NPU非搭載PCで無駄に常駐するWindows 11のローカルAIサービスを止めてRAMを節約する方法

NPU非搭載PCでもなぜかバックグラウンドで常時動作しているローカルAI処理用サービスを止めてパフォーマンスを向上させるには

2024年6月に登場した「Copilot+ PC」では、40TOPS以上の処理能力を有する高性能なローカルAI処理用チップ「NPU」を活かして、様々なAI関連機能をオフライン環境でも動作させることができます。

・・・が、Windows 11 2024 Update(Version 24H2)向けに配信された更新プログラム「KB5055523」の適用後、なぜかNPUを搭載していないPCでも、ローカルAIを処理するサービスが常時バックグラウンドで動作する状態が既定となり、無駄にRAMを消費しています。

そこでこの記事では、ローカルAI関連のサービスを停止する手順を紹介いたします。

まずは注意点をチェック

以前も記事で取り上げましたが、“基本的には”Windowsで動作しているサービスは意味があって動いているため、むやみに停止するのは推奨しません。

特にCopilot+ PCでこの記事で紹介する手順を実行した場合、以下の機能が使えなくなるので、使っている方はサービスを停止すべきではありません。

  • エクスプローラー・タスクバーの検索バーでのセマンティック検索機能
  • 回帰(Recall)機能
  • メモ帳でのオフライン文章校正機能
  • ペイントでのオフラインイラスト生成(Cocreator)、背景オブジェクト削除機能
  • Click to Do(クリックして実行)
  • Windows Studio Effects(WEBカメラで利用できるNPUを活用した各種エフェクト機能)
  • 画像識別機能

また、NPU搭載PCでもCopilot+ PCでのみ利用できるローカルAI関連の機能を全く使っていない場合、バックグラウンドで「WorkloadsSessionHost.exe」が複数立ち上がり、環境によっては5GB以上のRAMを消費するケースも確認されています。

今後上記の機能を一切使う予定がないのであれば、サービスを無効にすればRAMの消費を抑えられます。

現在では実質WEBアプリとなってしまった「Microsoft Copilot」や、Microsoft 365 Personal/Familyのサブスクリプション契約ユーザー向けに提供されているOfficeのCopilot機能など、クラウドベースの生成AI機能については、本サービスを無効にした状態でも引き続き利用できます。

一方、NPU非搭載PCの場合は、そもそも使えない機能のためのサービスが無意味に起動しているだけなので、停止しても特に影響はありません。

▼Copilot+ PCのシステム要件を満たしていないNPUを搭載するPCや、そもそもNPUを搭載していないPCでも、なぜかローカルAIを処理するためのサービスが立ち上がっている。↓

Copilot+PCのシステム要件を満たしていないNPUを搭載するPCや、そもそもNPUを搭載していないPCでもなぜかローカルAIを処理するためのサービスが立ち上がっている

Windows 11世代のPCではOSを軽量化するためにサービスやレジストリ設定を変更する必要は無い

実際の操作手順について

非Copilot+ PCやNPU非搭載PCの環境で無駄に起動しているWindows 11のローカルAIサービスは「Windows AI コンポーネントホスト」という名称で登録されていて、既定では自動的に起動するよう設定されています。

▼タスクバーの「検索」ボックス、または「Windowsキー + Rキー」で開く「ファイル名を指定して実行」に「Services.msc」と入力すると「サービス」が起動するので、「Windows AI コンポーネントホスト」を選択します。↓

サービス停止手順1

▼次に「スタートアップの種類」を「自動」から「無効」に切り替えて「停止」ボタンを押し、最後に「適用」ボタンを押します。↓

サービス停止手順2

▼この状態で再起動すると、「Copilot+ PC」対応PCではローカルAI関連の機能がすべて無効化され、関連サービスも停止されます。再起動後も「Windows AI コンポーネントホスト」サービスが停止した状態になっていればOK。↓

再起動後も「Windows AI コンポーネントホスト」サービスが停止した状態になっていればOK

NPU非搭載PCの場合、そもそもローカルAI関連の機能が利用できないため、サービスを停止しても機能制限は発生しません。

前述の「WorkloadsSessionHost.exe」は起動しないものの、約1.2MBを無駄に消費しているローカルAI処理用サービスが停止するため、“若干”ではありますがRAM使用量を抑えられます。

逆にローカルAI関連の機能を使いたくなった場合は、スタートアップの種類を「自動」に戻し、サービスを手動で起動するか再起動すれば、「Recall」や「クリックして実行」などの機能が再び有効になります。

まとめ

Copilot+ PC独自の機能には、自然言語でファイルを検索できるセマンティック検索や、Microsoft TeamsやZoomなどのWEB会議アプリで背景ぼかしを使えるWindows Studio Effectsなど、便利なものもあります。

ただ、特にCopilot+ PCのシステム最小要件となっているRAM 16GB環境だと、バックグラウンドで立ち上がっているローカルAI関連のサービスが、かなりリソースを消費することもあります。

Copilot+ PC独自の機能を使う予定がない方は、今回紹介した手順でローカルAI関連のサービスを停止すれば、RAMの空き容量を大きく増やせます。

また、そもそもNPUを搭載していないPCの場合、全く機能しないサービスが無意味にRAM容量を消費しているため、むしろ初回セットアップの直後にすぐサービスを止めてしまってもよさそうです。

本来であれば、NPU非搭載PCでは既定でサービスが停止しているのがベストなのですが・・・(汗)

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