柳生です。13インチサイズのデカサイズタブレットことTeclast T65 Maxを提供いただきましたんでレビューしていきますよ!このモデルなりの長所と短所をまとめていますんで購入判断の材料にしてくだしい。
スペック・ベンチマーク、検証結果の一覧
スペック表を表示
製品情報 |
端末名 |
Teclast T65 Max |
発売年 |
2024年3月 |
発売地域 |
海外:SIMフリー |
メーカー・ブランド |
Teclast |
対応バンド・周波数・ネットワーク |
3G |
W-CDMA:1 / 2 / 5 / 8 |
4G LTE |
FDD LTE:1 / 2 / 5 / 7 / 8 / 20
TD-LTE:34 / 38 / 39 / 40 / 41 |
5G NR |
非対応 |
Wi-Fi |
802.11 a/b/g/n/ac |
Bluetooth |
バージョン:5.2
コーデック:SBC / LDAC |
SIMサイズ・スロット |
デュアルスロット(Nano SIM×2) |
本体仕様 |
ディスプレイ |
サイズ:12.95インチ
材質:液晶
画面占有率:非公表
形状:ノッチなし
最大リフレッシュレート:非公表
最大タッチサンプリングレート:非公表 |
解像度 |
1,920×1,200 |
画素密度 |
174ppi/ドットの粗さが気になるかも |
サイズ |
長辺:非公表
短辺:非公表
厚さ:7.8mm |
重さ |
非公表 |
本体色 |
グレー系 |
システム仕様 |
OS |
Android 14 |
CPU(SoC) |
MediaTek Helio G99 |
AnTuTuベンチマーク |
総合スコア:約400,000
GPUスコア:約78,000
(AnTuTu v10参考値)
|
メモリ/保存容量 |
組み合わせ |
メモリ12GB+容量256GB |
ストレージカード |
MicroSDカード対応(最大1TB)
※片方のSIMスロットと共用 |
カメラ |
背面カメラ |
シングルカメラ
①1,300万画素(メイン)
手ぶれ補正:非公表
センサーサイズ:非公表
PXサイズ:非公表 |
インカメラ |
ベゼル内蔵式インカメラ
画素数:800万画素(メイン)
センサーサイズ:非公表
PXサイズ:非公表 |
機能仕様 |
GPS |
GPS、A-GPS |
生体認証・ロック解除 |
指紋認証:非公表
顔認証:対応 |
センサー |
赤外線センサー:非対応
加速度センサー:非対応
近接センサー:非対応
ジャイロセンサー:対応
電子コンパス:非対応
光センサー:非対応
その他:- |
防水/防塵・タフネス等級 |
防水/防塵:非対応
耐衝撃:非対応 |
イヤホンジャック |
あり |
NFC |
非対応 |
その他機能 |
クアッドスピーカー搭載
Widevine L1 |
バッテリー |
バッテリー容量 |
10,000mAh |
充電 |
有線充電:18W
ワイヤレス充電:非対応
逆充電:非対応 |
ポート |
USB Type-C |
スペック表のソース |
参照元 |
【公式サイト】Teclast T65 Max
|
対応バンド早見表を表示
Teclast T65 Maxは技適を取得している製品です。
以下はカタログスペック上の対応バンドとなります。実際にそのバンドで通信できるかはキャリア・住環境・ソフトウェア等によります。
※本機は5Gに非対応です。
▼docomo回線の電波バンド対応状況↓
Teclast T65 Maxはドコモ回線の4Gで重要なバンドのうちバンド1・3に対応していますが、地下や郊外の繋がりやすさを左右するバンド19に対応していないので電波強度が弱くなる場合があります。
ドコモの電波バンド(周波数帯) |
バンド対応 |
Band1(4G FDD LTE/2.1GHz)重要 |
○ |
Band3(4G FDD LTE/1.8GHz)重要 |
○ |
Band19(4G FDD LTE/800MHz)重要 |
✕ |
Band21(4G FDD LTE/1.5GHz) |
✕ |
Band28(4G FDD LTE/700MHz) |
✕ |
Band42(4G TD LTE/3.5GHz) |
✕ |
n1(5G NR Sub6/2.0GHz) |
✕ |
n28(転用5G NR/700MHz) |
✕ |
n78(5G NR Sub6/3.6~3.7GHz)重要 |
✕ |
n79(5G NR Sub6/4.5~4.6GHz)重要 |
✕ |
n257(5G NR ミリ波/27.4~27.8GHz) |
✕ |
▼Softbank・ワイモバイル回線の電波バンド対応状況↓
Teclast T65 Maxはソフトバンク回線の4Gで重要なバンド1・3・8に対応しています。
ソフトバンクの電波バンド(周波数帯) |
バンド対応 |
Band1(4G FDD LTE/2.1GHz)重要 |
○ |
Band3(4G FDD LTE/1.8GHz)重要 |
○ |
Band8(4G FDD LTE/900MHz)重要 |
○ |
Band11(4G FDD LTE/1.5GHz) |
✕ |
Band28(4G FDD LTE/700MHz) |
✕ |
Band41(4G TD LTE/2.5GHz) |
○ |
Band42(4G TD LTE/3.5GHz) |
✕ |
n3(転用5G NR/1.8GHz)重要 |
✕ |
n28(転用5G NR/700MHz) |
✕ |
n77(5G NR Sub6/3.9~4.0GHz)重要 |
✕ |
n257(5G NR ミリ波/29.1~29.5GHz) |
✕ |
▼au回線の電波バンド対応状況↓
Teclast T65 Maxはau回線の4Gで重要なバンドのうちバンド1・3に対応していますが、全国区をカバーするバンド18(26)に非対応なので多くのエリアで電波の強度が弱くなる場合があります。
auの電波バンド(周波数帯) |
バンド対応 |
Band1(4G FDD LTE/2.1GHz)重要 |
○ |
Band3(4G FDD LTE/1.8GHz)重要 |
○ |
Band18(4G FDD LTE/800MHz)重要 |
✕ |
Band26(4G FDD LTE/800MHz)Band18を内包 重要 |
✕ |
Band11(4G FDD LTE/1.5GHz) |
✕ |
Band28(4G FDD LTE/700MHz) |
✕ |
Band41(4G TD LTE/2.5GHz) |
○ |
Band42(4G TD LTE/3.5GHz) |
✕ |
n28(転用5G NR/700MHz) |
✕ |
n77(5G NR Sub6/3.7~3.8GHz・4.0~4.1GHz)重要 |
✕ |
n78(5G NR Sub6/3.7~3.8GHz)重要 |
✕ |
n257(5G NR ミリ波/27.8~28.2GHz) |
✕ |
▼楽天モバイル回線の電波バンド対応状況↓
Teclast T65 Maxは楽天モバイル回線の4Gで重要なバンドのうちバンド3のみ対応していますが、楽天モバイルのパートナー回線(au回線)であるバンド18に対応していないので多くのエリアで電波の強度が弱くなる場合があります。
楽天モバイルの電波バンド(周波数帯) |
バンド対応 |
Band3(4G FDD LTE/1.8GHz)重要 |
○ |
Band18(4G FDD LTE/800MHz auローミング)重要 |
✕ |
Band26(4G FDD LTE/800MHz)Band18を内包 重要 |
✕ |
Band28A(4G FDD LTE/700MHzz)Band28は28Aを内包 重要 |
✕ |
n77(5G NR Sub6/3.8~ 3.9GHz)重要 |
✕ |
n257(5G NR ミリ波/27.0~27.4GHz) |
✕ |
ベンチマーク結果を表示
Teclast T65 MaxのSoCはHelio G99です。レビュー機はメモリ12GB、ストレージ256GBです。
▼Teclast T65 Maxの実機AnTuTu(Ver10)スコアは総合が401904点、GPUが63581点。↓
▼以下は現在市場で主流となっている各性能帯の参考スコアです。現時点で本端末の性能がどのランクに相当するか確認が出来ます!↓
AnTuTuスコア | 動作・操作感 |
総合スコア:約150万点以上
GPUスコア:約60万点以上 | ヌルヌル、動作に不満なし |
総合スコア:約100万点〜150万点
GPUスコア:約35万点〜60万点 | 重いゲームもなんとか |
総合スコア:約50万点〜100万点
GPUスコア:約15万点〜35万点 | 軽いゲームくらいなら |
総合スコア:約25万点〜50万点
GPUスコア:約5万点〜15万点 | 必要最低限 |
総合スコア:約25万点以下
GPUスコア:約5万点以下 | サブ端末向き |
▼ガルマックスでは色々なスマホのAnTuTuベンチマークがデータベース化されています。ユーザさんからもスクリーンショットを募集しているのでよろしければどうぞ。↓
スマホの実機AnTuTuベンチマークスコアまとめ
▼Teclast T65 MaxのGeekbench 6はシングルコアが710点、マルチコアが1865点でした。↓
▼PCMark for Androidは9013点でした。↓
▼Teclast T65 Maxの3DMarkはWild Lifeが1151点でした。Sling Shot Extreme OpenGL ES 3.1では計測不能でした(ベンチマークがいつまでたっても始まらないため断念)。↓
▼Teclast T65 Maxのストレージ速度は読み込みが1021.7MB/s、書き込みが732MB/s。ランダムアクセスは読み込みが260MB/s、書き込みが257MB/s。↓
▼バッテリー持ちは100%→20%まで11時間54分でした。↓
各種検証結果を表示
機能関連 |
通知ランプ |
✕ |
指紋認証 |
✕ |
顔認証 |
○ |
アプリクローン |
✕ |
独自システムクローン |
✕ |
クイックランチャー |
○ |
戻るボタン入れ替え |
✕:デフォルトは左 |
ジェスチャー操作 |
○ |
MicroSD |
○:外部ストレージのみ使える |
ディスプレイ関連 |
Widevine |
L1(高画質)
NetflixもL1 |
高リフレッシュレート |
✕ |
サウンド・スピーカー関連 |
スピーカー |
クアッドスピーカー |
Bluetoothコーデック |
SBC:○
AAC:○
apt-X:✕
apt-X HD:✕
LDAC:○
apt-X Adaptive:○
※実際にBT機器を接続して接続を確認しています。
※接続を保証するものではありません。 |
カメラ関連 |
構成・画素数 |
1300万画素(メイン)。
800万画素(インカメラ) |
撮影モード |
画像、動画 |
ズーム |
デジタル。ピンチ操作で最大4倍まで対応 |
シャッター消音 |
✕ |
マニュアル設定 |
非対応 |
動画解像度 |
1440P/30FPS |
手ぶれ補正 |
✕ |
バッテリー関連 |
電池持ち |
11時間54分
100%→20% |
ゲーム関連 |
原神 |
デフォルト画質は「中」 |
PUBGモバイル |
スムーズ+ウルトラ |
ゲームモード |
✕ |
LRボタン |
非対応 |
感圧ボタン |
非対応 |
モーションコントロール |
非対応 |
レティクル表示 |
非対応 |
純正アクセサリ |
非対応 |
フローティングブラウザ |
非対応 |
誤タッチ防止 |
非対応 |
巻き戻し録画機能 |
非対応 |
内蔵空冷ファン |
非対応 |
バイパス充電 |
非対応 |
マクロ |
非対応 |
リアルタイム表示 |
FPS:✕
CPU使用率:✕
GPU使用率:✕
電池残量:✕
温度:✕
予測電池残量:✕
時刻:✕ |
▼Teclast T65 Maxが対応するセンサーは以下の通りでした。↓
実機の筐体写真ギャラリー
▼正面↓
▼背面↓
▼左側面↓
▼右側面↓
▼上部↓
▼下部↓
ボタン配置が扱いにくい
▼Teclast T65 Maxの一番の欠点がボタン配置。なぜか普通のタブレットや横向けにしたスマホとは逆方向(右寄り)に配置されており、慣れないと扱いにくいことこの上なし。ムカつくこと火のごとし。↓
音量キーの上下も逆になっており、電源キー寄りのほうが上(音量アップ)となっています。
音量調節のときもここでごっちゃになるから、音量を上げようと思ったら逆に下がる、なんてこともあり結構ストレスになった(´・ω・`)。
なんでこういうレイアウトになったかは不明。慣れればどうってことなくなりますが、初見の方は注意っす。
大画面が迫力満点!ただし解像度は低く感じた
Teclast T65 Max一番のウリとなるディスプレイサイズは13インチ。Androidタブレットは10インチサイズが主流となっており、それらと比較してデカい、デカい、格段にデカい!迫力満点でごぜえます。
▼8インチのTeclast P85Tや10.6インチのXiaoxin Pad 2022と比較するとこんな感じ。特に後者の10インチモデルは主流サイズなので、そのデカさがよくわかるかと。↓
▼手に取ると明らかにこぼれるこの感じ。ロマンを感じさせますね。ちなみに本体重量は735gでした。デカさゆえの重量感もありますんで片手での長時間操作はほぼ無理。↓
▼画面形状ですが最近のモデルとしては珍しく、しっかりカドが残ってるのが特徴。古臭いと取るか、一切欠けがないのが良いととるかはユーザー次第。筆者的には好きです。↓
▼サイズがでかいからYouTubeとかニコニコにおける動画視聴はかなり迫力あって楽しいっすね。8インチや10インチでも十分楽しいっちゃあ楽しいんだけど、比べてしまうとこっちのほうがずっと楽しく感じちまうぜ!↓
▼Widevine L1も対応ってのが良い。タブレットとしてはほぼ当たり前になりつつあるんですが、このモデルはNetflixもHD再生ができるのがGood。筆者が最近気になってたトムとジェリー映画版もガッツリ楽しめました(`・ω・´)。↓
またこれは意外な部分なんですが、タッチの追従性も良好でした。エントリーやミドルモデルにありがちな「指への吸い付きの遅さ」は気にならず、サクサクトントンと扱えてストレスを感じない。これも個人的には評価の高い部分です。
一方で解像度は1920×1200のWUXGAクラスと平均的なのはネックです。それにより画素密度も200ppiを下回っており、近くに寄るとドットの粗、ツブツブ感が気になるところ。
映像視聴においてはあまり気になりませんが、WEBページ、SNSではちょっと気になることもありました。このサイズだったら3220×1440とかのWQHDクラスであってほしいと思っちゃうなあ。
動画視聴するには大画面で結構良いなと思った!車の天井にDIYで取り付けるのも面白そう
音質も悪くないが位相調節に非対応がネック
スピーカーは4基搭載のクアッドタイプで、音質自体はミドルクラスなりとはいえ広がりは感じられるものでした。Youtube動画視聴も流しながら作業できるクオリティ。
▼イヤホンジャック端子も搭載されているのも好印象。大画面タブレットとかある程度スペックがあるモデルは端子がオミットされがちですからね。筆者的には有線イヤホンよりもスピーカー出力で使うことが多いのですが‥↓
弱点もあって、位相調節が非対応でした。どういうことかというと、画面をひっくり返してもLR出力が切り替わらないんすよね。
電源キーと音量キーがある面が正しい方向なので、持ち替えたときには音の出方で違和感を感じることもあります。これ安いモデルありがちなんだけど、ソフトウェア側でどうにかならんかな(´・ω・`)。
SIM、GPSそしてコンパスも完備
最近はこの手のタイプが増えてきているので珍しくはないんだけど、Teclast T65 MaxはSIMに対応するセルラータイプのタブレットとなっています。SIMをブチ込めばいつでも通信できる。Youtubeも見られるし、暇つぶしに電車内でWEBサイトを楽しんだりもできますぞ!
▼GPSも対応なのでカーナビから手持ち地図みたいな感じで使うことも出来ます。Helio G99搭載だからマップも難なく動くし、コンパスも入ってるから現在向いている方向がわかるのもデカい!↓
13型とデカいから持ち運びやすいとはいえませんが、車中泊、キャンプとかで寝る前に動画を見たりとか歩くときにナビったり、なんて使い方も答えられて、まさに万能感あふれるモデルに思えました。結構心強いよねこれ。
ゲーム以外の用途に向いた性能
Helio G99は色んな製品で触ってきたんで印象は変わりません。WEBサイトの閲覧や動画視聴といったゲーム以外なら軽快に動いてます!
▼Helio G99がどの程度動くSoCなのか以下の記事で解説してるのでどうぞ!SoCが同じなら動作も似たようなもんでTeclast T65 Maxも似たような感じです。↓
Helio G99のCPU/GPUのスペックとゲーム性能、実機動作まとめ
続いてはいつも通り重量級のゲーム「原神」で検証を進めます!
- 画質は「中」設定
- フレームレートは60設定
- 元素爆発×4の高負荷時の下限FPSを測定
なおTeclast T65 Maxの原神デフォルト設定は「最低」でした!それでは画質を中、フレームレートを60に設定してテストします。結果はいかに!
原神で画質「中」にて高負荷時に下限30FPS以上でるモデルは、これまでの検証結果から他のゲームも”楽しめるレベル”で動作するゲーム性能を持っています!ゲームもしっかり楽しみたいという人はこのラインを超える製品をオススメします!
▼高負荷時の下限FPSは24FPSでした。↓
Helio G99搭載モデルなのでゲーム性能に期待しすぎちゃあいけないのはもちろんではあるんですが、このモデルだとなお手厳しい印象は否めない。
というのも画面が大きいのでデフォルトの最低設定では見れたもんじゃないぐらい汚い見栄えになっちまうんすよね。
画質を上げるといくらかマシになるけど、それでも粗さは気になりますし、プレイフィールもよりカクカクになります。やはりこのサイズはゲーム用途には向かない‥
スマホの画面サイズなら粗さも気になりづらいけど画面が大きくなると凄く気になるんよね。これは仕方ない。
Teclast T65 Maxのレビューまとめ
個人的にはこのTeclast T65 Max、スペック自体は結構良さげで作り込みもなかなかに仕上がっていると感じます。ボタンの配置は扱いにくく解像度も低いものの、それ以外の部分では特段不満点はなく、家から外出先までしっかり使っていけるモデル。
ただしコスパ自体は特段抜き出ているとは言えません。確かに大画面かつSIM対応ってのは良いんだけど、画面解像度とかSoCとかを見ると普通のタブレットから抜け出せていない印象もあり、この部分においてはもう一声欲しかったかな。
WQHDクラスの解像度だったり、ミドルハイクラスのスペックだったりなら結構魅力的に思えますが‥それだけに惜しくも感じるところです。少なくとも大画面、SIM対応タブレットでお探しの方ならかなり有力な候補となるでしょう。
価格は41,900円ですが割引で3万円ちょいになることもあったので、購入するなら割引で3万円台になっている時がおすすめです!
Teclast T65 Maxをお得に買える購入先まとめ!
■Teclast T65 Max■
初出時価格→42,900円
▼リアルタイム価格は以下からチェックしてみて下さい!↓