Dimensity 9400のCPU/GPUのスペックとゲーム性能、実機動作まとめ

2024年に登場したハイエンドのSoC「Dimensity 9400」のスペック、実機での処理性能とゲーム性能、実際の動きをチェックしてみました。

なお、本記事で紹介する内容は「目安」です。スマートフォンやタブレットはSoC以外に画面の解像度、メモリ搭載量、ストレージの速度などで動作が変わってきます。

Dimensity 9400のCPUとGPUのスペック

SoC Dimensity 9400
CPU Arm Cortex-X925:3.63GHz ×1
Arm Cortex-X4:×3
Arm Cortex-A720:×4
GPU Arm Immortalis-G925 MC12

Dimensity 9400の処理性能

▼Snapdragonは大きく4つの性能帯に分かれています。Dimensity 9400最上位クラスのハイエンド帯のSoCです。

本記事で使用する製品は以下。

OPPO Find X8のスペック・対応バンド・価格まとめ

Dimensity 9400の実機AnTuTuスコア

端末の性能を数値化するAnTuTuベンチマークで実機測定してみましょう。

▼Dimensity 9400の実機AnTuTuのスコアは総合スコアが2,741,747点、GPUスコアは1,206,646点、UXは428,115点となっていました。↓

Dimensity 9400は執筆している2024年12月時点で世界トップクラスの性能を誇るSoCだけあり、凄まじいスコアを叩き出しています。なおAnTuTuを3回連続で走らせましたが、熱による性能が低下した状態でも軽く200万点を超えているので、長時間ハイパフォーマンスを発揮することが可能です。

Dimensity 9400は普段使いはもちろん、高負荷なゲームなどゲーム用途にもぴったりなSoCです。

▼以下は2024年現在、AnTuTuベンチマークスコアがどれくらいの動作・操作感を示すかの目安です。本端末の性能がどの性能帯に相当するか確認が出来ます。↓
AnTuTuスコア動作・操作感
総合スコア:約150万点以上
GPUスコア:約60万点以上
ヌルヌル、動作に不満なし
総合スコア:約100万点〜150万点
GPUスコア:約35万点〜60万点
重いゲームもなんとか
総合スコア:約50万点〜100万点
GPUスコア:約15万点〜35万点
軽いゲームくらいなら
総合スコア:約25万点〜50万点
GPUスコア:約5万点〜15万点
必要最低限
総合スコア:約25万点以下
GPUスコア:約5万点以下
サブ端末向き
▼ガルマックスでは色々なスマホのAnTuTuベンチマークがデータベース化されています。ユーザさんからもスクリーンショットを募集しているのでよろしければどうぞ。↓
スマホの実機AnTuTuベンチマークスコアまとめ

Dimensity 9400のゲーム以外の動き

Dimensity 9400を搭載するスマートフォンでゲーム以外の動きをチェックしてみます。

▼ホーム画面操作、WEBサイト閲覧、動画視聴(YouTube)の動作はこんな感じでした。動作は許容範囲でしょうか。↓

Dimensity 9400を搭載するモデルは基本的にハイエンドのため、メモリやストレージも速度の速い規格を採用していることが多く、これらの基本的な使い方でもミドルハイとは別次元のキビキビとした動きを体験できます。

Dimensity 9400のゲーム性能

ライトな使い方は先程検証しましたが、次はゲームを試してみます。検証では重量級ゲームの代表格である原神を使います。

▼グラフィックのデフォルト設定は「高」となっていました。↓

検証では画質を「中」、フレームレートを60に設定してマップの3箇所をワープ後に4キャラ分の元素爆発を連続発動した際の高負荷状態で下限フレームレートを測定しますが、今回はハイエンドSoCなので画質「中」以外に「最高」設定でも測定します。

なお画質「中」の検証結果により他ゲームでの大体の動作目安も分かります。

  • 下限30FPS未満は画質やフレームレートを妥協する必要があったり、それらを妥協しても遊べないゲームが出てくる。
  • 下限30FPS以上が出ていれば大多数のゲームは遊べるレベルで動作する。画質を妥協することで大多数のゲームは快適に動作する。
  • 下限FPSが60FPSに近づくほど画質と高フレームレートを維持しやすくなる。また下限50FPSを超えるとと大多数のゲームは快適レベルで動作する。(本SoCはこれに該当します。)

▼前半が画質「中」、後半が画質「最高」で測定。下限フレームレートはどちらも56でした。↓

Dimensity 9400はゲーム性能が非常に高いです。原神クラスの重量級ゲームも画質を高めながら高フレームレートを維持できるパワーを持ち合わせているので、最高のゲーム環境を求める人にもオススメできる水準です。

Dimensity 9400の動作目安まとめ

かつてMediaTekのハイエンドSoCはゲーム性能が低いと言われていましたが、Dimensity 9400ではそのような事はもう言えない水準でした。

総合的な性能もゲーム性能も、2024年12月時点で世界最高峰レベルです。

また、ハイエンドSoCの中では発熱も穏やかな部類なので、長丁場になるゲーム用途でも頼もしいSoCと言えそうです。

Dimensity 9400は日常使いはもちろん、モバイルゲームを最高の環境で楽しみたい人にオススメしたいと感じたSoCでした。

Dimensity 9400搭載製品の一覧

Dimensity 9400を搭載する製品は以下です。

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