「Snapdragon 6s Gen 3」発表!Snapdragon 6 Gen 1より低性能?コストの安さがウリになるかも
これ695とG99的なポジションなんじゃねぇか?
Qualcommから新たに「Snapdragon 6s Gen 3」が発表されました。命名規則からミドルレンジクラスの立ち位置となるSoC!スペックや詳細を見ていきましょう。なお、性能に過信は禁物です。
Snapdragon 6s Gen 3が登場
で、公式から発表された今回のSnapdragon 6s Gen 3のスペック、チップ構成は以下の通り。
- プロセスルール:TSMC、6nm
- CPU:Kyuo、最大2.3GHz
- GPU:Adreno
- メモリ規格:LPDDR4x
- ストレージ規格:UFS2.2
- モデム:Snapdragon X51 5G
- カメラ:写真は最大1億800万画素、動画は1080p+60FPS
- モデル名:SM6375
性能のキモとなるクロック数は最大2.3GHzとなります。ハイエンドだと最大3.2GHz、エントリーだと1.8GHzあたりになるので、やはりミドルレンジの下位か中堅あたりの性能になりそう。ちなみにこの2.3GHzクロック数はSnapdragon 4 Gen 1と同じ。
ただ残念ながら型番は非公表。加えてコア数とその組み合わせまでも不明です。秘密主義っぷりにムカついて色々嗅ぎ回ってみたところ、Android Authorityが気になる情報を報じていました。
掲載されているCPUの構成は「Cortex A78(2.3GHz)」×2、「Cortex A55(2.0GHz)」×6のオクタコア構成。GPUの型番は「Adreno 619」となります。
公式情報ではないので一応注意ですが、クロック数で見てもSnapdragon 695とか4 Gen 1と同じぐらいのスペックにはなりそうですね。
なお名前が似ているSnapdragon 6 Gen 1は4nmプロセスでGPUもAdreno 710とこちらよりもやや高めなスペックになっております。なので名前で勘違いされがちだけど、Snapdragon 6s Gen 3は6 Gen 1の後継や純粋な正統進化版ではないことに要注意。
ってか命名規則めちゃくちゃバグってきてるな。もともと8 Gen 1って名前に変え始めたのも「複雑な命名規則をスッキリさせるため」のはずが、数字の後ろに記号とかsとか付けてきてるしマジで意図も意味もわからない。ちなみに6 Gen 3ってSoCは出ていません。ますますイミフだぜ。
コストの安さが特色かもしれないSoC
海外メディアサイトPhoneArenaによればこのSnapdragon 6s Gen 3はモトローラの未発表モデル「moto G85」に採用されるとのことです。モトローラのスマホは結構このあたりの性能帯に位置するモデルが多く、筆者的にはかなりありえる話に思える。
これはあくまで予想なんですが、筆者が思うにこのSoCは「コストを削って安上がりにして搭載モデルをたっぷり増やす」的なポジションになると考えてます。そう、一時期狂ったように採用されまくったSnapdragon 695とかHelio G99みたいな。
金太郎飴SoCとなるか、はたまたすぐ忘れられてしまうSoCになってしまうのか。そういう意味では、筆者ん中ではちょっとだけ興味のあるSoCになってます。