7型の有機ELを搭載したハンドヘルド「OneXFly F1 Pro」が発表されたので実機レポ!
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柳生です。今回はOne-Netbook Technology社のハンドヘルドPCである「OneXFly F1 Pro」を触ってきましたんでレポート形式でお届けしていきますよ!
2023年に発表されたOneXFlyの改良モデルとして発表されたこのモデル、7インチサイズのハンドヘルドPCでは初となる有機ELディスプレイを搭載しているのが特色!性能自体も非常に高められており、まさにハンドヘルドPCの最高峰をゆくスペックに感じられる1台でした。
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OneXFly F1 Proの詳細スペック
CPU | AMD Ryzen AI 9 370 + Radeon 890M AMD Ryzen AI 9 365 + Radeon 880M AMD Ryzen 7 8840U + Radeon 780M |
メモリ | 32GB / 64GB LPDDR5x |
容量 | 1TB / 2TB / 4GB |
ディスプレイ | 7インチ、有機EL、1,920×1,080、144Hz、タッチ対応 |
インターフェース | USB3.2 Type-A、USB4 Type-C×2、3.5mmジャック、MicroSDスロット |
電源 | 65W |
バッテリー | 12,600mAh(48.5Wh) |
サイズ | 263.6×98.2×22.6mm |
重量 | 599g |
OS | Windows 11 Home |
備考 | ジャイロ搭載 バイパス充電対応 |
カラーはブラック1色。手触り良き質感だった
OneXFly F1 Proですが、筐体自体はマイナーチェンジの元となったOneXFlyと同じ。ただしカラバリはブラックのみの1色となっています(OneXFlyはブラックに加えてホワイトもあった)。
▼あちらでもアピールポイントであったコンパクトなサイズもそのまま。現行iPhoneと並べたらこんな感じです。↓
▼ディスプレイスペックについては後述しますが、見た目でいえばこのベゼルの細さ!かなりスマートでカッコ良いです。他社の競合モデルはベゼル幅が1cmほどがほとんどだったので、ここも立派な差別点といえる。↓
▼またライティングのLEDも増加していることで明るさと鮮やかさが増したほか、右下と左下にネームタグを差し込んで文字を表示できるデコレーション要素もそのまま続投。↓
▼こちらのネームタグはカバーを取り外すことで差し替えることもできます。別売りオプションですが、自身の名前だったり所属の会社、ギルド、チームの名前を入れたり座右の銘的なもんを入れたりも実現可能。最大12文字まで。↓
触り心地も操作感も良好!トリガーの押し心地がかなり良かった
▼本体はサラサラで皮脂のつきにくいタイプ。手触りもサラサラ感となめらかさを感じられる印象を受けました。↓
▼端子類はOneXFlyと同じ。上部に集中しており下部にもType-C端子がある扱いやすいタイプでした。↓
▼ボタンもスティックもトリガーの操作感触もかなり自分好みでした。柔らかく長時間遊んでも指が傷みにくく、それでいて押した時の手応えも感じられる‥さながらナタデココのような絶妙かつ秀逸なフィーリングがお気に入りです(`・ω・´)。↓
懸念点としては、トリガーが深いタイプなのでFPSとかエミュレーターを噛ませたレトロゲーとか遊ぶ際は気になるところでしょう。好みの問題になりますが、ポチポチ押せるタイプのトリガーが好みの方は注意したい部分。
目が醒めるような高輝度で鮮やかな有機ELディスプレイ!
本機を語る上で外せないのはディスプレイ。
7インチのハンドヘルドPCとしては初となる有機ELを採用した豪華なものとなっていますよ!また解像度はFHDクラス、リフレッシュレートは最大144Hz対応でタッチ操作もバッチリ対応とゲーミングモデルに欠かせない要素も完備。
▼液晶モデルとの比較。上がOneXFly F1 Pro、下がROG ALLY。最大輝度で並べてもこんなに違います。明るさも色の出方も視野角も圧倒的な差を感じる。↓
▼バックライトが無いため黒色の引き締まりも素晴らしく、バイオハザードとかエルデンリングのような暗闇が多いタイプのゲームも臨場感たっぷりだし、美しい風景もそのまま楽しめるのはOneXFly F1 Proならではな魅力でしょう。↓
▼個人的にはこういうクルマゲーのダッシュボードを眺めるのがお気に入りなんだけど、白っぽさはなく原色そのもので出てくれるからウットリもんです。↓
▼解像度もFHDクラスで、7インチとしては十分な画素密度。筆者は地味にこういう文字表示やアイコン、ファビコンの細かさを重視しているんですが、十分綺麗で合格ラインですわ(`・ω・´)。↓
性能もハンドヘルドとしては最高峰!エルデンもサクッと遊べる
OneXFly F1 ProのCPU+GPU構成は3バリエーション用意されています。
- AMD Ryzen AI 9 370 + Radeon 890M
- AMD Ryzen AI 9 365 + Radeon 880M
- AMD Ryzen 7 8840U + Radeon 780M
最上位にあたるAMD Ryzen AI 9 370は処理性能が80TOPとモバイル向けのプロセッサとしては超高性能なスペックになっています。
▼サイバーパンク2077で出てきたフレームレートで検証したところ、Z1 Extreme搭載モデルとは20%ほどの差になったとのこと!↓
とはいえ一番下のグレードでもRyzen 7 8840Uという、ハンドヘルドPCでは人気かつ低価格で性能良好なチップなので、個人的には8840Uでも全然アリだと思えます。外付けGPUも対応しているんで、そっちに金をかけるって手もあるぞ!
▼実際に試遊。エルデンリングはプリセット「高(High)」かつ720p解像度で遊んでみました。とりあえずツリーガードと何回か戦った感じ、カクつき、フレームの落ち込みといったものはなく、サイズを除けばデスクトップのものと遜色なく遊べて満足!↓
前にROG ALLY(AMD Ryzen Z1Extreme)をレビューした時、低画質かつ低解像度でないと動作は厳しかったんだけど、それを体感した筆者にとってはプレイフィールと画質の綺麗さは結構違って感じました。
ただ解像度をHD(1,280×720)相当に落とし込まないとコマ落ちは見られます。FHDに上げてみたら体感30FPS出てるかわからん感じだった。
とはいえ7インチで小さめなのでHD解像度でもプレイに支障は「ほぼ」ありません。「ほぼ」の残りはテキストの粗さが気になった程度。これなら影の地でもやってけそうなほど。
▼あともう1つ驚いたんだけど、Forza Horizon 5は通常のプレイフィールは快適なのは勿論なんだけど、フォトモードでの動作も快適だったんですよ(こちらは画質設定を見るの忘れてました。ごめん)。
フォトモードは画質を上げたり諸々の処理があるので通常のレースよりも重たい傾向にあります。なのでモノによっては「走行中は快適でもフォトモードになると動作が重たい」ということがありましたが‥OneXFly F1 Proはバッチリ持ちこたえてくれました。
画面の綺麗さも相まって、こりゃあフォトモードも重視したいユーザーさんにもおすすめできそうだこれ!筆者もHorizon 5機に買いたいと思ったぐらいです(財布と相方が許せば、の話だけど‥)。
バイブレーション質感や音質も良好!ファンの音はそれなりにある
ゲーム中に気に入った点としてはバイブレーションの質感も良かったこと。左右に1つずつモーターを独自配置していることで振動質感を向上させており、ダメージを食らった時やブレーキ時に生じる振動もバッチリ感じられました。
あとスピーカーの音質も体感良かったです。低音域が結構出てて、小型モデルとしてはダイナミック、かつ高音域の聞こえもなかなか。ただし最大音量は体感小さめに感じました。
とはいえ、試した環境(ハイビーム秋葉原本店)が複数人いて広めの屋内だったんで正確な検証ではないんでご了承ください。一人で6畳ぐらいの自室で試したときにどれほどの聞こえ方なのかは気になるなこりゃ。
あとファンの音はやはりそれなりにあります。スピーカーの音が聞こえないほどではないにせよ、他のハンドヘルドPCと比較して抜きん出て良いとは言えないかなって感じました。
一方で冷却の性能自体は優秀に感じました。そこそこの時間を遊んでもボディの熱さを感じにくく、ぬるさを感じた程度だったのでかなりいいファンなのかもしれない。ちなみにソフト側での調整も対応しています。
ありがとう、バイパス充電に対応しました
バッテリー容量自体はなかなか大きめで48.5Wh(12,600mAh)となっています。ただ個人的に一番うれしいのがバイパス充電に対応したこと!このバイパス充電はバッテリーを迂回(バイパス)し、本体に直接給電するという機能。
これにより過充電を抑えることでバッテリーの劣化、膨らみを押さえてくれるんで、長期利用を踏まえれば非常に嬉しい部分。ちなみに過去モデルは、満充電しっぱなしで使う人も結構いたらしいです。それに応えた形でしょう。
▼またこの機能はスリープ、シャットダウン時にもバイパス充電のままにするかを選べます。なのでゲーム中はバイパス充電、ゲームを終えてシャットダウンすれば満充電まで引っ張るなんてことも可能。↓
OneXFly F1 Proまとめ
OneXFly F1 Proの発売日は2025年1月10日を予定。記事執筆時点の価格は以下の通りです!
- AMD Ryzen AI 9 370(64GB+4TB):268,000円
- AMD Ryzen AI 9 370(32GB+2TB):218,000円
- AMD Ryzen AI 9 365(32GB+1TB):188,000円
- AMD Ryzen 7 8840U(32GB+1TB):148,000円
このタイプのハンドヘルドPCとしては現行最高峰といえるスペックに感じました。競合モデルも多い分野ですが、その中でも有機ELディスプレイとRyzen AI 9 370という高性能CPUを搭載したことで他より一歩抜きん出ている印象。
とはいえ一番廉価なRyzen 7 8840Uでも十分な実力で、画質のこだわりがなければこちらも満足できるでしょう。有機ELディスプレイは変わらず搭載しており、上述したように外付けGPUを使って本格的な画質+フレーム設定で遊ぶなんて使い分けもできますしね(`・ω・´)。
また早期予約のキャンペーン特典として、上述したネームタグのプレゼントキャンペーンも実施中。2025年1月までに予約することでプレゼントの対象となりますんで、気になった方はチェックしてみてください!
OneXFly F1 Proの購入先
▼価格は変動するのでリアルタイム価格はリンク先で必ず確認して下さい!↓
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初出時価格→148,000円から
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