T-Bao R5のレビュー!不満だった点・良かった点まとめ
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ある日のこと。ナオキ氏より、「忙しくて触る時間取れないから貸すわ。その代わりレビューよろしく!」とT-Bao R5を送りつけてきたので、実機を使って分かったメリット・デメリットをレビューでお届けいたします!
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T-Bao R5の特徴は?
ミニPCでありながら、LEDによるライティング効果が目を引く特徴的な筐体が特徴的。処理モードを簡単に切り替え可能な電源ボタンを兼ねたダイヤルも他のミニPCにはない独特なポイントです。
それでは開封して触っていきましょう!
▼付属品はこんな感じでした!付属品は外箱の凝り具合と打って変わり、かなりシンプルな構成ですね。↓
- ACアダプター(海外プラグ/約65W)
- HDMIケーブル
- クイックガイド
▼高パフォーマンスモードの消費電力に耐えうるためかACアダプターは約65Wのものが採用されています。まぁ65WはノートPCのAC出力でも割とよく見かける数値ですので、特別マージンを大きめに取ってるというわけでもなさそう。↓
T-Bao R5のスペック
T-Bao R5を使って気に入った・気になった点まとめ!
T-Bao R5を使って気に入った・気になった点をまとめてたので購入前の参考にしてみて下さい!
外箱の作りが凝っている!
T-Bao R5の外箱はT-Baoが以前にリリースしていたMNシリーズとは打って変わり、デザイン面でかなり拘っているのも見逃せません。
▼外箱は2段構造になっており、表面の紙を剥がすとこのような感じになっています。左下にうっすらと浮かび上がる「AMR5」の文字がカッコいい!写真では見づらいですが、右側には本体の絵が描かれているのもたまらない!↓
箱のフタも不織布と思われる素材のタブが付いており、開けやすくなっているのも地味にGOOD。
▼保護用の紙には製品の特徴が色々と書いてあります。↓
前までのT-bao製ミニPCのパッケージはある種味気無いものでしたが、T-Bao R5のパッケージは特徴的な本体と同様のこだわりを感じたので、是非ともアピールしていきたい所存でございます!
ゲーミングPC風のカッコいいデザイン
▼正面側はこんな感じ。端子類以外に大きな電源ボタンが配置されているのが目を引きます。↓
▼背面側はこんな感じ。端子類が整然と配置されています。↓
▼左側面は穴が空いている以外は特に変わった点はありません。↓
▼右側面は左側面と同じようなデザインですが、こちら側にはRyzenとRadeonのステッカーが貼られています。↓
▼上部には「MINIPC」のロゴとともにパフォーマンスに関するモード切り替えダイヤルの刻印がされています。↓
▼下部にはゴム足と本機に関するステッカーが貼られています。↓
▼本体重量は実測値で615gとゴツそうな見た目とは違ってかなり軽量。実際に持った際には数値以上の軽さを感じるレベルでしたよ!小さめのサイズと相まって持ち運びが容易なのも嬉しい点ですね!↓
T-Bao R5の性能・ベンチマークをチェック!
ここからはT-Bao R5の性能をチェックしていきます!
ベンチマークで性能をチェック!
▼Geekbench 5での実機スコアはこんな感じ。シングルコアが1390、マルチコアが5449でした!↓
▼Geekbench 5(OpenCL)のスコアは以下の通り!↓
▼PCMarkでのスコアは以下の通り!5287点のようです!↓
▼3DMarkでのスコアは以下の通り!↓
▼CINEBENCH R23でのスコアは以下の通り!シングルコアは1315、マルチコアは6210でした!↓
▼CrystalDiskInfoにて内蔵SSDをチェック。ASintというメーカーのSSDのようです。中華ミニPCのストレージなどでちょこちょこ見かけますね。↓
▼CrystalDiskMarkにて内蔵SSDのスペックをチェック。読み込みが2087.70MB/s、書き込みが651.49MB/s(どちらもシーケンシャル)。転送速度より恐らくNVMe接続と推測されます。↓
読み込みはソコソコ速度が出てるんですが、書き込み速度はちょっと物足りない印象ですね。体感では気になりませんが、大容量のデータ転送ではネックになる場面が出てくるかもしれません。
ゲームの動作をチェック!
T-Bao R5でのゲームの動作をチェックしていきます。
競技性の高いFPSであるRainbowsix Siege(シージ)でテストしてみました。なお、画質は全て「最低」に落としてテストをしています。
▼ベンチマーク中は負荷の高い場面(複数のオペレーターがいる場面など)ではほんの少し重くなるものの、そこまで壊滅的な動作ではありませんでした。↓
▼結果はこちら。平均FPSは72、最低でも52と快適とはいかないまでもソコソコのFPSが稼げていた模様。実際のテスト中でも結果なりの動作で推移していました。↓
▼訓練所のエリミネーションを「カフェ・ドストエフスキー」にてプレイ。実際にプレイしてみると、大体の場面では最低限は動いているものの、ちょっとしたカクつきが多々見受けられましたので、一瞬の反応が命運を分ける対人モードでは心許ないかも。↓
古めの3DレースゲームであるGRID:AUTOSPORTでテスト。
▼最初はベンチマークをチェック。最高画質では30FPS台でとりあえずは動いてるなといった印象。極端なFPSの変動も少なかったです。↓
▼最低画質でテスト。こちらの設定はどれだけ低くとも100FPS越えで動作はかなり快適。↓
▼最低画質で実際にレースをしてみました。クラッシュ時などでもモタつきはなく、超快適に遊べました。↓
2Dですがタイミングや動作の滑らかさが重要なのがリズムゲーム。その中でもとっつきやすいゲームデザインが魅力的なMuse Dashでチェック。
▼実際に曲をプレイしている時でも200FPS越えで推移しており、動作に全く不都合は感じませんでした。2Dゲームくらいなら難なく動きそうです!↓
実際にT-Bao R5でゲームを遊んでみて、Ryzen 5 5600Uのパワフルさを改めて感じた次第。ガチでFPSゲームを遊ぶ等の用途には向いていないものの、軽めのゲームをちょっと遊ぶ程度なら問題なさそうです。
最近はIris Xe Graphicsなど、Intelの内蔵グラフィックスも進化してきていますが、以前にレビューしたNVISEN FU01に搭載されていたCore i7-1165G7よりもゲーム性能が高かったのは驚きでしたね。(あちらはファンレス故に性能を抑えていた可能性もありますが)
動作モードの切り替えが手軽にできる!
T-Bao R5の最大の特徴は動作モードの切り替えが本体上部に配置されたジョグダイヤルで簡単に出来る点。
動作モードは「サイレント」「オート」「パフォーマンス」の3種類が用意されており、各モードにより動作が異なってきます。大まかな動作の傾向は以下の通り。
- サイレント:ファンレス駆動になるが、その分パフォーマンスは他の2つのモードより劣る
- オート:場面に応じてファンの回転速度が変わる。普段はこのモードにしておくことを推奨
- パフォーマンス:パフォーマンスは他のモードの中でも最高(恐らくクロックアップしている?)だが、ファンがフル回転して少しうるさい
▼パフォーマンスモードにて計測したCINEBENCH R23のスコアは以下の通り!シングルコアは1351、マルチコアは7508でした。シングルコアの伸びは少ないですが、マルチコアの性能は2割ほど上がっているようです!↓
▼Rainbowsix Siegeでのベンチマーク結果は以下の通り。FPSは1上昇、CPU負荷は3%軽減と数値上はかなり少ない差しかありませんが、実際の動作は数値以上にカクつきが軽減されており、体感的な快適度合いはかなり上昇していました。↓
カフェ・ドストエフスキーでのエリミネーションもオートモード時よりも快適になっており、パフォーマンスモードなら何とか対人戦も視野に入るかもしれないと感じたくらいには体感で変わっていました。とはいえ、過信は禁物ですけどね!
検証結果の通り、パフォーマンスモードはお飾り程度の機能ではなく、しっかりと性能の底上げがされていることが確認できました。代償としてファンがフル回転する都合上、他のモードよりもうるさくなるので、その点はご注意ください。
上記の通り、通常はバランスモードで駆動させ、ゲームなど性能が必要な際にパフォーマンスモードへ切り替えるのが個人的にはベターかなと思います。切り替えも電源ボタンのダイヤルを回すだけと簡単ですし、使わない手は無いですよ!
T-baoのミニPCでは恒例の謎なパーティション分けがされている
T-Bao R5ではデフォルトでパーティションが3つに分けられています。T-bao製ミニPCでは恒例となっていますね。
▼Cドライブが120GBほどで、D、Eドライブに200GB弱が割り当てられています。↓
まだ百歩譲って2分割なら分かるのですが、3分割はちょっとやりすぎ。ちなみに筆者は速攻でD、Eドライブを結合して一つにまとめました。
せっかく512GBのSSDが搭載されているのに、これだけ分けられていたら大容量の恩恵をあまり感じません。いい加減デフォルトで意味不明なパーティション分割しているのはやめてほしいと願う所存ですね〜。
日本語で使うには言語パック適用が別途必要!
先述のパーティションの分割が変なこと以外の注意点として、T-Bao R5はデフォルトだと英語パッケージのみで日本語表示ではありません。
この現象は以前にガルマックスでも幾度となく取り上げたことのある現象ですので、日本語で使うには言語パックを適用させる手順が必要になります。
▼Windows 10での手順となりますが、似たような手順で適用が可能ですので、日本語言語パックのダウンロードや適用方法は以下を参考にしてみて下さい!↓
コイツ、光るぞ!
ピカピカ鮮やかに光るのはゲーミング機器の特権ですが、T-Bao R5もしっかりと光りまくるのが特徴。光る箇所は電源ボタン、側面が各1箇所、天板の「MINIPC」ロゴの合計4箇所のようです。
▼サイレントモードでは青色にライトアップされます。↓
▼オートモードでは緑色になり…↓
▼パフォーマンスモードでは赤に光るので、一目でどのモードなのか視覚的に分かりやすいのもいいですね!↓
▼デスクトップに配置された「RGB_LED_Tool」フォルダ内のアプリケーションからライトアップのアニメーション設定が可能になっています。↓
▼アニメーションは3種類が用意。好みに合わせてライトのアニメーションが設定できちゃいます。レインボー以外の2種類は動作モードの色でアニメーションするので、ライトの色変更はモードを切り替えないとできなさそう。↓
▼レインボーはこんな感じ。「TheゲーミングPC」という雰囲気の鮮やかなライトアップが楽しめますよ!↓
Razerのゲーミング機器のような詳細な設定は難しいものの、ゲーミングPCのようなライトアップをミニPCでも楽しめるのは魅力的に感じる方も多いはず!
メモリ、ストレージへのアクセスは容易
T-Bao R5はメモリ、ストレージへのアクセスが容易なのも注目すべきポイント。
▼RyzenとRadeonのステッカーが貼られている側のパネルを開けるだけでメモリやストレージにアクセスすることが可能。サイドパネルはネジ止めもされておらず、磁石でくっついているだけなので、内部へのアクセスはかなり容易ですね。↓
▼デフォルトのSSDはAsintのAS806を採用。調べてみるとPCIe 3.0に対応したNVMe SSDの模様。ベンチマーク等の結果からNVMeだろうなとは推測していましたが当たりだったようですね。↓
ちなみにSSDのスロットはデフォルトで刺さっているところに下にもう一つ用意されているので、好みのM.2タイプのSSDを増設できるのは良いですね!
▼メモリもSSDと同じAsintのものが採用されています。こちらはDDR4-3200MHz/8GBのものが2枚刺さっているようです。↓
T-Bao R5はこんなミニPCでした!
- Ryzen 5 5600Uの処理能力はモバイルPC向けプロセッサとしてはかなりパワフル
- メモリ、ストレージの換装が容易
- ゲーミングPCのようにライトアップが楽しめる
- 購入時の状態では変なパーティションの分割、OSの言語が英語のみと多少クセがある
最初に言わせてください。触る前は「どうせ見た目だけのハッタリをかましているんでしょ?」と思ってました。しかし、実際に実機レビューを行い、当初の認識は間違っていたと痛感いたしました。
まず、T-Bao R5が搭載しているRyzen 5 5600Uはガチのゲーミング用途に向いているプロセッサではありませんが、ちょっとした軽めのゲームくらいなら十分遊べるくらいのパワフルさを備えたポテンシャルの高いもので、レビュー中も動作に不満は感じませんでした。
メモリ、ストレージの換装も側面カバーをパカっと外すだけでアクセス可能な利便性の高さにより、他のミニPCよりも手軽に取り替えができますので、カスタマイズ派の方にも嬉しい配慮と言えるでしょう。
そして、ゲーミングデバイス並みのライトアップも行えるので、ゲーミングPCライクな筐体のデザインと相まって「小さなゲーミングPC」といった佇まいなのも他のミニPCとの差別化が図れていると感じました。
外部端子類も必要なものはしっかりと押さえているので、使い勝手も悪くないのがいいですね〜。
以上のように、筆者のT-Bao R5に対しての評価はかなり高いというのがしばらく使ってみて感じた本音です。これといった致命的な弱点も無いですしね。
最近は為替レートにより、ミニPCでは高価な部類にはなってしまいますが、全体的な満足度はかなり高いので「しっかり使えるミニPCが欲しい」、「ミニPCでもビカビカ光らせたい」とお考えの方は是非とも検討してみてはいかがでしょうか!
T-Bao R5の割引情報・購入先まとめ
■メモリ16GB+容量512GB■
定価→699.99ドル
過去最安値→489.99ドル
▼[Banggood]↓