NPU非搭載PCでも使えるWindows 11の生成AI関連機能をピックアップ!

非Copilot+ PCでも利用できるWindows 11のAI機能を紹介します

Microsoftは近年「Copilot+ PC」というブランド名で様々な生成AI機能をWindows 11に実装していますが、基本的には最大40TOPS以上の処理能力を有するAI処理用チップ「NPU」の搭載が必須となっています。

ただし、実は一部のAI関連機能についてはクラウドベースで処理しているため、「Copilot+ PC」ブランド以外のPCでも利用可能だったりします。今回はそんな「AI PCではない普通のWindows PC」で利用できるWindows 11の便利なAI関連機能を紹介します。

ペイントの「Image Creator」と「生成消去」「背景除去」機能(一部「Microsoft 365 Personal/Family」サブスクリプション契約が必要)

MS Paint
AI関連以外の機能も地味に強化されている「ペイント」

1985年にリリースされた初代Windows 1.0から長らく標準ソフトとして搭載されているお絵かきソフト「ペイント」ですが、Windows 11からは単体で最新バージョンへの更新が行われるストアアプリに移行したことで、レイヤー機能の搭載など地味に機能が強化されています。

AI関連機能のメニュー

当然、近年生成AI関連の機能も搭載されており、このうち Copilot+ PCブランドが発表された際に売りの一つとされていたAIイラスト生成機能「Image Creator」については、Microsoft 365 Personal/Familyにバンドルされている「Copilot Pro」プランで毎月付与されるAI用クレジットが必須となってしまいます。しかし、NPUを搭載していなかったり、NPU自体は搭載されているものの処理能力が「Copilot+ PC」としての要件を満たすことができない「普通の」Windows PCでも、クラウドベースで生成処理を行う形で利用可能となっています。

また、画像内に映り込んだ余計なオブジェクトを削除してくれる「生成消去」と、背景そのものを削除してくれる「背景除去」についても、NPU非搭載のPCでも利用可能となっており、こちらはMicrosoft 365 Personal/Familyを契約していないユーザーでも無料で使うことが可能となっています。

メモ帳の校正機能(Microsoft 365 Personal/Familyのサブスクリプション契約が必要)

Windows NotePad
残念ながらMicrosoft 365を契約していないと利用出来ず・・・

こちらもストアアプリに移行してマークダウン形式ファイルのサポートなどが追加されるなど、かなり高機能化が進んだテキストエディター「メモ帳」にも半ば押しつけ気味だった「Copilot」アイコンでの表示はやめたものの、生成AIを活用した文章校正・要約機能が用意されています。

ただし、この機能を無料で利用できるのはオンデバイス処理に対応した「Copilot+ PC」のみで、クラウド経由で処理を行う場合、残念ながらペイントの「Image Creator」と同じくCopilot Proプランが統合されたMicrosoft 365 Personal/Familyのサブスクリプション契約が必要となります。

かのあゆ自身もMicrosoft 365 Personalそのものは契約しているのですが、Copilot Proが含まれていない従来の「Microsoft 365 Personal Classic」としてサブスクリプション契約を継続している関係で、残念ながらメモ帳の文章校正機能を試すことはできませんでした…。

Microsoft フォト/Clipchamp/DesignerのAI編集機能

Windows Photo
iCloudに同期している写真・動画も取り扱えるようになるなど地味に便利になった「フォト」アプリ

Windows標準の画像管理アプリ「フォト」アプリは簡易的な画像・動画編集機能も備えていますが、こちらにも生成AIを活用した「背景ぼかし」「生成除去」などの機能が用意されており、NPU非搭載PCの場合はクラウド経由での処理となりますがMicrosoft 365 Personal/Familyのサブスクリプション契約を行っていない状態でも無料で利用できます。

Microsoft ClipChamp

また2021年にMicrosoftが買収したClipchamp社が開発していたWEBベースの動画編集アプリ「Clipchamp」、AIを活用した画像編集ソフト「Microsoft Designer」も「フォト」アプリから機能を呼び出せるようになっており、こちらについても一部の高度な機能に関してはサブスクリプション契約が必要となりますが、基本機能に関してはCopilot+ PCではない普通のWindows PCでも無料で利用可能です。

AIアシスタントアプリ「Microsoft Copilot」

Microsoft Copilot

Windows 11 2023 Update (Version 23H2) より、従来の「コルタナさん」ことCortanaを置き換える形で登場したAIアシスタント「Microsoft Copilot」は、そもそもNPUが搭載されているCopilot+ PCでもオンデバイスではなく、すべてクラウドベースで処理を行っているため、低価格帯で販売されているモデルも含め普通のWindows PCでも利用できます。

自社製品に関する情報も間違えることがあったりはしますが、リリース当初と比べると精度・機能面ともに改善されているほか、画像・動画生成にも対応しているため、あくまで「既に学習済みの情報」ベースで回答を出力する点を前提とし、Copilotに限らずAIアシスタントの情報をすべて鵜呑みにすべきではない点を理解した上で活用すれば、いろいろと便利に使っていけるのではないでしょうか。

まとめ

Windows 11そのものが年々AI関連の機能に力を入れていることもあって、NPUが搭載されていないPCでも利用可能な生成AI関連の機能も多数用意されています。

一部Microsoft 365 Personal/Familyのサブスクリプション契約が必要な機能も用意されていますし、あくまでクラウド側で処理しているため、個人情報などの取り扱いには注意する必要がありますが、「ペイント」「フォト」アプリの生成消去・背景除去など便利な機能も用意されているので、気になる方は一度試してみてはいかがでしょうか?

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