GMKtec EVO-T1の本音レビュー!Intel Core Ultra 9 285Hを搭載する拡張性抜群のミニPCを試す

GMKtecの最上位グレードであるEVOシリーズに「GMKtec EVO-T1」が仲間入り!Intel Core Ultra 9 285Hを積んでるということで、私(GARU)も気になっていたモデルである。

そんな気になっちゃって仕方ないGMKtec EVO-T1ちゃん。触ってみたいなと思ってたら、なんとメーカーさんに触る機会を頂いた!というわけで実際に使ってどうなのか本音を織り交ぜながらレビューしていく。

▼価格は変動するのでリアルタイム価格はリンク先で必ずチェックするように。↓

■GMKtec EVO-T1■

初出時価格→189,999円~

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スペック、ベンチマーク、検証結果

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ミニPCとしては大きめサイズ

GMKtec EVO-T1のサイズは154×151×73.6mmで重量は910g。ミニPCと言えば10cm四方のサイズが結構多いので、本機はちょっと大きめサイズである。

▼おおおお。さすが最上位モデル!謎の金属プレートが備わるなど装飾もなんだか豪華。筐体の質感もめちゃくちゃ良い。↓

▼iPhone 16と並べてみた。やっぱりミニPCとしてはちょっと大きめでモニター台の下には突っ込めないサイズ感。まあそれでもデスクトップPCとしては超コンパクトだけれど。↓

▼筐体上部にはシステムファンのLEDコントロールボタンを搭載していて13種類の照明効果を切り替えられるぞ!なんだかゲーミングPCみたい!↓

▼ちなみに金属プレートの隙間からライディングがチラッと見えるくらいなので、派手にビカビカ光るわけではなく控えめな印象だった。↓

▼そうそう、側面にもゴム足がついていたのでこんな感じで縦置きもOK。↓

端子類も充実!単体で4画面出力にも対応

GMKtec EVO-T1はやや大振りな筐体を活かして沢山の端子類を搭載していた!

▼フロントはこんな感じ。Type‐Cを備えているのが分かってるなって思う。↓

  • 1×3.5mmコンボオーディオジャック
  • 1×USB3.2 Gen2 Type-C (PD/DP/データ)
  • 3×USB3.2 Gen2 Type-A
  • 白色LED付き電源ボタン
  • CMOSクリアボタン

▼背面はこんな感じ。フロントにも3.5mmコンボオーディオジャックを備えているが、背面にも備わっているのが分かっているなって思う。↓

  • 1×5.5×2.5mm充電ポート
  • 1×3.5mmコンボオーディオジャック
  • 1×HDMI 2.1
  • 1×DP 1.4
  • 1×Oculink(PCIe Gen4×4、ホットプラグ非対応)
  • 2×USB2.0 Type-A(スタック型)
  • 2×2.5G LAN(Realtek 8125BG)

と、こんな感じで端子類も充実していた!まあ強いて言えばSDカードスロットは欲しかったけれど。

外部映像出力はHDMI 2.1、DP1.4、USB4、Type-Cの4つを使うことで、なんと本体のみで最大4画面出力できるぞ!私はデュアルディスプレイで十分だけど3画面以上必須という人は嬉しい仕様じゃなかろうか。

また、外部GPUをぶっ挿すときに役立つOculinkを搭載しているのもGMKtec EVO-T1の魅力と言えそうである。

M.2 2280を換装ではなく増設できる

GMKtec EVO-T1は拡張性も抜群。なんとM.2 2280が最大3枚も積めるのだ。M.2 2280は比較的安価に手に入るのでメッチャありがたい!

というわけで、内部へのアクセス方法もチェックしておく。

▼まずは底面のネジ型のゴム足を取る。指でクルクルすると外れるので工具不要。ゴム足を取ると筐体を覆っている謎の金属パーツがパコッと外せる。↓

▼続いては側面の左右についてる小さなネジ4本を外す。こっちは工具が必要なのか。どうせなら工具フリーで外せるようにしてほしかった。↓

あとはパッカーンと開くだけ!上部と下部はファンのケーブルが繋がっているので切らないように注意しよう。

▼中はこんな感じ。換装ではなく増設できるのが超絶Good!ただ筐体がデスクトップと比べると筐体はかなり小さいので、発熱対策はしっかり行ったほうが良さそうである。↓

3つのパフォーマンスモードを選べる。が、切り替えが面倒

GMKtec EVO-T1はIntel Core Ultra 9 285Hを搭載!性能についてはデフォルトのバランスモードで測定した結果を上の方にまとめているので見てほしい。

▼で、いま「デフォルトのバランスモード」って言ったんだが、実は他にも動作モードを備えている。↓

デフォルトのバランスモードというのは丁度中間の設定で、もう少し性能を落としたサイレントモード、逆にもう少し性能を上げたパフォーマンスモードも用意されている。

こんな感じでアピられていたので、「専用ボタンとかソフトウェアで切り替えられるんだろうな」と思っていたが、なんとまさかのBIOS画面から変更する仕様だった。

それは控えめに言って超絶面倒くさい。正直、ファンの色を変えるボタンをパフォーマンス切り替えボタンにしろよと思った。初心者だとBIOSなんて怖くて触れんからな。

一応切り替え手順を残しておくと、起動時にESCキーを連打してBIOS画面に入り、Mainタブの「Power Mode Select」という項目から動作モードを選択。最後にSave & Exitタブの「Save Changes and Exit」を選択して「Yes」を選べば再起動して選択したモードで起動する。

▼各モードでAnTuTuを測定してみた結果は以下。上からパフォーマンス、バランス、サイレントで並べているが、CPU性能がセーブされているのが分かるはず。↓

バランスとサイレントは体感で違いを感じなかったので、バランスで問題ないという人は消費電力の少ないサイレントでも十分な可能性がある。サイレントでも問題なければ電気代も節約できる。

一方でパフォーマンスモードはベンチマークだけでなく、ゲームやエンコードでも差があったので、ヘビーな使い方が多いならパフォーマンスモード一択といった感じではなかろうか。

ただ、消費電力のことを考えると高いパフォーマンスは必要なシーンだけで使いたいという需要はあるはずだし、初心者さんにBIOS画面で弄れというのも敷居が高い。

やっぱりパフォーマンスモードを簡単に切り替えられる仕組み(切り替えボタンなりソフトウェアなり)は絶対あったほうが良いのでこの点は改善してほしい!

性能が高い!私の仕事PCより余裕で快適だった

私はIntel Core Ultra 7 258Vを搭載するノートPCを仕事用に使っている。

このノートPCでもPhotoshopでの画像制作、Premier Proでの動画編集(FHDソース)、Lightroom CCでの写真編集など、そこそこ重量級の仕事も問題なく行えているが、Intel Core Ultra 9 285Hを搭載する本機は快適性がグッと増した。

ぐぬぬ…このノートPC30万円近くもしたのに…。

と言いたいところだが、まあIntel Core Ultra 7 258Vはモバイル向けの省電力性能を重視したCPUであることに対し、本機のIntel Core Ultra 9 285Hはハイパフォ重視だから仕方ない。そもそもグレードも違うし。と言い聞かせて気持ちを静めた。

エンコード速度もM4 MacBook Air超え

パソコン作業の中でも重量級の処理となるエンコードを試してみる。

さすがにIntel Core Ultra 7 258Vと競わせても結果は分かりきっているので、そのへんに転がってたM4 MacBook Airさんにも参戦してもらって戦わせた。

▼30分の4K/60FPSの映像を1080P/60FPSへエンコードした結果は以下の通り。↓

GMKtec EVO-T1(バランス) 30分54秒
GMKtec EVO-T1(パフォーマンス) 29分14秒
M4 MacBook Air 33分7秒
Intel Core Ultra 7 258V 41分48秒

M4 MacBook Airと比較した場合、GMKtec EVO-T1のバランスモードですら速い。パフォーマンスモードならバランスモードよりもさらに1分40秒速く、M4 MacBook Airと比べると4分弱ほど時短できてしまった。

おいおいスゲーな!Intel Core Ultra 9 285H!という感じである。

ゲームもそこそこ遊べてしまう

GMKtec EVO-T1は外部GPUを搭載していないので、Intel Core Ultra 9 285HのオンボードGPU「Intel Arc 140T」を使うことになるんだが、これが思ってたよりもパワフルでビックリした。

▼例えば1,920×1,080解像度でAPEX(画質低設定)は、視野角110でも100FPS前後で動いてしまった。もちろん動作は快適と言える水準。普通にスゲー!↓

▼原神のPC版はスマホ版よりも重いが、画質「中」で50~60FPSで遊べる。こっちも十分ゲームを楽しめるレベルである。↓

いつの間にかオンボードGPUでもガッツリ本格的に遊べる水準になたもんだなぁ。と、おじさんはとってもビックリしている。

ただ、パワフルと言っても所詮オンボードGPU。

最新AAAタイトルのモンハンワイルズは画質最低設定&フレーム生成機能を使っても設定変更を推奨されてしまった。あとはもう解像度を落とすという最終手段しかない。それは嫌だ。

▼上から画質「中」、「低」、「最低」の結果。ベンチ途中でガクッとフレームレートが下がるシーンもあったので、流石に厳しい印象だった。↓

Oculinkでグラボをぶっ挿してゲームパワーをアップしてみた

さっきオンボードGPUでモンハンワイルズは快適にプレイできないと嘆いていたが、普通であれば「諦める」または「ゲーム性能の高いパソコンに買い替える」の二択になってくる。

しか~し、GMKtec EVO-T1はOculinkを搭載しているので、ゲーム性能を後から簡単にパワーアップできるのだ。

▼という訳で、そのへんに転がっていたRTX3060Tiをぶっ挿してみた!ちなみにグラボをぶっ挿しているマウントはこれ。↓

▼まあ当然の結果ではあるけれど、モンハンワイルズも画質「中」で快適にプレイできる判定となった!(接続するグラボで結果は変わるのでご留意を)↓

ぶっちゃけ買う前からゲームを視野に入れているなら端からゲーミングPCを買ったほうが絶対良いんだが、まあ急に遊びたいゲームが出てくるかも知れん。

そんな時はパソコンを買い替えるよりも低負担でゲーム性能をドッカンとパワーアップできるのは非常にありがたい。これでモンハンワイルズもバッチリ遊べる。

OSはもちろんOEM版

▼これはいつもの確認。まあ当たり前だが個人で使って良いOEM版だった。↓

GMKtecクラスの一流メーカーになるとまず無いが、超激安なミニPCは稀に個人で使っちゃいけないVL版を使っている事があるのだ。

そのあたりについては以下の記事で詳しく紹介しているので良かったら読んでみてくれ!

個人向け製品で法人向けのボリュームライセンス版Windowsがインストールされていないか確認する方法と対処法まとめ

GMKtec EVO-T1のレビューまとめ!

唯一なんとかしてくれと思ったのはパフォーマンスモードを簡単に変更できなかったことくらいで、その他は超が付くほど大満足!GMKtec製ってのも安心感があって大変よろしい。

Intel Core Ultra 9 285Hのパフォーマンスも非常に高く、クリエイティブ系作業を中心とした実務でもガンガン使えるほどパワフルだったし、ミニPCとしては拡張性も非常に高いので長期的に使っていける良い相棒になりそうである。

そして、こんなに高性能なのに執筆時点だと初売りとはいえ15万円切りで手に入るってのがヤバい。コスパ良すぎるだろ!!

というわけで、コスパも性能も高いコンパクトなパソコンを探しているなら、GMKtec EVO-T1はガチでぶっ刺さるはずなので、ぜひ候補に入れて検討してほしい。

それではGMKtec EVO-T1のレビューでした!参考になれば幸い!

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