TABWEE T50はストレージ偽装で確定。搭載チップは64GBのH9HP52ACPMAD

Blackview系列の格安ブランドであるTABWEEからリリースされているTABWEE T50はストレージ偽装品であることが確定した。本件は組織的偽装であり、極めて悪質と言える。
なおBlackviewおよびTABWEEへは再三説明を求めているが非を認めず、現在も偽装品をAmazonなどで売り続けている。これ以上被害者が増えないよう確定的証拠と共に本記事を公開する。
ここまでの経緯
まずは経緯からお話しよう。
TABWEE T50は同社のメーカーからレビュー依頼があり実機を提供頂いた。検証の過程でストレージ容量が64GBを越えると保存できない事象が発生した。
▼この件をメーカーに伝え、我々が行った検証(実際に64GB以上のデータが入るか)を試してほしいとお願いしたが、「時間の無駄」と一蹴された。そのあたりの話は以下の記事で確認してほしい。↓
我々は提供頂いた製品の不具合も考えられる事から、小売店でTABWEE T50を自費購入して同様の検証を行った。結果は64GB以上のデータを入れることは出来なかった。
万が一、何かの手違いで搭載チップが異なっていた場合、流通している商品は広告表記と異なる仕様で販売されていることになる。
また、この時点でもソフトウェアで不具合が発生している可能性もあるため、小売店で購入した製品も64GB以上使えなかったとメーカーへ伝えた。
メーカーからは修正アップデートを配信するので適用するよう案内され、数日後に修正アップデートが配信された。ソフトウェアの不具合で解消するものかと考えていたが、実際に配信されたアップデートは偽装を隠蔽する内容であった。
▼偽装隠蔽アップデートの話は以下の記事で確認してほしい。↓
この記事を公開したところ読者様から様々な情報を頂いたが、その中で偽装を裏付ける資料を確認できた。
日本で発売するには技適を取得する必要があるのだが、メーカーが提出する公式資料にて掲載されているeMCPの写真で確認できる型番が「H9HP52ACPMAD」だったのだ。
▼以下のページに記載されている「219-259588_01_003.pdf」の3ページ目に掲載されている3枚目の写真で確認できる。↓
このH9HP52ACPMADというeMPCは、フラッシュメモリ(ストレージ)とRAM(メモリ)が一体になったパッケージで、仕様はメモリが4GB、ストレージが64GBの製品である。
メーカー自らが国へ提出した公式資料に64GBチップ(eMCP)の写真が載っている。「誤解でした」では済まされない、最初から分かって売っていた動かぬ証拠である。
分解してeMCPを直接確認
手元にある小売店で購入したTABWEE T50も「H9HP52ACPMAD」が搭載されているのだろうか。もし搭載されているのであれば、偽装確定だ。
▼以下が分解した時の写真。チップに「H9HP52ACPMAD」と刻印されていた。↓

残念ながらTABWEE T50は、物理的にストレージを64GBしか搭載していないことを小売店で販売している製品でも確認できた。偽装確定である。
また、H9HP52ACPMADは32Gbit(ギガビット)=4GB/64GBのeMCPだ。つまりメモリ4GBを備えるパッケージにも関わらず、TABWEE T50はメモリ6GBと広告表示している。
▼通常では表示されないメモリの使用量を開発者オプションの「メモリ使用量のプロファイリングを有効化」をオンして確認したところ、改ざんされているような訳の分からない数値が表示された。↓

▼またサードパーティ製アプリ「HW info」ではメモリ4GBと表示された。↓

今回のケースは極めて悪質
ストレージ偽装に関しては、使用容量がを超えないと気が付かない。またメモリに関しても検証しない限りは気が付かない可能性が極めて高い。
またメーカーが国へ提出した公式資料からも分かる通り、メーカー側はTABWEE T50がメモリ4GB/ストレージ64GBという仕様を把握しながら、各ECサイトにて虚偽の広告表示で販売に至っており、極めて悪質な組織的偽装と言わざるを得ない。
我々はメーカーが過ちを認め顧客に対し、謝罪と説明、対象製品のリコールや返金対応、今後の再発防止策の案内など、企業として誠実な対応を期待していた。
しかしながら同社は非を認めず偽装の隠蔽を重ねた。これがBlackviewおよび系列ブランドの顧客へ対する向き合い方の答えであり、残念ながら信頼性は地に落ちたと言える。
御社が行っていることは購入者を欺く卑劣な行為である。決して許されるものではない。
なお本記事に関して個人・メディア関わらず文章及び画像は自由に引用していただいて構わない。被害者が一人でも増えないよう卑劣な偽装行為に終止符を打つべく、共に力を合わせて注意喚起を行っていきたい所存。