
2023年11月に登場したSoC「Dimensity 8300」のスペック、実機での処理性能とゲーム性能、実際の動きをチェックしてみました。
なお、本記事で紹介する内容は「目安」です。スマートフォンやタブレットはSoC以外に画面の解像度、メモリ搭載量、ストレージの速度などで動作が変わってきます。
※本記事はDimensity 8300です。Dimensity 8300-Ultraは以下の記事で紹介しています。
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Dimensity 8300のCPUとGPUのスペック
| SoC | Dimensity 8300 |
| CPU | Arm Cortex-A715:3.35GHz ×1 Arm Cortex-A715:3.2GHz ×3 Arm Cortex-A510:2.2GHz ×4 |
| GPU | Mali-G615 MC6 |
Dimensity 8300の処理性能
▼ガルマックスではSoCを6つの性能帯に分けています。Dimensity 8300は記事執筆時点で中間上位のミドルハイ帯にあたるSoCです。↓

今回、処理性能の検証に使用した機種はHeadwolf Titan 1/メモリ12GBです。
Dimensity 8300の実機AnTuTuスコア
端末の性能を数値化するAnTuTuベンチマークで実機測定してみましょう。
▼Dimensity 8300の実機AnTuTu(V11)のスコアは総合スコアが1,699,167点、GPUスコアは498,966点、UXは374,680点です。↓

▼参考にAnTuTu(V10)のスコアは総合スコアが1,363,064点、GPUスコアは516,065点、UXは235,791点です。↓

| AnTuTuスコア(V11) | 動作・操作感 |
|---|---|
| 総合スコア:約270万点以上 GPUスコア:約80万点以上 | (ハイエンド)ヌルヌル。動作に不満なし |
| 総合スコア:約200万点〜270万点 GPUスコア:約60万点〜80万点 | (準ハイエンド)サクサク。重いゲームもOK |
| 総合スコア:約140万点〜200万点 GPUスコア:約30万点〜60万点 | (ミドルハイ)重いゲームもなんとか |
| 総合スコア:約70万点〜140万点 GPUスコア:約15万点〜30万点 | (ミドルレンジ)軽いゲームくらいなら |
| 総合スコア:約40万点〜70万点 GPUスコア:約5万点〜15万点 | (エントリー)必要最低限 |
| 総合スコア:約40万点以下 GPUスコア:約5万点以下 | (ローエンド)サブ端末向き |
| AnTuTuスコア(V10) | 動作・操作感 |
|---|---|
| 総合スコア:約200万点以上 GPUスコア:約70万点以上 | (ハイエンド)ヌルヌル。動作に不満なし |
| 総合スコア:約150万点〜200万点 GPUスコア:約50万点〜70万点 | (準ハイエンド)サクサク、重いゲームもOK |
| 総合スコア:約100万点〜150万点 GPUスコア:約30万点〜50万点 | (ミドルハイ)重いゲームもなんとか |
| 総合スコア:約50万点〜100万点 GPUスコア:約10万点〜30万点 | (ミドルレンジ)軽いゲームくらいなら |
| 総合スコア:約25万点〜50万点 GPUスコア:約5万点〜10万点 | (エントリー)必要最低限 |
| 総合スコア:約25万点以下 GPUスコア:約5万点以下 | (ローエンド)サブ端末向き |
スマホの実機AnTuTuベンチマークスコアまとめ
Dimensity 8300のゲーム以外の動き
Dimensity 8300を搭載するタブレットでゲーム以外の動きをチェックしてみます。
▼ホーム画面操作、WEB閲覧(Yahoo!ニュース)、動画視聴(YouTube)の動作はこんな感じでした。動作は許容範囲でしょうか。↓
上のような使い方であれば非常に軽快に動作します。
また、Dimensity 8300を搭載する製品は高リフレッシュレート(滑らか表示)に対応していたり、高速なメモリやストレージを搭載していることも多く、ライトユースではハイエンドに近い操作感でした。このくらいの性能があれば長期利用でも快適度を保ちながら使える水準です。
Dimensity 8300のゲーム性能
ライトな使い方は先程検証しましたが、次はゲームを試してみます。検証では重量級ゲームの代表格である原神を使います。
▼グラフィックのデフォルト設定は「中」となっていました。↓


検証では画質を「中」、フレームレートを60に設定して元素爆発などを使った戦闘を行いながら15分プレイした際のフレームレートを測定します。
なお検証結果により他ゲームでの大体の動作目安も分かります。
- 大部分で30FPS未満は画質やフレームレートを妥協する必要があったり、それらを妥協しても遊べないゲームが出てくる。
- 大部分で30FPS以上が出ていれば大多数のゲームは遊べるレベルで動作する。画質を妥協することで大多数のゲームは快適に動作する。
- 下限FPSが60FPSに近づくほど画質と高フレームレートを維持しやすくなる。また下限50FPSを超えるとと大多数のゲームは快適レベルで動作する。(Dimensity 8300はこれに該当します)
▼結果は以下の通りとなりました。↓

先に言っておきますと、グラフでフレームレートがガクッと5FPSほどまで落ちている部分がありますが、恥ずかしながら敵にやられてしまってロード画面に入ってしまったのが原因です。
約15分のプレイで消費電力は5.79Wとワッパはそれほど良くは無いのでバッテリーの減りは早く感じるかもしれません。
全体のフレームレートを確認すると平均では60.1FPSで非常に快適に動作しています。また、フレームレートの落ち込みも局所的となっており、激しい戦闘シーンでも30FPSを切ることもなく、プレイに支障をきたすことはありませんでした。
想像していたよりもゲーム性能が高かったので、どの程度フレームレートを重視するかにもよりますが、画質設定を上げて映像クオリティーのアップも狙えそうです。
Dimensity 8300の動作目安まとめ
Dimensity 8300はライトユースだけでなく、ゲームも適切な設定であれば重量級タイトルも楽しめるレベルで動作するSoCでした。
このくらいのパフォーマンスであればメイン機としてはもちろん、サブ機としても長期的に安定した動作を維持できる水準です。
またDimensity 8300は4万円ほどから搭載している製品があるので、コスパを求めるユーザーさんにもオススメです。
Dimensity 8300搭載製品の一覧
Dimensity 8300を搭載する製品は以下です。