使ってみた本音。Thunderbolt 5対応M.2 SSDケース「ORICO X50」の実機レビュー

ORICOより発売されているThunderbolt 5対応のM.2 SSDケース(SSDエンクロージャー)「ORICO X50」を、メーカーさんから試す機会をいただいたのでレビューしていきます。

本製品はSSDケースです。SSDそのものは付属しないのでご注意を!

GARU編集長
機材の関係でThunderbolt 4で検証していますが、内部ストレージ並みの速度が出てました!凄い!

こんなモデルでした

  • Thunderbolt 5対応のNVMe SSDケース(エンクロージャー)
  • 高級感のあるアルミ合金ボディで、各部の作りもしっかりしている
  • ボディやフィンでしっかり放熱する設計

買う前に知っておきたいポイント

  • 対応SSD容量は4TBまで
  • SSDは別途必要

価格とバリエーション

ORICO X50の通常価格は34,999円です。

GARU編集長
高性能な製品ですが、価格はインパクトがありますね。過去のセールで2万円で売っていた実績もあるので、割引されているときが狙い目です!

▼最新価格や割引情報は以下からチェックしてみましょう。↓

■ORICO X50■

初出時価格→34,999円

 

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外観・内容物をチェック

▼内容物は本体、80Gbps対応のUSB-Cケーブル、ドライバー、サーマルパッド、ネジ、クイックスタートガイドです。↓

▼本体サイズは約11×6×2cmで、重量は約175gです。アルミ合金ボディ採用で、小型ながらも存在感があります。↓

▼側面にはORICOとThunderboltのロゴがあります。Thunderbolt対応を謳うにはIntelの定める基準をクリアし、認証を取得する必要があります。本製品はThunderboltの認証製品一覧にも掲載されているので、安心して使えます。↓

▼側面には、接続用のUSB-Cポートがあります。↓

▼底面は、スーツケースのような見た目のフィン構造デザイン。四隅には滑り止めのゴム足があります。このゴム足で本体と設置面の間に隙間ができ、熱を逃がしやすくなっています。↓

SSDの取り付けは簡単

▼SSDをセットするには、底面のネジを外します。ドライバーは付属しているので、別途用意する必要はありません。↓

▼内部はこのようになっており、SSDを装着してネジを締めるだけの簡単な作業です。↓

SSDケースってそこそこの価格でも、USBポート周りの作りが雑なものが多いです。

筆者が過去に購入したものには、しばらくするとポート部分がぐらついてきたり、ケースから外れてしまったりするものもありました。特にポートと基板の接合部分が露出している製品は、その傾向にあります。

▼一方で本製品は、ポート周りの固定もしっかりしており、接合部分も露出していないため、安心感のあるビルドクオリティとなっています。↓

今回はThunderbolt 4で検証。爆速でした

筆者もGARU編集長も、肝心のThunderbolt 5(80Gbps)対応PCを保有しておらず、今回はThunderbolt 4(40Gbps)対応PCでの検証となります。

ORICOさん、ごめんね!

▼使用したSSDはORICO O7000です。公称速度は、読み込み7,000MB/s、書き込み6,700MB/sです。↓

▼早速速度を測定してみたところ、読み込み4,233MB/s、書き込み2,779MB/sという結果に!↓

今回のThunderbolt 4環境でも十分爆速で、一般的なPCの内部ストレージと遜色ない速度が出せています。大きなファイルの移動、動画編集用データやゲームデータの保存先としても活用できそうです。

なお、測定結果はPC側のポートやSSDのスペックによって変化するので、あらかじめお使いの環境をチェックしておきましょう。

SSDの表面温度は40℃台。素晴らしい結果

SSDは読み書きする際に発熱するのですが、高温状態が続くとデータが破損するリスクが高まります。そのため、ほとんどのSSDには、一定温度に達すると性能を大幅に下げて発熱を抑えるサーマルスロットリングが導入されています。

せっかく高速なSSDケースを買っても速度が出ないのでは意味がありませんし、データの破損も困りますよね。なので、外付けSSDケースはどれだけ熱を逃がせる設計になっているかが重要になってきます。

なお、ヤマダデンキによると安全動作温度は概ね0〜70℃で、その中でも最適な条件は20〜50℃とのことです。

▼ORICO X50はというと、冷却ハイドロゲルコーティングやフィン構造デザインなどを組み合わせた放熱設計を採用しています。↓

今回の検証では、サーマルカメラを用いて、ケースやSSDの表面温度を確認しました。この数値はSSDの内部センサー温度とは異なり、先ほどのヤマダデンキの指標と単純比較できるものではないのでご了承ください。

▼まずは、通電していない平常時のSSD温度。ケース表面温度は約30℃、SSDの表面温度は約28℃です。↓

▼Thunderbolt 4対応のPCに接続し、30分間連続で読み書きを続けた結果がこちら。ケース内で最も発熱している箇所でも50℃程度に抑えられており、SSDの表面温度は40℃台と素晴らしい数値です!↓

もちろんサーマルスロットリングも発生しておらず、転送速度も非常に高速なままです。

▼参考までに、手持ちの安価な金属製SSDケースでも同様の検証を実施。こちらはケース、SSDともに表面温度が60℃に迫っており、本製品とは約9℃の差があります。↓

▼また、最も良くない例として超安価なプラスチック製のSSDケースでも検証。このようなケースの場合、熱を逃がす手段がほとんどありません。↓

▼同様の検証を15分ほど行いましたが、この時点でSSDの表面温度は60℃以上。なお、このケースは実測値約900MB/sですから、Thunderbolt 4の1/4の性能しか出せていません。にもかかわらずORICO X50よりも短時間でより高温になっています。↓

その後も使用を続けると、あっという間に表面温度が70℃に達しました。この状態が長引くとSSDの故障リスクが高まるので、好ましい状況とはいえません。

今回の検証結果からもわかるとおり、SSDケースを選ぶ際には転送速度だけでなく放熱設計にも注目する必要があります。本製品はどちらも高水準なので、筆者としては好印象です。

また、この放熱性能をファンレスで実現しているのも嬉しいポイント。

筆者もファン搭載のSSDケースを保有していますが、デスク上の耳に近い位置に置く都合上、どうしてもファン音が気になってしまいます。その点、ファンレスは非常にありがたいです。

向いている人・向いていない人

向いているのは、Thunderbolt 5やThunderbolt 4、USB4の高速接続に対応したPCを保有していて、大容量のデータを頻繁に扱う人です。

PC間のファイル移動はもちろん、動画編集用データの保存先や、編集ソフトの書き出し先として外付けSSDを活用したい人にとっても候補になります。また、Macなどのストレージ拡張が困難なPCをお使いの場合は、良い選択肢になります。

反対に、向いていないのは、対応したポートを搭載したPCを持っていない人です。そもそもPC側のポートがUSB 3.x止まりなど要件を満たしていない場合、ORICO X50のハイエンドなスペックを活かせません。

さらに、ちょっとしたファイル移動程度やバックアップ中心の使い方であれば、ランクを落としたケースを検討し、差額をSSD購入費用に充てたほうが合理的です。

また、本製品の対応SSDは最大4TBなので、大容量SSDでの利用を検討している場合は注意しましょう。

レビューまとめ

ORICO X50はSSDの転送速度だけでなく、本体のビルドクオリティや放熱設計も優秀で、非常に安心感のあるSSDケースでした。

ただ、ORICO X50の定価は34,999円と安くはありませんし、SSDは別途用意する必要があります。特にストレージが高騰しているこのご時世では、なかなか厳しい出費です。

ライトユースであればもう少し手頃なケースでも十分かなと思うので、自分の想定している用途やPCスペックなどを確認しながら検討してみてください!

■ORICO X50■

初出時価格→34,999円

 

※割引されている場合があります。リンク先で確認してみましょう。

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