nubia Z70S Ultraのレビュー!シャッターボタンも搭載した鮮やかな写真が撮りやすいカメラフォン!
nubiaが最新スマートフォン「nubia Z70S Ultra」を日本に投入。お馴染みの35mmカメラはもちろん、新たにシャッターボタンも備わりました。端末をお借りしたので、実際に使ってみてどうだったのかレビューでお届けします!
■nubia Z70S Ultra 日本版■
初出時価格→149,800円
▼公式ストア:以下コード適用で3,000円オフ!↓
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スペック、ベンチマーク、検証結果
待っていたシャッターボタン付きカメラフォン
▼こんな感じのカメラキットもロマンがあって凄く良いけれど、カメラ専用ではなく普段は普通のスマホとして使うから本体だけで完結したいって人も多いはず。↓
でも何か物足りない。そう、シャッターボタンです。
あの構えて半押しAFからの押しこんでシャッターを切る感覚。あれこそカメラだなって強く感じる部分なんですけど、非搭載のカメラフォンが多いんですよねぇ。
なので私はゲーミングスマホがLRボタンを備えるように、カメラフォンにはシャッターボタンを備えてほしいと常々思ってたんですが・・・
nubia Z70S Ultraはシャッターボタンを搭載!遂に来た!
これで普通のスマホとして使いつつ、撮影時はカメラのようにシャッターを切って撮影するあの感覚がいつでも味わえます。これを待っていたよnubiaさん!
高級一眼レフカメラのような佇まいのボディー
▼おおおおお!これがnubia Z70S Ultraか!!!!↓
背面パネルは高級一眼レフカメラのような質感。いや~、高級感が半端ないですねぇ。
▼NEOVISIONデザインの赤いカメラリングもカッコいい。惚れ惚れしちゃう。↓
全体的にカッチリとした印象でスライドスイッチの動きやボタンの押し心地も「高級品です!」という感覚で大変よろしいです。
スマホの中ではサイズが巨大で重い
デザインはめちゃくちゃ気に入っているけど、スマホの中では巨大で重いです。私としても普段使いできるギリサイズ。
▼iPhone 16と比べるとこんな感じ。↓
重量は付属のケース込みで258gと超ヘビー級。ズボンのポケットにいれたら危うくズレ落ちるところだったので久しぶりに腰紐をしっかり締めた。という体験談が出来るくらいズッシリ。
このサイズと重量は確実に人を選ぶので購入前に問題ないか確認しておきましょう。
付属している純正ケースのデザインも良い感じ
▼純正ケースはクリアでハードタイプが付属していました。↓
▼取り付けてみるとこんな感じ!↓
開口部が大きいので防御力は?という感じですが、お上品なボディーの印象を崩さないデザインはGood。
側面やカメラリング周りはシルバーとなっていて赤いカメラリングもしっかりチラ見せ。うん、良いじゃない!
▼背面にはストラップリングも搭載。手首を通せるくらいのストラップを付けておくと撮影時も安心。↓
80W充電器は付属して欲しかった
nubia Z70S Ultraは最大80Wの超急速充電に対応しています!が、残念ながら充電器は付属してませんでした。
まあその辺に転がってる充電器で充電できるから良いんですけど、80Wの急速充電は体感したかったですねぇ。
▼ちなみに公式ストアでnubia 80W GaN高速充電器(日本版)が購入可能です。価格は3,280円とかなりリーズナブル。↓
80W充電器があれば寝る時に充電を忘れても朝の身支度時間でガッツリと充電できるので、これは是非とも本体と一緒に手に入れておきたいアイテム!
何をしてもキビキビ動く。が、発熱は気になる
nubia Z70S Ultraが搭載するSoCは現行最上位のSnapdragon 8 Elite!そりゃもう普段使いで引っかかりなんか感じるはずもなくサックサクのキビキビ動作。
普段使いで性能に不満はないけれど、Snapdragon 8 Eliteの性能は出し切れていない?という印象でした。
▼というのも、AnTuTu V10だと300万点近いスコアを叩き出すこともあるSnapdragon 8 Eliteですが、本機は260万点弱なのです。うーん、スコアが低い!↓
また、発熱もちょっと心配。
▼以下はAnTuTuを3回連続で走らせた結果。高負荷が続くと一気に性能が低下してしまいました。↓
普段使いだとゲーム時に他より熱いかな?程度の印象なんですけど、サーマルスロットリングが発生すると上の通りガッツリ性能が低下するので、暑い時期は冷却対策をしっかりしたほうが良さそう。
重量級ゲームも十分楽しめるけどちょっと熱い
ゲームの動作はさすがSnapdragon 8 Eliteといえる動きで超快適!
▼重量級ゲームの代表格である原神では、画質「最高」設定で高負荷時の下限フレームレートは55FPSをマーク!↓
画質が最高設定でも極端にフレームレートが落ちることも無く安定していましたが、やっぱりそこそこ発熱しますねぇ。ということで、ゲームする人も発熱対策はお忘れなく!
なお画質「最高」設定+フレームレート60の設定はベンチマーク向けです。このような設定は発熱も多く電池の消費も激しくなります。そもそもデフォルト画質は「高」なので画質「高」でフレームレートを60にするくらいが良い塩梅!
フレーム補間や高画質化でリッチなゲーム体験ができる
ZTE系列のブランドはnubiaの他にゲーミングブランドのREDMAGICも展開しています。
ゲーミングモデルは色んなゲーム機能を搭載しているのが魅力ですけど、なんと、nubia Z70S UltraもREDMAGICのゲーム機能を沢山搭載してます!!!
▼ゲーム中に画面のサイドからスワイプするとREDMAGICユーザーにはお馴染みのゲームパネルが!↓
▼もちろんゲームモードも搭載!なおスライドスイッチでのカメラ起動はシャッターボタンで代用できるので、スライドスイッチをゲームモード起動に設定して使ってます。↓
少し前にレビューしたnubia Pad ProというタブレットもREDMAGIC譲りのゲーム機能を搭載していたんですけど、フレーム補間や高画質化など一部の機能は使えませんでした。
nubia Z70 Ultraは対応していたけれどnubia Z70S Ultraはもしかして削除されてるかも?と不安になったんですけど・・・
▼nubia Z70S Ultraはしっかりフレーム補間や高画質化の機能が備わっていました!嬉しい!!!↓
▼試しに原神でフレーム補間を試してみると、バッチリ120FPS表示でプレイできました。残像感がかなり軽減されてヌルヌル感マシマシ。素晴らしいですねぇ。↓
という訳で、カメラフォンと言いつつゲーム機能はほぼゲーミングスマホと同じ機能を使えちゃいます。Good。
大画面&欠けのないディスプレイは最高
nubia Z70S Ultraのディスプレイは伝統の画面下にインカメラが埋め込まれた「欠けの無いディスプレイ」を搭載!
▼6.8インチという大画面も相まり没入感は間違いなくスマホでトップクラス。↓
WEBサイト閲覧、動画視聴、ゲーム、カメラのファインダー、写真のビューアー、どれをとっても、「見やすい」「大迫力」といった印象です。
外で使うことも多いので屋外での見やすさが気になってましたが、めちゃくちゃ画面が明るくて見やすいです。実際に本機を持って夏場に旅行に行ってきたんですけど、屋外でもバリッと明るくて日光下での撮影時も画面が見やすく助かりました。
ディスプレイは高リフレッシュレート(滑らか表示)に対応していて、ゲーミングモデルかよ!とツッコミそうになる最大144Hzに対応してます。が、144Hzは対応する一部アプリのみで120Hzで動作している事がほとんど。
ホーム画面くらい144Hz表示にして体感させくれよ…。とは思いましたが、今後144Hz表示対応アプリが増えれば活かせるシーンはきっと増えてくるはず。
サウンド品質は悪くないけどトップクラスではない
スピーカーはもちろんステレオ!サウンド品質が悪いというわけでは無く、ハイエンドスマートフォンのトップ音質モデルが「非常に良い」としたら本機は「良い」といった感じの印象です。
なのでスマートフォン最強音質じゃ無いとダメ!という人以外なら不満を感じる音質ではないはず!
Bluetoothコーデックも主流なのは網羅していて、SBC以外にAAC、apt-X、apt-X HD、LDAC、apt-X Adaptiveに対応しています。
ゲーミングモデルのREDMAGICスマホでは数多くのゲーミングヘッドセットを使用できるようイヤホンジャックを備えますが、本機は無いので有線は3.5mm→USB-C変換アダプタが必要なのでご留意を。
SNS映えする写真を撮りやすいカメラ
nubia Z70S Ultraのカメラで色々撮影してきましたが、見た目よりも派手に撮れるカメラが好きって人に気に入ってもらえそうな仕上がりでした!
そうそう、本機は前モデルからメインカメラのセンサーが刷新され暗所撮影は強くなったんですけど、前モデルで使えた可変絞りは非対応に。ちょっと残念。
カメラは広角(35mm)+超広角(13mm)+望遠(70mm)の3カメラ構成で、後述するストリートモードでは一発切り替え出来る倍率が18/24/35/50/85mmとなっています。
なんで超広角が13mmじゃ無くて18mm?望遠が70mmじゃなくて85mm?と疑問は残りますが、メーカーがデフォルトで設定している一発切り替え可能な18/24/35/50/85mmで今回は撮影してきました。
▼カメラフォンというだけあってどんなシーンでもシャッキリ。SNS映えする色鮮やかな仕上がりがとても印象的でした。だいぶん好みです…笑↓
▼望遠カメラで被写体に近づけるテレマクロ撮影にも対応しているので、以下のような望遠カメラ特有の強烈な背景ボケある写真撮影も楽しめちゃいます。↓
シャッターボタンが最高。カメラもすぐ起動できる
nubia Z70S Ultraはシャッターボタンを搭載したことでカメラフォンとしての格も上がった印象です!
▼ボタンはXperiaのシャッターボタンに似ています。私の短いムッチムチの指でも問題なく届くので、ほとんどの人は位置も気にならないはず。↓
機能としては、半押しでAF→さらに押し込んでシャッターを切るというシンプルなものですけど、こういうので良いんです!
また、いつでもシャッターボタンを長押しすることで、「ストリートモード」を一発起動出るようになっているのもGood。
以前はスライドスイッチで起動していたのでオンの位置がその時々でバラバラでしたが、「ボタンを長押しする」という単一動作となったことで起動もシンプル化して使いやすくなってます。
ストリートモードのフィルターが楽しい
上述したようにデフォルトでシャッターボタンを長押しすると撮影モードは「フォト」ではなく「ストリートモード」が起動するようになってます。
ってことは、ストリートモードがnubiaイチオシって感じなのかも。
▼実際にストリートモードではフォトモードよりも多い18/24/35/50/85mmの画角を素早く切り替えられるなど高機能となっているほか・・・↓
▼フィルターも沢山用意されているのが特徴!20種類以上プリインストールされていてインポートも出来るようになっていました。↓
▼フィルターを使えば同じシーンでもこんなに印象が変わってきます!めっちゃ楽しい!↓
デフォルトではSNS映えする鮮やかな写真に仕上がるけれど、フィルターを使えばガラッと写真の雰囲気を切り替えられ、大好きエモい写真もバンバン量産できるので私はストリートモードばっかり使ってます。購入したらぜひ試してほしい!
色んな画角を切り替えられるから撮影しやすい
nubia Z70S Ultraのストリートモードでは18/24/35/50/85mmの画角を切り替えられるので、立ち位置を変えずに色んな画角の写真を撮影できるのが気に入ってます。
▼上から18/24/35/50/85mmで撮影。スマホなのによく撮れてますねぇ。↓
▼夜景撮影もノイズが少なくめっちゃ綺麗に撮影できました。手持ちでラフに撮影してこれだけ綺麗に撮れるなら文句は無いかなぁ。↓
最近流行りの100倍望遠みたいなロマン倍率には対応してないけれど、用意されている18/24/35/50/85mmは何も考えず切り替えても綺麗に撮影できるので、日常使いのカメラフォンとしてアウトカメラは非常に扱いやすい印象でした。
足を使った撮影を楽しめる35mmカメラも健在
ほとんどのスマホはメインカメラに24mm前後を採用していますが、nubia Z70S Ultraはスナップ撮影と相性の良い35mmカメラを採用してます。ちなみにnubiaのカメラフォンはずっと35mm推し。
で、この35mmカメラは一般的な24mm前後のカメラと比べてややアップで写るので少々クセはありますが、撮影好きにとってはメチャクチャ楽しい要素になっています。
例えるなら一眼レフカメラに35mm単焦点レンズを付けているような感覚で撮影できます。カメラ好きなら伝わるはず。
この画角はカメラを構えてファインダーを覗いたときに肉眼で見た状態に割と近いので、もう少し近いほうが良い・離れたほうが良いって時に足を使って距離感を調整することも多く、「足を使って撮影する画角」みたいにも言われてます。
35mmカメラは撮影者の一体感がより高くなるので、日常を切り取るようなスナップ撮影にも最適。充実したフィルターを備えるストリートモードとの相性も抜群なのでスナップ撮影好きならかなり気に入ってもらえるはず!
インカメラはイマイチ
インカメラは画面下に埋め込まれているんですけど全体的にイマイチ。
昔に比べると画質はマシにはなってますが、どうしてもディスプレイを透過するので画面全体が白っぽくなったり、モヤッとした光の反射が出ることが多いです。
また、シャッターを切ってから記録まで少し時間がかかるようで、「カシャ」っとシャッター音が聞こえてから画像を確認すると記録が遅くてブレていることが結構ありました。
私は全くインカメラを使わないので欠けの無いディスプレイである事のほうが利点に感じているので良いんですけど、インカメラ性能を重視している人には本機をオススメすることは出来ないかなぁ。
nubiaさん、カメラフォンなら潔くパンチホールを採用して画質向上したほうが良いんじゃないかな?
自前の編集アプリが無いのが痛い
カメラフォンなのに自前の編集アプリが用意されていません。これは残念すぎます…。
理由なんですが、自前の編集アプリが無いので以下のような不都合が出てくるんです。
- 撮影後にストリートモードのフィルターを適用できない
- 撮影後に透かしの適用・変更・解除ができない
先鋭ライターのK氏も言ってましたが、その場ではシャッターチャンスを逃さないように写真だけ撮って後で好みのフィルターを適用したり、作品感を出すために後から透かしを入れることもあります。
そういった編集は基本的にメーカーが用意した編集アプリを使いますが、無いので出来ないんですよ…。
▼透かしも入れる設定にしていると後から解除もできません。例えばどうしてもフィルターを適用したくてGoogleフォトで編集すると、透かしまで色が変わっちゃいます。↓
またGoogleフォトだとGoogleフォトのフィルターを適用することになりますが、そうじゃないんです。ストリートモードで用意されている魅力的なフィルターを適用・変更したいんです。でも自前の編集アプリがないのでそれも出来ないのです…。
ということで、自前の編集アプリが用意されていない点は残念と言わざるを得ません。nubiaさん、カメラフォンなら自前の編集アプリは用意したほうが絶対良いと思います!
バッテリー持ちは肩透かしな結果に
nubia Z70S Ultraは6,150mAhものバッテリーを搭載。複数のレビューでバッテリー持ちが良いと評価されていたので期待していたけど、なんだか振るわない結果となってしまいました。
▼輝度を110(iPhoneの中間輝度と同じくらい)に専用機器で設定してPCMarkでテスト。100%から20%までの駆動時間は11時間10分となりました。↓
このくらいのバッテリー容量であれば15時間を超えることもザラなんですけど、テスト結果は電池持ちが悪いという評価に。いや、6,150mAhもバッテリーを搭載しているのにおかしい…。
▼うそやろ?と思ってもう一度測定。結果変わらず。↓
もしかしたらこの個体だけが変?と思って世界的に有名なGMSArenaのレビューをチェックしてみたら似たような結果でちょっと安心しました…笑(バッテリー持ちが悪いという結果に変わりはないけれど)。
私が複数のレビューで見た結果は動画再生だけの検証だったので評価に差が出たのかも?ただ体感としても、「え、こんなに電池減ってるの?」と思うこともしばしばあったので、個人的に電池持ちは良いとは言えないかな、という感じです。
まあこのテストで11時間を超えると私は丸一日バッテリーが持つので良いんですけど、バッテリー持ちに期待していると肩透かしを食らうかも。
バッテリーを傷めないバイパス充電対応が嬉しい
長丁場のゲームプレイでバッテリーを充電しながら利用すると劣化が早まるので、ゲーミングスマートフォンはバッテリーを傷めないバイパス充電(バッテリーを介さずシステムに直接給電する機能)が基本的に備わっています。
で、nubia Z70S Ultraはカメラフォンなんですけど、なんとバイパス充電(nubiaでは充電分離という機能名)に対応していました!これは嬉しいですねぇ。
また、バッテリーは満充電を繰り返すと劣化しやすくなりますが、それを遅らせるバッテリー保護(80%まで充電出来る機能)も搭載!
ただ電池持ちが悪いのでバッテリー80%運用はちょっと心もとないかも。このあたりは使い方で変わる部分なので実際にバッテリー保護機能を使ってみて問題ないか確認しましょう。
nubia Z70S Ultraの注意点
nubia Z70S Ultraは以下に対応していないので注意。
- ワイヤレス充電
- FeliCa
防水防塵はIP68/69に対応しているんですが、ワイヤレス充電とFeliCaを使っている人はnubia Z70S Ultraに乗り換えると使えなくなるのでご留意を。
nubia Z70S Ultraのレビューまとめ!
シャッターボタンを搭載したことでカメラ感がより強くなり、構えて撮影するという楽しさも倍増!この楽しさがスマホ単体で完結できている点はとっても良かったです。
もちろん全てが最高!という訳ではなく、レビューに書いている通り残念な点や惜しい点もあります。が、それらが問題なければカメラフォンの楽しさを十分味わえるモデルかと思います。
特にカメラフォンに以下を求めている人は相性が良いはず!
- SNS映えする色鮮やかな写真が好き
- エモい写真も撮影したい
- パッと切り替えられる画角で綺麗に撮りたい
- 35mmの足を使う撮影が好き
価格もカメラフォンとしては比較的安価なので、コスパの良いカメラフォンを探している人はnubia Z70S Ultraも選択肢に入れてぜひ検討してみて下さい。
それではnubia Z70S Ultraのレビューでした。参考になれば幸い!
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