「Snapdragon 8 Elite Extreme Gen 6」発表!CPUは5GHzに達しGPUは40%以上強化

Qualcommからモバイル向けSoCの「Snapdragon 8 Elite Extreme Gen 6」が発表されました。
Snapdragon 8 Elite Extreme Gen 6は2nmプロセスで製造されたフラッグシップSoCで、CPUのクロック周波数がモバイル向けチップとしては初の5GHzに達しました。
あわせて標準モデルの「Snapdragon 8 Elite Gen 6」も発表されています。
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CPUは5GHzに達した

CPUには最新の第4世代Oryonコアを搭載しています。前世代と比較して性能は13%、電力効率は37%も向上しているとのことです。
- 2× Oryon V4 L(プライムコア)@5.0GHz
- 6× Oryon V4 M(パフォーマンスコア)
- 16MB Oryon Flex Cache
Snapdragon 8 Elite Gen 6シリーズは、モバイルCPUとして初めて5GHzに到達しています。
さらに、Qualcommの新たな技術「Qualcomm Oryon FlexCache」を採用。
従来のハイエンドCPUは各コアが2MBや512KB等の専用L2キャッシュを保有しており、各コアが専用キャッシュ内でやりくりしています。
Oryon Flex Cacheでは16MBの大きなキャッシュプールを全コアで共有します。これにより、高負荷時はラージコアにキャッシュを多く割り当てるなどの融通が利くようになります。
処理がコア間を移動した際にもデータをキャッシュ内に保持しやすくなったり、LPDDRメモリとの行き来やキャッシュミスを削減できるので、結果的に性能向上と省電力化につながります。
GPUはパフォーマンスが44%向上
GPUには最新のAdreno 850を搭載。前世代と比較して、性能は44%、電力効率は40%も向上しているとのことです。
- Adreno 850
- 18MB Adreno HPM
現行の最重量級ゲームが高画質で「動く」8 Gen 3と「快適に動く」8 Eliteとの差も40%程だったことを踏まえると、かなりの性能アップを実感できそうです。
さらに、GPU内部には「Adreno Matrix Cores」と呼ばれるAI向けの行列演算アクセラレータを新たに搭載し、新技術「Adreno Neural Fusion」に対応します。
Adreno Neural Fusionはざっくり言うと「Snapdragon版DLSS」。AIを利用した超解像やフレーム生成を行い、ゲームの画質やフレームレートを向上させる技術です。
Adreno Neural Fusionの実行時には、中間テンソルや再構成に必要なデータをAdreno HPMに保持しLPDDRメモリとのデータの行き来を大幅に減らすことで、低レイテンシ化と消費電力削減を実現できます。NVIDIA GPUにおけるTensor Coreと近い役割を担っていると考えると分かりやすいです。
NPUはAI性能35%アップ
NPUには最新のHexagon NPUを搭載。前世代と比較してAI性能は35%向上しています。
下位モデルのSnapdragon 8 Elite Gen 6では、NPU性能が前世代比で14%向上にとどまるため、Snapdragon 8 Elite Extreme Gen 6はAI性能が大きく強化されているといえます。
NPUの共有メモリ容量も50%増加しており、30B以上のMoEモデルにも対応するとされています。
RAMはLPDDR6、ストレージはUFS 5.0に対応
RAMは最新のLPDDR6、ストレージはUFS 5.0に対応します。
どちらもコストが非常に高いため、多くのデバイスでは従来のLPDDR5XとUFS 4.1が採用される見込みです。
その他、ネットワーク関連やカメラ機能など
モデムにはFastConnect 8800 Wi-Fi ModemとX105 5G Modem(Release 19)を採用。
次世代通信規格のWi-Fi 8やBluetooth 6.0に対応するほか、UWBやThreadにも対応しています。
カメラ機能では、最大8K/60fpsの動画撮影と4K/240fpsのスローモーション撮影に対応します。ただし、イメージセンサー側が8K/60fpsの超高解像度撮影に対応しているかはまた別の話です。
Snapdragon 8 Elite Extreme Gen 6まとめ
8 Eliteは8シリーズの最上位モデルとして2世代前に登場しましたが、ついにそのEliteの中でもさらに上位モデルのElite Extremeがリリースされました。
もう少しコンパクトなネーミングにできないもんなんですかね?
2nmプロセスへの移行や新技術の採用で、省電力化と性能向上がガッツリ進んでいます。その分コストも跳ね上がっていますが…。
なお、Snapdragon 8 Elite Extreme Gen 6のローンチ端末はXiaomi 18 Pro Max、motorola signature 27で、続いてHONOR Magic 9 Pro MaxやiQOO 16などが予定されています。