照明型プロジェクター「DMM.make CINEMA LIGHT」からポンコツ臭がして見送った話
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憧れのホームシアター。Amazonを見ればどれを選んで良いか分からないくらい、色んなプロジェクターが売っている!そんな中、照明と一体型になったDMM.make CINEMA LIGHTなる製品が突如発売された。
僕はプロジェクターが大好きで色んなプロジェクターをレビューしてきたんだけど、プロジェクターもあれだ、スマホと同じようにある程度のことはスペックから感じ取る事が出来る。
調べていたら「あれれ〜」っと思った部分があったので共有しておきたいと思う!ちなみに、僕は気にはなっていたけど見送っちゃった。
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DMM.make CINEMA LIGHTってどんな製品?
DMM.make CINEMA LIGHTはプロジェクター機能を搭載した照明機器で、この類の製品だとpopIn Aladdinが有名よね。
DMM.make CINEMA LIGHTも同じようなコンセプトで、照明とプロジェクターを一体型にすることで「設置や片付ける手間が無い」のが魅力。
ちなみに発売日は2021年12月8日で価格は67,980円。割と良い値段だけど、スマホ1台分って考えるとアリよりのアリ。
なんだか良い感じがするよね!ね!ね!
というわけで、買おうかどうか悩みながら色々とチェックしていったら、「うーん」という部分が…。
照明って部屋の真ん中に付いている問題
▼まず、DMM.make CINEMA LIGHTの投影距離とスクリーンサイズを見てみよう。↓
ホームシアターを設置するならドドーンと100インチクラスの大迫力な映像を堪能したい!と思うのは誰しも同じ。上の表を見ると、なんと115インチまでいけるじゃないか!これで大迫力な映像を堪能出来る!
と思っていた。
だけど、よく見ると115インチクラスであれば「約3m」も投影距離が必要。ぐぬぬ、この敷居を越えなければならないのか…。
例えば、流行りの6畳シアターは誰でも大画面を実現できる手軽さが魅力だった。ちなみに6畳はだいたい3.6m×2.7mしかないが、この広さでも、長編を使えば超大画面を出力できたからである。
しかし、誰しもが羨むオシャレ物件でなければ大体は「照明は部屋の真ん中」にある。
つまり、6畳だとプロジェクターまでの距離は投影する壁の向きにもよるが、大体1.35m〜最大1.8m程度の投影距離しか確保できない。
上記の表で言えば、55型〜70型くらいになる。ちなみに僕の家もそれほど広くないので設置しても55型になることがわかった。僕のテレビは55型だから、わざわざプロジェクター使わなくてもね、って感じ。
ちなみに20畳で5.69m×5.69mだから、3mでの投影をしたいなら20畳以上の部屋でなくてはならない。無理だ…。
表示解像度がまさかの480P
設置する部屋の大きさは仕方ない。DMM.make CINEMA LIGHTが悪いわけじゃない。照明と一体型にするという便利さと引き換えに投影距離の制限ってのが強くなっただけに過ぎない。
でも、表示解像度が480P(854×480)ってどうなのよ?
って思うわけ。
これくらいの出力が出来るプロジェクターって、2015年には1万円くらいでザラにあった記憶。
▼スペックを見てみたら、入力はFHDまでいけるけど、出力が854×480。150lmってのも書き間違いじゃないかと思うくらい低い。これが本当なら、もう1mm先も見えないくらい真っ暗な部屋じゃないと駄目な感じがするぅぅううう!↓
この解像度を見る限り、Fire TV StickなんかでFHD映像を入力しても、出てくる映像は480PでHD以下なわけよね。つまり、画質がかなり劣化しちゃう。投影距離が長ければ長いほど、大画面になればなるほど、粗くなる。
プロジェクターは雰囲気重視な部分もあるから、解像度はそこまで高くなくても良いって感じはあるんだけど、それでも最低FHDは絶対欲しい。480Pは無いわー!マジで!
この値段ならFHD入力→FHD出力くらいできなきゃ!
照明の明るさは最大でも適正畳数が6畳くらい
▼照明は流行りの調光や調色が出来るタイプ。10段階の明るさ調整に、11段階で色味を調整出来る。見やすい寒色系やムーディーな暖色系などにイジれるなんて素敵。↓
▼こりゃ良いわ。と思って照明のスペックを見てみた。↓
注目してほしいのが光量で最大2700lmである。なるほど。分からん。という方は以下を見てほしい。
こんな感じでLEDシーリングライトの明るさの適正畳数はだいたいこれくらいですよーってのがある。これに当てはめると、DMM.make CINEMA LIGHTのシーリングライトは6畳が妥当なのである。
それでだ、さっき投影距離の話をしたんだけど、3mの投影距離を確保するには20畳以上の広さが必要じゃろ。
照明のスペック全然足りてないー!!!!!!
想像してみよう、デカイ部屋でぽつんと光るDMM.make CINEMA LIGHT。薄暗くどんよりした室内…。イヤァァァアアアアアア!!!!!
ってな訳である。
DMM.make CINEMA LIGHTはポンコツな感じがした
まだ製品を触っていないのにポンコツと言い放つのは心苦しいが、プロジェクターもおおよそはスペックでだいたい分かってしまうジャンルの製品である。
価格は67,980円。決して安い買い物じゃない。だから調べまくる。
調べれば調べるほど、ポンコツ臭が漂いまくっている。そう思わないか諸君。僕は思う。
さて、あなたはこの製品をどうみるか。僕はすごく気になってたけど、「うーん」と思ってしまう部分が多かったから見送ってしまった。
という話である。以上!解散!