KTC H27P6の本音レビュー。安価ながら4K/160HzとFHD/320Hzを切り替えられる27型ゲーミングモニターを試す
4KとFHDを切り替えられる27型の4K液晶ゲーミングモニター「KTC H27P6」をメーカーさんに試す機会を頂いたので、実際に使ってどうなのか本音を織り交ぜながらレビューしていきます。
なおKTCは日本市場に正式参入しているメーカーです。ハイコスパなモデルを多数リリースしていて最近はかなり存在感が強くなってきました。保証も充実していて本機はメーカー保証3年が付いています。
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KTC H27P6のスペックと機能
モデル | H27P6 |
画面サイズ | 27インチ |
アスペクト比 | 16:9 |
パネル | Fast IPS |
本体サイズ | 616×536×212.8mm |
最大解像度 | 3840×2160 |
視野角 | 178º |
輝度(標準値) | 400cd/㎡ |
色域カバー率 | 95% DCI-P3(1976) 99% sRGB(1931) 93% Adobe RGB(1976) |
電源 | DC 24V / 7A 100V~240V AC 50/60Hz |
静的コントラスト比 | 1000:1 |
表示色 | 8bit+Hi-FRC |
リフレッシュレート | 160Hz(4K) 320Hz(FHD) |
音声・映像端子 | HDMI2.0×2 DP1.4×1 USB2.0×1 Type-C(90W)×1 USB3.0×1 イヤホン出力×1 |
備考 | デュアルモード搭載 HDR400 VESA対応 チルト・回転・昇降スタンド FreeSync/Sync対応 クロスヘアー タイマー FPSカウンター ※設定しているリフレッシュレートを表示 |
工具不要で簡単に組み立てられる
安価なモデルは組み立てでドライバーなどが必要なこともありますが、KTC H27P6は高価格帯モニターと同じように工具不要で簡単に組み立てられました。
▼スタンドは台座とネジで固定。手で回せるようになっています。↓
▼ディスプレイとスタンドの接続はスタンド側のツメをモニターに引っ掛けてカチッとはめ込むだけ。↓
2分もかからず完成。これなら一人でも問題なく組み立てられます。
ベゼルもホワイトにして欲しかった
▼KTC H27P6のカラーは一応ホワイト。背面はこんな感じでホワイトです。↓
▼ただ画面側はベゼルがブラックなんです。前から見ているとホワイト感はあまり強くないなぁ…という感じ。↓
特にゲーミングモニターはモニターアームを使う人も多く、そうなるとホワイトの台座も無くなります。もう前から見たらただのブラックのモニター。
近年ホワイトカラーの需要が高まっていて、最近は各メーカーがケースやグラボ、CPUクーラーからマザーボードまで徹底的に白くしたホワイトカラーを展開することが多くなっています。
そのような状況なので生粋のホワイトが好きなユーザーだと、恐らくベゼルがブラックの時点で購入候補から外れるかと。
実は僕も最近はホワイトのカラーで少しずつ揃えていたので、ホワイトで推すならベゼルも含めてホワイトで統一して欲しかったというのがホンネ。
4つの機器を接続OK。USB‐Cは90W給電対応
▼端子はHDMI 2.1が2つ、DisplayPort 1.4が1つ、USB‐Cが1つ備わっていました。↓
HDMIにPS5とSwitch 2、DisplayPortはゲーミングPC、USB‐Cはノートパソコンといった感じで接続できるので必要十分かなという感じ。
USB‐Cポートは90Wの給電機能にも対応しています。ノートパソコンだとUSB‐Cポートに接続するだけで映像出力+充電ができるのでスマートで良いですね。
その他、背面にはUSBポートも2つ備えているのでハブ的な使い方も出来るようになっています。
スピーカーは非搭載だった
PCと接続するとサウンド出力にKTC H27P6と表示されていたので、スピーカーを試そうとしたんですが音が出ません。
おかしいなと思ってKTC H27P6本体の設定から音量を最大にするも音は鳴らず。
あれ?故障しているのかな?と思ってメーカーに伝えると、スピーカーは非搭載とのこと。でも本体にはスピーカー設定があるんです。
Windows上でもサウンドを鳴らすと視覚的に音が鳴っている波形が表示されるので、もしかしたら認識しないように設定出来ていないのかも。
という訳で、KTC H27P6はスピーカー非搭載なのでご注意を。
液晶なので長時間プレイも集中できる
最近はゲーミングモニターも高価格帯になると有機ELパネルを搭載するモデルが多くなってきました。かくいう僕もメインで使っているモニターはKTC G32P5という有機ELのディスプレイを使っています。
KTC G32P5のレビュー!4K/240HzとFHD/480Hzが切り替えられる最新OLEDゲーミングディスプレイを試す
確かに有機ELは黒色の表現力で長けていますが、KTC G32P5を使い始めてからずっと気になっているのが「焼付き」ですね。
焼付きは同じ表示を長時間続けると発生しやすいと言われてますが、ゲームだと・・・
- UIは固定表示
- 数時間ぶっ続けプレイもザラ
と、焼付きやすい使い方がデフォなんです。
体力ゲージなど固定表示の多いゲームはテレビのように常に画面全体の映像が切り替わる訳では無いので、ホント、焼付きが心配で仕方ないです。高価になりがちな有機ELモニターだと特に。
一方でKTC H27P6は安定の液晶を採用したモニターです。
上記のような焼付きを気にせず使えるのは当たり前なんですが、有機EL→液晶へ切り替えた僕からすると、ビックリするくらいゲームに集中できます。何も心配する必要がないんです。
個人的に長丁場になりがちなゲーミング用途と仕事用のノートパソコンは液晶であるほうが精神衛生上良いなと思ったので、このまま本機をメインにする予定。
基本は4Kで使うモニター
KTC H27P6は安価ながら4KとFHDのデュアルモードを搭載している点がウリ。なんですが、基本は4Kで使うモニターです。
4Kモニターとしては、安価でありながら最大160Hzの高リフレッシュレートに対応するなど、なかなかのスペック。
ただ、4K解像度で160Hz表示を活かすには相応のPC側のパワーも必要です。つまり、ミドルハイ以上のゲーミングPCを持っている人がメインターゲット。
なのでゲームも基本的に4Kでゲームをプレイする人向けですね。
FHDモードはゲームが4Kで重い時に使うもの
じゃあFHDモードはいつ活用するのか?という点ですが、これは4Kだとゲームの画質を最低にしても動作が重いとき。
4Kでプレイが難しい場合は最終手段として解像度を下げるという選択になりますが、そのような時に活かせます。
ネイティブが4Kなのもミソですね。
4Kモニターは4つのドットを1つのドットで表示するとFHD解像度になるので、負荷を下げながら比較的綺麗な映像で楽しめます。
例えばFHDのモニターでHD表示した場合は4K→FHDのように綺麗にドットを組み合わせる事ができないので、盛大に滲みます。これは経験した方も多いでしょう。
これが4K→FHDなら滲みもかなり軽減できるんです。
という訳で、FHDモードはどうしても4Kでのプレイが難しい場合の保険的な感じで考えておくのが良いですよ。
FHDモードはネイティブFHDに画質は劣る
▼FHDモードで表示した様子。ちょっとモヤッとします。↓
先述通りFHDでの表示は4つのドットを1つにまとめて1つのドットとして表示することでFHD解像度となるんですが、ネイティブFHDパネルと比べると画質は劣ります。
感覚的にはネイティブが100点だとするとFHDモードは90点くらいかな。なので27インチのネイティブFHDと同じ精細感だと思っていると、それは肩透かしを食らいそう。
で、以下も気になっている人は多いかと思います。
- 普通の4Kモニターを使いPC側でFHDに切り替えた場合との画質の違い
これはですね、ほぼ変わりません。
僕は27インチの4Kディスプレイを別に持ってますが、画質の違いはよく見比べて「うーん、KTC H27P6のほうがちょっと良いような、変わらないような・・・」という感じです。
もはや変わったか変わってないか見比べて悩んでいるレベルでは大きな違いがあるとは言えないですし、FHDを主として使いたい人にはオススメできないかなというのがホンネ。
なのでFHDモードは4Kでゲームの動作が重い時に使うのがやっぱり一番合ってます。
FHDモードの利点は320Hzで動くこと
じゃあ普通に4Kのモニターで良いのでは?と思うところですが、FHDモードはリフレッシュレートが320Hzにブーストします。そこが最大の利点。
例えば僕が別に持っている4K/60Hzモニターだと、PC側でFHDに切り替えたとしても上限60Hz止まり。なので体験できる上限の滑らかさが違ってきます。
先程お伝えたようにKTC H27P6は基本4Kでゲームをプレイする人向けなので、PCも相応のパワーを持っているはず。
僕がプレイしているゲームに限った話にはなりますが、FHDに解像度を下げると負荷も大幅に軽くなるので、高リフレッシュレートで表示できる余力が有り余っている事が多いです。
そうなるとFHDでプレイする場合は320Hzの超高リフレッシュレートの恩恵を得られる場合が多いです。
KTC H27P6のレビューまとめ
KTC H27P6は安価でありながらデュアルモードを搭載するコスパに優れた4Kゲーミングモニターでした。
液晶モニターなので長時間プレイも安心です。画質はもちろん文句無し。応答速度も速いのでゲーミングモニターとして十分なスペックです。
デュアルモードは4Kで快適なプレイが難しい場合の保険的な役割が強いですが、普通のモニターと違ってリフレシュレートが倍増するので、解像度は妥協したけど滑らかさはアップしたという思わぬ恩恵を得ることも多々ありそうです。
そろそろゲーミングモニターを4Kにアップしたいと考えている人はもちろん、普通の4Kモニター(60Hz)を使ってゲームをプレイしている人の買い替えモデルとしてもオススメ。
ぜひレビューを振り返りながら検討してみて下さい。
KTC H27P6の良い点、注意点
最後にKTC H27P6を使って感じた良い点と注意点をまとめておきます。記事でピックアップしていないのも入ってます。
良い点
- デュアルモード搭載で低価格
- 有機ELのような焼付きの心配が無い
- 映像出力+給電ができるUSB‐Cポートが使える
- 安価ながら4K/160Hzに対応している
- FHDモードは320Hzの高リフレッシュレートになる
- 操作がジョイスティック形状なので操作しやすい
注意点
- ホワイトなのに前から見るとほぼブラック
- FHDモードはネイティブより画質は劣る
- スピーカーは非搭載
KTC H27P6を安く購入するコツ
KTC H27P6の公式サイトを確認すると定価は83,656円だそうです。が、執筆時点では59,999円に割引されているようです。このように割引されているタイミングを狙うのが基本。
特にKTCは定期的に大型セールをAmazonなどのECサイトで行っており、定価よりも大幅に安くなるのでセール以外では買うのは勿体ないです。
また、ECサイトでのセール時は我々のようなメディアへ読者向けのクーポンが配布される場合もあります。つまり、他の人はセール価格が最終価格になりますが、クーポンを知っている人は更に安くなる場合が多いです。
このような特別なクーポンが見つかる場合もあるので、ECサイトでのセール+特別なクーポンでの割引を狙うのが賢く安く購入するコツです。
以下に販売ページを記載しておきますね。リアルタイムの販売価格はリンク先でしか分からないのでチェックしてみて下さい。もしかしたら安くなっているかも。
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