AXON7スペック詳細。DSDS対応でコスパ最強なハイスペスマホ
ZTEが本日の新製品発表会でお披露目する「AXON7」の製品ページが公開されました。
以前、FREETELの極2で「KIWAMI2スペック詳細。機能や性能は魅力的だが現時点では高いの一言」と書いてバランスが悪いと言ってましたが、AXON7はまさに隙間をピンポイントで攻めたハイエンド端末でコスパ最強のデュアルSIMデュアルスタンバイ(以下DSDS)対応SIMフリースマートフォンです。
弟分のAXON7miniに関しては以下の記事で纏めています。
【関連】AXON7miniスペック詳細とZenFone3との比較
それではスペックを確認してみましょう。
目次をクリックすると各項目へ移動します
AXON7のコストパフォーマンスについて。
まず、AXON7の立ち位置ですが最近のスマートフォンでトレンドとなっているDSDSに対応しているので、他社のDSDS対応製品と比較した場合ハイスペックスマートフォンとして現時点でコスパ最強です。
ASUSのZenFone3はミドルハイスペックSoC「Snapdragon 625」を搭載。AnTuTu基準ベンチスコア7万~7万5千点で39,800円。
FREETELのフラッグシップモデルであるKIWAMI2(極2)はMediaTekのハイエンドSoC MT6797(Helio X20) (同社ではハイスペックの位置だけど業界全体との性能比較ではミドルハイスペック)を搭載しておりAnTuTu基準ベンチスコア7万5千~8万点で49,800円。
そして今回紹介するZTEのハイエンド端末AXON7は極2と同等のメモリ4GB、保存容量64GB、有機ELパネル(5.5型2560 x 1440)、DSDSを搭載しながらSoCはQualcommのハイエンドSoCであるSnapdragon820を搭載しており、AnTuTu基準ベンチスコア12万~12万5千点で59,800円。
追記:発売開始となりました。Amazonなどでも取扱を開始してます。
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日本国内ではASUSのZenFone3 Deluxe(Snapdragon820搭載モデル)が発売されず、更に上位モデルであるSnapdragon821搭載モデルが発売となりますが、価格は89,800円と高価。
という訳で、ZTEのAXON7は完全に空きのあったハイスペック帯にピンポイントでぶつけてきた製品です。ちなみにAXON7で搭載されるSnapdragon820は2016年の冬モデルであるXperiaXZと同じSoC。これが6万以下で手に入るのでコスパ最強です。
AXON7の性能は紛れもないハイスペックモデル。
発売日は追記します。追記:発売日は10月21日で約一週間後に登場します。
項目 | スペック |
---|---|
OS | Android M(6) |
SoC | Snapdragon820 Quad-core 2.15GHz |
メモリ | 4GB |
保存容量 | 64GB SDスロットで拡張可能 |
液晶 | 5.5型(有機EL) 2560 x 1440 画素密度515.3ppi 2.5Dラウンドエッジ Gorilla Gen4 |
カメラ | 背面:2,000万画素 (F値1.9) 前面:800万画素 (F値2.2) |
対応バンド | LTE 1/3/8/19 28/41 3G 1/6/8/19 GSM 850 /900/1800/1900 |
CA | バンド3+バンド19 |
Simサイズ | NanoSIM×2 (DSDS対応) ※片方はSD共用 |
バッテリー | 3,250mAh (QC3.0対応) |
サイズ/重量 | 縦151.7mm 横75mm 厚さ7.9mm 重量175g |
カラー | イオンゴールド クオーツグレー |
備考 | Wi-Fi IEEE802.11 b/g/n/ac Bluetooth 4.1 位置情報 GPS/A-GPS/Glonass/Bei dou センサー 指紋認証センサー、電子コンパス 加速度センサー、近接センサー 光センサー、ジャイロセンサー ホールセンサー 端子 USB Type-C 3.5mmイヤホンジャック |
SoCにはQualcomm社のハイエンドSoC「Snapdragon820」を搭載。メモリは4GBの大容量を搭載しています。
保存容量は64GBでMicroSDで拡張可能。液晶は5.5型で発色の良い有機ELパネルを採用しており、画面解像度は2560 x 1440のフルHD超えとなっています。画素密度も515.3ppiで超高精細。
センサーにはジャイロセンサーも搭載しているので仕様的にはポケモンGO等のARゲームにも対応してます。また、本体背面カメラ下に指紋認証ユニットも搭載。
バッテリー容量は比較的大容量な3250mAhで充電端子は裏表関係なしに差し込めるUSB Type-Cを採用。充電にはQualcommのQuickcharge3.0に対応しているので、Quickcharge3.0対応の充電器であれば爆速で充電可能です。
AXON7はDSDSに対応。
2枚のSIMを差し込み、音声通話はこっち、データSIMはこっちという感じに個別で使えます。但し、同時待ち受けとなるので同時利用は出来ません。
音声通話SIMとデータSIMを分けて運用する場合、音声通話中にデータ通信出来ません。また、データ通信中に音声通話がかかって来るとデータ通信を中断します。
欠点もありますが、大手キャリアのかけ放題+データは安い格安SIMを利用する事が可能ということで非常に注目度の高い機能となっており、SIMフリースマートフォン業界ではトレンド機能となってます。
AXON7の対応する電波はドコモ、ソフトバンク、ワイモバイル。
ドコモSIMとドコモ回線を利用している格安SIMで使えます。
ドコモのLTE電波には、主要バンドの1、東名阪の高速通信バンド3、郊外や地下等のつながりやすさを左右するプラチナバンドの19、2015年末からサービスインしたバンド28の4つに対応。全く問題ありません。
3Gに関しては主要バンドのバンド1、山間部や農村地区をカバーするFOMAプラスエリア対応のバンド6に対応。DSDSで音声通話を3Gに設定して安心して利用できます。
DSDSではLTE(4G)+3Gの組み合わせとなるので、一般的にDSDS利用時は音声通話を3G、データは高速なLTEに設定します。
この時、3GのFOMAプラスエリアに対応していない製品だと山間部や農村地区、地方などで圏外率が多くなり信頼性に欠けます。これは、どの様なDSDS対応機種でも共通する事ですので知っておいて下さい。ドコモ回線でDSDSを利用する場合は3Gのバンド6は必須です。
AXON7はドコモのSIM、ドコモの回線を利用した格安SIMで安心して利用できます。
ソフトバンク&ワイモバイルもフル対応。
ソフトバンクとワイモバイルは全く同じ電波を利用しています。
【関連】ワイモバイルの電波、エリア、対応バンドってソフトバンクと一緒?
LTE回線では主要バンドの1、補助バンドの3、プラチナバンドの8に対応。また、TDD-LTEのバンド41まで利用できるフル対応モデルです。
3Gも主要バンドの1と8を利用出来るので安心して利用可能です。
私はワイモバイルユーザーなので、メインSIMにワイモバイルの音声プラン(データ付き契約のSIM)を挿し込み、ワイモバイルのデータ容量を使い切ったらDSDS機能でワイモバイル音声+ドコモ系回線網の格安SIMデータプランに切り替えて運用します。
【関連】ワイモバイル音声プランのSIM単体新規/MNP契約で1万円還元!ワンキュッパ割と併用で激安!
AXON7の残念なポイント1。au回線に非対応。
AXON7ではau回線に対応していません。バンド18に対応していればau VoLTE 対応SIMでフルLTEでの利用(通話もデータも4Gを利用)が可能だったので残念。
DSDS対応端末でau回線を利用したい場合はZenFone3がオススメです。
AXON7の残念なポイント2。キャリアアグリケーションの対応状況。
キャリアアグリケーション(以下CA)とは複数の電波を同時に掴むことにより通信速度を底上げする技術です。
通信速度の向上具合は上乗せ計算となり、例えばAの電波が50Mbps、Bの電波が100Mbpsの場合、同時にA、Bの電波を掴むと150Mbpsの通信速度で通信が可能となります。
最近のSIMフリースマホではCA対応モデルが多くなってきているのですが、AXON7はドコモ系回線網の「バンド3+バンド19」の組み合わせしか利用できません。
バンド3は東名阪の高速通信バンドですので、CAの恩恵は一部ユーザーに留まります。何故、主要バンドの1と組み合わせなかったのか謎です。
AXON7の残念なポイント3。SIMトレイとSDスロットが共用。
DSDSを利用する場合は2枚のSIMを挿し込むのでSDが利用できません。SDを利用するとSIMが1枚しか挿せないのでDSDS機能が失われます。
保存容量自体は64GBと多い方なので、事前に運用方法を決めておくと良いでしょう。
AXON7のごちゃごちゃした魅力的な機能は店頭チェック。
ガルマックスのスペック詳細解説は文字の如く「仕様評価」です。
例えば、AXON7でアピールしているカメラやオーディオの素晴らしさは仕様表からでは出来栄えが分かりません。
本体のサイズ感や質感、カメラの映り具合、UIの操作性、サウンド関連は体験しないと分からない事であることに加え、感じ方は人それぞれですのでネットで注文する前に家電量販店等で実機をチェックして下さい。
カメラは2000万画素超え。レンズは超明るいF値1.9を採用。
メインカメラは画素数2000万画素。画素数が多くなると画質が暗くなりますが、その点を非常に明るいF値1.9のレンズ(光を取り込める範囲が多いということ)で補っている感じです。
インカメラも800万画素と高画素ですので自撮りなどでも美しく撮影出来るでしょう。
カメラアプリの詳細は仕様表に書いていないので、マニュアルモード等が利用可能であるかは分かりません。
店頭での実機チェック時は、カメラアプリの設定範囲、実際に撮影した後に保存画像を確認して劣化が無いことを確認しましょう。
映画館などで導入されているサラウンドサウンドの「Dolby Atmos」に対応。
国内のスマートフォンでは初採用らしいです。
また、ハイレゾ対応のFi-Hiサウンドや、最高水準のオーディオ専用チップ「AK4490」に対応しているそうです。
かなりZTEはAXON7のサウンド関連を推しているので自信満々っぽいですが、こちらも聴いてみないと良し悪しは判断できません。店頭でのチェック項目に入れておきましょう。
BMWのグループ企業と共同開発した美しいボディーが自慢。
本体のデザインはファッションデザインを主とする「Design works」というBMWのグループ企業さんとコラボしたらしいですよ。スポーツカーをモチーフとした流麗な曲線となっているのが特徴です。
AXON7の競合機種。
競合というよりも住み分けと言ったほうが正しいかも知れません。
↓ミドルスペックならFREETELのRAIJIN(雷神)。↓
↓ミドルハイスペックならASUSのZenFone3。ぶっ飛んだ性能のガジェットマニア向けハイエンドならZenFone3Deluxe。↓
そして、コスパを重視したハイエンドスマホなら本記事で紹介しているAXON7で決まりです。
AXON7は手頃な価格でハイスペのDSDS対応機が欲しい方にオススメ。
CAの対応状況だけは残念ですが、QualcommのSnapdragon820を搭載しているハイエンド端末且つDSDSに対応している製品が6万以下で手に入るのはコスパが非常に良いです。
ハイエンドSoCを搭載しているのでハードな3Dゲームもガツガツ遊べます。
SIMフリーのハイエンド端末が欲しいけど、出来るだけ安いモデルを探しているのであればAXON7は要チェック端末です。
非常に出来栄えが良く、また、競合がいない部分へピンポイントでぶつけてきた魅力的なスマートフォンです。
【公式】ZTE AXON7