GMK NucBox K10の本音レビュー!Core i9-13900HK搭載だけど発熱は控えめなミニPC!
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Core i9-13900HKを搭載した質実剛健デザインのミニPC「GMK NucBox K10」が個人的に気になっていたところ、メーカーさんから直々に試す機会を頂いたのでレビューを行っていきます!
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スペック、ベンチマーク、検証結果
無難な筐体デザインだが安っぽさは感じない
GMK NucBox K10の筐体ですが…黒ベースのメッチャ無難な仕上がりになっております。ただし、金属素材かつしっかりしていそうな塗装と相まって安っぽいというわけでは全然ありません。
▼天板はこんな感じ。GMKtecロゴとCore i9ステッカーが地味ながらもいい感じ。メッシュがあるので排気は天板から行うのかも。↓
天板を見ていて思ったんですが、本体カラーと相まって余計にThinkCentre Tinyテイストを感じますね。細かい部分を含めてジッと見ると全然違うんですけども。
▼底面はSSDやメモリにアクセスできるパネルが用意されています。↓
▼前側の側面に様々な規格のUSB端子がズラッと並んでいるのは壮観の一言。(言い過ぎかな?)緑色の電源ボタンというのも独創的でヨシ!↓
ただし、他のミニPCで搭載されているようなThunderbolt端子ではないのは人によっては注意が必要かも。
▼後ろの側面には端子類がズラッと勢揃いしています。USB端子は前面と同じ4つですが、Type-C端子は背面には配置されていないようです。↓
▼左右側面には何も配置されていません。シンプルぅ!↓
▼重量は1058g。ミニPCたちの中では中間くらいに位置するくらいの重量です。↓
▼ミニPCの中でも小柄な部類に入るGEEKOM A7と比較。2回りくらい大きさが違うイメージですが、それでも大きすぎるなとは感じませんでした。↓
▼付属品はこんな感じ。ミニPCとしてはありがちな組み合わせですが、アンテナが2本あるのは珍しい点と言えます。↓
▼ACアダプターは120W出力と多めですが、フラッグシップ級のCPUであるCore i9-13900HKを搭載しているので致し方なしかも。↓
ただし、後述しますが搭載されているCPUの割には消費電力が控えめなので、120Wもあれば十分余力は確保できていると思われます。少なくともカツカツではありませんね。
メンテナンス性は高い!SSDは3枚も装着できる!
GMK NucBox K10で特徴的な点はメンテナンス性。というのも、比較的カンタンにメモリーやSSDにアクセスできちゃうからなんです。
▼メモリーとSSDは底面からアクセス可能です。↓
▼底面のネジはドライバーで回す以外に、画像のように取っ手を起こすと手回しでネジを取り外すことが可能です。いわゆるツールレス設計というやつです。↓
ただ、取っ手が小さくて細いこともあってか力加減をどうしよう?と少しだけ思ったのはここだけの話。不安な方はドライバーを用意しての正攻法で外すのが吉かもしれません。
▼ネジを外した後にパネルを画像の矢印の方向へスライドさせるとOK。↓
▼パネルを取り外した後はこんな感じで直ぐにメモリーやSSDへとアクセスが可能。換装や増設はかなり容易な部類と言えるでしょう!↓
▼今回提供されたモデルはSSDがCrucialのP3 PlusとPCIe 4.0接続のものが搭載されていました。有名ブランドのモデルが搭載されているのは嬉しい!↓
ちなみにM.2スロットは装着済みのものも含めて合計3つ用意されているので、ストレージはガッツリ確保できちゃいます。他のミニPCだとここまで積み込めるモデルはそこまで多くないので、この点はGMK NucBox K10の強みと言えるでしょう。
▼メモリーはCrucialのものではなくADATAのメモリーが1枚だけ刺さっていました。こちらもよく分からんブランドではないのでヨシ!(メモリーはストレージよりもノンブランドでの実害は少なめだけど)↓
ただ、今回の提供機はメモリーが1枚刺しということで、内蔵グラフィックスがUHDへとグレードダウンしている可能性が大なのが気になるところでしょう。気になる方はもう1枚メモリーを追加するのがいいかもしれませんね。
ウルトラハイエンドモデルとしては発熱や消費電力は控えめ
GMK NucBox K10に搭載しているCPUはCore i9-13900HKと執筆時点では2〜3世代前のプロセッサーですが、ウルトラハイエンド級のCPUだけに性能はどんなものか。この項目でチェックしていきます。
普段使い用途であれば何の問題もなし
改めて言うべきことではないかもしれませんが、ウェブ閲覧や動画視聴といったライトな用途であればCore i9-13900HKでは何の苦もなくこなせてしまいます。
まぁ現行世代のエントリーモデルであるIntel N100ですらそれなりにこなせるので当たり前ではありますが…
メモリーこそ16GBと最近のハイエンドプロセッサに対する組み合わせとしては物足りなさはあるものの、ライトな用途では全く問題なしです。まぁ足りない場合でも先述のように増設は容易なので、そこまで欠点ではありませんしね〜。
温度、駆動音は控えめ
超ハイエンドクラスのCPUであるCore i9-13900HKを搭載していることで気になるのが発熱や駆動音。イメージ的には爆熱・爆音になってしまうのではないかと考えてしまいますが…
▼GMK NucBox K10実機で検証してみた結果は以下の通り。CPUコアの温度はHWInfoでの結果を基準に記述しています。最上級モデルの割には消費電力、CPU温度が低い気が…?↓
テスト内容 | 消費電力 | CPUコア温度 |
3DMark Time Spy Extreme |
55W | 50度 |
FF15 ベンチマーク 最高設定 |
65W | 53度 |
Cinebench 2024 マルチコア |
85W | 85度 |
YouTube動画再生 | 20W | 35度 |
アイドリング時 | 11〜14W | 20度台前半 |
ちなみにCore i9-13900HKのベースパワー(標準的な消費電力)は45W、最大ターボパワー(最大消費電力)は何と115Wとパワフルさを代償にモバイル向けCPUとしてはかなりの消費電力となっています。
しかし、ベースパワーはあくまでも参考値程度で、実際は様々な要因により45Wよりもかなり高めだったりするのが普通だったりします。
Core i9-13900HKはオーバークロックが可能なHKシリーズに位置するモデルで、通常のHシリーズよりもパフォーマンスを重視するモデルだから尚更ですね。
GMK NucBox K10はその消費電力多めな傾向とは違い、ある程度以上の負荷がかかる環境でもCore i9-13900HKのベースパワーに近いくらいで推移している模様。
▼それに伴ってか基本的にCPUの発熱は50度台までで収まっていたりとかなり低発熱で推移していました。↓
恐らくですが、性能を極限まで煮詰めるよりも性能を抑えてCPUの発熱を抑えているような調整ではないかと思われます。
流石にCPUの性能をフルに使用するCinebenchのマルチコア測定中ではそれなりの消費電力・発熱にはなりますが、それでも80W/80度台に収まっているので、ウルトラハイエンドCPUとしては十分低発熱・低消費電力で推移していると見ていいでしょう。
駆動音も比較的静かで、上記テストの項目で騒音が出ていたのはCinebenchのベンチマーク中くらいと基本的に静音です。しかもCinebenchの計測中はうるさいとはいえ他のミニPCと比べると静かなので、全体的に静音傾向にあると見ていいでしょう。
そのトレードオフとして、Core i9-13900HKを搭載している割には性能があまり伸びていないような雰囲気ですので、絶対的なパワーを求めている方は少々肩透かしを食らってしまうかもしれませぬ。
個人的な見解ですが、本機の立ち位置(オフィスユース色の強いPC)を考えると、動作の安定性を確保しやすい方が絶対にいいと思うので、このようなチューニングはグッドだと感じましたね!
ゲームの動作は期待しない方がいい(メモリー1枚刺しのモデル)
それではゲームの動作に関してはどうなのか。
Core i9-13900HKの内蔵GPUはIris Xe Graphicsですが、今回レビューしている検証機ではメモリーが1枚だけしか装着されていない為、下位のUHD Graphicsへとグレードダウンしてしまっているのが懸念点ですが…
▼FF14ベンチの結果はこちら。解像度はFHDで画質設定を一番下まで下げても厳しそう。↓
▼FF15ベンチの結果はこちら。予想はできていましたがゲームを遊ぶのも厳しそうな結果が出てしまいました。↓
余談ですが、いつもレビューで使用しているゲーム(エイペックス・レジェンズなど)は起動はするものの、上手く動作しませんでした。したがってゲームを起動してのテストは行えていません。無念。
ということで、ゲーム用途での購入をお考えの方はGMK NucBox K10の購入に関してよ〜く検討した方がいいかもしれません。
ライセンスはきちんとOEM!
WindowsのProエディションを搭載したミニPCで気になるのはライセンス。
一部メーカー製品では企業でのPCのみでの使用が認められているボリュームライセンスが導入されているものもあり、そういったPCは最悪ライセンスが剥奪されてしまう危険性があります。
▼GMK NucBox K10でライセンスのチェックしてみたところ、OEMライセンスと一般的なライセンスがしっかりと適用されていました!↓
ミニPCってやっぱりこういった部分にもメーカーへの信頼性が垣間見えるポイントだと思いますので、下手にケチらずOEMライセンスを適用しているのはメーカーさん(今回だとGMKtec)への安心感につながるのではないでしょうか!
Wi-Fiアンテナを装着可能。電波もしっかり拾ってくれる!
GMK NucBox K10は背面にWi-Fiアンテナを2本装着可能。アンテナ自体はネジの取り付けのように固定できるくらいまで手で回すだけなので、そこまで面倒ではありません。
▼取り付け後はこんな感じ。これを見ていると業務用PCっぽさが増している気がするのは筆者だけでしょうか?↓
さて、アンテナが2本搭載できるということは、Wi-Fiの感度とか速度はどうなんだろう?と思いネットワーク速度測定をしてみました。
▼以下が測定結果。テスト環境のWi-Fiはそこまで速度が速いわけではない(確かギガビットプランだったはず)ですが、160Mbpsとそれなりに速度が出ていました!↓
▼以下はGEEKOM A7での結果。同じ時間帯でテストしましたが、GMK NucBox K10の数値の半分くらいに留まっていました。↓
電波の感度もGEEKOM A7よりも良好なようで、GEEKOM A7比でアンテナ本数は1〜2本は高いレベルでしっかりと拾っていたように思います。やはりアンテナが2本も立っていると違うもんですね〜。
▼アンテナを取り付けていない状態でもWi-Fiでの通信はできるのかな?と思いチェック。↓
通信自体は可能ですが、アンテナの本数は絶望的な上に速度も12Mbpsと超低速になってしまっているので、やはりアンテナはつけたほうがいいようですね〜。
動作に余裕のある業務用PCやメディアサーバーが欲しい人にオススメ!
GMK NucBox K10はウルトラハイエンドCPUを搭載していることから「性能を極限まで追い求めた業務用PC」と思っていましたが、実際に使ってみた印象としては、オフィス系の作業を余裕を持って動作させるために超ハイスペックなCPUを選定したミニPCと考えを改めました。
Core i9-13900HKが発揮できる性能を控えめにして発熱や騒音、消費電力を抑えたチューニングというのを見ると余計にそう感じましたね〜。
したがって「ミニPCでゲームをバリバリ遊びたい!」といった方にとっては積極的にオススメしにくいPCになっちゃいます。
ただし、グラフィックをあまり重要視しないオフィスワークを快適にこなしたいだとか、SSD3枚を同時に搭載できる点を活かしてハイスペックなメディアサーバーにしたいといった用途であればバリバリ活躍してくれると思いますので、レビューを見て気になった方は購入を検討してみるといいかも!
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