MediaTek Dimensity 9400+発表!Dimensity 9400比でAI性能が20%向上!

MediaTekの最上位SoCである「Dimensity 9400」の改良版「Dimensity 9400+」が先日発表されました!

ゲーム性能もAI性能も高いSoC

Dimensity 9400はAnTuTu総合スコアが260万~のハイエンドSoCで、本SoCはそのマイナーチェンジ版になります。大幅な性能向上はありませんが、変化点はいくつかあるので紹介します。

オールビックコアなCPU

CPUはオールビックコアの8コア構成です。

  • 1×Arm Cortex-X925(2MB L2 cache、up to 3.73GHz)
  • 3×Arm Cortex-X4(1MB L2 cache)
  • 4×Arm Cortex-A720(512KB L2 cache)
  • 12MB L3 cache
  • 10MB SLC

構成自体はDimensity 9400と同じですが、Arm Cortex-X925の最大クロック周波数が3.62GHzから3.73GHzにアップしています。

重量級ゲームも快適なGPU

GPUには12コアのArm Immortalis-G925 MC12が採用されています。

MediaTek Frame Rate Converter 2.0+(MFRC 2.0+)というゲーム開発者と共同開発されたコンバーターを搭載しています。MFRC非搭載時と比較して、一部タイトルでのFPSが最大2倍になり、電力効率が最大40%上昇するそうです。

MediaTek Adaptive Gaming Technology 3.0という制御システムによりゲームプレイ時のFPSの安定化や端末の冷却を行います。

端末の放熱設計にかなり左右されるので、一概には言えませんが、Snapdragon 8 EliteよりもDimensity 9400の方が長時間ゲームをプレイしていてもアチアチにならない印象です。なので多分こいつ、かなり優秀。

DeepSeek R1がデバイス上で動作可能なNPU

NPUにはMediaTek NPU 890を搭載し、Dimensity 9400から20%の高速化に成功しているそうです。

DeepSeek-R1-Distill(1.5B/7B/8B)のデバイス上での動作に完全対応とのこと。

メモリ/ストレージ

対応メモリはLPDDR5X(10667 Mbps)で、ストレージ規格はUFS4です。

ディスプレイ

解像度はWQHD+に対応し、リフレッシュレートは最大180Hzです。Dimensity 9300ではWQHD、180Hzまでで、Dimensity 9200ではWQHD、144Hzまでだったので対応範囲は増加しています。

しかしながら、ほとんどのスマホは120Hzか144Hz止まりなので、今後は180Hz対応スマホが増えることに期待ですね。とはいえ、せっかくスマホ側が対応してもほぼすべてのゲームが60FPS止まりなのでまずはゲーム側の対応でしょうか…。

また、三つ折りスマホ用の3ポートMIPIもサポートしています。

カメラ

最大320MPのイメージセンサーに対応し、動画撮影は8K@60FPSに対応しています。

通信

Wi-Fi 7に対応し、最大30mのカバレッジ(通信可能範囲)をサポートしています。

MediaTek UltraSave 4.0により、5G接続時の18%の省電力化にも成功しています。

Bluetooth 6に対応しています。さらに、最大で10km離れたスマートフォンとのBluetooth接続が可能とのこと。Dimensity 9400は1.5kmだったので、約6.6倍になったということです。ヤバすぎ。

GNSSはGPS L1CA+L5+L1C、BeiDou B1I+ B1C + B2a +B2b、Glonass L1OF、Galileo E1 + E5a + E5b、QZSS L1CA + L5、NavIC L5をサポート。

 まとめ

Dimensity 9300、9300+から大幅に性能がアップしていて、2024-2025のハイエンドSoCにふさわしい性能になっています。

Dimensity 9400+は先日発表された、OPPO Find X8s、OPPO Find X8s+や4/21発表予定のvivo X200sなどに搭載されており、Dimensity 9400搭載機と入れ替えられていくと予想されます。

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