arrows Alphaの本音レビュー!6.4型の頑丈ミドルハイスマホを試す。超優秀でオススメ
柳生です。FCNTの最新製品となるarrows Alphaを試す機会をいただきましたもんでレビューしていきますよ!いい意味でarrowsらしからぬハイスペックっぷりとおすすめ度も高い1台。長所と短所をチェックしてみてください。
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スペック、ベンチマーク、検証結果
厚みはあるけど、掴みやすく軽い小型ボディー
arrows Alphaのスペックまとめ!IP66/68/69の高耐久かつ高性能なDimensity 8350 Extreme搭載
arrows Alphaの本体サイズ、結構小ぶりです。高さ156mm、横幅72mmとなっており、Galaxy Sシリーズ無印に並ぶレベルでコンパクト。重さも188gと軽めなのもGood。ただし厚みはまあまああります。
▼届いたカラーはホワイト。純白でマット加工ゆえに鈍い光の反射がたいへんに美しい。。↓
サラサラとした手触りもよく、それでいて側面もメタル素材でヘアライン加工が施されていることで質感も素晴らしく高いです。安っぽさのかけらもありません
ただ、前に出た傑作機「arrows We2 Plus」と比べるとあちらのほうが好み。あちらはカドが丸まっているおかげで刺さる感じはなく、それでいて軽さも182g。本体面積は若干大きいのですが、個人的にはあっちに軍配が上がりますね。
またarrowsおなじみといえるのが耐久性の高さも魅力。防水防塵、耐衝撃も備えたボディは落としてもヒビの一つも付きません。We2 Plusと異なりメタル製サイドフレームになっているため傷がついてもわかりにくいってのもGoodです。
▼arrowsおなじみのハンドソープ丸洗いにもバッチリ対応。やり方と注意点もしっかりマニュアル化されとります。さすがだぜ。↓
▼カメラ部分の下部には自律神経センサーを内蔵しているのも特徴的。↓
最近のスマホとしては珍しくカメラ部分の主張は控えめ。シンプルでベーシックでバニラアイスのような無駄のない感じ、とても好きです。
カメラは厚みこそありますが気になるほどではありません。加えて最近のiPhoneやGalaxyのように直角に出っ張っているんではなく、段階式に盛り上がっている形状のため引っかかりにくいのが嬉しい。
▼指やポケットに対する引っ掛かりもありません。↓
▼本機はおサイフケータイ対応はもちろんのこと、そのセンサーの位置も中央の上部に配置されているんで迷わずタッチできて扱いやすいのもいいですね(`・ω・´)。↓
安定しまくりな高スペック。MicroSD対応も神すぎる

arrows AlphaのSoCはDimensity 8350 ExtremeというMediaTekのミドルハイSoCを搭載!個人的には3Dゲームをしなければハイエンドと遜色ないサクサク快適な性能帯。ゲームをほとんどしないユーザーにとっては十分すぎるレベルです。
しかもSoCだけでなく、メモリもLPDDR5X、ストレージ規格もUFS4.xを採用。
すなわち動作の安定性、電力効率が大幅に改善されており、UFS4.xになっていることでアプリの立ち上がり、ファイルの転送速度、ゲームのローディングなどいずれも早いのも素晴らしいんです。
加えて、高級なプレミアムハイエンドモデルに採用されている構成をまるまるarrows Alphaに突っ込んでいるのも驚きなんですよね。マジでこだわりまくってる。
▼ベンチマークやゲームプレイではそれなりの熱を発しています。側面がメタルなのでダイレクトに熱を感じるのが気になりました。↓
AnTuTuのスコアもDimensity 8350シリーズでよく見かける140万点付近ではなく、110万点前後となったので、発熱による制限がかかっているのかな?という印象です。
▼一方で個人的にMicroSDに対応している点は嬉しかったポイント!↓
別の機種からまるまる写真、動画、音楽などを引っ張ってこられるし、純粋に容量の拡張にも使えるんですよ。
たいてい廉価スマホとかにしか搭載されていなかったMicroSDスロット、こんなフラッグシップなモデルにも搭載してくれるの、マジでありがたすぎる。
ちなみに他だとSonyのXperiaも対応してくれてます。あとこのSIMトレイ、ピンがいらんタイプなのもGood。さすが国産ブランドよ。
有機ELで高輝度+なめらかなディスプレイ
▼ディスプレイもハイエンドのそれ。輝度、解像度、リフレッシュレートいずれもハイレベルスペック。↓
有機ELのパリッとした色鮮やかな表示がウットリと楽しめます。黒色の引き締まりも抜群。
公称値でピーク輝度は3,000ニトとなっています。あくまでピーク‥限られたシーンでしか出ない領域のスペックですが、非常に明るいスペックゆえに高輝度設定すればかなり眩しく映ります。野外の太陽光にも負けないぐらい。
▼またサイズも6.4インチで小さめなのもあり、片手でも比較的操作がしやすいのもポイント。上まで指が届くって良い。↓
▼設定画面でリフレッシュレートの変更はできる‥のですが、数値が出てこないのでちとわかりにくい印象。でもライトユーザーやシニア層からすればこの表記のほうがわかりやすいのかも。↓
地味にLTPO対応というのも優秀。
LTPOは、「状況に応じてリフレッシュレートを下げる機能」で例えば待受、WEB、SNSなど静止している表示の場合は自動で1Hzにまでリフレッシュレートを下げることで、電池消費を抑えてくれる機能。
ハイエンドなら対応してて当たり前‥ではなく、ハイエンドの中でも一握りのプレミアムモデル‥それも10万超えが当たり前な機種にしか搭載例が殆どなく、それゆえ8.8万円の本機がこれに対応しているのも驚きだったりします。コスパハイエンドにはない魅力の1つ。
▼いっぽう、欠点というかは人による部分ですが気になった部分としては上下ベゼルが若干厚いところ。↓
下部はさておき上部ベゼルが厚いのは不格好感があるので、ここは気になる人もいるかも。ちなみにこのベゼルの雰囲気もWe2 Plusと同じ系譜の見た目を受け継いでいるポイントだったりします。
あと6.4インチのディスプレイは、これまで6.7インチを超える大型スマホを扱ってきた人にとっては逆に扱いづらさを感じるシーンも出てきます。
▼6.8インチ→6.4インチの本機を触った筆者のケースだと、QWERTY入力しづらいですね。あとクソゲーのクソ広告のクソ小さいクソボタンを押すのもクソ一苦労だった。↓
▼フリック入力は非常にちょうどいいサイズ感です。慣れろってことか。ウッ頭が‥Galaxy S23のときも同じこと書いた覚えが‥↓
ステレオスピーカーは音質とバランスもGood。位相調節も対応
arrows Alphaのスピーカーはバッチリステレオタイプで、横倒しにした際にしっかり左右から音が出ます。位相調節にも対応しているんで、どっちの向きに倒しても正しくLRの出力がされるのもGoodでごぜえます。
イヤホンジャックはありません。耐久性や設計スペースの占有という兼ね合い、そして高性能機ではオミットされるという流れがあるために仕方ないんだけど、やっぱ欲しかったなぁ。
独自キー搭載が便利
本機の特徴は他にもあり、本体左側に電源、音量とは別に独立したアクションキーを搭載しています。
▼できることはこんな感じ。1回押し、2回押し、長押しの3つの押し方で異なる用途を充てられます。↓
アプリのショートカット起動も対応しており、たとえば自販機のときに1回押してPayPayや楽天Payなど決済アプリをすぐ開いたり、2回押しでGoogleレンズをサッと起動したり。非常に便利で良い。
惜しむべくはスクリーンショットに対応していないところですね。この手のボタンがよくあるタフネススマホだと標準搭載だったし個人的によくスクショするので、これは対応してほしかった(´・ω・`)。
カメラのクオリティもGood
arrows Alphaのカメラはメイン+超広角のデュアル構成。どちらも高画素で約5,000万画素。厳密にはメイン5,030万画素、超広角が4,990万画素だけど正直この差はもう誤差レベルなんで5,000万画素って認識でOK。
センサーはSony LYT-700C(IMX896)でサイズは1/1.56インチ。超広角カメラはセンサー不明、サイズは1/2.76インチとなっています。ちなみにフロントカメラも5,000万画素。視野角は91°でそれなりに広めです。
▼UIはこんな感じ。ワンタップで2倍とマクロの切り替えに対応が実に良い。カメラの倍率部分を上下に動かすとダイヤル式の倍率変更になります。↓
▼撮影写真はこんな感じ!色と解像感どちらもバッチリ。絶妙な夕方の色合いと料理の色の忠実さもよくとらえられています。↓
超広角カメラを用いたマクロ撮影では、お花を押すとマクロモードにできるほか、近寄ると自動でマクロモードに切り替えも対応(無効化も可)でした。
▼マクロ撮影での作例はこんな感じ。あまり寄れない印象はありますね。画面が小さいので撮ったあとでないとピントのミスにも気づきにくい‥。↓
▼夜景はこんな感じ。色がすこし薄いのがちと気になった。ただ白飛びの抑え、明るさ、ノイズの抑制はいずれもバッチリ。筆者はメインで中華スマホ使ってるから色が薄く感じるんだろうか。↓
▼超広角カメラはこんな感じ。 メインカメラ撮影とのギャップはさほど感じません。夜景も明るくノイズも少なめで価格相応の実力を引き出せている印象です。↓
▼インカメラでの撮影。ポートレートや画角の切り替えも対応と欲しい機能が一通り揃っていました。↓
▼動画は手ぶれ補正に対応で歩き撮影の揺れもかなり安定しています。集音性もバッチリ。↓
また本機は「超広角カメラで60FPS動画撮影が可能」なのもGood。地味にこれ対応しているモデルが最上級ハイエンドを除くとなかなかないんですよね。なので広い画角でスムーズな撮影ができるのも大きなメリット。
特に、スマホで動画を撮影してSNS、YouTubeに上げたりする方や活動者さんにとっては広い画角で撮影できるのが特にオススメできる部分。センサーサイズの兼ね合いでメインのそれより暗所のノイズは難ありながら、解像感もあり十二分な実力なんです。
ってか、これもっとアピールすべきポイントですよこれ。筆者が使ってたGalasy S23 FE、日本版が8.8万円で同じ価格帯の準ハイエンドなのに、超広角カメラの60FPS撮影に非対応だったし‥。マジで大きな優位点だと思うんだよなぁ。
シャッター音が気になってしまう
日本向けモデルの宿命というべきか、シャッター音は消せません。日本で売ってるスマホみんなそうなんだけど、やっぱ地味に気になってしまうところなんですよね。
音自体はカシャっていう高音めなタイプ。iPhoneやGalaxyほど酷くはないんだけど、まあまあ音が通ってしまうんで周りにも聞こえやすいのはネック。Xiaomiみたいな「カチ」っていう控えめな音なら良かったんだけどなあ。
てかいい加減「シャッター音を鳴らさなければいけない」という自主規制自体どうにかなってほしいんですがね。今更嘆くことでもないけど(´・ω・`)。
バッテリー持ちも十分。ダイレクト給電も対応
どういうわけか3DMarkのバッテリーテストと相性が悪いのか、条件を他機種と揃えて何回試しても7時間台となまじ短かった本機のバッテリーですが、容量は5,000mAhと悪くはないんですよね。
筆者が実際に使った感じ、電池も余裕で1日もちます。ここはおそらく上述したLTPOがよく効いているのかもしれんですね。
筆者が使ったシーンとしては、ダークモード、SNSメイン、撮影は20枚ぐらい、SIMカードとMicroSDも使用。ゲームはマイクラを1時間ほどやってました。で、昼12時から真夜中3時まで使って100%~17%。15時間は持ったんす。
▼それとは別に本機、ダイレクト給電に対応。バッテリーを充電せずに本機に給電させるため、劣化を気にせずケーブルつないで使いまくれるって機能。精神衛生的な意味でもGood。↓
ダイレクト給電は「画面を点灯しているときのみ有効化」ということもできます。つまり繋いでゲームしてるときや動画を流し見しているときはバッテリーに負荷をかけず、使わんときだけ充電させる、なんてやり方で劣化を抑えつつ存分に使えるってワケ。
バッテリーの充電上限の設定もバッチリ対応しているんで、100%のままで充電させてバッテリー上限を潰したり電池をふくらませる、なんてことへの対策もできるのもGood。こういう長期的に安心して使える設定を完璧に入れ込んでるの、さすが日本ブランドですョ。
バニラのAndroidだが使いやすくカスタムされてる
arrows AlphaはSamsungやXiaomiのような独自カスタマイズOSを持たずバニラのAndroidを搭載。バージョンは執筆時点で15。
ただし上述したバッテリーの機能など、便利に使える要素をふんだんに取り入れておりかなり便利、それでいてシンプルめな味付けにされています。個人的にはここまで作り込んでるんだったらなんか名前付けても良い気がする‥。
シニア向けの機能、UIに対応
arrowsならではな部分としてはシニア向けの機能が充実しているところ。比較的値が張るハイエンドの本機も、その精神を忘れておりません。基本に忠実、地に足つけてる‥って感じが国産ブランドらしくて好きなんだよなあ。
▼独自機能はアプリや設定だけでなく「arrowsオススメ機能」から使えるのもGood。筆者はこれまで独自機能のたぐいを設定から探して使ってたんだけど、これがあるからマジで探す手間が省けて楽です。↓
▼シニア向けの機能として「でけえ文字にする」「でけえボタンにする」「ガラケー風の待ち受けにする」に一発切り替えできるモードがあったり‥↓
▼文字やダイヤルパッドがでかい「かんたん電話」「かんたん電話帳」もGood。シニのって原点は携帯電話、ってことを思い出させてくれます。↓
指紋は「押して認証」に対応!Exliderでスクロールも楽
前のWe2 Plusでは不満点だった指紋認証の挙動も改善されていました。
▼前までは「センサー(電源キー)に触るだけで指紋認証が行われてしまう」のですが、今回は「画面を点灯させてから認証させる」という設定ができるようになっています!マジありがたいこれ。↓
▼この指紋兼電源キーは上下になぞることでオートスクロールしてくれる「Exlider(エクスライダー)」にも対応。ダブルタップ(押し込まない)で画面を直接ズームもできるようになっています。↓
他デバイスにミラーリングができる
arrows Alphaは他のスマホ、タブレットからミラーリングによる操作にも対応しています。
他デバイスに「Smart Connect」ってアプリをインストールして本機とペアリングすることでミラーリング(またはサブ画面)が可能。
▼こんな感じでタブレット上からarrows Alphaの直接操作もできる。これ結構面白いです。SIMやGPS非対応のタブレット上でも 電話やマップができるのがGood。↓


他にもクリップボード共有、ファイルの転送も対応しており、2台間でスムーズにファイル管理できるってのもなかなか便利。
▼こんな感じでカメラの遠隔撮影もできちゃいます。↓
当然ながら無線なのでレスポンスには欠け、引っ掛かりも感じられるシーンはそれなりに多いです。過信は禁物。
サウンドも接続した端末からの出力に対応するんですが、途切れ途切れになることも多く、動画や音楽プレイヤーには適しません。通話ならギリ使える。
自律神経はWe2 Plusから据え置き。メンタル管理に便利
arrows AlphaはWe2 Plusに引き続き自律神経測定センサーを内蔵しています。早い話、ここに人差し指をあてて1分ほど計測すると自分の自律神経の状態が測定されて確認できるというもの。
▼測定結果がわかるだけでなく、メンタルの安定化のための生活習慣だったりといったアドバイスも行ってくれるので、メンタリティが気になる方は参考にしてみると良いです。↓
なおセンサー自体はWe2 Plusと同じものを使用しているので、精度や測定の速度、そしてアプリ自体は大きな変化はありませんでした。測定は1分ほどかかり安静にしなきゃいけないんで、それが面倒に感じる人には向かない‥というのは惜しいところ。
arrows Alphaの良い点・注意点・まとめ
良い点
- 6.4型で手頃なサイズ感
- 頑丈で信頼性の高いボディ
- 扱いやすいおサイフケータイの位置
- ミドルハイスペックでMicroSDにも対応する拡張性の高さ
- LTPO付き144Hz対応の有機ELディスプレイ
- 音質、音量ともに満足なスピーカー
- 万人向けの扱いやすいOS、UI、アプリ
- SIMフリーモデルがある
注意点
- カラバリが少なく色も地味
- 画面内ではなく側面型の指紋センサー搭載
- 側面部がフラットのため、手に刺さる感触アリ
- ワイヤレス充電に非対応
- シャッター音が気になる
arrows We2 Plusと同様に本機も非常にオススメできる1台。このモデルは更にスペックも高められており、iPhoneや高画質での3Dゲームなど一点の要素によほどこだわらないのなら、買って損はない傑作です。Androidスマホで迷ったら買えの代名詞。
海外スマホ含めた様々なモデルを触ってきた筆者から見てもこのモデルは抜群にいい。短所はいくつかあれど、耐久性、性能、画面、音質、ソフトの総合力いずれも優秀。
加えて本機はarrowsという馴染みあるブランドというのも強み。海外、とくに中華ブランドを敬遠するユーザーさんにも勧めやすく、arrows We2 Plus同様に万人向けのモデルとして素晴らしき1台です。キャリアに縛られないSIMフリーモデルもあるってのも素晴らしい。
とはいえ8.8万円と価格はそれなりに張るので、ミドルハイほどの性能が必要ないならもっと安く手に入るWe2 Plusを選ぶのもアリ。本機はWe2 Plusよりも快適に扱えてゲームも時たまにする‥って人に訴求したいですねぇ。
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