スマホのDSDSやDSDVは同時利用ではなく「同時待ち受け」なので注意ポイントをピックアップ
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以前にも2回線同時待ち受け機能の注意点で紹介していたんですが、最近、ガルマックスでの活用法が大きく広がり始めたので再周知。
2回線同時待ち受け機能(DSDSやDSDV)を利用してガルマックスでは「最強スマホ」の作り方をレクチャーしてますが、これらの2回線同時待ち受け機能は同時利用が出来るのではなく、同時に待受できる機能なので通話SIMで通話しながらデータ通信SIMでデータ通信するような「同時利用」が出来ないのが注意点。
目次をクリックすると各項目へ移動します
1枚SIMでの運用では「ながら通信」できる
スマホの通信は1枚のSIMで通話とデータ通信の両方を補っていることが一般的ですよね。大手キャリアも格安SIMも基本的に契約すると1枚のSIMが挿入され、それぞれの会社が提供する通話とデータ通信を1つの回線で利用するって感じです。
1枚のSIMで運用する場合は電話回線で通話中にデータ通信も出来るので、電話しながら「LINEに今から写真送るから確認して!」とか、通話しながら「LINEの写真届いた!」とか、通話しながらデータ通信する「ながら通信」ができます。
もちろん「ながら通信」できることが一般的な訳ですが、2回線同時待ち受け機能では注意が必要なんですね。
基本的に2回線同時待ち受け機能で通話とデータ通信を分けて設定している場合は「ながら通信」ができない
2回線同時待ち受け機能が搭載されているスマートフォンはAndroidの基本機能で「モバイルデータ(データ通信)」「通話(音声通話)」「SMS(携帯番号でのショートメッセージサービス)」の3つの項目で「どっちのSIMで通信するか」を設定できます。
▼こんな感じで、3つの項目それぞれで任意のSIMを設定可能。↓
ここからが注意点なんですが、2回線同時待ち受け機能は「同時待ち受け」なので「同時利用」が出来ません。
挙動としてはこんな感じ
- データ通信中→データSIMがアクティブ
- 通話中→通話SIMがアクティブ
- データ通信中に着信→自動的に通話SIMがアクティブになり着信する
アクティブに出来るSIMは1枚って訳です。
というわけで、通話中はデータ通信側のSIMがクローズ状態となり通話中にインターネットブラウザを開いてもオフライン状態で通信が出来ません。なので、通話中にデータ通信で行うような「通話中にLINEで写真を送る」「通話中にブラウザで検索する」というような使い方が基本できません。これが最大の注意点。
機種により「通話中は通話SIMでモバイルデータ通信するように自動的に切り替えられる機能」が備わっている場合もある
DSDSやDSDVに対応するスマートフォンの中には、通話中は通話SIMでモバイルデータ通信できるように設定を自動で切り替えるという機能が備わっているモデルがあります。
この機能は音声通話SIM(通話)とデータSIM(モバイルデータ)を分けて設定していても、通話中は通話SIMでモバイルデータ通信する設定に切り替わるので一時的に1枚SIM運用となり、「ながら通信」が可能。
但し、残念ながらこの機能はAndroid OSの標準機能ではなく、メーカーの独自機能として搭載されている事が多いので必ず全てのスマホで利用できるって訳じゃありません。なので、この機能を利用したい場合は端末機能をしっかりチェックしてから購入する必要があります。
通話SIMでモバイルデータ通信するってことは、通話SIM側でもデータ通信できるSIMを選ぶ必要がある
2回線同時待ち受け機能を利用しつつ「ながら通信」を行いたい場合は、前述した「通話SIMで通話中はモバイルデータも通話SIMで行う設定に自動的に切り替える」設定を持つスマートフォンが必要なだけでなく、通話SIM側でモバイルデータ通信を行うために「通話SIM側でデータ容量を持つ」必要があります。
例えば、楽天モバイルみたいに少量でも音声通話にデータ容量が付帯しているサービスであれば問題ないのですが、IIJmioのケータイプランのように完全にデータ容量が付与されないプランを選択している場合は、機能的に通話中に通話SIMでデータ通信する設定にしてもデータ通信は出来ません。
また、デメリットですが、ながら通信するには少なからず通話SIMでデータ通信を行うので、データ容量を付与するためのコストがかかることや、0SIMのようにデータ通信しただけステップアップ式にデータ通信料が発生するプランはこれまたコストが少々必要となります。
まとめ
2回線同時待ち受け機能を利用すると、1枚SIM運用では考えられない通信環境を整える事が可能で、月額4,000円以下で通話もできて高品質なデータ通信を100GBも使えるスマホ構築も難しくありません。
一方で、「同時待ち受け」だからこその注意点もあり、これまで何気なく利用していた「ながら通信」が出来ないデメリットも出てきます。
これらの注意点もしっかり知っときましょう!2回線同時待ち受け機能の再周知終わり!