MediaTeKからDimensity 800Uが登場!VoNR対応の5GミドルレンジSoC!

Dimensity 800U

近年イケイケなSoCメーカーのMediaTeKより新しい5G対応SoCが登場!その名もMediaTeK Dimensity 800U!

Dimensity 800シリーズでは一番下っ端のモデルとして登場したDimensity 800Uは一体どのような仕様なのか。特徴をチェックしていきましょう!

Dimensity 800Uの特徴!

それではDimensity 800Uの特徴について紹介していきます!

5G通信に対応!MediaTek 5G UltraSave機能がバッテリー消費にも貢献!

MediaTeK Dimensity

Dimensity 800UはMediaTeKの持つ先進技術を詰め込んだプレミアムSoCであるDimensityシリーズだけあり、最先端の通信技術である5Gに対応。

ただ単に「5Gに対応」しているだけでなく、Dimensityではお馴染みとなっているMediaTek 5G UltraSave機能が搭載されているのも特徴の一つになっています。これが結構力の入っている機能なので、以下で解説します!

MediaTeK 5G UltraSave機能って?

MediaTek 5G UltraSave機能は、主に「MediaTek 5G UltraSaveネットワーク環境検出」「MediaTek 5G UltraSave OTAコンテンツ認識」の2つから成り立つ省電力機能のこと。

MediaTek 5G UltraSaveネットワーク環境検出の代表的な機能の一つとして動的帯域幅パート(BWP)があります。

動的帯域幅パート(BWP)とは、帯域幅の使用をリアルタイムで調整することでデータ通信速度が多い時には通信速度や安定性重視に、データ通信速度が少ない時には自動で低帯域幅モードに切り替わり消費電力が下がる仕組みのこと。

この切り替えを5Gモデムの通信量に応じて自動でやってくれるので、ユーザーが意識しないうちに省電力と高速通信を両立できちゃうってことなんです!スマホで大切な要素であるバッテリー持ちと通信環境の心配を一挙に解決してくれるのはありがたいですね!

5Gキャリアアグリケーション、DSDSにも対応!

Dimensity 800Uは上位モデルと同じく5Gキャリアアグリケーションに対応。

キャリアアグリケーションとは複数の電波を同時に用いて通信を行うことで、通信速度の向上と通信の安定性を実現する技術のことです。

LTEなんかだとキャリアアグリケーションは浸透しているんですが、5Gのキャリアアグリケーションはまだまだ研究途上。そんな中でいち早く5Gのキャリアアグリケーション実用化したのがDimensityシリーズなんです。

スマホはやっぱり通信の繋がりやすさとかはが重要なんで、キャリアアグリケーションなど通信関係の機能を下のモデルでも平等に対応させているのが嬉しいですよね!

また、Dimensity 800UはDSDSにも対応しています。日本では執筆段階で5Gを提供しているMVNOはかなり少ない上、3キャリアの5Gプランを掛け持ちで契約する方も少数派と思われます。

ですので、現状では正直DSDSの利点も少ないんですが、将来5Gが普及したときのことを考えると便利なのは確か。個人的には今のうちに5GのDSDS対応端末へ投資しておく考えも悪くないと思いますよ!

ガルマックス編集長 NAOKI
補足!Dimensity 800Uは、5G+5Gの同時待ち受けができるだけでなく、5Gを利用した「VoNR」にも対応!今後、VoLTEに変わりVoNRが普及するはずなので、5Gの同時待ち受けができる仕様はGoodだね!

処理性能も結構良いぞ!

Dimensity 800U

Dimensity 800Uは、現状の5G対応SoCではエントリーに近いミドルレンジって立ち位置ですが、処理性能はミドルレンジにしてはかなり高水準にまとまっています!

Dimensity 800UはCortex-A76(最大2.4GHz)+Cortex-A55(最大2.0GHz)のオクタコア構成のCPUへと変更。ただし、GPUはDimensity 800の搭載していたMali-G57 MC4からはグレードダウンされたMali-G57 MC3を搭載しています。

さらに、最大メモリ搭載量はLPDDR4x最大12GBまで搭載可能。Dimensity 800の16GBからメモリが4GBも削減されたとはいえ、メモリが12GBは一部ハイエンドスマホ並の搭載量なのでかなり多め。正直ネックになることはないかと思われます。

ストレージが高速なUFS 2.2に対応しているのも見逃せないポイント!データを頻繁にやり取りする方は見逃せないポイントですね!

ディスプレイの表示可能な最大解像度が2,520×1,080、最大リフレッシュレートが120Hzとハイパフォーマンス。ゲーミングスマホが採用しているようなハイスペックディスプレイも搭載できるってことですよ!夢が広がります!!

以上より、Dimensity 800UはMediaTeKの5G対応ミドルレンジSoCでは下っ端ですが、思ったよりも性能面での期待が出来そうな感じです!

Dimensity 800U搭載端末はまだ未公表!これからの展開が非常に楽しみ!

Dimensity 800U

最近のMediaTeKのSoCは発表とほぼ同時に搭載端末も発表されるのがセオリーですが、今回のDimensity 800UはDimensity 720の時と同様にまだ未公表となっています。

過去に紹介したDimensity 820搭載スマホである Redmi 10X 5Gは公式ショップにて1,599元(約2.4万円)で販売されていましたので、今回紹介したDimensity 800Uはさらに安くなることが予想されます。

ただ、Dimensity 720搭載端末の価格が2万円台前半で推移していることを勘案すると、Dimensity 800U搭載端末も2万円代ぐらいで展開されるのではないかと考えています。5Gスマホが初回登場段階で2万円切りはまだまだ先かもしれないですね…

近年、ライバルを圧倒する怒涛の勢いで製品を発表しているMediaTeK。エントリー〜ミドルレンジの5G対応SoC界の覇権を握れるのか。日本での展開も力を入れてきているので、これから日本でもDimensity搭載端末を目にする機会が出てくるかもしれませんよ!

▼MediaTeKの5G対応SoCの上位モデルであるDimensity 820について紹介しているので参考にどうぞ!↓

MediaTek Dimensity 820はミドルレンジ帯の5G対応SoC!仕様をチェック!

▼弟分のDimensity 720について紹介している記事もありますので、併せてどうぞ!↓

5G対応SoCのMediaTek Dimensity 720が登場!仕様をチェック!

ページトップへ