これからの中華スマホ選びはVoLTEも要チェック。最悪使えなくなるで
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中華スマホってVoLTE開放されていない場合が多いよね。ユーザから中華スマホのVoLTEについて質問きたから記事にしてみる。日本でも電波環境が変わってきているからこれから中華スマホ買おうと思ってる人も記事読んでみて。
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中華スマホってVoLTE潰しているメーカー多いよね
これは大人の事情なのかなんなのか。よく分からんのだけど中華スマホってVoLTEが潰されている製品が多い。
VoLTE非対応じゃなくて、機能が開放されていないだけだから、比較的簡単にVoLTEが使えるようになる製品もある。
例えばXiaomiスマホだとVoLTE開放するコマンドを打てばVoLTEが使えるようになる。MediaTek製SoC積んでるやつはアプリ使ってVoLTE使えるようになる。
でも、なかにはパソコンを使って開放しなきゃならない敷居高いやつもある。代表的なのがOnePlusやRealme。
中国ではVoLTE使わんのか?と思って調べていたら興味深い記事を見つけたから抜粋
多くの事業者がVoNRの完全な普及には少なくとも7年かかるとしている。また、それまでは、5G環境における音声通話として、高品質な音声サービスが提供可能で、5G NSAネットワークや、周波数リソースの効率的な利用を支援し、VoNRへの円滑な橋渡しも可能なVoLTEが使われるとしている。しかし、そのVoLTEについても、多くの事業者がその完全な普及にあと3年かかるとみている。
あれ、中国ではVoLTEがまだ一般的じゃないの?よく分からんけど、これを読む限り中国ではVoLTEは必須じゃないって印象。だからVoLTEは潰されていることが多いの?よく分からん。
まぁ、とりあえず俺が触ってきた中華スマホはVoLTEが開放されていないものが大多数だった。
日本では3G停波に向け切り捨て中だから状況が変わった
これまではVoLTEに対応していなくても問題なかった。なぜなら通話に3Gが使えたから。まぁ、au VoLTE SIM以外だけど。
だから、ユーザはこのあたりを意識しなくても電波が掴めたら通話もできた。買って速攻使えるって良いよねっていうか、それが普通。でもこれが崩れ始めてる。理由は日本で3G停波が近づいているから。
日本では3G停波がすでに予告されている。
- ドコモ:2026年3月31日
- au:2022年3月31日
- ソフトバンク:2024年4月下旬
auは随分と前から4Gへの移行を進めていた。だからVoLTEが開放されていないことの多い中華スマホとは相性が悪く、au回線で使える中華スマホはもともと少なかった。
ドコモやソフトバンクは3Gが使えていたけどそう遠くない時期に3Gが停波となる。これに伴い3G切り捨てが始まってる。
例えばドコモで大人気のahamoは4G/5Gで3Gが切り捨てられた状態でサービスイン。ソフトバンクのLINEMOは公式で3G対応を謳ってないけど検証では3Gで通信できた。が、2024年には3G停波で使えなくなる。
ちなみにpovoは親玉のauがそもそも前から3G切り捨て体質だからスタート時点でahamoと同じく3Gは使えない。
3Gが使えなければ通話は4Gを利用したVoLTEで通話することになる。
日本国内では随分前からVoLTEが普及しているから国内向けスマホでは問題ないけど、VoLTEが開放されていない中華スマホだと問題が起こる。
いきなり通信・通話できなくなる恐れがある
さっき、ドコモ、au、ソフトバンクでアナウンスされている3G停波スケジュールを書いたけど、これは、それら回線を利用している格安SIMなんかも含まれる。
ahamoは3Gを切り捨てたけど、3Gの電波はまだ吹いてる。だから本家ドコモとか格安SIMとかはまだ3G使える。でも、3G電波自体が吹かなくなる(停波する)と、一網打尽に3Gサービスは使えなくなる。
だから、本家や格安SIMで中華スマホ使っている人もこの問題にぶち当たるかもしれない。
ソフトバンクを例にすると2024年4月には3Gが停波するから、この記事を書いている2021年7月からだと停波まで3年を切ってる。
最近はスマホも高性能化しているから3年以上使うって人もザラに居ると思うけど、いま、VoLTEが開放されていない中華スマホを買って使い続けていると、いきなり通信・通話できなくなる。
こんなことが、そう遠くない未来で起こる。
VoLTE開放の難易度が高い中華スマホは要注意
VoLTE開放されていなくても、自力で開放できるから良いぜ!って人はどうでも良いんだけど、それらが知識・技術的に難しいライトユーザはVoLTE開放の難易度が高いOnePlusやRealmeだと積む恐れがある。
ガルマックスではこのあたりも見越してレビューでは「VoLTEがデフォルト状態で利用可能であるか」のチェックを始めた。VoLTE開放方法ではなく、デフォルトで使えるかってのを重視してる。なぜなら、開放するのがリスキーで面倒くさいから。
で、チェックはじめてからしばらく経ったけど、やっぱりOnePlusやRealmeはVoLTEが開放されていない状態の製品が大多数。長期的に利用することを想定しているライトユーザはリスク高めな選択になってくる。
これからの中華スマホ選びは、日本での3G停波も見据えたモノ選びをしていかなければ、最悪使えなくなる恐れがあるから注意喚起も含めて皆に伝えておきたい。
これからはレビューでVoLTEの対応状況もしっかりチェックしてくれ。
まぁ、技適なかったら使っちゃ駄目だけどね。おしまい