Dangbei Atomの実機レビュー!購入前に伝えたい注意点まとめ

ガルマックスでも何度か紹介しているDangbeiのプロジェクター。なにげに筆者のメインプロジェクターもDangbeiなんだけど、新しいやつが出たらしい。その名も「Dangbei Atom」。

Dangbei AtomはFHD解像度のDLPプロジェクターで明るさは1200 ISOルーメン。あと、Google TV OSを搭載しているので、様々なVODアプリもブチ込める。お値段は134,800円とFHDクラスとしてはまあまあする。

プレリリースを見ていてDangbei Atomは気になっていたが、なんとお借りすることができた!というわけで、良いところはもちろん、筆者が使って「ここは買う前に知っとけ」と思った注意ポイントもしっかり伝えていきたい。

▼パパッと開封。Dangbei Atomの付属品はこんな感じである↓

  1. リモコン(単4×2は別売り)
  2. ACアダプター
  3. 電源コード
  4. 取扱説明書など

ACアダプターと電源がバカでかい。本体重量は1,280gなので簡単に持ち運べるってアピってるけれど、これも含めたら総重量は約1.8kg。持ち運ぶにはまあまあしんどい。

Dangbei Atomのスペック

スペック表を表示

めっちゃ薄型。テーブルにバーンと置いても邪魔にならない

プロジェクターって結構デカイのが多い。筆者が触ってきたプロジェクターもほとんどデカイ。安価なものから高価なものまで大体デカイ。

▼ところがどっこいDangbei Atomはめちゃ薄。厚みなんてたったの4.8cmしか無いのだ。部屋にあったプロジェクターと並べるとこんな感じ。↓

で、この薄型タイプはなんか利点があるのか?と最初は思ってたけど、いつも通りセッティングしたらすぐ分かった。目の前に置いても全然邪魔にならないのだ。

プロジェクターの設置方法って色々あるけれど、筆者はテーブルにバーンと置いて使ったりすることが多い。そうなると、目の前にドーンとプロジェクターを置くことになるので、タッパのあるモデルだとそこそこ気になる。

薄型だとそういった視界の邪魔をしないってのが良いところかと思った。

初期設定で間違えてトークバックをオンにするとやばい

Dangbei AtomはGoogle TV OSを搭載しているのがウリ。

初回起動時はGoogle TV OSの初期設定を行うんだが、Google機能のトークバック(画面表示を読み上げてくれる機能)が気がついたらオンになっていて、なんかしゃべりはじめた。たぶんGoogle TV OSの初期設定の流れで誤ってオンにしてしまったらしい。

で、これが初期設定中にオンになってしまうと、初期設定を終えるまでトークバックをオフにできない。いや、出来るかもだけど分からんかった。

筆者はGoogle TV OSの「スマホを使う初期設定」でWi-Fi接続がうまくいかず(これはウチの回線のせい)、最初に戻って手動で再度設定を行い始めたが、こういった途中挫折からのやり直しでは、途中でオンになってしまったトークバックはオンのままなのだ。

地域設定ではカーソルを動かすたびに国名を読み上げるし、ガーッとカーソルを動かし続けると処理が追いつかないのか「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」とか言い出しバグりちらして鬼遅延する。こうなると初期設定も一苦労である。なので、筆者のようにテキトーに設定を進めないように。

ちなトークバックがオンになってしまったら、初期設定後に本体設定からオフにできる。

HDMI入力は1つだけしかない

Dangbei AtomはHDMIを搭載しているが・・・

1つだけしか無い。結構良い値段するんだからサービスであと2つくらいは付けてくれ。↓

ゲーム機やBlu-rayプレイヤーなど色々接続したいならHDMI切替器は必須なので必要なら買っておこう。

リモコンはボタンに蓄光くらい入れてくれ

プロジェクターって暗い場所で使うものだからリモコンは蓄光くらい入れて欲しい。

何なら結構良い値段するんだからガラケーみたいにボタン押したら光ってくれても良いのだよ。

▼特に黒いリモコンで黒のボタンは暗い場所だと全く見えん。リモコンはシンプルで良いんだけれどね。↓

▼これは以前レビューしたプロジェクターのリモコン。光るとめちゃくちゃ見やすいでしょ。↓

PX727-4Kのリモコンは光るので暗所でも操作しやすい。

なんでプロジェクターのリモコンってどれもこれも蓄光すら入ってないんだ。使いづらいと思うんだけど。

でも大多数が光らないのを鑑みると求めてられてないのか。ブーブー言ってるのはたぶん筆者だけかも。少数派。すまん。でも一度光るタイプを使っちゃうと扱いやすさの差が分かっちゃうんだよね。

ほんと明るい。白が白い。発色もめちゃ良い

1200 ISOルーメンの実力はいかに。と思いながら電源を入れたんだけど、もうね、言語設定の白い文字を見ただけで分かった。こいつはやばい。すごい白が白い。ビカッとしてる。

▼発色もびっくりするほど綺麗。どうしても投影映像を撮影しているので写真では伝わりづらいが、実際は下の写真よりも5割増くらい綺麗。↓

▼HDRだってちゃんと対応してる。偉い。↓

▼ちなみにカーテンを閉めて室内照明をつけている状態だとこんな感じ。↓

さすがに室内照明をつけるとゲームや映画鑑賞には向かないけれど、ビジネスシーンでパワポを表示するとか、そういった使い方ならいけるかなという感じ。

HDMI接続はHDRに対応していない

▼PS5を接続してHDR設定を確認してみたところ、「お使いのテレビはHDRに対応していません」と出てきた。↓

確かDangbei MarsもHDMI接続でHDR非対応だったが、結構良いお値段するモデルなのでHDMI接続でもHDR再生には対応してほしかった。ここが対応していれば、よ!待ってました!って人も多かったと思う。

めっちゃシャープに投影できる

いま使ってるプロジェクターも同じメーカーのFHDプロジェクターなんだけど、あれ、Dangbei Atomはシャープさが全然違う。まあ確かにお値段は倍以上高いけれど、こんなにも同じ解像度で差が出るのかと思った。

▼文字がめちゃ綺麗。シャッキシャキ。↓

自動ピント調整も優秀。

例えばテーブルにボーンと置いて起動すると投影時に自動でピントが合うんだけど、ちょっと本体をズズズって動かせば、また勝手にピントをあわせてくれるのだ。賢い。

もちろんマニュアルの調整もOK。自動といっても完璧ではないので、なんかピントが甘いなと思ったらリモコンのサイドにある赤いボタンを押してマニュアル調整するとよろし。

ゲームモードちゃんとあるよ

プロジェクターってHDMI接続した時に遅延する場合がある。まあ動画を見るなら特に問題ないけれど、映像とコマンド操作が合わさったゲームだと遅延はキツイ。

実際にDangbei Atomも通常モードでは少し遅延するのだ。

しかーし、Dangbei Atomは低遅延なゲームモードを搭載している!

ちょっと設定が分かりづらいので説明しておくと、HDMIにゲーム機を繋いでゲーム画面を表示する→リモコンの側面にある下側のボタン(赤いボタンの下のボタン)を押す→GTV設定を押す→ディスプレイと音→画像→ゲームモードオンという感じだ。

▼実際にゲームモードをオンにしてAPEXを遊んでみたが、壁ジャン、マントルジャンプ、壁登りからのスラジャンなどキャラコンも違和感なく出来た。↓

安価なプロジェクターだとゲームモード非対応ってのも多いが、そこは高級機。ちゃんとゲームモードも搭載しているし、しっかり実用レベルの低遅延に抑え込めている。

これならゲーム用途でもオススメできるレベルではあるけれど、ゲーミングプロジェクターのように高リフレッシュレートには対応していないので注意。

ファンの音は結構気になった

プロジェクターは熱を持つので排熱ファンを搭載しているのがデフォ。ってことでどんなもんかな?と電源を入れてみたらファンの音はそこそこ気になるレベル。大体30cmくらいの場所で40dBってところ。

40dBってのはそこまで騒音レベルが高いって訳では無いけれど、プロジェクターって静かな環境で使うことが多いから、シューってファンの音は結構気になった。

Google Playから色々とブチ込める

プロジェクターってモノによっては独自のストアを備えていて、そこでしか動画配信アプリをダウンロードできないモデルもあったりする。大体YouTube、Netflix、Amazonプライムビデオは対応しているけれど、日本独自のVODアプリ(TVerとか)は無かったりするのだ。

一方、Dangbei AtomはGoogle TV OSを搭載しているので、非常に多くのVODアプリに対応しているのが良い。

▼ちゃんとTVerも使える。↓

こんな感じでGoogle TV OSを搭載しているので、皆が使いたいVODアプリは基本的に対応しているはず。

サウンドは低音が大人しめ

プロジェクターってデカイ。という話を冒頭でしていたが、筐体の大きなモデルは大型スピーカーを搭載しやすく、実際に音質を大きなウリにしている製品もそこそこ多い。なんどか名前を出していたDangbei Marsもサウンドを売りにしていて、実際にすごい。

こういったサウンド品質のすごいモデルも触ってきたから分かるんだが、Dangbei Atomのサウンドは低音がやや大人しい。が、この薄さでここまでのサウンド品質をよく実現できたなと関心すらしてしまった。

ちなみにサウンド全体のバランスやサラウンド感はとっても良い。少なくとも筆者はDangbei Atomのスピーカーで全く不満はないし、自宅で使う分には十分過ぎる。

Dangbei Atomの注意点まとめ

筆者が使って感じた「ここは知っとけ注意ポイント」は以下。

  • 軽いと言っても1.8kgはある
  • HDMIが1つしかないので拡張性が低い
  • HDMI接続だとHDR非対応
  • 高リフレッシュレート非対応
  • ファンの音は結構気になる
  • 低音はやや大人しめ
  • Dangbei Marsとマジ悩む

もっと色々と注意点があるかと思ったが、高価格帯のモデルだけあってFHDクラスとしてはまあまあ良く出来ていると思う。

ただ、外部機器を接続して使いたいならHDMIでHDR非対応ってのは厳しい。あと、ゲームモードを搭載しているが、高リフレッシュレートに非対応なので本格的なゲーミングプロジェクターからは一歩劣る。

一方で映像美という点ではFHDクラスとしては非常にキレイな部類。明るく発色もとても良い。下手な安もん4Kプロジェクターを購入するくらいならこっちのほうが画質が上。現にウチにある5万円くらいの4KプロジェクターよりもDangbei Atomのほうが綺麗。

Dangbei Atomは価格こそ10万円を超えるが、この映像美を超す4Kプロジェクターだと軒並み20万円は軽く超えてくる。100インチを超える投影なら4K解像度は欲しいところだけれど、100インチ以下で投影するならコスパも含めてDangbei Atomがピッタリかと思う。

■Dangbei Atom■

初出時価格→134,800円

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▼[楽天市場]こっちも21,000円オフクーポン有り↓

▼ちなみにもうちょい足せばDangbei MarsのFHDモデルも購入できちゃう。マジで悩むと思う。↓

Dangbei Marsのレビュー。最高画質の1080PでNetflix、アマプラビデオ、YouTubeを楽しむプロジェクター

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