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KIWAMI2スペック詳細。機能や性能は魅力的だが現時点では高いの一言

FREETELのフラッグシップ機であるKIWAMI2の総合評価10月6日にFREETELが同社のフラッグシップモデルとして「FREETEL SAMURAI KIWAMI2」を発表。フラッグシップということでFREETEL内では最高性能を誇る端末ですが、業界全体での性能ランクはハイエンドではありません。同価格帯で考えるとミドルハイエンド。

錯覚しそうですがFREETELさんもお上手。フラッグシップという言葉=ハイエンドではないという事を覚えておきましょう。だから5万を切る価格なのです。

ですので性能帯を理解し価格面と釣り合わせると、それほどコスパの良い端末では無いのです。

KIWAMI2の発売日と価格。

発売日は2016年12月22日発売で価格は49,800円。

発売日に関しては「RAIJINスペック詳細。使える安いDSDSスマホはこれで決まり。」でも書いてますが、発表から約2ヶ月も開けての発売は販売戦略に関して素人の私が考えても「発売までが遅すぎる」ということ。今欲しくてもその熱のクールダウンには十分すぎる期間です。

以前、Windows10mobileの端末を打ち出したときに発売日直前で値下げしていたので、もしかしたらまたパフォーマンス的に値下げするかも知れません。

KIWAMI2の端末性能はミドルハイエンド。

項目スペック
OSAndroid6
(7にアップデート予定)
SoCMT6797(Helio X20)

コア数10
Cortex-A72×2(2.3GHz)
Cortex-A53 × 4(2GHz)
Cortex-A53×4(1.4GHz)
メモリ4GB
保存容量64GB
(SDスロット非搭載)
液晶5.7型(有機EL)
2560×1440

画素密度
515.3ppi
カメラ背面:1600万画素
前面:800万画素
対応バンドLTE
B1/2/3/4/5/7/8
12/17/19/28

3G
1/5/6/8/19​

GSM
850 /900/1800/1900
CA1+19/3+19
(ドコモバンドで利用可能)
SimサイズNanoSIM×2
バッテリー3400mAh
サイズ縦157.2mm
横77.5mm
厚さ7.2mm

重量168g
センサーGPS搭載 (A-GPS対応) / GLONASS
Beidou/加速度センサー /近接センサー
光センサー / 重力センサー / 気圧センサー
ジャイロセンサー /磁気センサー / e-compass
(仕様的にポケモンGOのAR機能利用可)
備考Wi-Fi
802.11 a/ac/b/g/n

Bluetooth
4.1 HS対応

端子
USB Type-C
イヤホンジャック

指紋認証
ホームボタンに内蔵

SoCにはMediaTekのMT6797(Helio X20) を搭載。MediaTekではハイエンドランクのSoCで10コアというインパクトはありますが、業界全体で比較すると性能ランクはミドルハイエンド。立ち位置的にはQualcommのミドルハイエンドSoCであるSnapdragon625を若干上回るといったところ。

MediaTekのMT6797(Helio X20)の性能計測では端末性能は非公開でAnTuTu基準で85,000点。恐らく、KIWAMI2は画面解像度2560×1440のフルHD超え端末なので7万点台中盤~8万点に届くと御の字。

ZenFone3Deluxeに搭載されているSnapdragon821の性能はMediaTekのMT6797(Helio X20)の約1.8倍から2倍の処理性能を誇ります。フラッグシップ=ハイエンドと考えていると、Snapdragon821搭載機と比較しなければいけませんが、もはやこれだけの処理性能差があるので、比較する土俵が違います。

という訳で、KIWAMI2の基本動作性能はミドルハイエンド端末です。

ハイスペックなDSDS対応製品をお探しなら以下の端末は要チェック。

KIWAMI2のメモリ、画面、解像度は好印象。でもデカイ。

画面サイズは5.7型。前フラッグシップ機のKIWAMIでは6型でしたので若干コンパクトになりましたが、それでも5.5インチ超えというだけで人を選ぶ大きさです。ただ、本体の大きさは5.5型のiPhone7Plusよりもコンパクトなので画面占有率は高いですね。

画面解像度は2560×1440で画素密度は515.3ppiを誇り超高精細。大きな画面でもドットを認識できない程の解像度です。

それと、有機ELパネルを搭載しているので、発色の美しさもピカイチ。但し、有機ELは焼き付きを起こすのでその点は少し気になります。

ただ、SAMURAI REIから搭載されたFREETELボタン(記事については「【レビュー】SAMURAI REI(麗)の指紋認証付き「FREETELボタン」の使い勝手が最高!」をどうぞ)を搭載している事(ホームボタンのみでナビゲーションバーの役割を果たすため、焼き付く原因となるナビゲーションバーの固定表示が無い)と、FREETELのオリジナルUIは画面上部のバーが背景色と同じなので、画面の焼付き対策自体は進んでいる印象。

画面の割にはコンパクトですが、それでもiPhone7Plusと同等の大きさなのでサイズ感は必ず実機を触って確認しましょう。

KIWAMI2はMicroSDに非対応なので注意。

本体の保存容量は64GBあるので普段使いには特に問題となる事は少なそうですが、今までMicroSDを利用していた場合、KIWAMI2ではSDスロットが無いので物理的に挿すことが出来ません。

MicroSDを利用する場合は外付けカードリーダーが必要となりますが、KIWAMI2ではUSB Type-Cという最新の端子を搭載しているので、一般的なUSB-Aタイプのカードリーダーを利用する場合、USB-AとUSB Type-Cを変換するアダプター等が必要ですので注意しましょう。

▼私はこれ使ってます。USB3.0規格で通信可能。でも、KIWAMI2はUSB2.0規格なので宝の持ち腐れですが変換は出来ます↓

dodocoolのUSB-C変換コネクターレビュー!

KIWAMI2の外観はSAMURAI REI。

どっからどう見てもKIWAMI2の外観は同社のSAMURAI REIと同じです。サイズがでっかくなったSAMURAI REIです。

でも、個人的にSAMURAI REIの外観品質には満足しており、所有満足感も高いです。SAMURAI REIを持ってますが、とっても綺麗な端末ですよ。レビューは「【レビュー】SAMURAI REI(麗)の実機評価。外観とベンチマークをチェック!」で書いてます。

前フラッグシップ機のKIWAMIでは背面上部中央に指紋認証ユニットが搭載されていたので、非常に使い勝手が良かった(本体をポケットから取り出しながら手探りで指紋認証出来た)のですが、KIWAMI2のデザインはSAMURAI REI形状となりFREETELボタンを採用したことで、ホームボタンに指紋認証ユニットが内蔵されてます。

KIWAMI2の対応電波やSIMスロットの仕様。

KIWAMI2では最近流行りのデュアルスタンバイに対応しています。

音声通話はこっちのSIM、データ通信はこっちのSIM。という感じに個別に設定出来るので、データ通信だけ格安SIMを使うという運用も簡単。

但し、デュアルスタンバイは同時待ち受け出来る機能ですので同時通信出来ません。音声とデータを2枚のSIMで分けている場合、音声通話中はデータ通信が出来ず、また、データ通信中に通話がかかってくると音声SIMに切り替わるので、何かをダウンロード中にデータ通信を中断します。この点は注意してくださいね。

KIWAMI2の対応電波はドコモとソフトバンク(ワイモバイル)に合致。

ドコモ、ソフトバンク(ワイモバイル)の主要バンドはプラチナバンドも含めて3G/4G(LTE)共にしっかり対応しているので電波的に安心して利用可能です。

但し、ソフトバンク(ワイモバイル)に関しては、TD-LTEのバンド41に対応していないので補助的バンドの41は使えません。が、それほど単体バンドでは恩恵が無い補助バンドですので対応していなくても問題ありません。

キャリアアグリケーションの恩恵はドコモのみ。

キャリアアグリケーションは複数の電波を同時に掴むことにより通信速度を底上げする技術です。例えば電波Aが100Mbps、電波Bが50Mbpsの場合、同時に掴むと150bpsに底上げされます。

KIWAMI2では2つの電波を掴める2波キャリアアグリケーションに対応していますが、バンド1/バンド19、バンド3/バンド19の組み合わせのみとなり、また、バンド19はドコモのプラチナバンドですのでソフトバンク(ワイモバイル)では利用できないバンドの組み合わせとなってます。

KIWAMI2のカメラは実機で撮影しよう。

FREETELのカメラアプリは自社開発のFREETELカメラアプリを使ってます。

メイン1,600万画素、イン800万画素と中々のスペックですが、カメラというものはハード的な性能とソフトウェアが融合して初めて評価出来る部分です。

カメラは実機で撮影を行い、撮影した画像をビューワーで確認してから自身で評価しましょう。ビューワーで撮影後の確認をすることにより、撮影時に画面に映し出されている映像と画像保存後の劣化度合いが確認できます。たまーに、撮影後の画像が劣化しまくる端末があるので、格安スマホではカメラの実機撮影をオススメします。

KIWAMI2は競合他社製品と比較されるとコスパの悪さが目立つ。

最近の格安スマホのトレンドは先述した「デュアルスタンバイ」機能です。モトローラー、ZTE、ASUSのZenFone3など、立て続けにデュアルスタンバイ機能が利用できる端末が登場していますが、トレンドとなる機能を搭載している他社競合製品と比較して、KIWAMI2は性能と価格のバランス的に分が悪いです。

まず、KIWAMI2の価格対性能的に他社製品と比較するとZenFone3に軍配。画面解像度やメモリ搭載量など少しの性能差はありますが10,000円も違います。個人的にこれっぽっちの性能差に10,000円の価値があるとは思えません。私ならZenFone3を買います。

もっと性能の高いものを選ぶのであれば、8万クラスのハイエンドスマートフォンとなりますが、それらと比較すると性能的にはボロ負け。

簡単に立ち位置を分析すると、確かに他社のミドルハイスペック帯の性能よりも若干上位で、出来るだけ競合しない位置に立たせているようですが、それが裏目にでてどっち付かずの微妙な位置にぽつーんと立ってる感じです。つまり、中途半端で端末にコスパを重視する場合や性能を重視するという層はKIWAMI2をスルーする可能性が高いです。

性能的な立ち位置でコストを下げてコストパフォーマンスをウリにするのであれば競合製品と十分戦えるだけの魅力が詰まっていますが、KIWAMI2は「性能はちょっといいけど、性能に見合った価格だよ」ということで、コストパフォーマンスに関しても魅力を感じません。

今の価格なら、一般向け販売で正直そんなに売れないと思います。というか前後の立ち位置の競合機種に喰われます。

何かキラリと光るものがあれば良かったのですが、「KIWAMI2じゃ無いと駄目」という部分が無いんです。中々苦戦しそうな端末だと思います。

一点期待するならFREETEL SIMとの抱き合わせ割引ですね。FREETELの内部割引やアウトレット割引は結構魅力的なので、KIWAMI2を検討するなららFREETEL SIMの抱き合わせも検討しておいたほうが良さげです。

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