Windows 11の生成AI機能が要因でゲームのパフォーマンスが低下するという情報はウソ
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近年Microsoftが生成AI(Copilot)を前面に押していることもあり、困ったことにXなどのSNSで正確ではないTIPS情報が定期的に流れてくるようになってしまいました。
Windows 11の「テキストと画像生成」機能が有効化された状態になっているとゲームのパフォーマンスが低下するという情報が8月末あたりから流れていました。
結論から言うと、これは「誤り」となります。
海外情報サイトWindows Latestでも既にXにてフェイク情報であるとポストしています。
X等で流れていた「フェイク」情報の詳細について

元ポストはDiscordでWindowsのパフォーマンスチューニングツールを販売していた業者によるものだったようです。
Windows 11 2024 Update (Version 24H2)以降、設定画面の「プライバシーとセキュリティ」の項目に追加されている「テキストと画像の生成」機能が有効の状態になっていると、ゲームやストリーミング中のパフォーマンスが大幅に低下するため、「テキストと画像の生成」機能そのものを無効化すると改善する、という内容の投稿をポストしていました。
そもそもゲームのパフォーマンス低下とは無関係。「Copilot+ PC」以外は有効化されていない

「テキストと画像の生成」自体はWindows 11 2024 Update (Version 24H2)以降にアップデートしたすべてのPCに項目として用意されていますが、実はMicrosoftが「Copilot+ PC」としてブランディングしている、40TOPS以上の処理性能を有するNPUを搭載しているPCでないと有効化されない項目となります。
そもそも非対応PCでもこの項目が表示される状態になっているMicrosoftの対応自体も問題ではありますが・・・
「Copilot+ PC」の要件を満たさないNPUを搭載しているPCや、そもそもNPUが搭載されていないPCでもデフォルトで「テキストと画像の生成」が有効化された状態になっていますが、ゲームやストリーミング中のパフォーマンスが低下する原因にはなりませんし、「無効」に切り替えてもそもそも機能自体が利用できない環境では設定自体が無意味な項目となっています。
また、「テキストと画像の生成」が利用できる環境でも文字通り「ローカルモデルを活用してNPUで画像やテキストを生成できるようにする」ための項目となるため、ゲームなどのパフォーマンス低下の要因となっているという情報はすべて誤った情報となります。
「プライバシー情報を勝手に送信している」と取り上げられている場合もあるようですが、そもそも「テキストと画像の生成」はローカルモデルで処理を行っているため完全オフライン環境でも動作しますし、プライバシー情報の送信も基本的には行っていません。
ソース元が怪しい情報は鵜呑みにしない方が良い
前述の通り、Windows 11の「押しつけ」とも言えるレベルの生成AI関連機能のOSへの実装に対して否定的な意見がかなり多かった影響もあって、今回のような「Microsoftが勝手に生成AI機能を有効化して個人情報を無断で送信している」「生成AI機能が有効になっているせいでゲームや動画視聴のパフォーマンスが著しく低下する」といった事実ではない情報を共有するSNSアカウントも増えてきています。
実際にはOSの更新プログラムによる不具合であったり、GPUドライバーの互換性の問題であったりと、別の要因が原因であったりする場合がほとんどです。
既にフェイク情報であることを認知していないユーザーによって情報が拡散されてしまっていますが、今回の「テキストと画像の生成機能のせいでゲームやストリーミング再生のパフォーマンスが低下している」という情報の出元の一つは、Discord上でWindowsのパフォーマンスチューニング用ツールを販売している業者と思われるアカウントです。
わざと不安を煽って商品の購入に誘導する意図でこのような誤った情報をX等で投稿している可能性が高いため、実際に試してみる前にまずソース元の情報が本当に正確なのかどうか、大手情報サイトやMicrosoftの公式サポートページなどの情報を確認することをお勧めいたします。