2027年7月以降、Windows Updateで配信されるプリンタードライバーの仕様が変更される予定

2027年7月以降、Windows Updateで配信されるプリンタードライバーの仕様が変更される予定

既に2年ほど前からMicrosoft公式サポートページなどで移行が案内されていますが、来年(2027年)7月以降、Windows Update経由で入手できるプリンタードライバーの仕様が従来のものから変更される予定となっています。

Windows Updateで配信されるプリンタードライバーは「Mopria」規格に対応した共通仕様に変更

現在、Windows向けにWindows Updateやメーカーサイトなどで配布されているプリンタードライバーはプリンターメーカーが機種別に個別で開発しているものになります。

この形式の場合、メーカーが独自の機能を容易に実装できるのがメリットとなります。

一方で、2024年6月に発表された「Copilot+ PC」ブランド立ち上げ以降に急激に普及したARM版Windowsの場合、Intelネイティブのドライバーはエミュレーターが対応していないため動作しない場合があります。

CPU/SoCごとに対応したものを個別に開発する必要がある関係で、「ARM版Windows 11の動作はサポートしていない」というメーカーも存在していました。

また、ドライバーの仕様自体もかなり古くなってきてしまったこともあり、2021年3月にリリースされたWindows 10 Version 21H1より「Internet Printing Protocol(IPP)」「Mopria」規格の共通プリンタードライバーを新たに同梱するようになりました。

2025年1月には従来のプリンタードライバー(「v3」「v4」規格)についてはWindows Update経由では新規公開機能の受付を終了しており、2027年7月1日にはセキュリティアップデートを除くドライバーの更新も原則として許可されなくなる予定です。

「IPP」「Mopria」規格に対応したプリンターであればメーカーが個別に専用のドライバーをCPU/SoC別に用意する必要が無くなり、独自機能を組み込む必要がある場合も「Print Support Application(PSA)」という仕組みにより、別途Microsoft Store経由でストアアプリとして配信できるようになっています。

「IPP」「Mopria」ともにCanon、EPSON、Brother等の有名大手プリンターメーカーが共同で開発した規格となるため、Windows 11だけでなくmacOS、Linux、Android、ChromeOS、iOS/iPadOSなどでも専用のドライバーをインストールすることなく利用できるほか、近年販売されているプリンターであれば基本的には対応しています。

従来のドライバーも引き続きメーカーサイトからダウンロードしてインストールすることが可能

Canon公式サイトのスクリーンショット
2027年7月以降もメーカーサイトなどで配布されている従来のプリンタードライバーも引き続き利用可能。

ただし、これはあくまでWindows Update経由での「新規配信」が終了しただけで、 既に配信されている従来のプリンタードライバーについては、引き続き対応する機器を接続した際にWindows Updateから自動的にダウンロードされます。

さらに、Microsoftが公式に認証している既存のプリンタードライバーに関しては、「Windows Updateカタログ」WEBサイトから個別にダウンロードした上で手動インストールすることも可能です。

また、メーカーサイトからも従来のプリンタードライバーや専用ユーティリティをダウンロードしてインストールすることも当面は可能なので、焦って「IPP」「Mopria」規格対応プリンターに乗り換える必要はありません。

「Windowsの保護印刷モード」を誤って有効化しないよう注意!

「設定」アプリの[Bluetoothとデバイス] – [プリンターとスキャナー]にてWindows 11 2024 Update(Version 24H2)以降、項目として追加されている「Windows 保護印刷モード」を有効化してしまうと、デフォルトでインストールされている「Microsoft Print to PDF」「OneDrive (Desktop)」も含め、「v3」「v4」規格の古いドライバーがすべて削除されます。

▼「Windows 保護印刷モード」を有効化すると登録されているすべてのプリンターが削除されてしまうので注意が必要です!↓

「Windows 保護印刷モード」

将来的には「IPP」「Mopria」規格に対応するプリンターのみ利用可能という仕様に変更される可能性もありますが、現時点では規定の設定で従来のプリンター、「IPP」「Mopria」規格のプリンター両方追加できる設定になっています。

▼特に理由がない限り現状「Windows 保護印刷モード」をあえて有効にする必要はありません。↓

▼なお、「Microsoft Print to PDF」はオプション機能から再度有効化が可能です。↓

Windowsの機能

万が一有効にしてしまった場合、OSにインストールされているプリンタードライバー自体はアンインストールされないため、「Windows 保護印刷モード」を無効に切り替えてから改めてプリンターの追加を実行すれば「v3」「v4」規格のプリンタードライバーで動作しているプリンターを再び利用することが可能になります(「OneDrive (Desktop)」についてもこの手順で手動再インストールできます)。 また「Microsoft Print to PDF」についても「設定」の[システム] – [オプション機能] – [オプション機能を表示または編集する]から再インストールすることが可能です。

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