Dimensity 8020/8050発表!中身はリネームで性能が低い
どうも、tatsuです!
MediaTekからひっそりとDimensity 8020と8050が発表されていたので紹介していきますが、最初に断っておきますが、要注意なSoCですよ!
各モデルの特徴をサラッと紹介
それでは、Dimensity 8020/8050の特徴をサラッと紹介していきます。
Dimensity 8050
Dimensity 8050は以下のような特徴を持っています。
- 超高性能コア:Cortex-A78(最大3.0GHz)が1基、高性能コア:Cortex-A78(最大2.6GHz)が3基、高効率コア:Cortex-A55(最大2.0GHz)が4基のオクタ(8)コア構成
- GPUはMali-G77 MC9
- メモリはLPDDR4xが最大16GB
- ストレージはUFS 3.1
- ディスプレイの最大解像度は2520×1080、最大リフレッシュレートは168Hz
- 搭載可能なカメラレンズはシングルでは2億画素、複数では3200万画素+1600万画素
ちなみに、ディスプレイに関しては、最大の168Hzを実現したい場合はFHD+解像度止まりであり、最大解像度であるQHD+時での最大リフレッシュレートは90Hzまでとのこと。
と、ここまで書いていて気づいたことがあります。そう、既に発表されているDimensity 1300と同じ構成なんですよね。
Dimensity 1300は2022年の前半に発表されたモデルで、Dimensity 1200と比較すると、そこまで大きな進化が無かったモデル。乱暴な言い方にはなりますが、Dimensity 8050はDimensity 1200と同等程度の性能に留まっているものと思われます。
Dimensity 1300の時でも、Dimensity 1200との違いがAI処理ユニットをパワーアップさせたりはしていたので、Dimensity 8050も同様のパワーアップが図られている可能性はありますが、あったとしても本当に小規模な変更程度に考えておいた方がいいでしょう。
Dimensity 8020
Dimensity 8020は以下のような特徴を持っています。
- 超高性能コア:高性能コア:Cortex-A78(最大2.6GHz)が4基、高効率コア:Cortex-A55(最大2.0GHz)が4基のオクタ(8)コア構成
- GPUはMali-G77 MC9
- メモリはLPDDR4xが最大16GB
- ストレージはUFS 3.1
- ディスプレイの最大解像度は2520×1080、最大リフレッシュレートは168Hz
- 搭載可能なカメラレンズはシングルでは1億800万画素、複数では3200万画素+1600万画素
Dimensity 8050の流れでお察しの方もおられると思いますが、Dimensity 8020も過去にリリースされているSoCの焼き直しモデルになっています。
具体的には、Dimensity 8020はDimensity 1300よりも旧式なDimensity 1100ベースとなっており、性能もハイエンドクラスとしてはかなり下の方になっています。
スペック表を見ても、Dimensity 8050と同じように違いはほとんどないものと言ってもいいでしょう。
▼Dimensity 8020がどの程度動くSoCなのか以下の記事で解説してるのでどうぞ!↓
Dimensity 8050/8020はリネーム品と言って差し支えなし!
Dimensity 8050、Dimensity 8020の2モデルに共通しているのは、所謂「リネーム品」に相当するのではないかという疑惑です。
リネーム品とは、旧製品の中身を変えずに新製品と同じシリーズへと名前を変えて編入された等の製品のことであり、様々な要因はあれど、基本的にはメーカー側の都合で行われることですので、ユーザーが不利益を被る場面の方が多かったりします。
リネーム品商法自体、過去にNVIDIAやAMDで行われたりしていたので、そこまで新鮮な売り方ではないんですが、今回のDimensityは8000シリーズであるにもかかわらず、全てDimensity 8000よりも性能が低いものばかりなので、余計に悪質性が高まっているんですよね。
個人的には、Dimensity 8050/8020はDimensity 7000シリーズでリリースされているのであれば多少は許せたような…いや、やっぱ紛らわしいわ。
ということで、Dimensityは数字が大きい=順当に性能が高いわけじゃないよという注意喚起の記事でした!