POCO F7の本音レビュー!ハイエンドで5.5万円切りな最強コスパスマホの実力を試す

5万円台スマホの最高峰。

柳生です!POCO Fシリーズの最新モデル、かつめでたく日本でも発売されるPOCO F7をレビューしていきますよ!

結論としては、美しい大画面、ハイエンド水準の性能、日常使いで十分なカメラ、大容量なバッテリーを搭載しつつお6万円以下でスマホを探している人にオススメです。但しFeliCa非搭載で問題ない人限定で。

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スペック、ベンチマーク、検証結果

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POCO F7の筐体・デザインをチェック!

今回のPOCO F7のカラーはシルバー。ブラックやホワイトとは異なり非常にゲーミング感あふれる見た目になっています。

▼ゲーミングモデルとは異なり光りはしないんですが、このスケルトンチックなデザインとカメラのグリーンアクセント、Snapdragonのロゴはかなり見てて楽しい。所有満足を感じられます。↓

▼カメラ部分の緑、XiaomiのゲーミングブランドBlackSharkのそれを思い出しますね。昇降可能な物理LRトリガー搭載で傑作だったアイツ、新作はもう出ねぇのかな‥↓

▼なお、付属のケースがグレーで非透過なヤツ。せっかくの見た目の良さが台無しになるのはいかがなもんか。カメラのグリーンアクセントは見えるんだけど‥気になるならケースは別個で買うべし。↓

▼一方、ディスプレイ部分の見た目も背面同様に美しく、ベゼルが細く仕上がっています。ここもハイエンドらしい風合いを感じられますね。↓

▼ただしサイズと重量がかなりあります。特に横幅が78mm弱はあり、iPhone 16 Pro Max(77.6mm)よりも横が太い。それゆえ、片手における操作性は絶望的なのがネックです。↓

今どきのスマホ、みんな3ナンバーのクルマの如くデカくなっている時代ですが、本機はその平均よりも1~2mmほど幅があるので、乗り換えた人は‥いっちゃん最初に違和感を抱きそう。

▼また物理ボタンも高いので、手が大きくない人はここの操作も苦労しそう。手がでかい筆者でもちと高いなって思えるレベル。↓

POCO F7の性能・パフォーマンスをチェック!

POCO F7のSoCは新型のSnapdragon 8s Gen 4。Sのつくシリーズの中でも最新鋭。

▼3回AnTuTuを回したらこんな感じでした。1回目の測定では207万点と超ハイレベルのスコアを叩き出します。安定性も高いですね。↓

最新のフラッグシップSoCと比べるとやや抑えめな性能ですが、AnTuTu200万点突破というのは2025年においてハイエンド水準のパフォーマンスです。

▼3DMarkはテンプレで使ってる2種のスコアが限界突破だったんで、新しい高負荷なSteel NomadとSoler Bayを測定。超高負荷なSteel Nomadは1,518点、Soler Bayは6,606点でした。↓

普段使いで心配する点はない

読者さんならAnTuTuスコアで確信していると思うんですが、ぶっちゃけ普段使いにおいて心配する部分なんてありません。

▼高リフレッシュレート+良好な画面レスポンスも相まってサックサクです。↓

個人的に嬉しいのがUFS 4.1のストレージ規格を採用している点ですね。

ハイエンドのなかでも一握り(それ以外だとUFS3.xになることが多い)だし、ファイルの読書速度だったりアプリの立ち上がりがメチャ速い。パソコンに撮影した写真を転送するのも爆速でした。

原神は下限52FPS、ゲーミングスマホとしても輝く実力

▼原神のローディングやキャラクターの必殺攻撃による激しいエフェクトによる検証も行っています。↓

最新のハイエンド立ち位置なSoCとはいえ「S」のつくシリーズなので、Snapdragon 8 Eliteよりは劣るのは事実。

しかし、それでも原神の読み込みを含めた高負荷な測定では下限50FPSを下回らず、ゲーミング用途としても十分な実力を発揮してくれます。定価5.5万円弱の安さでこのハイスペックっぷり。さすがPOCO。コスパの鬼ですョ(`・ω・´)。

▼また本機はフレーム補間機能に対応!これをオンにするとかなり滑らかに動くようになります。カメラのブラーとか全然違く感じられるんでオススメ。↓

なお原神では120FPSでプレイできましたが、まだまだ対応タイトルが少ないので過度な期待は禁物です。試してみてフレーム補間が使えたらラッキー程度に考えておきましょう。

POCO F7のディスプレイをチェック!

ディスプレイのスペックも優秀。最大120Hzの高リフレッシュレートで有機ELはもう当たり前で、本機はさらに

  • 最大480Hzのタッチサンプリングレート
  • 標準700ニト、ピーク3200ニトの明るさ
  • 2,772×1280の高解像度
  • 680億色表示

という付加価値も備えています。タッチの応答性もかなり良く、素早く適当なタッチの入力もバッチリ応えてくれるレベル。

▼ディスプレイはサイズ自体も6.83インチと平均(6.7インチ)より大きく迫力は抜群。動画視聴時の迫力も感じられますよ!また色表示が超細かいため、よりコンテンツの本来の色味を出せるのもポイント。↓

▼輝度も明るく、野外の直射日光でダークモードにしても見えるレベル。前に使ってたGalaxy S24 Ultraほどではないにせよ、視認性はバッチリ。↓

▼あと画面内指紋センサーの位置が結構低く、下部ベゼルから1cmほど浮かしたところにあり位置が覚えやすい。個人的には目視で認証しやすくて好きですが、一方で指を当てた際のバランスが悪いネックもあり一長一短な部分でもある。↓

POCO F7のサウンド関連をチェック!

サウンドはハイエンドらしく音質良好。低音から高音域までほどよいバランスな印象でした。ただし感動するほど良い!というわけではなく、あくまで普通に良いってレベルに収まります。価格を考えればコレもコスパ良い部分ではあるが。

デメリットはあって、最大音量が低いです。これ筆者が触ってきた体験談なんだけど、Xiaomiデバイスのほとんどって音量が小さめになるんですよね。本機もその1つで、最大音量にして他のスマホの音量70パーと同じぐらいの大きさなんですよ。

▼最大音量にしておけば手に持ってたり机においてたりする分には十分良いんですが、広めの部屋とか野外でラジオのように音楽とか動画を流すなんて使い方には適さない……そういう感じ。↓

イヤホンジャックはないんだけど無線イヤホンにおけるコーデックの対応が優秀なので、良いイヤホンで高音質で曲を聞きたい!なんて二ーズに応えてくれるのは素晴らしいところです。クソデカ音量で鼓膜にガツンと一撃喰らいたいなら無線イヤホンが吉。

POCO F7のカメラ・写真・動画をチェック!

カメラの構成はこれまでのPOCOと同じ。高画素な5,000万画素メインカメラと800万画素な低画素超広角カメラという構成。しかしメインカメラはSONYのIMX882センサーを採用しておりF値も1.5と明るいのがGood。

▼実際に撮影した写真がこんな感じ!色合い、明るさ、解像感はもちろん、赤色の表現も良好。↓

▼こちらは飯取り。色合いはいいけど、F値が低いために被写体と距離が近い場合は周りがぼやけてしまうので、1倍ズームじゃなく2倍ズームでの撮影がいいですね。↓

▼こちらはデジタルズーム。デジタルながら、頂天眼のウロコやクレーンの継ぎ部など‥解像感は実に良い。↓

▼こちらは3.2倍ズームで撮影。2倍はもちろん、3倍ズーム(3枚目)で撮影しても、デジタルズームのモザイク感を感じないのがすごい。↓

▼夜景撮影。本機はナイトモードがオミットされてて、通常モードで暗闇を認識したら自動で切り替わるタイプになっています。明るさは十分で解像感もバッチリ。ただし実物と比べると暖色の色が少し薄い印象を抱きました。↓

▼超広角カメラはメインよりも広い画角で撮影ができるので風景とか屋内とかそういう撮影に適します。ただし800万解像度と低いため解像感は劣るのがネック。色合いは良いけど、デカいモニターの壁紙にするとちょっと気になる。↓

▼また夜景撮影だとメインよりノイジーにはなります。パッと見はいい感じだけど、細部のディテールにこだわるなら力不足感は否めません。コスパスマホだからしゃーないんだけど。↓

▼動画の手ぶれ補正も対応!歩きのブレも抑えられていますが、ノッキングが若干出ててそこが気になるところ。プレビュー画面は見た感じ悪くなかったんだけどなあ。一方で左右のパンを見た感じ、動きの制御は素直で個人的にやりやすい印象でした。↓

POCO F7のバッテリー関連をチェック!

バッテリーもちは動画やカメラをあまり使わずSNSとかWEBブラウジングであれば12時間は余裕で持ちます。検証撮影含め、いつもの使い方してて一日の終わりごろに100→44%。いい感じ。

そもそもの電池自体が大きい(6,500mAh)ためスタンバイ時の電池持ちはすんげえ良いです。うっかり充電2日忘れても使えたし。

また急速充電が最大90Wとかなり高いのは嬉しいポイント!30分程度充電すれば80%は確実に越してくれます。10分の充電でも40%ぐらい充電してくれるんで、ちょっとした支度の合間程度や出勤前も安心でした。

▼あとこのモデル、逆充電のスペックも高いです。逆充電で22.5Wも出せるため、他スマホへの充電も結構速いんですよ。これ、たいてい5~10Wまでのモデルが多いので、POCO F7を簡易的なモバイルバッテリー代わりにできるのもありがたい。↓

筆者の環境では車に乗る生活がほとんどになったので充電頻度には困らんのだけど、この実力があるならサブスマホとしても優秀でしょう、モバイルバッテリーとしての価値を見いだせる。

バッテリー関連で残念だったのはバイパス充電に非対応なこと。バイパス充電はバッテリーを介さずシステムに直接給電できるきのうなので、長時間プレイが多いゲーマーに人気の機能なんですよね。これが対応してないだけで購入保留するという人もいるくらいなので、ハイエンド水準のスマホなら今後は必須な機能になってきそうです。

その他、独自機能について

触ってて感じた、その他の特筆すべき点も挙げていきます。

AoDは対応だが10秒のみ

▼有機ELモデルの特徴としては画面オフでも時計、通知の有無を常時表示するAoD(Always on Display)に対応している点が挙げられます。画面いちいち付けなくても、机の上に置いてりゃあちらと見ただけで時刻がわかる便利機能。↓

▼ただしこのモデル、ずっとAoD表示することができず、タップ後10秒間だけ表示させることしかできません。ハイエンドだと常時対応なんだけど、安いタイプだとこれしか使えない。謎です。↓

ただ画面を見ているときに自動で表示させることはでき、一昔前のモデルに比べたら幾分かはマシになってくれてます。精度はそこそこ良くて、画面を見ると1秒ぐらい後に表示するので悪くはない。

ちなみに本機はスーパー壁紙(ロック、待受、AoDでなめらかにアニメーションが転移する特殊な壁紙)は非対応でした。

プリインアプリがたっぷり。使わんならアンインストールしよう

POCO F7ってかXiaomi系列のスマホ、プリインアプリがたっぷり入ってます。コスパが良い代償‥広告的なアレの兼ね合いかもしれんです。

▼Xiaomiアプリを除いて、ミニゲームやBooking、アコダなどいろんなサービスが入ってるので、結構アプリ画面がごっちゃごちゃで冗長的。使わんやつはジャンジャンアンインストールしとこう。

▼また本体のアイコンや壁紙などを変えられるテーマアプリ、動画アプリのMi ビデオなどプリインアプリの通知オフも推奨。結構これ鬱陶しいです。↓

この部分は筆者みたいなスマホヲタならまだ対処しやすいんだけど、これ慣れてない人だと通知がとっ散らかるし戸惑うんで、もし家族にスマホを買う場合はこういう部分は設定しといたほうがいいです。

昔ながらのアイコンの見た目に出来るのが個人的に好き

これは筆者だけなのかもしれんけど、アイコンを昔のように「形状固定ではない、アイコン本来の形状」で表示させられます。

▼こいつを見てもらえれば一発でわかるはず、YoutubeやGoogleフォトは丸いフレームではなく、見分けやすい独自形状を保っているんですよ。これ筆者がメチャクチャ好きなタイプ。↓

設定するには設定アプリ→テーマ→リミットレスから変更すればOK。

これ気づいた方もいるでしょうけど、アイコン自体は昔のやつなんですね。GmailもGoogleフォトも懐かしい見た目。でも‥今見てもこっちのほうが見分けやすくていいんすよ。

一時期のローソンの食欲を削がれるような簡易パッケージみたいな、統一性を最優先させて視認性を落とし込む、あたかもデザイナーの自己満足みたいなミニマルデザイン、いい加減やめてほしいぜGoogleよ。

シャッター音やカメラのUIカラーを変えられる

▼少し変わった特徴としてはカメラのアプリ、シャッター音を変えられます。昔ながらのカシャって音とか、Xiaomiらしい「ポンッ」みたいな音など。↓

残念ながらシャッター音は消せないんだけど抜け道はあって、地域設定を日本、韓国以外のどっかにしておけば「シャッター音」の設定項目が追加されるので、それをオフにすると音を消すことができます。

▼あとカメラのUIのアクセントカラーを変えることもできます。シャッター音もだけど、こいつらを変えられるって地味にいい気分転換になって良い。↓

振動の感触が良好!キーボード入力がキモチイイ

あとマイナーな部分ですが。振動の感触はかなり良いです。これXiaomiのハイエンドスマホにも共通しているんだけどX軸リニアモーターを内蔵しており、強弱のメリハリがついたきめ細かいバイブレーションができるので非常に触ってて気持ちがいいです。

筆者はQWERTY入力(パソコンのキーボードみたいな文字配列)がメインなのですが、本機はかなり文字入力がやりやすく感じました。画面の横幅もあり、入力時の振動の細かさもあり、レスポンスも良くストレスなく文字入力できて良かったポイント。

動画のフレーム補間、アップスケーリングは非対応

Xiaomi系スマホの特徴としては動画再生時にフレーム補間で動画の動きをなめらかにしたり、低解像度の動画を高画質化させるアップスケーリング機能が魅力なんですが、本機はそいつらに全部非対応。

▼それらが入っているはずだったビデオツールボックスはこんな感じ。AI字幕とかキャストとかイコライザとかそういう最低限なことしか出来ん。ハイエンドだからと期待してたけど見事に裏切られた。↓

▼このモデルより前、かつポジ的に下位グレードにあたるX6 Proではしっかり動画のフレーム補間に対応していたんだけど、それよりも高性能なはずの本機でなぜ非対応なのかが謎。チップセットの相性なのだろうか。↓

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一応最新モデルなので今後のアプデで対応する可能性はありますが、大画面かつ美しい有機ELで動画をうっとりと楽しめるスマホなだけに、フレーム補間とアップスケーリングに非対応は惜しすぎる。アプデで対応してくれんかな。

注意:おサイフケータイ非対応

本機は日本向けのスマホなんですが、おサイフケータイに非対応となっています。日本スマホの多くがおサイフケータイ対応なんで、このモデルも対応している、と勘違いして買うと目も当てられん。マジで注意です。

筆者的にはPayPayでキャッシュレスが多いんで無問題なんだけど、駅の改札とかタクシーの決済端末に通せないのは痛いですね。購入時はくれぐれも注意です。

POCO F7のレビューまとめ!

POCO F7は5万円台スマホの中でもダントツのコスパの良さを誇る1台。多く出回るコスパスマホの中でも、本機は特に性能が突出しているのが魅力です。10万レベルのハイエンドスマホと遜色ないサクサク動作が魅力。

またシルバーカラーなら見た目のパンチもあり自慢もできますし、電池持ちと逆充電スペックも良好。また電池面の強みから、モバイルバッテリーにも使えるサブスマホとしても選んで良いモデルに感じました。

おサイフケータイ非対応などレビューで書いてきた通り注意点もありますが、それらが問題なければ安価にハイパフォーマンスなスマホが手に入るので、ぜひレビューを振り返りながら検討してみて下さい!

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初出時価格→54,980円(12+256GB)
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