Galaxy Tab S10 FE+の自腹レビュー!10.9万円という価格が絶妙!GPS搭載かつ液晶なのでナビ用にもオススメ
そう、液晶ディスプレイってのがミソ。
柳生です。Galaxy Tab S9 FEに続いてその後継かつ大画面モデルとなるGalaxy Tab S10 FE+を購入しましたんでレビューしていきますよ!
▼先代の無印モデルのTab S9 FEのレビューは以下からどうぞ。今回はそれからの乗り換えなので、感じた変化についての記述もしています。ちなみに型落ちではあるけど、今でもこのモデルはおすすめ。↓
Galaxy Tab S9 FEの実機レビュー!6.9万円でSペン対応!PCのサブモニターも使えて仕事・作業のお供に最高のモデル
■Galaxy Tab S10 FE+■
初出時価格→109,010円
▼Samsung:日本版↓
▼Amazon:日本版↓
▼楽天市場:日本版↓
▼ETOREN:グローバル版(SIM対応モデルあり)↓
■メルカリで中古相場を調べる!■
目次をクリックすると各項目へ移動します
スペック、ベンチマーク、検証結果
Galaxy Tab S10 FE+の筐体・デザインをチェック!
デザイン自体は先代モデルから比較して若干ですが変化点があります。
▼カラーはグレーですが、ホワイトの差し色が随所にほどこされているのが大きな違い。逆に言えば、それ以外での違いはまずないです。↓
▼S9 FE無印と比較するとこんな感じ。左がGalaxy Tab S9 FE、右がGalaxy Tab S10 FE+↓
カラーは同じくグレーですが、今回のGalaxy Tab S10 FE+のグレーは若干ですが青みがかっており、明るさもすこし上がったかも?‥って違いはありますね。
▼カメラ部分にも白アクセントが入っていますね。ちなみにこれ左がGalaxy Tab S10 FE+です。上の写真の配置から入れ替えたけど、一瞬騙された人はいるかもしれん。それぐらい似てるってことなんす。↓
▼サイズはPlusモデルらしく巨大だし厚みも重さもすごいです。サイズは13インチのそれらしいデカさに加えて厚みが6mm、重さは664g。Galaxy Tab S10シリーズの中では一番厚く、重さは2番目に重たい(1位はUltraで718g)。↓
Galaxy Tab S10 FE+の性能・パフォーマンスをチェック!
SoCは先代から大幅にアップグレードされたExynos 1580。チップセットとしては2世代飛んでおり、基礎性能は大幅な向上を見せています。AnTuTuスコアも先代は57万点だったんが、今回は88万点。
ちなみにこの88万点、かつての2020年Galaxyに搭載されていたSnapdragon 865とほぼ同一の水準だったりします。またSD865はGalaxy Tab S7シリーズにも採用されていたSoCなので、それが新しくなったモデルと見ることもできる…かもしれない。
▼また公式で明記こそされていませんがストレージ規格もUFS3.xになっています。そのためにアプリの起動速度、ローディング速度、転送速度いずれも大幅にアップ。実使用上でも恩恵バッチバチに感じられます。ゲームもマイクラなら余裕。↓
普段使いにおいては非常に快適。筆者の用途としてはゲームはほとんどせず、カーナビと配車サービスアプリ、また音楽と動画視聴をメインとしているのですが、それらにおいてサクサク動きます。
▼細かいところですが指紋認証の応答速度も大幅アップ。S9 FEでは1秒以上のラグがあったのに対し、Galaxy Tab S10 FE+は0.3~0.4秒ぐらいになっており起動時間も早くなりました。毎回使う部分ゆえにこういう部分が高速化しているのが良い。↓
Galaxy Tab S10 FE+のディスプレイをチェック!

ディスプレイは迫力満点。10.9インチから13.1インチに替えた‥というのも大きいんだけど、この2インチほどの差はかなり違いますね。それと、さすがSamsung製というべきか視認性はたいへんに良く、視野角の広さも抜群です。
あと、有機ELではなく液晶なのがGood。これがポイントであり、選んだ決め手の1つです。とにかく、液晶であることが重要なのよね。有機ELよりずっと焼き付きにくいから安心できる。
昔より有機ELは焼き付きにくいとは言われていますが、それでも1日20時間ぐらい運転席でずっとカーナビ表示させてにらめっこをするような使い方をする筆者なんで、そういう意味では液晶しか選択肢がなくなるんですよね。焼き付くのがすんげえ怖い。
▼解像度は2,880×1,800と高くドットの粗も感じません。細かい表示もしてくれるんでマンガ閲覧などのコンテンツも楽しめる。↓
アスペクト比率は16:10(8:5)。モニターにおいて主流となる16:9のアス比に近いんで、Youtubeなどの動画もほぼ全画面表示できるし、画面分割で左側を狭くして右側をほぼ4:3に近い比率での表示にして楽しんだりもできますね。
▼左側にミュージックアプリ、右側にブラウザ。ブラウザの左右余白がいい感じに消えて美しい↓
▼大画面なのを除けば、縦にした場合のアス比が昔のスマホのそれに近くなるんで、縦でWEBブラウジングも快適。↓
ちなみに筆者は文字や表示サイズをとにかくちっちゃくするタイプなんで文字が豆粒のように見えるけど、ちゃんと大きく表示もできるんでご安心を。
Galaxy Tab S10 FE+のサウンド関連をチェック!
▼Galaxy Tab S10 FE+のスピーカーは穴が長い線のような形状になっています。↓
サイズもデカいので音質も相応にクオリティが上がった‥気はしなくもない。S9 FEと比べるとちょっと良い気はするけど、あんまり進化を感じないのが正直なところ(´・ω・`)。
サイズアップしたとはいえイヤホンジャックも依然として非搭載。まあこればかりは「上位グレードほどイヤホンジャックとMicroSDという旧式のものを廃したがる風潮」とかいう感じだし、しゃーないと割り切るしか無い。
Galaxy Tab S10 FE+のカメラ・写真・動画をチェック!
カメラは1,300万画素のシングルカメラ。インカメラは1,200万画素となります。フラッシュは非搭載なのでその点は注意。あと日本版なのでマナーモードでも撮影音は消えません。海外版買えばよかった。
▼撮影写真はこんな感じ。ソフトウェア処理のお陰で中々良さげ。色味もだし、解像感も普通に良い‥。↓
▼屋内化の蛍光灯の環境でも暗くなってる、という感じを受けないのが見事。タブレットとはいえ侮れない。↓
▼インカメラは超広角カメラ。範囲がかなり広いのがGood。自撮りってよりかはZoomみたいな仕事向けって印象。ただし細かいズームの調整が効かない(通常か超広角のみかしか選べない)ので注意。↓
Galaxy Tab S10 FE+のバッテリー関連をチェック!
バッテリー容量は10,090mAhと巨大サイズ。電池持ち自体も結構良くなってる‥気はする。この点はS9 FE時点でまあまあ電池持ち良かったってのもあって、相変わらず良いままではありますね。逆に言えば変化を感じない。
急速充電は45WとTab S9 FEと同じまま。まあ容量がデカくなった兼ね合いで充電が終わるまでの時間は伸びているとは思うけど、結構充電は速いし筆者の環境だと車載充電器に繋ぎっぱなしになるので電池持ちに関しては不満はないです。
▼ちなみにAndroid 15ベースの新OSバージョンになった際に充電アニメーションは変わりました。中央から円形のぐるぐるのアニメーションが撤廃され、右上のバッテリーバーが強調されるような演出に変わりました。ついでに充電音も変わってます。↓
まあここまでは良いんだけど、この強調アニメーションの間は上部の通知アイコンと時計、カレンダー日付まるごと消えてしまうのが欠点。
あとバッテリーのアイコンも消せなくなりました。‥前のタイプに戻すか設定で変えられるようにしてほしいなあ。筆者は数字だけの表示が好みなんで‥
SIMは非対応だがGPSに対応。精度も◎
Galaxy Tab S10 FE+を選んだ決め手の1つとしてはGPS対応という点。GPSに対応するやすいタブレットこそ多いんですが、筆者としては精度も重要視しています。その理由でTab S9 FEを使ってたってのもありますが‥。
安いモデルでもカーナビ運用は問題なく可能なんですが、物理のパーツ自体が弱いのかなんなのか、長時間使うと格段にGPS精度がカスになるモデルが多かったんですよね。‥なのでこの点は値が張ってても、しっかり長時間ナビが使えるギャラタブを選ぶ理由の1つだったり。
とはいえ、日本モデルはWi-Fi版なのでSIMは非対応なのがネック。先代のPlusモデルはau専売だったけどSIMにも対応してたし、今回のモデルも対応してほしかったところですね。
▼というか買ったあとで気づいたんだけど、Etorenだとこれより安い価格でSIM対応してるのね‥。ショック。ショック大・中・小でいったら、そらもうクソデカの大よ。こっち買うべきだった。↓
Android 15をデフォで内蔵
Galaxy Tab S10 FE+はAndroid 15をデフォで内蔵しています。One UIというSamsung製カスタマイズOSで、個人的には一番好きなOSです。便利に使えるしクセが少ない。
▼さらにGood Lockによるカスタマイズでパネルカラーとか音量バーの見た目とか色々変えられるのがお気に入り。自分らしくどこまでもデコれるのも、Samsung機器の利点なんですよ。↓
▼筆者はスマホキモヲタなので、アップロードされたスクショを見たときに戻るボタンとか通知バーのUIとかなどを材料に、その人がどんなスマホを使ってるかある程度特定したがるんですが‥そういう人種を混乱させられます。誰も得しないライフハック。↓
▼くだらない冗談はさておき、アプリ履歴画面もいじって、Xiaomiのそれっぽいレイアウトにもできちゃいます。これ、マジで扱いやすくてお気に入り。↓
Windowsの連携が強い
昔のモデルからそうだったんだけど、One UI搭載モデルはWindowsとの連携機能が良いのがポイント。
Windows間とで写真とかファイルとか、画面のミラーリングも対応しているのがありがたいところ。クリップボード共有も出来るんで、結構これ使えます。HONOR除き他社だと機能が制限されてミラーリングとかできないから、これは明確にSamsung(とHONOR)一強って感じ。
あとS9 FEと同様にGalaxy Tab S10 FE+をサブモニターとして使えるのもポイント。とはいえ無線で遅延もあるので、筆者はあまり使いませんでしたが‥遅延が気にならない使い方(資料を表示させたままにするなど)なら良いと思えます。
マルチタスク作業との相性が良い。ただし画面分割に不満あり

One UIはフローティングウィンドウ表示という、アプリをWindowsの小窓みたいに小さく表示し続けられる機能があるんですが、Galaxy Tab S10 FE+は高性能化かつ大画面なことで、それとの相性が実に良いんですよね。
▼画面を分割しての複数アプリの立ち上げによるマルチタスクもバッチリ。しかも3つまで同時に動かせます。また大画面なので相性も(以下略)↓

ただし画面分割に関しては不満もあって、3つの分割パターンはどうしてもT字型の分割にしかできません。
本当は画面3等分にしてスマホの画面比率みたいな状態で3つのアプリを動かしたかったんだけど、それができないのが一番の不満。アップデートで出来るようにならんかな。
Now Barで再生中のメディアやマップの情報が出てくるようになった
▼One UIの新機能としてNow Barが追加されています。この機能はメディア再生中とかタイマー、マップでのナビ中に情報を小さく通知バーに表示してくれるんですよ。iPhoneのDynamic island的なアレのイメージが近い。↓
マップの場合はナビ中に別のアプリに切り替えるなどでバックグラウンドで動かしている場合、Now Barで残りの距離と曲がる方向を表示してくれますし、音楽ならタイトルが表示され、タイマーなら残り時間が表示されるようになります。
▼ここをタップすればその表示が出てくるのもGood。表示されるだけでなく、タップすればタイマーを止めたりナビを停止させたり、音楽のシークバー操作ができたり。非常にありがたい機能です。↓
ただこのNow Bar、明らかに画面に対する幅が足りない。でけー画面を使い切ってくれるくらいの幅が欲しいところではありますね。
また音楽の場合タイトルがスクロールされないのもネック(一応するときはあるけど再現性が低く故意にスクロールさせられない)なので、ここらへんの改善があるとなお嬉しい。でもあるだけですんげーありがたいんで無問題。
Galaxy Tab S10 FE+のレビューまとめ!
Samsung好きな筆者ですが、おすすめかと言われたら正直微妙なラインではあります。人を選ぶ。
筆者は上でも書いたようにカーナビとマルチウィンドウで酷使しまくるからスペックアップさせて正解だと思えるワケでした。が、そういう使い方でなかったり、ミドルハイの性能にこだわらなければ、無理に選ぶ必要はありません。
というのも、型落ちになったことで新品でも安くなってるしクオリティも高い「Galaxy Tab S9 FE」を選べばいいし、もっと安くて性能も最低限ある「Galaxy Tab A9+」という選択もあります。エンタメ用途であれば尚更。
あとファンエディションことFEシリーズはSシリーズからスペックをある程度削ぎ落とした廉価モデルという立ち位置で安いのがウリ。しかしGalaxy Tab S10 FE+の価格は10万を超え、ぶっちゃけ高いです。SoCもミドルハイほどのスペックだし、コスパ自体はお世辞にも良くはない。
▼しかしこの10万ちょいという価格、実は絶妙なんです。同世代のギャラタブと比較した場合の価格差はこんな感じ。容量構成は最小での比較です(ちなみに無印となるGalaxy Tab S10は存在しません。S10 FEと統合されたんかな)。↓
端末名 | 価格(最安値) |
---|---|
Tab S10 Ultra | 219,120円 |
Tab S10+ | 187,440円 |
Tab S10 FE+(レビュー機) | 109,010円 |
Tab S10 FE | 83,820円 |
そう、このGalaxy Tab S10 FE+からワンランク上のモデルであるTab S10+とは、約8万弱ほどの価格差になるんですよ。むちゃくちゃ高いでしょ。ちなみに先代のTab S9+も今Amazonで見たら15.2万円で、全然これより高い。
そんな絶妙なスペックと価格により、独特なポジションにいるモデルであるのは確かなのは間違いない1台。けっしてだめなモデルではありません。
このGalaxy Tab S10 FE+は刺さる人には刺さる、唯一無二の選択肢。さながら三菱のパジェロイオみたいな、隠れた名モデル‥シブくてニクい、スゴいやつです。
‥同価格帯でSIMに対応してる海外版を買えばよかった、なんていう後悔はもう忘れましょう(自戒)。
▼価格は変動するのでリアルタイム価格は以下からチェックしてね!↓
■Galaxy Tab S10 FE+■
初出時価格→109,010円
▼Samsung:日本版↓
▼Amazon:日本版↓
▼楽天市場:日本版↓
▼ETOREN:グローバル版(SIM対応モデルあり)↓
■メルカリで中古相場を調べる!■