像美の差は全然気になりませんでした。

遠方を見るときもWQHD解像度もあれば困ることはありませんね。という訳で映像美の低下は僕はほぼ気にならず、圧倒的に高いフレームレートでプレイできる利点のほうが強く感じました。そして目視しやすい高フレームレートでのプレイは勝率も上がります。嬉しい。

MPCS TECHの残像低減が凄い

これまで応答速度お化けのOLED製品を使っていたので、液晶ディスプレイに戻るのはどうなんだろう?と思っていたんですけど、新たに実装された残像低減モードのMPCS TECHが想像以上に良かったので、OLEDと比べても遜色ないクリアな映像でゲームを楽しめています。

▼左がオン(超低遅延レベル3)、右がオフです。オフは残像がより色濃く残っていてUFO中央の白い点線もモヤッとしているのが分かるでしょうか。これは実際のゲームプレイでも結構違いが分かります。↓

この類の機能は画面が極端に暗くなったり、輝度を調整できない場合もあるんですけど、本機のMPCS TECHは十分な輝度&輝度調整もOKなのでとっても扱いやすかったです。

またこのMPCS TECHの良いところは何でも残像を低減できるところです。ディスプレイ側の機能なので、YouTube動画も家庭用ゲームも残像をグッと軽減した状態で楽しめました。

ちなみにAdaptive Sync・ローカルディミングとは排他的利用となります。うーん、これは悩んじゃいそうですねぇ。

どっちが良いのか色々試してみたところ、僕の場合はMPCS TECHのほうが残像感が少なくティアリングやスタッタリングなども気にならなかったのでMPCS TECHをオンにして使ってます。

このあたりは実際に色々試してみて相性の良い設定を探してみて下さい。

スピーカーはオマケ音質

スピーカーはコストカットの対象になっていることが想像できるようなオマケ音質です。でも割と使ってます。

僕は妻と毎晩APEXをプレイしていて、ゲーム後はその日の僕のスーパープレイ映像を妻に見せつけるという恒例の儀式があるのですが、その時はヘッドセット出力から本機のスピーカーに切り替えて便利に使ってます。

最近のコスパ機はスピーカーが備わっていないモデルも多くなってきたので、音質は置いといてすぐに使えるスピーカーを搭載している点は有り難いですねぇ。

でも音質はドンシャリのドンがないシャリシャリショボーンなオマケ音質なので過度な期待は禁物です。

INNOCN GA27T1Mの良い点・注意点・まとめ

良い点

  • ちゃんとベゼルもホワイト
  • WQHDでミドル〜ミドルハイGPUと相性が良い
  • MiniLEDで発色が凄く綺麗
  • ローカルディミングで黒色表現力も高い
  • 330Hzは異次元の滑らかさ
  • MPCS TECHの残像低減モードが実用レベル

注意点

  • 操作スティックは下部からだと操作しづらい
  • USB‐Cポートは非搭載
  • ローカルディミングは使い分けが必要
  • スピーカーはオマケ程度の音質

WQHDのゲーム向けディスプレイは激安系だと3万円台から見かけますが、そのあたりは応答速度が1msくらいでHDRも400程度です。本機はランクがもっと上の製品で、WQHDモデルとしては非常に性能帯の高いモデルです。

本機はMiniLED、330Hzの超高リフレッシュレート、ローカルディミング、MPCS TECH対応などリッチな仕様がてんこ盛り。特に残像感が非常にすくなくゲームに適しているパネルなので、WQHDモニターを購入検討しているなら強くオススメしたいですねぇ。

通常価格は68,500円ですが割引されていることも多く、5.3万円前後で購入できることもあります。この価格であれば非常にコスパの良い買い物になりそうです。

とにかく実機の映像美と圧倒的な超高リフレッシュレート、残像の少なさが凄く気に入ったモデルだったので、僕の一軍として乗り換え決定です。

INNOCN GA27T1Mは、FHDディスプレイからのランクアップを検討しているゲーマーさんの有力な選択肢になりそうなので、ぜひレビューを振り返りながら検討してみて下さい。これはガチでオススメです。

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