スマホは無線で充電する時代が始まる。KDDIがワイヤレス充電をお披露目

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スマートフォンやスマートウォッチはワイヤレスで充電する時代が近いうちに始まるーー

米ラスベガスで開催している世界的な家電見本市の「CES」で、KDDIが2015年1月に出資したOssia(オシア)が無線充電器「Cota(コタ)」を展示。ようやく形となりお披露目されたのだ。

その完成度は既に「実用的な段階」に達していると感じた。

正真正銘の「無線充電」

ワイヤレス充電自体は既にスマートフォンやマウス等で製品化されており、私もドコモのワイヤレス充電台を以前使っていたが、現時点で世に出回っているワイヤレス充電は、ケーブルこそ挿さなくても良いが、充電台にスマートフォンを「置く」必要がある。

今回展示された「Cota」は正真正銘の無線技術を利用したワイヤレス充電となっており、10m程離れていても充電できる。

「Cota」は実用レベルに達している。

「Cota」はワイヤレスで約10m離れた場所でも最大1wで充電が可能となっており、1時間に25%程度充電できる性能と謳っている。また、一台の「Cota」で複数の端末に同時充電も可能だ。

特筆すべきは2.4GHz帯を利用した無線技術を利用している点。

2.4GHz帯はWi-Fiで幅広く利用されておりスマートフォンなどのデジタルガジェットでも標準的に搭載されている。つまり、2.4GHz帯の電波を掴めるアンテナの流用も可能で、デジタルデバイスメーカーはCotaに対応したチップを搭載するだけで良いので導入コストも安い。

報じられている内容ではCota対応のチップを搭載するコストは「量産化すると1~2ドル程」となっており、今後、爆発的に普及する予感。

小さなデバイスになるほどワイヤレス充電は有意義。

2015年はAppleがスマートウォッチ「Apple Watch」ほ発売して大きな話題を呼んだ。しかしながら「バッテリーの持ちが悪い」という問題も浮上。

端末が小さくなればなるほどバッテリーの搭載容量が減るので、今後スマートフォンに取って代わる可能性があるウェアラブル製品にとってバッテリー問題は致命的となっていた。

この様な小さなデバイスにとっては非常に利便性が向上する技術であるのは間違いない。

もちろん、この技術を使えばスマートフォンなどに限らず、デジタルカメラだったり携帯ゲーム機であったり、バッテリーを搭載する製品に幅広く活用できる。

今後のライフスタイルが激変する技術だ。

遂に実用段階にまで漕ぎ着けたワイヤレス充電技術。将来的には無料Wi-Fiスポットならぬ「無料充電スポット」がカフェ等で利用できる可能性も高い。

電波に電気をのせることが出来るということは、更に技術が向上すると、それこそ大手キャリアが自前の電波に電気をのせて月額製で電波を掴めるところなら全国どこでも充電ができるようになるかも知れない。

少し前までは夢の様な話ではあったが、技術向上によりワイヤレス充電技術は実用段階だ。将来的にも非常に期待できる先進的な技術。

私達のデジタルライフがどの様に激変するのか非常に楽しみである。

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