macOS12ベータ版にてUWB関連要素の追加が報告!MacでもUWBに対応するかも?
iPhoneやApple WatchなどApple端末で便利な「探す」機能ですが、Apple製のPCであるMacでの探す機能が近いうちに強化されるかもしれません。
macOSベータ版にてUWBに関する要素が追加されている?
海外メディアの9to5Macによると、macOS 12(Monterey)のバージョン12.3ベータ版にて、ウルトラワイドバンド(略してUWB)技術のサポートに必要なフレームワークとデーモン(バックグラウンドで実行されるシステムの一部やソフトウェアのこと)が含まれていると報じています。
当該フレームワークとデーモンは、U1チップを搭載したiOSデバイスでUWBに関するサービスを提供するために使用されているツールと同じとのことです。
上記の理由より、AppleがU1チップをMacコンピューターに搭載することを決定した場合に、UWBを使用する利点はMacにも拡大される可能性があるとしています。
UWBとは短距離無線通信技術の一つで、10m程度の距離内で通信が可能ないわゆる近距離無線技術と呼ばれるもの。それにより、近い距離であれば2つ以上のUWBデバイスが互いの位置を正確に特定することが可能になっています。
Appleでは2019年リリースのiPhone 11で初めてUWB技術を自社デバイスに導入し、その後、Apple Watch、HomePod mini、AirTagなど着実に対応端末を拡大しています。
▼このように探したいモノの正確な距離まで出てくるのもUWPのおかげ。↓
以前より音を鳴らすことで大体の位置を探ることはできていましたが、UWPを利用した距離や方角まで分かるシステムのおかげで格段に見つけられる確率がアップしているのは特筆すべきことでしょう。
しかし、iPadの2021年モデル(Proを含む)でも未だにUWB技術を搭載していないことから、考えられるのは、Appleがより多くのデバイスでUWB技術の実験を行っていることではないかと9to5Macは推測しています。
今回の情報はあくまでもOSのベータ版にUWB関連のソフトウェアが含まれているだけで、U1チップを搭載したMacやiPadがいつ登場するのかは不明な状況です。
最後に9to5Macは2022年春に開催されると噂されているスペシャルイベントにてUWB搭載機器の拡大についての情報が出てくるかもしれないと予測を述べています。
早い段階での実装に期待!
筆者自身もiPhoneやiPadをどこに置いたか分からなくなることがたま〜にあるんですが、UWBを用いた場所検出は距離や方角まで出てくるので捜索に大変便利。その対象が広がるかもしれないのは素直に歓迎すべきところです。
しかし、UWBを用いる場所検出はiPhone 11以降の対応であった例もありますので、対応端末はどうしても限られるのではないかと思われます。UWB対応発表以降の新モデルに限られる可能性は無きにしも非ずです。
MacはPCである関係上、どこに置いたか分からなくなることはiPhoneよりも低いものの、あれば便利なのは言うまでもないので、できれば早い段階での実装に期待したいところですね!