Galaxy Tab A9+のレビュー。ミドルタブながら音質とOne UIの完成度が最高レベル!マジでオススメ度高い

柳生です。自腹でギャラタブ買いました。今回はSnapdragon 695のミドルレンジタブレット「Galaxy Tab A9+」をレビューしていきます。お値段は35,799円。

他の中華タブとは色々使い勝手が変わってるけどこれマジで音質もソフトウェアも作り込みもキマっててオススメだぜ!

良かった点

  • ギャラタブなのに価格が安い
  • 4スピーカー搭載。ハイエンドに劣らぬ音質の高さ
  • イヤホンジャックも完備
  • 普段使いで十分動かせるスペック
  • OSがSamsungのOne UI(ココ重要)

注意点

  • ディスプレイの視野角が狭い
  • メモリが貧弱な4GB。マルチタスクではモッサリ
  • 顔認証対応だが速度が遅く、パスワードなどの要入力頻度は高い
  • 電池持ちは微妙で充電も遅い
  • 公式ストアでのアクセサリー数が少なすぎ

スペック・ベンチマーク、検証結果の一覧

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デザイン:デザインはシンプル。質感はチープ

▼Galaxy Tab A9+のデザインですが、マット調デザインかつ側面がフラットに切り落とされてる点はイマドキなスタイルです。ただツートンっぽい意匠になってるのは個性的ですね。↓

▼海外モデルではグレー、ブルー、ホワイトと3色あるのに日本だとグレーの1色だけしかありません。寂しい(´・ω・`)。↓

触った所感ですが質感は価格なり、言い換えればチープです。本体材質はプラスチックのようで、Galaxy Tab S9 FEとさわり心地を比べたら明らかに別物でした。おそらくFEはメタル製。

▼ただちょっと驚いたのがこの背面と側面、繋がってました。一体成型になってて継ぎ目がなかったんですよ。カクばってる形状だけど妙に手に馴染むのはそういうことなんか。↓

▼ツートン部分となるパネルは途中で分断されてます。あとこの分断部分の厚みは極僅かに異なり、触ると段差感がわずかにあります。↓

▼おなじみSAMSUNGのロゴ。これがあるからこそ所有欲が満たされますね(Samsung好きとしての所感)。↓

▼側面はインカメラのあるベゼル部分に電源と音量キーが配置。そっから右方向にType-C充電端子とイヤホンジャック。両端にスピーカーが配置されています。↓

▼本体底面にはキーボードカバー用なのか充電ドック用らしき端子と2つの穴がありました。ただ現状では対応アクセサリーは売ってません。↓

ディスプレイ:90Hz対応がGood、だが視野角は狭い

▼Galaxy Tab A9+のディスプレイは11インチ、解像度はWUXGA(1,920×1,200)、液晶タイプとなっています。11インチって結構大きめ(`・ω・´)。↓

▼このたっぷりサイズ。良いですね。10インチと11インチとで全然違うよコレ。動画視聴にもバッチリ。↓

▼さらにこのGalaxy Tab A9+、最大90Hzのなめらかリフレッシュレートに対応。この点が他のミドル中華タブにはない要素ですよこれ。60Hzよりもスクロールがなめらか~で快適。星5。↓

▼SoCがミドルレンジでメモリが貧弱のため安定性は微妙でカクつきもややあるものの、個人的には大満足です。90Hz対応ってのは見た目だけでなくタッチの追従性と反応速度も良好っちゅうワケで、操作がニブくてイラつくなんてこともありませんでした。↓

あと画面静止時は60Hzに自動で落としてくれます。これによりバッテリー持ちもある程度緩和している模様。再度画面に触れば90Hzに戻るのでスクロールの違和感もありませんでした。

▼解像度も十分、かつWidevine L1も対応。プライムビデオでのHD再生にも対応していました。星5!↓

しか~し、欠点としては視野角の狭さ。有機ELのS9シリーズ、S9 FEと違って明確に視認性の差を感じてしまいます。

▼角度次第では色が暗くなってしまいます。ミドルやエントリータブでもIPS液晶のモデルが増えているしこのモデルもIPSにしてほしかったわ(´・ω・`)減点で星4。↓

性能:普通に使うなら○。マルチタスクでは✕

Galaxy Tab A9+のSoCはSnapdragon 695。一時期Xperia 10 Vとかいろんなミドルレンジスマホに積まれまくった安売りSoCです(偏見)。今やその地位もUNISOCやHelio G99に移っているんですがね。

ペリテンとか695モデルを使った方ならわかるでしょうけど、SNSとか動画見たりとか、Kindle開くとかAmazonでウィンドウショッピングするとか、そういう使い方は難なく使えます。

快適か?と言われると微妙で、読み込みは遅めでカクつくこともあります。一応この程度だと筆者みてぇに割り切って買う人やこだわらないライトユーザーさんが気にしないギリギリには収まってるかな、とも言える絶妙なライン。

もちろんエントリーレベルのようなモッサリ感で常時イラつくことなぞないし、動作の不安は全くありませんのでご安心を。

▼ゲームは2D程度までサクサク動きました。当然原神やAsphalt 9といった重たいゲームは無理です。マイクラは描画距離が推奨7でここまでなら遊べるレベルですが、最大12チャンクだと明確にモッサリしてきます。↓

▼あとメモリ(RAM)が4GBという今では貧弱極まりない少なさゆえのネックですね。分割画面で動かすと読み込みや、ウィンドウサイズ変更の時の処理が遅く感じられます。↓

▼とはいえ、実用上問題はありませんでした。SoCがミドルレンジのそこそこのやつ積んでるおかげってのはありますね(`・ω・´)。こんな感じで動画見ながらTwitter眺めてEtorenでスマホを眺めるなんてことも問題なく出来ました。↓

左がTwitter、右上がブラウザ(Etoren)、右下がYouTube

スピーカー:文句なしの高音質!S9 FEよりも良い

▼Galaxy Tab A9+はミドルレンジで安物の分際でクアッドスピーカーを搭載。これスッゲーいい判断ですよ。音質めっちゃいいし、音の広がりと臨場感も凄く良かった!

▼イヤホンジャック端子も搭載ってのが美味しい。音質いいしそもそもイヤホン使いたいシーン無かったんで使うことほぼ無かったんですが、たとえばPC用スピーカーに突っ込んで動画流したりとかするのにも応えてくれます。↓

強いて欠点を挙げるなら、端子がデカいときにぶつかりやすくなるんで、ジャックの位置はもうちょい内側にあってほしかったぐらいか‥。

カメラ:記録撮影向け。フラッシュライトなし

▼Galaxy Tab A9+のカメラスペックは背面が800万画素、フロントが500万画素のシングル構成。↓

▼写真写りは安物感のある印象。色はくすんでる感じで暗所ではノイズも目立ちます。↓

▼インカメラは画角の変更、ポートレートやビューティー撮影に対応しています。が、なんかノッペリしてる感じでした。なんか肌がシリコンみたいになってるぞ。

バッテリー:電池持ち、充電速度共に難あり

Galaxy Tab A9+のバッテリー容量は7,040mAhと大きめですが、11型で大画面故に消費電力も激しく、動画を流しっぱなしにすれば5~6時間でほぼ電池が尽きてしまうレベル。タブレットの中でも電池持ちは良くない方となっています。

Wi-Fiモデルで家の中で使うタイプなので充電しっぱなしであれば良いんですが、うっかり電池を切らす可能性もあるので注意したいですね。

▼また、急速充電器であってもフル充電で4時間ほどとかなり遅いです。おそらく5W~10Wレベルまでしか対応していないのかも。↓

OS:One UIが使えるってのが強い

Galaxy Tab A9+のOSはただのAndroidではなくSamsungカスタマイズOSのOne UIを搭載!バージョンは5.1でAndroid 13ベース。これがいいんですよ。

Galaxyスマホは3世代のOSアップデートに対応するという情報はあるのですが、タブレットの本モデルでも対応してくれるかは不明です。まぁ期待はしてますョ。Samsungだし(過信)。

で、なんでOne UIがいいかっていうと、大手メーカーが作ってるだけあってその使いやすさと機能性はマジで神レベルだから。これがあるからこそGalaxy Tab A9+を買ったといっても過言じゃないし、同価格帯やこれより安い中華タブにはない強みでもあるんですよね。

▼まずこの画面下部のタスクバーに注目。これは待ち受けのお気に入り部分なんですが、それがアプリ起動中はWindowsパソコンみてぇにアイコンでそのまま表示され続けるんす。↓

▼アプリ起動中でも別アプリをすぐ開ける(メモリのせいで開くまで時間は若干かかるけど)し、このアイコンを画面内に引っ張ればカンタンに画面分割モードで開けて、最大3つまで同時起動ができます。↓

タスクバーのLINEを画面右に引っ張って言ってるシーン
こうすれば右側画面でLINEができる

▼他にもナビキーの配置を右下、左下に移動させて使いやすくするほか、BixBy Routine(モードとルーチン)も対応。たとえば特定アプリ起動中はマナーモードにしたりできるんで、YouTubeとか動画アプリ再生中でも通知音で遮られないのがGood。↓

▼BixBy Routinesについては個別に記事化しているのでこちらもチェックしてみてください(`・ω・´)。↓

Galaxy独自機能「BixBy Routines」がめっちゃ便利だからみんなにもオススメしたい

PCモードのSamsung DeXに対応

▼PCモードことSamsung DeXも対応。キーボードとマウスを別途用意すればPCライクな操作もできます。ただ上述したようにメモリが貧弱で立ち上がりにやや時間はかかります。10秒ぐらいかかる。↓

▼とはいえ全然使えていけますねこれ。スペック的にはメモリが小さいゆえに不安ではあったけど、YouTube+ブラウザ+Twitterの3つ同時運用でもスクロールやタップ反応、画面上のキーボード入力もバッチリこなせます。↓

公式ストアでのアクセサリーが1つしかない

▼執筆時点での話ですが、Galaxy Tab A9+の公式ストアのアクセサリー少なすぎる。ブックカバー1つしかない。そのブックカバーもまだ発売前らしく買えないし。

S9シリーズではタフネスカバー、キーボードカバーや画面保護フィルムも揃って充実してて、明確に格差を感じてやまないです。安価モデルだからやる気ないのかわからんけどどうにかしてほしい。こういうリーズナブルなモデルだからこそ一般ウケもするだろうし。

Galaxy Tab A9+の購入特典(※現在終了)としてSamsungストアで4000円オフクーポンももらってて、それでアクセサリーを買おうと思ってたんだけど‥現状では使えないのがもどかしいぜ。

顔認証に対応だが遅め。ロックダウンは頻繁にある

▼Galaxy Tab A9+は指紋センサーは非搭載ですが顔認証に対応しています。ミドルレンジタブレットゆえか認証速度は1秒ほどかかって遅めですが使っていけるレベル。↓

ただ1日経つと顔認証のみではロック解除できずPINかパターンといった入力を求められるのでこれは割とウザったい。

おそらく顔認証の精度とセキュリティ的な問題もあるとは思いますが、実用上使うぶんには気になってしまうところです。

プリインアプリは割と多め

▼Galaxy Tab A9+は先代のハイエンドタブレットGalaxy Tab S8 Ultraと同じく、クリスタって名前で親しまれているClip StudioやPENUPといったお絵かき用途のアプリがプリインされていました。↓

とはいえ、これ電子式スタイラスペンは非対応なので指やタッチペンで絵を描く人なら使えるかもって感じかな。

▼動画編集ソフトのLumaFusionもプリインされていますが、こちらはアプリを開かずGalaxy Storeでの購入確認画面が出てきます。特別オファーなのか割引額が提示されてますが‥うーんいらねぇ。アンインストールしときましょう。↓

▼あとMicrosoftのOffice、メールソフトのOutlookもありました。とはいえOfficeはサブスク必須なので使わなければクリスタ等と同様にアンインストールしときましょう。↓

SIMは非対応だがGPSとコンパスを搭載、カーナビ用途にも使える

最近の中華タブレットはSIMカード、GPS内蔵というタイプが増えていますが、残念ながらGalaxy Tab A9+はSIMに非対応。海外モデルだと5G含めたSIM対応モデルもありますが、日本ではWi-Fiモデルのみの展開です。

▼ただGPSは搭載していました。加えて中華タブにはなかったコンパスも搭載。Googleマップでの方角表示も出来ており、今向いてる方向に青い放射が出ています。↓

別途でテザリングだったりポケットWi-Fiは必要ですがカーナビ用途としても使えるのは良いですね。

あとGalaxyスマホがあればWi-Fiからそのスマホに直接テザリング経由で接続も対応しているので揃ってれば尚良し(`・ω・´)。

Sペンには非対応

Galaxy Tab A9+、Sペンが使えません。

コイツの海外モデル(インド向け)を紹介した際に、インド版Amazonで付属品にSペンがあるって記載だったんで、Sペンに対応してるかなって勘違いしてた‥(記載ミスだったらしくAmazonでは修正済)。

▼で、Galaxy Tab S9 FEのSペンでつっついてみたが反応はありませんでした。他のスタイラスペンやペンタブ用のペンでも全く反応なし。残念!↓

まぁSペンに対応しちゃうといよいよS9 FEくんの立つ瀬も危うくなるんで非対応でも文句は言えねぇな(´・ω・`)。

▼ちなみに普通のタッチペンは使えます。こういうネコの乳首みてぇなフニャフニャなやつ。↓

Galaxy Tab A9+をオススメできる人

Galaxy Tab A9+はこんな人にオススメできるタブレットです。

  • 安価ながらしっかり使える性能を求める人
  • Galaxyスマホを持っててタブレットも欲しい人
  • 映像視聴タブレットが欲しい人
  • 安いギャラタブが欲しい人
  • ソフトウェアにもこだわる人
  • Sペンがなくても問題ない場合
  • 中華メーカーを敬遠する場合

今までのギャラタブだとほとんどハイエンドで価格も高め。廉価モデルも一部ちらほら出てはいましたが、そもそもギャラタブ自体もコスパは微妙な部類でした。

しかしこのGalaxy Tab A9+は別です。コスパはこれまでのモデルよりも抜きん出ており、中華メーカーが席巻する安価なタブレット市場に切り込んだ挑戦的な1台。

価格は36,000円弱。中華でのミドルレンジタブレットは2万円~3万円ほどのモデルもあり絶対的な安さとは言えんのですが、中華タブと違ってソフトウェアの完成度、独自機能に画面の追従性、音の良さがガチで優れており、そういう意味では非常にオススメです。

あと、他のギャラタブよりもずっと安いんですよ。直近に登場した廉価タブレットのGalaxy Tab S9 FEでも68,800円と価格差は明確。ましてそれより上位な有機ELハイエンドのS9ですら124,800円。Galaxy Tab A9+が3枚買えちゃうレベル。

ただあちらと違ってSペンは使えないしキーボードカバーもないので本格的な作業や仕事、そしてゲーミング用途として使うには厳しいのでその点は注意です。

Galaxy Tab A9+の購入先まとめ

▼Galaxy Tab A9+の保護フィルムはPDA工房さんからリリース済み!様々なフィルムタイプがあるのでおすすめ!↓

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