一部のSnapdragon X2シリーズ搭載PCにのみプリインストールされている「Windows 11 Version 26H1」とは

この記事を執筆している2026年6月30日時点におけるWindows 11の最新バージョンは「2025 Update (Version 25H2)」で、今秋には次期大型アップデートとなる「Version 26H2」もリリースされる予定となっていますが、実は今年に入ってから一部のメーカー製PCにのみプリインストールされている特殊なバージョン「Windows 11 Version 26H1」が登場しています。

Qualcomm Snapdragon X2シリーズ搭載PCにのみプリインストールされる特別なバージョン

Windows 11 Version 26H1は“基本的に”スナドラX2シリーズを搭載するPCにのみプリインストールされる。画像はSurface Pro 13インチモデル

実はWindows 11 Version 26H1そのものは昨年11月にWindows Insider ProgramのCanaryチャンネル(現:Experimentalチャンネル)登録ユーザー向けに配信されており、Intel CPU対応版も存在はしているのですが、基本的には今年に入ってからPCメーカー各社から販売されているARM系アーキテクチャ採用Qualcomm Snapdragon X2シリーズ搭載PCにのみプリインストールされる特殊なバージョンで、Microsoftの公式サイトでは後述するInsider Preview配信ビルドを除き一般ユーザーがクリーンインストール、または既存の環境から上書きアップグレードするためのインストールメディアは配布されていません。

内部ビルドは2025 Updateと大幅に異なるものの、機能面ではほぼ変わらず

一部のSnapdragon X2シリーズ採用PCにのみプリインストールされている「Windows 11 Version 26H1」とは
見た目も機能面でもWindows 11 2025 Updateとほぼ変わらない

Windows 11 Version 26H1のビルドナンバー(バージョン情報)は「28000.xxxx」となっており、現在一般ユーザー向けにリリースされているWindows 11 2025 Update (Version 25H2 26200.xxxx)やその後継バージョンであるWindows 11 Version 26H2(26300.xxxx)とは大幅に離れていますが、機能に関してはほぼ差異はありません。

Microsoftの公式サイトによると「次世代のシリコンとハードウェアのイノベーションを可能とし、PCエコシステムが優れたパフォーマンスとバッテリー寿命を備えたWindowsデバイスを実現できるようにします」と記載されているため、Snapdragon X2シリーズ用に何らかの最適化が施されている可能性もありますが、前述の通りOSとしてはIntel CPU向けWindows 11 Version 26H1も存在しているため、実際のところどのような意図で突如としてこのようなOEM専用バージョンが登場してしまったのかMicrosoftの意図がよくわからないというのがかのあゆ個人としての感想だったりします。

・・・正確に言うと一部のアプリで未だ必要とされているものの、将来的にサポートが終了する予定となっている「.NET Framework 3.5」がOS標準オプション機能から削除されていたり、更新プログラムを再起動なしで適用するための仕組みである「ホットパッチ」に対応していないなどの差異はありますが、Snapdragon X2シリーズを搭載するPCを購入した場合も通常利用では特に大きな影響はありません。

Windows 11 Version 26H2への更新はスキップ。来年の大型アップデートで24H2~26H2系列と統合へ

Insider Preview
Windows Insider ProgramのExperimental (Future Platform)チャンネルで配信されているWindows 11 Build 29617.1000

ただし、Snapdragon X2シリーズとWindows 11 Version 26H1を搭載するPCを今年に入って購入された方は今秋リリースされる予定となっているWindows 11 Version 26H2は配信されません。

個人向けにリリースされているWindows 11 Home/Pro Version 26H1のサポート期間は2028年3月14日までとなっているため、それまでの間に「次の更新パス」が用意されるものと思われます。Microsoftの公式サイト内にある説明通り、Windows 11 Version 26H1はそもそもWindows 11 2024 Update (Version 24H2)~26H2とはOSのコアが異なるため、将来リリースされる予定の更新パスを用意する形での対応をとっているとされているため、おそらく現在Windows Insider ProgramのExperimental (Future Platform)で先行テスト中となっているWindows 11 Version 27H2(仮称、OSビルド 2961x.xxxx)でWindows 11 26H2と統合される形で大型アップデートが配信されるのではないかと予想されます。

まとめ

かのあゆ自身もWindows 11 Version 26H1を「あえて」Intel CPUを搭載するThinkPad X1 Carbon Gen 9に導入して運用していますが、正直既存のWindows 11 2025 Update (Version 25H2)との差異が全くないこともあり、企業などで管理するOSのバージョンを無駄に増やしてしまっただけなのではないかと感じていますし、今のMicrosoftの方針のゴタゴタもあっていろいろと思うことはありますが、通常であればSnapdragon X2シリーズを搭載する最新PCを購入しない限り「縁が無い」バージョンなので一般ユーザーが特に何かを気にする必要はありません

「一部のスナドラ搭載Windows PCには今年に入ってレアなバージョンのWindows 11がプリインストールされている」程度の認識で存在だけでも覚えておくとちょっとトクした気分になる・・・かもしれません。

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