MediaTek Dimensity 8450発表!Dimensity 8400のマイナーチェンジ版のSoC
MediaTekの準ハイエンドSoCの8400ファミリーに「MediaTek Dimensity 8450」というSoCが新たに加わりました。
AnTuTuスコアのデータはまだありませんが、ベースモデルのDimensity 8400が160~170万程なので、それに近いスコアが期待できます。
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オールビッグコアなCPU、GPU
CPU構成はCortex-A725の8コアでDimensity 8400と同じです。先代のDimensity 8300と比較してマルチコア性能が41%、電力効率は44%向上しているそう。
- 1×Arm Cortex-A725(3.25GHz、1MB L2)
- 3×Arm Cortex-A725(3GHz、512KB L2)
- 4×Arm Cortex-A725(2.1GHz、256KB L2)
- 6MB L3 cache
- 5MB SLC
GPUは7コアのArm Mali-G720 MC7を搭載しており、こちらもDimensity 8400と同じです。
MediaTek Frame Rate Converter(MFRC)というコンバーターを搭載しており、メモリ帯域幅が30%、消費電力が42%軽減されるようです。
MediaTek Adaptive Gaming Technology 3.0という制御システムによりゲームプレイ時の電力効率を上昇させたり、タッチの最適化などが行われるそう。
NPU 880搭載、生成速度が大幅UP
MediaTek NPU 880を搭載。先代に搭載されていたNPU 780と比較し、電力効率が18%上昇しています。
テキスト生成速度(Baichuan 4B)が33%、画像生成速度(Stable Diffusion v1.5)が21%アップと、しっかり成長しています。
メモリ/ストレージ
対応メモリはLPDDR5X(8533 Mbps)で、ストレージ規格はUFS4です。
ディスプレイ
解像度とリフレッシュレートはWQHD+@144Hzに対応しています。もちろんデュアルディスプレイもサポート。
カメラ
最大320MPのイメージセンサーに対応し、動画撮影は4K@60FPSに対応しています。
通信
Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.4に対応しています。
GNSSはGPS L1CA+L5+L1C、BeiDou B1I+ B1C + B2a、Glonass L1OF、Galileo E1 + E5a + E5a、QZSS L1CA + L5、NavIC L5をサポート。
まとめ
ベースモデルのDimensity 8400と今回発表されたDimensity 8450はスペックシート上の目に見える性能差はありません。
過去モデルのDimensity 8300/8350やDimensity 8200/8250などでも、ほとんどカタログ/実性能差はなかったため、本SoCもおそらく同じようにマイナーチェンジであると思います。
準ハイエンドが2年前のハイエンドSoCを超える性能を持ち、AnTuTuスコアは160~170万程を叩き出せるようになったのは素晴らしいですね!このぐらいのスコアになってくると、普段遣いでストレスを感じることはほぼ有りませんし、ほとんどのゲームを高画質で楽しめます。
Dimensity 8450のローンチ端末はOPPO Reno14 Proで、今後登場する機種での搭載が期待されます。