Beelink EQi13 Proの本音レビュー!電源が本体にビルドインされたCore i5-13500H搭載ミニPCを試してみた!
群雄割拠の様相を呈しているミニPC業界ですが、ライバルと比べて高いデザイン性が高いBeelinkのIntel入ってるミニPC「EQi13 Pro」をメーカーさんから試す機会を頂いたのでレビューしていきますよ!
なお、レビューを行ったのは試作機ですので、市場流通品と違う点があるかもしれませんのでご了承ください。
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スペック、ベンチマーク、検証結果
ミニPCらしくコンパクトなボディ
Beelink EQi13 Proのボディは実測で129×129×45mmとミニPCらしくコンパクトの一言。こういったコンパクトサイズでWindowsがしっかりと動くのがミニPCの魅力なんですよね〜。
▼重量は実測で637gとミニPCとしては普通の重さ。サッと持って運べるくらいの重量感です。↓
▼iPhone 12 miniと比較してみました。縦の長さはほぼ一緒と大変コンパクトでございます。↓
ミニPCはコンパクトで設置場所を選びにくいのが利点だと思っていますので、こういった「ミニ」サイズって良いよね〜。と改めて実感した次第。
しかも電源ボタンや端子が配置されているプラスチック部分はシルバーと同じような傾向の色(グレー寄りのシルバー)なので一体感は抜群。
▼電源ボタンのアップ写真をあげてみました。筐体の色とボタンの色が統一されているのが伝わるでしょうか?↓
こういった所有欲が爆上がりするようなデザインへのこだわりはBeelinkのミニPCの特徴みたいなところがありますので、その要素が踏襲されているのはとても良いですね〜。
電源内蔵でスッキリ!
Beelink EQi13 ProのACアダプターは別途接続する方式ではなく、本体にビルトインしているスタイルを採用。有名な例だとMac miniが同じ方式を採用していますね!
ほとんどのミニPCはACアダプターを別途接続しないといけないパターンがほとんどで、ケーブルがごちゃついたり、持ち運びの際は結局荷物が嵩張ってしまったりする場面がありましたが、本機はそのような心配とは無縁。
二穴(メガネ型)ケーブルを1本挿せばOKのお手軽さはやっぱり便利だしケーブル周りもスマートだしで利点はかなり多いなと感じましたよ!
分解してみた!けどメモリくらいしか簡単に交換できない!
ワタクシtatsuのミニPCレビューでお馴染みの分解の儀ですが、今回もバッチリ行ってみました!
▼まずは底面のゴム足を4箇所外しましょう。両面テープでガッチリと止まっているのでゴム足の復旧を考えるのであれば慎重に剥がしていきましょう!↓
▼ゴム足の下部分にはネジで固定されている箇所があるので、そこを外していきます。↓
▼裏フタを外すとこんな感じ。黒いシートが貼られたメモリに危険マークが刻印された電源ユニットが目に入るはず。↓
▼中間部分に位置するのはSSDのヒートシンクだと思われます。メッチャガッチリしているなぁ。↓
この状態だとメモリの交換は簡単にできるものの、SSDの交換はココから更に分解しないといけない上に、全バラシは少々ややこしそうな雰囲気を醸し出していましたので、今回はこれ以上の作業は断念することとしました。
ただ、SSDにヒートシンクが設けられていたことから、発熱しやすいハイエンドモデルでもバッチリ冷えそうな雰囲気はありましたので、その点は良いと思いました!
OSはOEM版!
やはりミニPCで気になるのはライセンス周り。ということで本機のライセンスをチェックしてみました!
▼ライセンスはバッチリとOEMのWindows 11 Proがインストールされていました。↓
個人利用はアウト!なVL版のWindowsが搭載されている製品もあったりしますが、本機はバッチリとOEM版を使っているので、ライセンスの心配無しで使えるのは安心の一言ですね!
▼Windowsのライセンスに関しては以下の記事で詳しく解説しているので、気になる方は目を通してみるといいかも!↓
CPUにCore i5-13500Hを搭載!
Beelink EQi13 ProのCPUは第13世代Coreプロセッサの中でもハイパフォーマンスグレードのHシリーズに属するCore i5-13500Hを採用しています。
Core i5-13500Hは12コア16スレッド構成の2023年に発売されたCPU。内蔵GPUはArc Graphicsの1つ前の世代にあたるIris Xe Graphicsを採用しています。
Core i5-13500Hのベースパワー(標準的な消費電力)は45W、最小電力は35W、最大パワーは115WとCore i5ではあるものの、ハイスペックなHシリーズに属しているだけありモバイル向けCPUとしては高めの消費電力を発揮します。
そのお陰で処理性能は一昔前のミドルクラスデスクトップCPU以上の性能を発揮できるほどで、むしろワットパフォーマンスはかなり高くなっております。
日常使いでは全く不満のない動作
さて、Core i5-13500Hのポテンシャルを評価していくわけですが、まずは普段使いはどうなのかを伝えていきます。
▼なお、ガルマックスでの普段使いは以下のようなシチュエーションを指します。全体的に処理能力をそこまで使わないタイプの使い方という認識でOKです。↓
- WEBサイト閲覧(情報収集やネットショッピングなど)
- 動画視聴(YouTubeなど)
- 表計算(Microsoft Excel、Googleスプレッドシートなど)
- 書類制作(Microsoft Word、Googleドキュメントなど)
- メール(Gmail、YahooメールなどのWEBメールの確認や送信)
さて、Core i5-13500Hを搭載するBeelink EQi13 Proはどうなのかというと、全く困らないの一言。
Core i5-13500HのCore i5の中でも高めの処理能力も要因の一つですが、メモリが標準で32GBと平均よりも多めに搭載していることも影響していると思います。
消費電力・発熱ともに低い!
まずは消費電力と発熱をチェックしてみました。
▼Beelink EQi13 Pro実機で検証してみた結果は以下の通り。CPUコアの温度はHWInfoでの結果を基準に記述しています。↓
テスト内容 | 消費電力 | CPUコア温度 |
3DMark Time Spy Extreme |
50W | 60度 |
FF15 ベンチマーク 最高設定 |
50W | 65度 |
Cinebench 2024 マルチコア |
75W | 90度 |
YouTube動画再生 | 20W | 50度 |
アイドリング時 | 20W | 50度 |
一見すると「かなり温度推移とか高い時あるよね?」と思われる方がいらっしゃると思いますが、CPUコアの温度は上位クラスになると80度、排熱が悪いモデルだと100度などに到達したりするんです。
90度くらいまで到達しているCinebench 2024のマルチコア計測ですが、CPUへの負荷がかなり高くなるテストということもあるので、高画質なエンコードでもしない限りはここまで温度が高くなる場面は少ないと思います。
ファンの騒音に関してもそこまで大きくはなく、高負荷時には多少音がするくらいなので個人的に気になる場面は少なかったなという印象ですね〜。
ゲームは遊べなくはないが…
Core i5-13500Hの内蔵グラフィックは先述のようにArc Graphicsの前世代であるIris Xe Graphicsを採用しています。当時は内蔵グラフィックとしてはかなりスペックが高いと言われていましたが、執筆時点ではどうなのかチェックしてみます。
▼FF14ベンチの結果はこちら。最低品質では「普通」判定が出ています。動作面でもまだマシでした。↓
▼FF15ベンチの結果はこちら。最低画質だと「やや重い」ですが、最高設定では「動作困難」判定が出ていました。まぁ最低画質でもプレイはちとしんどいかもしれないですね〜。↓
▼レインボーシックス シージ XのFHD/低設定でのフレームレートは60FPS前後で、とりあえずは遊べるみたいな感じでした。↓
▼APEX LEGENDSはFHD/低設定で訓練所内でテストを行いました。フレームレートは30FPSちょっとでしたが、こちらもとりあえず遊べるな…みたいな動作感でした。↓
とはいえ、あくまでも練習モードでの結果ですので、実際はもうちょっと下に見積もったほうがいいのはありますので「FPSでも設定を落とせば遊べるかもね」程度に考えておいたほうがいいでしょう。
これは個人的な見解ですが、テスト前に想像していたよりはゲームも行けている印象ですので、PS3世代の3Dゲームくらいなら遊べそうな感じはしますね〜。
Beelink EQi13 Proのレビューまとめ
Beelink EQi13 ProはCore i5という名前から想像できないくらいのパワーがあるCore i5-13500HをベースにしたミニPCで、メモリが32GBも搭載されていることも相まって普段使いで困る場面はほぼありませんでした。
筐体のデザインはシンプルながら品質はかなり高く、所有欲を感じるのも魅力的なポイント。筆者はこういうの好きなんですよね〜。
価格はおおよそ6万円台〜7万円台とそれなりにいいお値段はしちゃいますが、本体の作りを考えると納得はできる出来栄えです。まぁでもちょっと高い気がしなくもないので、個人的には5万円台後半〜が買い時なのかもなぁと思いますけどね。
ということで結論。Beelink EQi13 Proは「パソコンでゲームは遊ぶつもりはないけど、ライトな用途は不満なく使いたい!」と考えている方にピッタリなんじゃないかな〜と思いますので、本機が心のどこかに引っかかった方はこのレビューを振り返って検討してみてくださいね!
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