au「povo」の2,480円(5分以内無料通話は+500円)が紛らわしいと武田総務大臣が苦言
武田総務大臣が「KDDIの新しい20GBプランであるpovo、最安らしいけどこの表示方法どう思いますか」的な質問に「紛らわしい」と答えたそうです。そんなにわかりにくいでしょうか。詳細は以下から。
povo 20GBで月額2,480円、通話無料は別オプション
先日KDDIが新しい料金プラン「povo」を発表しました。店舗受付のコストを省きオンライン申し込みに限定する代わりに今までよりもかなり安く、これでドコモのahamo・ソフトバンクのSoftBank on LINEと同じく20GB容量のプランが出揃った形になります。
で、武田総務大臣が記者会見で3つ目のauに対して紛らわしいと苦言を呈しています。
武田良太総務大臣は、15日の記者会見で、auの新料金プラン「povo」で、通話定額なしで2480円となり、条件の異なる他社と比べ「最安値」と表現したことについて「非常に紛らわしい発表だと思う」と語った。
詳細は全文を読んでみて下さい。私はauのpovoは「5Gの対応時期は気になるけどわかりやすさ・サービス内容は100点」と思いました。
トッピング別売りは普通の企業努力では
後出しゆえの戦略か、povoの特徴でもあるトッピング方式はごく一般的な企業努力の範疇ではないでしょうか。
中華街には「怒好藻」「蘇麩晩」「英雄」という三つの点心屋があります。怒好藻と蘇麩晩の看板メニューは298円の20GB肉まん。これはウーロン茶が込みの料金になっています。
対して英雄は20GB肉まんを248円で出す事にしました。ウーロン茶は50円で別売り。もちろん一緒に買ってもらっても大丈夫ですがその場合は298円となります。
武田総務大臣はドコモやソフバンと同条件と思わせるやり方が残念と言っていますが、具体的にどの部分が紛らわしいのでしょうか。むしろ明朗会計では。
私はKDDIの発表資料で特にひっかかった所はなかったです。税抜きを税込みに見せているとか、5分以内の通話無料がない事を意図的に隠して料金だけ表示しているとか、そういった欺瞞的な部分は見受けられませんでした。
以下はニュースリリースにリンクされていたプレゼン資料。これを紛らわしいと言われてしまうのはKDDIがかわいそう。
KDDIの言う最安値とは
今回の発表資料・プレスリリースではKDDIは最安値という言葉を使っていないようです。以下は先ほどのソース記事の追記部分。
KDDIは、povoのサイトやプレスリリースで『最安値』という表記は掲げていない。13日の会見では髙橋誠社長が質疑で『「ベース料金は2480円、3キャリアで最安値を出していきたいと思った』とコメントした。
社長のコメントも問題とは思えません。無料通話が必要ない人にとっては20GBで2,480円が最安値なのは事実です。この場合問題なのは無料通話がつかないという差異を隠したままあたかも同条件を装って比較しauが一番と釣る事です。
今回の発表・コメントはそのケースに当たらないでしょう。「ベース料金」と言っており、必要なら追加するトッピング方式がpovoの特徴である事からも他キャリアとの差異の説明はできていると認識しました。
「最安値という表示方法」「うたっている」と突っかかるような質問をしている記者さんもどうかと思いますが、最安値という言葉に過敏に反応したのは総務省が夏にも始めるとウワサのスマホ乗り換え相談所の布石とか…?
とりあえず私はウーロン茶は特に必要ないので抱き合わせずに肉まん単品で売ってくれた方が助かる派です。むしろドコモもソフバンも追随希望。