格安スマホのデュアルスタンバイ機種でドコモ系回線を利用する場合は3Gの対応電波に注意
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格安スマホでは今後、「デュアルスタンバイ」が利用できる端末が主流となりそうですが、対応する電波により信頼性が失われる可能性があるので注意点をまとめておきます。
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デュアルスタンバイ端末では対応電波により圏外率が高くなる。
まず、デュアルスタンバイを簡単に説明すると、2枚のSIMを差し込んでそれぞれを待機状態で利用可能なモデルです。
SIMスロット1に音声通話SIM、SIMスロット2にデータ専用SIMを差し込むことで、通話をかけたり受け取ったりする場合はSIMスロット1、モバイル通信時はSIMスロット2のSIMで通信を行い、音声通話とデータ通信を個別にチョイスすることが可能。
同時に待ち受けが可能なので、データ通信中でも電話がかかってくると音声通話SIMで着信するので、使い勝手は1枚SIMと変わりません。ですので、大手キャリアのかけ放題音声通話プランと利用料金の安い格安SIMのデータプランを組み合わせて利用できるのでデュアルスタンバイは非常に注目されている仕様です。
デュアルスタンバイ時に掴める電波の種類。
現在国内で出回っているデュアルスタンバイ仕様の端末は、4G(LTE)と3Gの組み合わせでデュアルスタンバイが利用できます。
例えば、4Gを音声通話で利用する場合、端末がVoLTEに対応しているとLTE回線を利用した高品質な音声通話が利用可能ですが、デュアルスタンバイ端末の場合は音声通話SIMを4G設定で利用するとデータ通信で設定出来るのは通信速度の劣る3Gで利用しなければならず、データ通信時の快適性は失われます。
現在のデュアルスタンバイ仕様ではデータ通信に高速通信が可能な4G、音声通話を3Gに設定しての利用が一般的です。
音声通話で3Gを利用する場合は対応している3Gの電波が重要。
音声通話SIMにドコモのSIMやドコモ系回線網を利用した格安SIMを利用する場合、デュアルスタンバイ端末では3Gで音声通話を利用するので、ドコモの3Gバンドに対応していなければいけません。
ドコモの3Gの対応バンドですが、全国区をカバーするバンド1、農村地区や山間部などで重要なFOMAプラスエリアのバンド6、都市部の極一部で利用しているバンド19が代表的なバンドです。
バンド19に関しては電波を流している箇所が殆ど無いので無視しても問題ありませんが、バンド1とバンド6はどちらが欠けても信頼性が大きく失われます。
3Gのバンド6が対応していないと圏外率が高くなる。
全国区をカバーするバンド1は主要バンドなので、殆どの端末で3Gのバンド1に対応しています。しかしながら、農村地区や山間部をカバーするFOMAプラスエリアのバンド6に対応していない端末がチラホラ見受けられます。
デュアルスタンバイ端末では音声通話で3Gを選択した場合、全ての音声通話で3G固定となるのでバンド6が対応していないと圏外率が高くなります。
農村地区や山間部に住んでいないから大丈夫。と言うわけではなく、バンド6に対応していない端末では旅行、出張、アウトドア等でFOMAプラスエリアに踏み入れると圏外となってしまい電話機能が使い物にならなくなってしいます。
3Gのバンド19に(バンド6内包)と書かれている場合の注意点。
3Gのバンド6もバンド19も800MHz帯を利用しているので、バンド6に対応していない製品でもスペック表の対応電波(対応バンド)欄に「バンド19(バンド6を内包)」と記載している場合があります。
バンド6を内包したバンド19でバンド6が掴めるか?ということですが、結論は端末によりけりで、端末毎に試してみないと分からないです。
ここからは個人的な意見ですが、私はバンド19(バンド6を内包)という表記でバンド6が掴めると思っていません。なぜなら、バンド6がしっかり掴めるのであれば対応バンドに「バンド6」と記載されていはず。と考えているからです。
これからデュアルスタンバイ機能を利用する方は端末購入前に対応電波を確認しましょう。
スマートフォンは音声通話もデータ通信も電波を利用します。
これからデュアルスタンバイに対応した端末が様々なメーカーから登場すると思いますが、注意点を把握していないと後から「電波を掴めない」というモバイル端末では致命的なトラブルに巻き込まれる可能性があるので、対応電波はカメラ性能よりも、本体の性能よりも重要視しなければいけない項目です。
もちろんデュアルスタンバイ仕様だけではなく、格安スマホ全般で「対応電波」はスルーしては駄目な項目です。