Qualcomm「Snapdragon 8 Gen 1」発表!次世代のハイエンドSoC

Qualcommが新型SoCであるSnapdragon 8 Gen 1を発表!Snapdragon 888の後継チップセットで、単純な処理性能だけでなくカメラや通信など全ての性能が一新されたクアルコムのハイエンドSoCとなります。

Snapdragon 8 Gen 1の特徴

Snapdragon 8 Gen 1の特徴は以下の通り!

Snapdragon 8 Gen 1のハイライト

  • ハイエンドクラスのスペック
  • CPUは新Kyro、GPUは新Adreno
  • アウトカメラ・インカメラの機能向上
  • 通信速度は下りが最大10Gbpsに

まず前提として、「Snapdragon ○○○」から、「Snapdragon ○ gen○」という新たな命名規則に変わるようになりました。今回の場合はハイエンドにあたる8、その初代ということでgen1という名前になったと思われます。

Snapdragon 898から命名ルール変更で「Snapdragon 8 gen1」になるかも?

今後チップセットが出る場合、性能クラス区分で命名するというパターンであればエントリーは「Snapdragon 4 gen1」、ミドルレンジなら「Snapdragon 6 gen1」、次世代ならgen2…といった具合に命名されるでしょう。

さらにSoCに内蔵されるCPU、GPUなどの部品の命名規則も数字が撤廃されることになり、Kyro ○○○から「Kyro」という名前に変更。こちらは世代表記がないので、今後同じ名前で出る場合はややこしくはなりそうな予感。

肝心のSnapdragon 8 Gen 1のスペックはハイエンド帯となっています。新Kyroは最新CPU「Cortex-X2」を採用。中身の構造は不明ですが処理性能は20%アップ、電力効率は20%アップ。GPUは新Adreno、こちらも詳細は不明ですが30%の処理性能アップ、25%の電力効率アップとの事。

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カメラに関わるISP(Image Signal Processor)も大きく強化されております。これまでの14bitから18Bitに進化し、4,000倍ものデータを処理できるそうです。

さらにスマホでは初となる8K解像度でのHDRビデオの撮影も可能に。10億色で美しい動画を撮影できるほか、背景ボケであるポートレート動画撮影のボケの精度も大幅アップしたとの事。

この新ISPは新たにAlways-On ISPに対応。低消費電力でカメラを起動し続ける事で常に顔認識、つまり本人の顔が目の前にない時はロックをかけるという設定も可能になるそうです。

そして通信面もスペックアップ。5Gのミリ波においては最大10Gbpsの通信速度に。通信会社側の対応が必要ですが、高速通信できるのは実に楽しみですね。

搭載スマホの発表が楽しみ

Snapdragon 8 Gen 1はすでにBlack Shark、Honor、Motorola、OnePlus、OPPO、Realme、SHARP、SONY、vivo、Xiaomi、ZTEの製品で搭載される予定となっています。

新たな名前を冠し、よりパワーアップしたスペックを持つSnapdragon 8 Gen 1の実力はどれほどなのでしょうか。ライバルとして登場するDimensity 9000もですが、これを搭載したスマホを触ってみたいものですな。

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