Windows 11のOS標準搭載となったテキストエディター「Microsoft Edit」を紹介

令和になってmacOSやLinuxにも対応する形で蘇った「Microsoft Editor」を紹介します。

2025年にオープンソースソフトウェアとして公開され、同年10月にリリースされたWindows 11 2025 Update (Version 25H2)よりOS標準機能として同梱されるようになったCLI(コマンドライン)環境で動作する軽量なテキストエディター「Microsoft Edit」を紹介します。

近年高機能化が進む一方でかつての「シンプルさ」が失われつつあるメモ帳より軽量かつ、CLI環境で動作するツールでありながら初心者にも使いやすい便利なツールなので、軽量なテキストエディターを探している方であればおすすめです。

実は“久々に復活した”シンプルなテキストエディター

そもそもMicrosoft Editは1991年5月にリリースされたMS-DOS 5.0に付属していた「MS-DOS Editor (Microsoft Edit)」を現在のWindowsのCLI環境(コマンドプロンプト、Windows PowerShell)でも動作するようにしたものとなります。

かのあゆ自身も「EDIT」はよく使用していましたが、既に(この頃はまだOSではなく、MS-DOSのGUIシェルという扱いだった)Windows 3.0/3.1も普及していたこともあり、この頃からキーボード操作だけでなく、マウス操作にも対応しており、シンプルでありながら非常に使いやすいテキストエディターであったことを覚えています。

実はWindows 95〜Windows 8までは“オリジナル”のMS-DOS Editorが付属していたのですが、64bit版OSだと旧来のMS-DOSアプリを動かすための仮想環境「NTVDM」が利用できなくなってしまったことから、実質動作不可となっていました。そのため、Windows 10/11で動作するMicrosoft Editは実に10数年ぶりに“復活した”最新のMS-DOS Editorとも言えます。

コマンド操作に慣れていなくても大丈夫

Editの起動
コマンドプロンプト、WindowsターミナルなどのCLI環境からだけで無く、検索などから直接起動することも可能

Windows 11 2025 Update以降であればWindowsターミナル、コマンドプロンプト、Windows PowerShellから「Edit」コマンドを実行することでMicrosoft Editが起動しますが、通常のWindowsアプリと同じく「名前を指定して実行」やタスクバーに配置されている検索ボックスから「Edit」と入力しても起動可能です。

オリジナルのMS-DOS Editorと同じくテキストベースのアプリですが、見た目的にはGUIベースのテキストエディターと変わっておらず、マウス操作にも対応しているのでCLI環境に慣れていない初心者の方でも安心して利用できるのではないでしょうか。

サポートされているのはプレーンなテキストファイル(.txtなど)のみで、Windows 11に付属しているメモ帳とは異なり見出しや表などリッチな表現に対応したマークダウン形式(.md)の直接編集には対応していませんが、テキストエディターとして必要な機能は一通りそろっているほか、Copilotなどの生成AI関連の機能も一切搭載されていません。使用感的には以前の“シンプルだった”メモ帳に近いといえばわかりやすいかもしれません。

ただし、そもそも取り扱う機会はあまりないかと思われますが、ファイルサイズが大きいテキストファイルはサポートされていないため、そのようなファイルを編集したい場合は2GB以上のファイルの読み書きをサポートしている「EmEditor」(Emurasoft製、無料版あり)など別のソフトを利用する必要があります。

GitHubで公開されている最新バージョンではさらに高機能に

macOS版Microsoft Edit v2.0
macOSの「ターミナル」上で動作するMicrosoft Edit v2.0

Windows 11 2025 Updateに標準で付属しているMicrosoft Editは「v1.2.1」となっていますが、GitHubのプロジェクトページでは最新バージョンとなる「v2.0」がダウンロード可能となっています。

Microsoft Edit v2.0ではHTML、JSON、Markdown形式等十種類以上の言語で構文ハイライト機能が利用できるようになりました。また、コマンドラインでファイルを開いた際にファイル選択ダイアログが表示されるようになったり、正規表現における「$1」「$2」等のメタ文字の置き換えに対応するなど、より便利な機能が追加されています。

また、すでにUIテーマを変更するためのCSSパーサーの追加などが予定されている次期大型アップデート「v3.0」の開発もスタートしています。

まとめ

Windows環境なら追加インストールも不要なので、まずは試してみると良いかも

テキストエディターというのはWindows環境だと「標準で付属しているメモ帳しか使えない!」という人がいたり、昔からPCを使い続けている古参ユーザーの方だと「秀丸」「EmEditor」などのフリー・シェアウェアを愛用し続けていたりと、いろいろと宗派があったりしますが、個人的には使いやすいと思っていたMS-DOS標準テキストエディターの「Microsoft Edit」が、令和になってオープンソースソフトウェアとして復活するとは思ってもいませんでした。

前述の通り、Windows 11 2025 Update以降であれば標準でインストールされているほか、オリジナル版では対応していなかったmacOSやLinuxでも利用可能となっているので、軽量かつシンプルなテキストエディターを探しているのであれば一度お試ししてみることをお勧めします。本来Windowsの「メモ帳」もこれくらいシンプルな路線を続けてほしかったというのが正直な感想だったりしますが・・・

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