Minisforum AtomMan X7 Tiの実機レビュー!使って気付いた注意点と良いところ!
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Minisforumから最近発足した孤高のミニPCブランドAtomManからCore Ultra 9 185Hを搭載したX7 Tiが発表されていましたが、ガルマックスにも実機がメーカー提供で届きましたのでレビューしていきます!
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スペック・ベンチマーク、検証結果の一覧
天板にインフォメーションディスプレイが配置された独特のデザイン
AtomMan X7 Tiの筐体はベーシックな大きさではありますが、
▼天板にはインフォメーションディスプレイとカメラが搭載されています。↓
▼裏面はこんな感じ。↓
▼左側面には主要な端子類が一通り揃っています。↓
▼右側面にはUSBが主に配置されています。↓
▼正面は電源ボタンにSDカードスロットとかなりシンプルに仕上がっています。↓
▼そうそう。正面にはカメラシャッターが配置されているので、スライダーを右側に移動させるとカメラを物理的に塞ぐことができます。便利。↓
▼重量は865gとミニPCとしてはソコソコ重いほうかも。少なくともちょっとズッシリきますね。↓
▼付属品は以下の通り。ミニPCではよく見かけるような構成ですね。↓
- 充電器(120W)
- HDMIケーブル
- スタンド
- クイックガイド
▼ACアダプターは120Wと高出力ながらもコンパクトに仕上がっているので、取り回しが良いのはGOOD!↓
自立するためのスタンド付き。でも固定には注意が必要
AtomMan X7 Tiは付属のスタンドを使えば自由に自立させることが可能になっています。
▼スタンドはこんな感じ。割とシンプルなデザインですね。↓
▼取り付け方としては、下側に配置されている2つに穴に…↓
▼スタンドの突起を合わせてはめ込むだけ。簡単に装着できちゃいます。↓
▼スタンドを取り付けたらこんな感じ。イメージ画像に近い角度から…↓
▼ここまで下げることができます。でも2点で固定している上にディスプレイ表示が反対になるので推奨される置き方ではないのかも。↓
ただし、固定は突起を引っ掛けるだけで磁気で固定できるわけじゃないんで、ちょっとでも変な角度や置き方をすると滑り落ちてしまうのは気になった点ですね。
固定の際もバチっと嵌っているか分かりにくい上にすぐに滑り落ちてしまったので、底にキズが入ってしまいました。
という経緯があったのもあり思った以上に自由度が低いように感じたので、結局筆者は直置きで使うことにしちゃいました。
普段使いで困る場面はほぼ無い!
AtomMan X7 TiのCPUには執筆時点で最新のハイエンドモデルであるCore Ultra 9 185Hを搭載。普段使いでの動作は言うまでもなく快適です。ハイ。
Core Ultra 9 185Hというだけでもパワフルですが、今回のレビュー機は32GB/1TBという構成なので、更に快適度合いは更に向上しているのかも?とか思ったりしております。
各ベンチマーク結果は記事の上のほうにまとめているんでチェックしてみてください。
ゲームはある程度設定を下げたら遊べそう
AtomMan X7 Tiに搭載されているのはCore Ultra 9 185H単体で外部GPUは搭載されていませんが、内蔵GPUはIris Xe Graphicsから進化したArc Graphicsを搭載しています。
となれば気になるのはゲーム性能ということで早速チェックしていきます!
- 快適・サクサク
- 普通・楽しめるレベルで遊べる
- イマイチ・妥協が必要
- モッサリ・カクカク
タイトル | 評価 | FPS |
Rainbowsix Siege(FHD、低) | 普通・楽しめるレベルで遊べる | 140FPS |
APEX LEGENDS(FHD、低) | 普通・楽しめるレベルで遊べる | 40〜60FPS |
Muse Dash(FHD) | 快適・サクサク | 420FPS |
▼Rainbowsix Siegeはターゲットドリルをプレイしてみました。超快適とまでは言えないものの、普通にゲームが遊べるくらいには動作していました。↓
全体的な動作自体もソコソコ快適。ターゲットドリルはトレーニングモード的なもので対戦ではありませんが、軽くクイックマッチを遊ぶくらいなら十分かもしれません。
▼APEX LEGENDSは訓練所でテスト。こちらも超快適とはいかないまでも普通に遊べましたが、実戦だとちょっと荷が重い可能性もありそう。↓
▼Muse Dashは負荷が軽めのゲームだけあり、カクツキは全く感じられませんでした。ちなみに、フレームレートは420オーバーとトンデモない数値が出ていました。ヤバすぎ。↓
ということで、AtomMan X7 Tiに積まれているCore Ultra 9 185Hは設定を下げることが前提ではありますが、FPSゲームでも遊べるくらいのレベルにはなっていることが分かりました。
無論外部GPUを搭載したゲーミングモデルには敵いませんが、ちょっとした暇つぶしゲームや軽めのネトゲ、古めの3Dゲームぐらいならかなり快適に遊べそう!
本体にSDカードスロット内蔵!でも速度は遅い…
AtomMan X7 TiはミニPCとしてはレア(?)なSDカードスロットが本体に内蔵されているのも注目点の一つ。
▼SDカードを実際に挿したらこんな感じ。奥までしっかりと刺さるので邪魔になりません。イイね!↓
▼内蔵のカードリーダーでベンチマークを取った結果はこちら。イマドキのSDカードリーダーとしてはかなり遅いですね。↓
SDカードが悪いのかな?と思って何枚か試したんですが、大体どれも同じ速度だったので、AtomMan X7 Ti自体のカードリーダーの転送速度が遅いと推定されます。
▼と、ここまで書いていたんですが、速度が遅い原因が分かったかも。SDを取り出す際に分かったんですが、AtomMan X7 TiのSDカードリーダーは内部ではUSB 2.0で接続されていたようです。↓
USB 2.0の転送速度は最大480Mbps(最大60MB/s)とUSB 3.0の10分の1の速度しか出ません。しかもこの速度は理論値なので、そこまでの速度は基本的に出ないことがほとんどです。
転送速度が遅い理由は納得できましたが、SDカードスロットを搭載しているライバルのミニPCが最大90MB/sぐらいまで出ていることを考えると、個人的には嬉しくもあり残念なポイントでしたね。
まぁ、Core Ultra 9 185HのPCIeレーン数が最大28とのことなので、OculinkやUSB4にPCIeレーンを割いてしまい、結果レーン数が足りなくなってこうなっちゃった可能性はあるのでしょうがないのかもしれませんが…
インフォメーションディスプレイは便利だけど…
AtomMan X7 Tiの大きなセールスポイントは何といってもインフォメーションディスプレイ。これに尽きるでしょう。
▼ホームはこんな感じ。CPUや内蔵GPU、メモリやストレージ(どんなのが積まれているか等)の情報が一目で把握できます。↓
▼ホームのタイルレイアウトは6種類から選択可能。自由に設定が可能となっています。↓
▼外部端子一覧も確認可能。ただ、繋いでいる端子が表示されるとかいうことはないようです。↓
▼そうそう。最初は中国語表示だったので設定から日本語に変えておくといいかもしれません。でも「にほんご」って表示、なんか可愛いですね(笑)↓
▼電力設定もBIOSやUEFIなどから変更せずともディスプレイから簡単に変えられるのはGOOD。お手軽に設定が変更出来るのは個人的に嬉しいですね。↓
インフォメーションディスプレイから色々と設定出来るのはオタク的に嬉しいです。でもほとんどの人が最初弄って満足して終わりそうなのがアレなんですが、寧ろ自作PCを嗜んでいる方ほど重宝しそうな機能ではありますね。
消費電力はミニPCとしては高め
AtomMan X7 Tiはモバイル向けのハイエンド帯CPUであるCore Ultra 9 185Hを搭載しているので、パワーと引き換えに消費電力が大きいのではないかと気になる方もおられるかと思います。
実際にコンセントに刺して測るタイプのワットチェッカーで計測したところ、通常使用時では10〜20W台ですが、高負荷時でも80Wちょっとまで上昇するので、モバイル向けのCPUとしてはかなり電気を食います。
ただし、小型ではありますがディスプレイが付いていることを考えると思ったよりも電気喰いではないのかも?
AtomMan X7 Tiのレビューまとめ!
ここは良かった!
- 執筆時点で最新のハイエンドCPUを搭載している
- SDカードスロット搭載
ここは注意!
- スタンドの自由度は思ったより低かった
- 内蔵のSDカードスロットの転送速度は遅い
AtomMan X7 TiはハイスペックなミニPCにインフォメーションディスプレイを内蔵した特盛なミニPCでした。
まるでハリネズミのように尖りまくった個性が光るキワモノなミニPCで、正直言ってギーク(というかオタク)向けに位置するミニPCで、万人に受ける製品ではありません。スタンドといい中途半端に遅いSDカードスロットといい粗削りな部分もあるので尚更です。
ただ、インフォメーションディスプレイを搭載したミニPCはChatreey S1などスペックが低く機能も超限定的なものしかなかったため、ここまで本格的に状態を確認できるのは本機ならではな強みです。
ということで、AtomMan X7 Tiはある程度人こそ選ぶものの、刺さる方にはぶっ刺さるハイスペックミニPCですよ!ということで今回のレビューを締めさせていただきます。
余談ですが、今回レビューの点数は人を選びそうな製品ということで3.5としていますが、個人的には4に近い3.5だったとお考えいただけると幸いです。
AtomMan X7 Tiをお得に買える購入先まとめ!
■AtomMan X7 Ti■
初出時価格→142,980円(ベアボーン)
初出時価格→182,980円(32GB+1TB)
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