NiPoGi E3B 5700Uモデルの本音レビュー!程々に高い性能で3万円台前半のミニPCの実力を試す!

NiPoGi E3B 5700Uモデル

格安なモデルをメインに展開しているNiPoGi製ミニPCの中でも比較的リッチな仕様を持つモデルが「E3B」。その中でもRyzen 7 5700Uを搭載したモデルをメーカーさんから試す機会を頂いたのでレビューしていきます!

とってもホントに大切なお知らせ

どうも編集部員Gです。本製品にご興味をお持ち頂きありがとうございます。本記事は先鋭ライターのTatsuさんが、それはそれは素晴らしいレビューを執筆されているんですが、執筆途中で製品がAmazonのセールで売れすぎて終売するというミラクルが起こりました。

こりゃお蔵入りか?と覚悟しながらメーカーへ確認したところ、CPUを変更したモデルに同額で切り替えたとのことです。しかも本記事で紹介しているR7  5700Uより性能の高いR7 5825Uです。ラッキーですね。なおCPU以外の仕様は同じです。ということで本記事は参考として読んでみて下さい。

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スペック、ベンチマーク、検証結果

スペック表を表示
ベンチマーク結果を表示

NiPoGi E3B 5700Uモデルの筐体・デザインをチェック!

NiPoGi E3B 5700Uモデルの筐体はプラスチックを用いたもので、高級感こそあまりないものの、安っぽすぎることもない絶妙なライン。

▼天板はこんな感じ。NiPoGiロゴがデカデカと配置されているのは好みが分かれそうなところですが、筆者は悪くないなと思ってたり。なんかロボットっぽくてカッコよくないですか?↓

NiPoGi E3B 5700Uモデル

恐らく安っぽすぎないと感じるのは、天板はツルツルテカテカではなくライン模様が入っていたりすることも起因しているんじゃないかと思ったり。

ただ、溝部分に汚れが溜まりやすいので、キレイ好きな方は注意しておいたほうがいいかもしれません!

▼底面にはスペックが記されたステッカーが貼り付けられている他、ファンが配置されています。↓

NiPoGi E3B 5700Uモデル

▼前面には各種USB端子にイヤホンジャックがズラッと並んでいます。↓

NiPoGi E3B 5700Uモデル

▼背面にはUSB端子に映像出力端子がズラッと並んでいます。密度が凄い。↓

NiPoGi E3B 5700Uモデル

▼左右側面には端子類はありません。EXCELLENT PERFORMANCEの文字が誇らしげですね〜。↓

NiPoGi E3B 5700Uモデル

NiPoGi E3B 5700Uモデル

▼重量は実測で550g。持ち上げると「ああ、手に持っているな」という感覚はあるものの、特段重いなとも思わないくらい…みたいな感じでしょうか?↓

NiPoGi E3B 5700Uモデル

▼Mac mini M1と比較。旧Mac miniは最近のミニPCとしては大柄というのもありますが、それでも本機の小ささは伝わるはず!↓

NiPoGi E3B 5700Uモデル

▼付属品はこんな感じ。同梱物は結構あっさりしている印象ですね!↓

NiPoGi E3B 5700Uモデル

▼付属のACアダプターの出力は最大65W。CPUに省電力モデルを採用しているのでこれでも十分ですね。↓

NiPoGi E3B 5700Uモデル

分解してメモリやストレージを換装可能!

NiPoGi E3B 5700Uモデルはメモリとストレージの換装や増設が可能。ということで恒例の分解の儀を行います!

▼まずは底面に付いているゴム足を除去しましょう。両面テープ固定なので簡単に外れるはず。↓

NiPoGi E3B 5700Uモデル

▼ゴム足の下にある計4箇所のネジを外しましょう。個体差もあると思いますが、ネジが柔らかいように感じたので、ネジの頭を潰さないように注意して回しましょうね!↓

NiPoGi E3B 5700Uモデル

▼ネジを外した後は底面のパネルを外します。結構がっちりハマっているので外すのがしんどいですが、赤丸で囲った部分を引っ掛けて外すといいかもしれません。それでも硬いですが。↓

NiPoGi E3B 5700Uモデル

▼パネルの下には金属製の放熱プレートがあります。プレートを固定しているネジを外しましょう!ちなみのここのネジは長めなので、底面パネルについていたネジと間違えないようにしましょう!↓

NiPoGi E3B 5700Uモデル

▼放熱プレートを外せばメモリとSSDにアクセス可能です!お疲れ様でした!↓

NiPoGi E3B 5700Uモデル

▼レビュー機のSSD。よく分からんメーカーのやつです。横の空きスロットはNVMe接続とSATA接続のSSD両方に対応しているようです。↓

NiPoGi E3B 5700Uモデル

▼SSDとは打って変わり、メモリに関してはLexarのメモリが2枚刺さっていました。いいね〜!↓

NiPoGi E3B 5700Uモデル

ということで、分解の流れを写真付きで解説しましたが、底面のパネルを2回外さないといけないのはちょびっと面倒だったかも。

逆にプレートにアンテナ線が張り付いている…ということにはなっていない為、不慮の事故によるアンテナ破損のリスクはかなり低いのは利点っちゃ利点かもしれませぬ。

NiPoGi E3B 5700Uモデルの性能・パフォーマンスをチェック!

NiPoGi E3B 5700Uモデル

NiPoGi E3B 5700Uモデルは製品名から想像がつくと思いますが、心臓部にはRyzen 7 5700Uを搭載。リリースから4〜5年ほど前のモバイル向け(省電力モデル)ハイエンドCPUですが、実際の動作感はどうなのかチェックしていきます!

軽作業は基本的に問題なし

以前から何度もお伝えしている点ではありますが、NiPoGi E3B 5700Uモデルに搭載されているRyzen 7 5700Uは動画視聴やオフィスワーク・ウェブ閲覧といったライトな用途では全く問題は感じません。

メモリも16GBと超リッチとはいかないまでも8GBよりは余裕があるので、よっぽどブラウザのタブを開きまくるだとか、グラフィックソフトのレイヤーを重ねまくるとかのメモリを食い潰すようなことさえしなければ大丈夫だと思います。

また、今回のレビュー機はSATA接続のSSDを搭載していましたが、大容量ファイルの書き込み時などは流石に違いは感じるものの、ちょっとした動作の体感での速さに関してはあまり違いは感じませんでした。したがって、ほとんどの人はそのまま使ってもOKだと思います。

幸いにも本機はメモリとストレージの換装が可能なので、吊るしの状態で物足りなさを感じた方は取り替えちゃうのも手ですね!

高負荷時の温度は高め

▼NiPoGi E3B 5700Uモデル実機で検証してみた結果は以下の通り。CPUコアの温度はHWInfoでの結果を基準に記述しています。↓

テスト内容 消費電力 CPUコア温度
3DMark
Time Spy Extreme
35W 65度
FF15 ベンチマーク
最高設定
35W 70度
Cinebench 2024
マルチコア
45W 85度
YouTube動画再生 15W 50度
アイドリング時 7W 50度

Ryzen 7 5700UのデフォルトTDP(標準的な消費電力)は15W、設定可能なTDPは10〜25Wと、省電力モデルだけありモバイル向けCPUとしては標準的な消費電力のカタログスペックとなっています。

したがって、高負荷がかかるシーンでの消費電力はおおよそ30〜40W台で、全体的に消費電力が多くなりがちなHシリーズのプロセッサなどと比べると控えめな傾向になっています。

ただし、CPUコアの温度はちょっと高めかな?と思う場面がチラホラ見受けられました。

特にCinebenchのマルチコアテストはCPUをガッツリぶん回すタイプのベンチマークなので、温度は80〜85度前後とかなり上昇。排熱の温度も無視できないレベルまで片足を突っ込みかけていました。

▼以下はその時のスクリーンショット。どれだけ温度が上昇しているかが伝われば幸いです。↓

NiPoGi E3B 5700Uモデル

まぁサーマルスロットリング確実な100度を優に超える…というわけではないので、常にぶん回す使い方をしない限りは大丈夫なんじゃないかなぁ?と思いますけどね〜。

ゲームで遊ぶのは厳しいかも

NiPoGi E3B 5700Uモデルに搭載されているRyzen 7 5700Uの内蔵GPUはVegaアーキテクチャのRadeon Graphicsと、執筆時点での現行世代と比べると2〜3世代ほど前の設計のものが採用されています。

▼FF14ベンチの結果はこちら。最低品質でも「設定変更が必要」判定が出ています。↓

NiPoGi E3B 5700Uモデル NiPoGi E3B 5700Uモデル

▼FF15ベンチの結果はこちら。FF14でも結果が振るわなかったので想像はできていましたが、どの画質設定でも「動作困難」判定が出ていました。↓

NiPoGi E3B 5700Uモデル NiPoGi E3B 5700Uモデル

今回のテストではRainbowsix Siegeのアップデートバージョン、Rainbowsix Siege Xでのターゲットドリルをテストプレイしてみました。大型アップデートではありますが、グラフィックが向上した影響でGPUへの要求スペックも上がっています。

▼FHD/低設定でのフレームレートは20FPS切ったり切らなかったりでカクカク状態。まともにプレイは出来そうにありませんでした。↓

NiPoGi E3B 5700Uモデル

▼APEX LEGENDSはFHD/低設定で訓練所内でテストを行いました。シージXと同じように20FPS台ではあったものの、こちらはまだ動作の安定性に関してはマシかなといった印象。それでも対戦をするのは全くオススメできない状況ですけどね。↓

NiPoGi E3B 5700Uモデル

以上のような感じですので、NiPoGi E3B 5700Uモデルで現在人気のFPSやTPS、リッチな画質のゲームなどを遊ぶのは正直オススメできないのは事実。

しかし、上記では紹介していませんが、2Dのゲーム(例えばMuse DashやRPGツクールで作成したゲームなど)などは快適に動いていたりと負荷が軽めのゲームであれば遊べたりはしますので、暇つぶしに簡単なゲームを遊びたい…とかであれば大丈夫だと思います!

ライセンスはOEM!

WindowsのProエディションを搭載したPCで気になるのはやっぱりライセンスだよねー。という方も多いはず。

知らない方のために簡単に説明すると、一部製品にインストールされているWindowsは企業内のPCのみでの使用が認められているボリュームライセンスが導入されているものも存在し、そういったPCは最悪の場合ライセンスが剥奪されてしまう危険性があるんです。

▼そのあたりの問題は以下の記事で紹介しているので是非チェックしてみて下さい。↓

個人向け製品で法人向けのボリュームライセンス版Windowsがインストールされていないか確認する方法と対処法まとめ

▼NiPoGi E3B 5700Uモデルのライセンスをコマンドで確認したところ、しっかりとOEMライセンスでした!↓

こういった格安系のミニPCはライセンスがボリュームというのもちょこちょこある中、本機はOEMとしっかりしたライセンスを適用しているのはグッドなポイントだと感じました!

NiPoGi E3B 5700Uモデルのレビューまとめ!

NiPoGi E3B 5700Uモデル

NiPoGi E3B 5700Uモデルですが、実際に触った印象は「大体の人はこれでいけるやん」でした。

確かにRyzen 7 5700Uはゲームを遊ぶには物足りない性能ですが、ゲームを遊びたいならもっと上位のモデルを選べばいいって話ではあります。それこそゲーミングPCを買おうよってことです。

それよりも、オフィスワークでは過不足ない性能や、USBの多さ、メモリとストレージがユーザー自身で交換可能な点など細かい使い勝手の良さが売りだと筆者は思うんですよ。

価格も大体3万円台前半とミニPCとしては比較的手を出しやすいボーダーラインを攻めてきている印象なので、Intel N100などに代表されるエントリーモデルよりもワンランク上の快適さを求めるのであればNiPoGi E3B 5700Uモデルがうってつけかなと思いました!

程々性能にプラスして付加価値的な使い勝手が良い点は筆者的にかなり気に入ったポイントですよ!

NiPoGi E3Bの販売先まとめ[注意]

冒頭でお伝えした通り、R7 5700U版が終売してしまいました。現在は同額で少し性能の高いR7 5825U版が購入可能なのでそちらを購入しましょう。

▼価格は変動するのでリアルタイム価格は以下からチェックしてね!↓

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