Galaxyスマホがアプリの性能に制限を掛けていることが判明。発熱対策が理由らしい
韓国のスマホ大手メーカーSAMSUNGが手掛けるGalaxyスマホにて、多くのアプリでパフォーマンス制限がされていることが判明し騒ぎになっています。修正アップデートも配信予定とのことです。
LINEやキャリアアプリ等含めたアプリに制限がかかってた
SAMSUNG Galaxyスマホに内蔵されているゲーム制御アプリが、ゲーム以外の1万個ものアプリのパフォーマンスに制限を掛けていることが判明しました。
韓国ユーザー한가련氏のツイートによれば、SAMSUNGはGOS(Game Optimizing Service)システムにより、ゲームのパフォーマンスを制限しているとのこと。さらに韓国コミュニティによれば、ゲーム以外の1万ものアプリに制限を掛けているんだそう。
Samsung created an app called GOS and used the app to limit game performance, making the gaming experience worse. However, according to what the Korean community found out today, Samsung confirmed that it has put performance limits on more than 10,000 apps… pic.twitter.com/U58AreZZoo
— 한가련 (@GaryeonHan) March 2, 2022
この1万ものアプリの中には、皆さんご存知であるウマ娘や原神といった大手ゲームはもちろん、SpotifyにYouTube、LINEなどゲームでないアプリでもパフォーマンス制限を掛けてしまっているようです。
さらにタチの悪いことに、3DMarkやGeekBenchなどスマホの性能を数値化するベンチマークアプリは制限がされないんだそうです。
つまり「実際の日常動作やゲームではベンチマークで推測できる快適性が発揮できないにも関わらず、ベンチマークスコアはそれよりも高く見せている」ということに…
なおこの制限はアプリのパッケージ名を参照して行っているそうです。同氏はGeekBenchのアプリパッケージ名を書き換え、パフォーマンス制限のあるなしで比較したところ、シングルスコアは最大45%、マルチコアスコアは最大39%もベンチマーク結果に違いが生まれていました。
대단하다 삼성! pic.twitter.com/p302dGSn7g
— 한가련 (@GaryeonHan) March 2, 2022
この問題を受け、GeekBench公式は該当するGalaxyスマホ「S22、S21、S20、S10の全モデル」をデータベースから除外する措置を行っています。対応早い!
Earlier this week, we were made aware of Samsung’s Game Optimizing Service (GOS) and how it throttles the performance of games and applications. GOS decides to throttle (or not to throttle) applications using application identifiers and not application behavior.
— Geekbench (@geekbench) March 4, 2022
発熱抑制が目的?改善アプデが配信予定
有名リーカーであるIce Universe氏は「SAMSUNGはソフトウェアで発熱を抑制させることで、本体内の冷却機構にかかるコストを抑えるねらいがある」との見方を示しています。なるほど、製造コストの削減もあるのか…
But when it comes to safety, cost savings are foolish. For example, the S21 Ultra does not use good heat dissipation measures, but uses software such as GOS to limit performance. This is too stupid. How could Samsung not know that the Snapdragon 888 is hooot?
— Ice universe (@UniverseIce) March 4, 2022
実際、筆者も発熱が問題視されていたSnapdragon 888を搭載するGalaxy S21を一時期使っていたんですが、重いゲームをしても発熱がほとんど感じられませんでした。
公式プロモでは発熱抑制の冷却機構を搭載している、というアピールもほぼ無かったのに不思議!って思ってたら、こういう仕組みだったのね(´・ω・`)。
なお、SAMSUNG公式はこの事象を認めており、後日「ユーザーが自らパフォーマンスを制御できるようにアップデートを配信する予定」だそうです!
갤럭시 S22 GOS 관련 알려드립니다.
안녕하십니까. 삼성전자입니다.
당사는 지속적으로 고객의 의견을 수렴해 사용자와 선택권을 확대하고 최적의 성능을 제공하고자 노력하고 있습니다. pic.twitter.com/wQCEsq7SJK
— 한가련 (@GaryeonHan) March 3, 2022
今後のアプデでGalaxyスマホがより快適になる…かも?
ゲーム最適化…とうたいつつゲーム以外のアプリに制限かけたり、あまつさえベンチマークスコアだけはごまかすのは実によろしくない。
でも、このニュースを言い換えれば「今持っているハイエンドGalaxyがさらにサクサク動くのでは?」ともなり、今後来るであろう修正アップデートにはかなり期待できます。
筆者も絶賛ハイエンドモデルであるGalaxy S20 FEを使っている身なんですが、ぶっちゃけ制限があることさえわからんかったし、ましてハイエンドにしては動作が遅いなぁって感じることも全然なかったんす。
つまりアップデートされて制限を外せるようになれば、今までよりもさらに快適に動かせるのでは…と思うとむしろ楽しみになってしまった。早く直してくれー!!!