MotoZ/Playのスペック詳細と比較。デュアルスタンバイと変身Modsに対応しているけど高い
モトローラが10月にハイスペックスマートフォン「MotoZ」とミドルハイスペックスマートフォン「MotoPlay」を発表。
端末自体の仕様も流行りのデュアルスタンバイに対応するなど魅力的ですが、「Moto Mods」という拡張アクセサリーで様々な機能追加が出来る変身機能が利用できて楽しそう!
早速スペックの比較と特徴をチェックしてみましょう!
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MotoZでもMotoZPlayの価格・性能・発売日をチェック!
発売予定日は確定しておらず2016年10月下旬となってます。価格はハイスペックなMotoZが85,800円、ミドルスペックのMotoZPlayが53,800円でSIMフリー仕様となってます。
MotoZ/Playのスペック表
項目 | motoZ | motoZPlay |
---|---|---|
OS | (Android7へアップデート予定) |
|
SoC | Snapdragon820 1.8GHz 2コア+1.36GHz 2コア | Snapdragon625 2Ghz 4コア |
メモリ | 4GB | 3GB |
保存容量 | 64GB | 32GB |
液晶 | 5.5型 2560×1440 有機EL | 5.5型 1920x1080 有機EL |
カメラ | 背面:1200万画素 前面:500万画素 | 背面:1600万画素 前面:500万画素 |
対応バンド | 1/2/3/4/5/7/8/12/17/19/20/25/28 3G 1/2/4/5/8/19(バンド6内包) GSM 850 /900/1800/1900 |
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Simサイズ | DSDS仕様 |
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MicroSDスロット | SIMスロット共用 128GB迄対応 | 独立スロット 128GB迄対応 |
バッテリー | 2600mAh | 4050mAh |
サイズ | 75.3×155×5.2 | 76.4×156.4×6.99 |
Wi-Fi | IEEE 802.11 ac/a/b/g/n |
基本動作性能はMotoZがハイスペック、MotoZPlayがミドルハイスペックです。
MotoZ/PlayのOS
- MotoZ/Play共にAndroid6.0.1
Androidの最新OSであるAndroid7.0へのOSバージョンアップが予定されています。UIは独自カスタマイズを殆ど弄っていない「Motoピュア」を採用しているので、比較的早い段階でAndroid7.0が利用できると予想。
ちなみに私はNexus5xというGoogleのリファレンス的モデルのスマホを持っているので、一足お先にAndroid7.0を体験しましたが、ウィンドウを2つ並べて表示出来るようになったり色々と進化していて楽しいですよ。最新のAndroidが利用できるのもMotoZ/Playの1つの魅力です。
MotoZ/PlayのSoC
- MotoZ:Snapdragon820
- MotoZPlay:Snapdragon652
ハイスペなMotoZはQualcommの最新ハイエンドSoCであるSnapdragon820を搭載。AnTuTubenchでは12万点以上を叩き出す性能。
ミドルハイのMotoZPlayは同社の最新ミドルハイエンドSoCであるSnapdragon652を採用しておりAnTuTuでは平均8万点前後を叩き出し、2015年の冬モデルで登場したXperiaZ5シリーズを凌駕する性能を誇ります。
MotoZ/Playのメモリ
- MotoZ:4GB
- MotoZPlay:3GB
MotoZPlayでは3GBですがAndroidを利用するには十分な搭載量。MotoZに至っては4GBと超大容量でこれだけメモリを利用する事なんてあるのかな。という感じです。
MotoZ/Playの保存容量
- MotoZ:64GB
- MotoZPlay:32GB
MotoZは64GBの保存容量を搭載していますが、MicroSDスロットがSIMスロットと共用(MicroSD使用時はSIMを1枚しか挿せない)なので、MicroSDを使用するとデュアルスタンバイ機能が利用不可となります。
MotoZPlayは独立MicroSDスロットを搭載しているので2枚のSIMを利用しつつMicroSDも利用可能。MicroSDスロットの使用は共に128GB迄対応しています。
MotoZ/Playの画面
- MotoZ:5.5型(2560×1440)
- MotoZPlay:5.5型(1920×1080)
画面サイズ的にはどちらも5.5型で大型スマホ。画面解像度の違いから画素密度はMotoZが534.038ppi、MotoZPlayが400.529ppiでMotoZがより高精細ですが、どちらも網膜で認識できる300ppiを大幅に超えています。
また、どちらも液晶ではなく有機ELディスプレイを採用しておりメリハリある発色が期待出来る一方、焼付きが少々気になる所。
MotoZ/Playのカメラ
- MotoZ:メイン/1300万画素、イン/500万画素
- MotoZPlay:メイン/1600万画素、イン/500万画素
画素数の数値的にはミドルハイのMotoZPlayがより高精細な撮影が楽しめる仕様ですが、画素数だけで決まらないのがカメラです。
MotoZはF値1.8の非常に明るいレンズを搭載しており、光学手ブレ補正、レーザーオートフォーカスにも対応。MotoZPlayではF値2.0のレンズでフォーカスは像面位相差オートフォーカスとなり、基本的な仕様はやはりMotoZが一枚上手。
インカメラはF値2.2のレンズを利用した500万画素カメラを搭載しているので必要十分といった所。
ただし、メインカメラもインカメラも写り具合はカメラ性能だけではなく、搭載されるカメラアプリの出来栄えにも大きく左右されるので、写真撮影が好きな方は発売後に実機で確認することをオススメします。
MotoZ/Playの無線LAN
- MotoZ:IEE802.11a/b/g/n/ac
- MotoZPlay:IEE802.11a/b/g/n/ac
2モデル共に2.4Ghzと5Ghzのデュアルバンドに対応しています。親機がac対応の製品を利用している場合、固定回線の回線速度を余すこと無く利用できますね。
MotoZ/Playのサイズと重量
- MotoZ:155×75.3×5.2mm・重量134g
- MotoZPlay:156.4×76.4×6.99mm・重量165g
MotoZは最も薄い部分で5.2mm、MotoZPlayは6.99mmでどちらも非常に薄いですが、MotoZは薄すぎるが故に犠牲にした部分も有り。その点は次項目でどうぞ。
MotoZ/Playのバッテリー容量
- MotoZ:2600mAh
- MotoZPlay:4050mAh
ハイスペのMotoZでは5.2mmという薄さからバッテリー容量が2600mAhと少ない。15分で約8時間分の充電が可能な高速充電技術に対応していますが、それは専用の充電器を利用しての話で外出時で利用するモバイルバッテリーでは超高速充電技術が利用できないので、モリモリ電池が減りそう。この点は薄さを得るために犠牲にした部分です。
一方、MotoZPlayはその大きさを活かして4050mAhという大容量バッテリーを搭載。一般消費者目線で考えると、薄さよりも少しでもバッテリー容量を増やしたほうが使い勝手がよいです。
MotoZではSnapdragon820を搭載しているので、少し付加を掛けるとパワフルに駆動しますが、その分バッテリーはモリモリ消費するのでビックリするくらい電池の減りが早いんです。私もSnapdragon820を搭載したスマートフォンを所有していますが、省電力モデルと比較するとかなり電池の持ちが悪いです。
MotoZ/Playの端子
- MotoZ:USB Type-C(イヤホン共用)
- MotoZPlay:USB Type-C(イヤホン端子は別途あり)
2モデル共に裏表関係なしに接続可能なUSB Type-Cを搭載していますが、ハイスペのMotoZはその薄さからイヤホン端子を廃止。イヤホンはUSB Type-Cと共用となっています。
充電は急速充電は同社の「Turbo Power」を採用。元々、QualcommのQuick Chageと同じ規格だったのですが最近は独自の規格に切り替わったそうですよ。
MotoZ/PlayのSIMスロットとデュアルスタンバイ仕様
- MotoZ:NanoSIM×2(MicroSDと共用)
- MotoZPlay:NanoSIM×2(MicroSDは別スロット)
どちらもNanoSIM×2に対応していますがハイスペのMotoZは片方のSIMスロットがMicroSDと共用となってます。(MicroSDは共に128GBまで対応)
2モデルともデュアルスタンバイ(2枚のSIMを同時に待ち受け可能で音声通話SIMとデータ通信SIMを分けて運用が可能)に対応しており、4G+3G、3G+3G、3G+2Gに対応していますが、MotoZではSIMスロットとSDスロットが共用なので、デュアルスタンバイ機能を利用する場合はSDでの拡張が出来ないので注意しましょう。
【関連】格安スマホのデュアルスタンバイ機種でドコモ系回線を利用する場合は3Gの対応電波に注意
MotoZ/Playの対応電波。
ドコモ回線
LTEは全国区をカバーする主要バンドの1、東名阪の高速通信バンド3、地下・郊外・山間部をカバーするプラチナバンド1、2015年末から提供開始となったバンド28に対応したクアッドLTE。
3Gは全国区をカバーするバンド1、都市部の一部で利用されているバンド19が対応していることは確認済みですが、農村地区や山間部をカバーするバンド6に関しては、IT Media Mobileではバンド19にバンド6が内包という表現で報じています。
デュアルスタンバイ端末では4Gにデータ通信、3Gに音声通話を設定して利用する事が想定されるので、3Gのバンド6がしっかり掴める仕様であるか検証が必要です。もし、バンド19に内包されているバンド6が実際にバンド6を掴めなければ農村地区や郊外、山間部で圏外率が高くなります。この点はモトローラに問い合わせているので後日追記します。
ソフトバンク回線(ワイモバイル回線)
ワイモバイルの回線はソフトバンクと全く同じ回線を使ってます。
【関連】ワイモバイルの電波、エリア、対応バンドってソフトバンクと一緒?
LTEは全国区をカバーするバンド1とワイモバイルの主力バンド3、プラチナバンドの8に対応。またTD-LTEを利用する4G AXGPのバンド41にまで対応しています。
3Gも全国区をカバーするバンド1とバンド8に対応しているので安心して利用できます。
au回線
まず、auの3G回線は特殊でCDMA2000を利用していますが対応していません。最近ではマイナー電波から抜け出そうとFDD-LTEを利用したフルLTEモデルをauは投入していますが、残念ながらMotoZ/Playではauのプラチナバンドであるバンド18に対応していません(バンド18を内包するバンド26にも非対応)。au回線には向いていない端末です。
MotoZとMotoZPlayでは「Moto Mods」で機能拡張が可能。
MotoZとMotoZPlayではMoto Modsを利用して機能を拡張出来ることが大きな特徴となっています。将来的にも利用できる様に設計されているそうですよ。
Moto Modsの種類と価格
背面パネルのStyle Shell。
非常に薄いMotoZとMotoZPlayですが、カメラユニットが出っ張っている事が気になっている方も多いはず。Moto Modsには背面を装飾出来るStyle Shellが用意されているので、保護カバーよりも一体感が高く、また傷ついても容易に取り替え可能でいいアイディアだと思います。
リアパネルはバリスティックナイロン/1,980円(RED・Black)、オーク/2,980円(Washed・Silver・Charcoal Ash)、レザー/3,480円の3モデルが用意されているそうですよ。
バッテリー容量をアップするIncipio offGRID Power Pack。
Incipio offGRID Power Packは2種類用意されており、USB Type-Cで充電するタイプは8,800円、非接触充電に対応するタイプは11,800円です。
2タイプともバッテリー容量は2200mAhで駆動時間を20時間程延長可能。
劇的に音質を良くするJBL Sound Boost Speaker。
有名なJBLの拡張スピーカーで約3Wのステレオタイプ。カラーは2色用意されており、約1000mAhのバッテリーまで内蔵しているので本体の充電も可能でお値段はなんと11,800円。
ゲームや映画鑑賞なども迫力ある音質で楽しむことができそうですね。
プロジェクターに返信するInsta-Share Projector
MotoZやMotoZPlayをDPL方式のプロジェクターに変身出来るMods。輝度50ルーメンで解像度が854×480のプロジェクターとして利用できるようになる。また1,100mAhのバッテリーを搭載しており本体の充電の可能。お値段なんと33,800円。
光学10倍ズームが可能なHasselblad True Zoom Camera。
アウトカメラを置き換える仕様で様々なアプリに対応出来る光学10倍まで対応した1,200万画素カメラ(写真/JPEG,RAW、動画)Mods。盛り上がったグリップやシャッターボタン、フラッシュまで搭載しているのでその外観はもはやコンデジ。お値段なんと28,800円。
MotoZ/Playの正直な感想。端末もModsも高いです。。。
確かにとっても高品質で高性能。但し、格安スマホとはいえない価格なのでこの記事ではSIMフリースマホといってます。「Moto Mods」もコンセプト的には非常に魅力的ですが、カメラ機能を拡張したいから、プロジェクターを利用したいからという理由でMotoZやMotoZPlayを購入する方は少数だと思います。
逆にMotoZやMotoZPlayを利用しているから、拡張してみよう!と考えた時はそれらのModsの価格が高すぎて躊躇します。
個人的にはデュアルスタンバイが利用できるので、どちらかを購入するのであればMotoZPlayを選んで精々背面パネルをくっつけて終わりかなぁ。でも、デュアルスタンバイ機能を重視して選ぶとMotoZPlayは割高なんですよね。
Modsを装着した展示品であれば、他のスマホそっちのけで弄くり回して遊びたいって気持ちは強いです。
ってことで、万人向けというよりかガジェッター向きの製品です。
MotoZは薄さを突き詰めるあまり犠牲にしている部分が目立つ。
5.2mmは驚くほど薄いですが、薄さを実現する為にバッテリー容量を削り、イヤホンジャックは廃止、MicroSDスロットはSIMスロットと共用で保存容量を拡張するとデュアルスタンバイという素晴らしい機能を殺します。
使い勝手を考えると、バッテリーは多いに越したことは無いですし、イヤホン端子があれば音楽を聴きながら充電可能です。MicroSDスロットが独立型ならデュアルスタンバイの機能を維持しつつ保存容量も拡張可能ですし、薄さで犠牲になる部分が多いなぁという印象。
しかも最薄部で5.2mm(カメラ部は出っ張ってる形状)なので専用の背面カバーを付けてカメラとフラットな外観になるとその薄さも犠牲になるというなんとも微妙な感じは否めません。
MotoZやMotoZPlayが気になる方はZenFone3シリーズと比較してから決めましょう。