Lenovoのゲーミングスマホは今後リリースされなくなるかも?
LenovoのゲーミングデバイスブランドであるLegionですが、今後Legionブランドのスマートフォンはリリースされなくなるかもしれません。詳細は以下より。
Legionブランドのスマートフォンは今後無くなるかも?
現地時間3月24日、海外メディアのGizmochinaは「Lenovo Reportedly Killing Off Legion(Lenovo、Legionを無くすと報告される)」という記事を公開。
その記事によると、中国のとある職場コミュニティで、Lenovoの従業員であると思われるユーザーによる「解雇された」旨の投稿がされていたとのこと。
その投稿も一人だけではなく、複数のLenovoの従業員と思われるユーザーが「解雇された」と主張しているとGizmochinaは述べています。
また、中国のメディアであるSina Techによると、今回のレイオフ(再雇用を前提とした一時的な整理解雇)では、50人から100人の従業員が対象と予想しており、レイオフ通知後から3日以内に退職契約に署名した従業員には、いくらかの補償が支払われるとの報告もあったとのこと。
ちなみに、Legion部門を解雇された従業員の一部は、同社のタブレット部門など、他の事業部門に異動しているとのことなので、全員が全員レイオフというわけでもなさそうです。
廃止の理由としては、近年のスマートフォンの急速な性能向上に伴い、現在市場に出回っているハイエンドモデルはゲーミングスマートフォンに匹敵するレベルになりつつあり、「eスポーツ」に焦点を当てたモデルの差別化が計れていなかったからではないかとの見方が強いとのことです。
最後に、Sina TechがLenovoに対し、「Legionスマートフォン事業は廃止したのは事実か」という問い合わせを行ったとのことですが、記事投稿時点では解答は返ってきていないとしています。
Lenovo自体が低調だったので、人員削減もやむなしかな感はある
スマートフォンとしてのLegionブランドは2020年からスタートし、昨年(2022年)はLegion Y70というモデルを発表してから、後継機の話は出てきてなかったのですが、ここに来てまさかのブランド廃止という事実にちょっとビックリしています。
しかし、Sina Techによると、近年のLenovoは以下のように下向きの状態であったとのことなので、人員削減もやむなしなのかなと感じますね。
- そもそもLenovoのスマートフォン事業自体が2017年の時点で中国国内シェアが0.4%とかなり低下していたこともあり、近年はかなり低調だったこと
- Lenovo Group の最近の財務報告データでは、2022年四半期の純利益は4億3,700万ドルで、2021年の同期の6億4,000万ドルと比較して32%減少していたことから、メインのPC事業も低調であること
まだ公式からの発表は無いため、断言は出来かねますが、Legion Y70がLegionスマートフォン最後のモデルとなってしまう可能性はありそうです。