サムスンが折り畳み&巻き取り式ディスプレイを採用したスマートフォンの特許を取得？
TCLに続きサムスンも折り畳み&巻き取り式ディスプレイを搭載したスマートフォンを開発中かもしれません。詳細は以下より。
サムスンが折り畳み&巻き取り式ディスプレイを採用したスマートフォンの特許を申請！
海外メディアの91mobilesによると、韓国の家電メーカーであるサムスンが2021年6月に世界知的所有権機関（WIPO）に特許申請書を提出。12月16日に内容が公開されたと伝えています。
特許の説明には、「折りたたみとスライド操作が可能な電子機器」と書かれているとのこと。
特許申請書にある画像には、スマートフォンのディスプレイが片側に折り畳まれるだけでなく、展開させることが可能であることを示しています。
これにより、スマートフォンの画面領域が広がり、コンテンツ消費やゲーム、その他色々なことが可能になるはずだと91mobilesは述べています。
▼その特許に記された図面には、スマートフォンのディスプレイに巻取り式の展開可能なものを搭載している様子が分かります。↓
Samsung patents phone with folding and sliding display design – 91mobiles.com
巻き取り部分が完全に開くと、非展開時よりも画面の面積はかなり大きくなるようです。
▼巻き取り部分が展開中に折り畳む図を見ると案外迫力を感じます。↓
Samsung patents phone with folding and sliding display design – 91mobiles.com
▼巻き取り部分が展開していない時でも、折り畳み部分は稼働するようになっています。↓
Samsung patents phone with folding and sliding display design – 91mobiles.com
このスマートフォンの巻き取り型ディスプレイは、ユーザーが必要なときにいつでも展開でき、稼働中のタスクによって展開するか展開しないかが左右されることになるとも伝えています。
▼この機構を搭載するスマートフォンには、折り畳むためのヒンジ機構と巻き取り部分を押し出すためのモーターが搭載される予定とのこと。↓
Samsung patents phone with folding and sliding display design – 91mobiles.com
2つの機能を両立する都合上それなりに機構が複雑になるようですね。確かに申請図面を見る限りヒンジやモーターが詰め込まれていてややこしそうな感じを受けます。
折り畳み&巻き取り式ディスプレイを採用したスマートフォンの発売に関しては、まだ機構に関する特許の段階での話ですので、現時点では不明とのことです。
機構が複雑な分、耐久性はどうなるのかが気になるところ
同じような折り畳み&巻き取り式ディスプレイを採用したスマートフォンに関しては、TCLが「Fold ‘n Roll（仮称）」をプロトタイプという形ではありますがDTC 2021に出展していました。
以前にガルマックスでも取り上げていますが、Fold Universe氏が投稿した動画を見るにある程度製品化ができており、後はソフトウェアを煮詰めればおおよそ完成といったところまで漕ぎ着けているように見えました。
サムスンも有機ELディスプレイに関する技術力は世界でもトップクラスの企業ですので、現段階での実現は不可能ではないと個人的には思っています。
ただ、これはTCLの折り畳み&巻き取り式ディスプレイ搭載の端末に関して取り上げた記事でも述べたことですが、筆者が懸念しているのは耐久性。
どうしても駆動部が増えている都合上、壊れる要因（例えばモーター部分にゴミが挟まってモーターが破損した等）が普通のスマートフォン以上に考えられるので、その辺をどう対策するかが重要かと考えています。
特にサムスンは初代Galaxy Foldでディスプレイの耐久性に関して騒ぎになった件もありましたし、余計にディスプレイの耐久性はナーバスになっている部分かとも思います。
機構に関してはこれから煮詰めていくものと推測していますが、サムスンは折り畳みスマホでは不動の地位を築いているのもありますし、是非とも一般ユーザー向けの製品として形にして欲しいものですね！
▼TCLの折り畳み&巻き取り式ディスプレイを搭載した端末に関してガルマックスで取り上げた記事は以下になりますので、あわせてご覧ください。↓
